【僕たち】のヒーローバース   作:夢見969

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2日連続投稿だぁ!
感想お気に入り評価、凄く嬉しいです!お待ちしてます。待ってるからな…お前の頑張り、ずっと見ていたぞ…


意外な増援

「あぁもう! リザードちゃんちょっと固くなりすぎてない? 興奮しちゃってギンギンなの?」

 

アダマンチウムの日本刀がリザードの表皮を切り裂けず、弾かれることに苛立つデッドプール。 そんな姿を見て敵か味方か、判断に困っている麗日と蛙水。

二人に被害が行かないように顔面スレスレの拳を避ければ、

 

BANG!!! BANG!!!

 

銃声が二発。リザードの眉間に吸い込まれるように放たれたが全く意に介せず暴れる。

 

「た、助けに来てくれた…んですか?」

「えぇ!? あ、そうそう…スパイディの……おわっ!? 話してる途中だろうがクソ! スパイダーマンの教え子となりゃオレちゃんのベイビーみたいなもんだし…クソッタレ、少しは落ち着くってこと出来ないの!?」

 

銃撃、剣撃を組み合わせながらリザードのカラダに叩き込んでいくが中々有効打にはならない。

 

「そこの、あー、お茶子ちゃん? と梅雨ちゃん? 手伝いプリーズ!」

「何をすれば!」

「オレちゃんが隙を作るから、何とか動きを止められたりしない!? 殺しはダメ!って止められてるからさぁ!」

「ケロ…任せてください…っ」

 

両腕の爪を二刀で力強く弾き上げれば大きく大の字にカラダを開くリザード。そこに麗日が飛び込み手の肉球を触れさせる。【無重力化】、フワッ、とカラダが浮き始めたリザードの脚に蛙水が舌を巻きつけ大きく振り回す。

幾ら異形、暴走しているとはいえ元は人間。散々に空中で振り回さられれば三半規管が狂い目が回る。そしてその勢いのまま、地面へと叩きつけた。

 

「悪いなリザード。ウチのボスの親友の教え子に手を出したのが間違いだったよ。 …えーと、これだっけ。違う。これ? あ、これこれ。特製ロープ!」

 

リザードの身体にデッドプールがグルグルと巻きつければ手を払い、引き摺るように歩き始めた。

 

「二人共お疲れ。オレちゃんはデッドプール、まぁスパイダーマンの知り合いってところ。オレちゃんはコイツを連れてスパイダーマンに会いに行くつもりだけど来る?」

「え、えっとお願いします…?」

「………たぶん大丈夫な人だわ?」

 

 

 

 

 

 

「誰だお前…?」

「スパイダーマン…の新しいスーツではないか」

「やだ、スパイダーマンと間違ってくれてるの? オレちゃん嬉しいっ! 半殺しで勘弁してやらァ!」

 

ネガティブの剣戟を抑え込むように刀を振り回し、時折蹴りやステップを差し込む。ネガティブを抑え込む必要がなくなったイレイザーもツギハギ男をにらみつけて捕縛布で捕らえようとするも上手く躱されてしまう。

 

「ちっ、さすがはプロだな。ホント。ネガティブ変われ!」

「相性、ですね」

 

攻撃の合間を縫って闇のオーラを地面へ叩きつければ砂埃が舞い、視界が一瞬不明瞭になる。即座に二人の敵は立ち位置を入れ替えて再び戦闘。デッドプールの相手がツギハギ男、イレイザーヘッドの相手がMr.ネガティブに変わる。

 

「はぁい、荼毘くん。オレちゃんの相手の方がそんなに良かった? 熱烈なラブコールに答えてやるよ!」

 

こちらのデッドプールも容赦なく拳銃の引き金を引く。なんとも軽い引き金だろうか。 とはいえ、殺しは一切無し!の今回の心情上、狙ったのは眉間でも心臓でもなく脚。だが荼毘と呼ばれた敵は弾丸が届くよりも早くその火力を持ってして溶かしてしまった。

 

「…嘘でしょ? オマエそんなにこの時点で強かった?」

「何言ってんだお前…?」

 

蒼い炎は踊り、迸り、デッドプールのカラダに引火した。

 

「うぉ!? 熱い!? あちちちちっ!?」

「そこで燃え死んでおけよオッサン」

「ベビちゃんナーイフ!」

「ぐっ!?」

 

スーツが燃え盛りながら小さなナイフで荼毘の肩を刺すデッドプールの姿はぶっちゃけホラー映画の様子。

 

「先生…と敵ぃ!?」

「…ガキ共が出てきたか馬鹿め…!」

 

デッドプールに蹴りを入れて距離を置いた荼毘が掌を構える、も個性は出ない。

 

「ヒーローめ…!」

 

ネガティブとの死合を交えて尚、荼毘の個性を『抹消』で抑え込む…が。

 

「ここか、ガキがいる所はさっ」

 

雷とともに現れた女にイレイザーの視線が逸れる。即座に炎の壁を出してデッドプールとの間を開けると体勢を立て直した荼毘を無視し、デッドプールは再び拳銃を抜いてネガティブに向かって3発撃ち込む。

 

「これだから、狂人は!」

「いや、なに? ここの世界にどんだけ大集合してんの? オレちゃんはオールマイトに早めにサノスをぶちのめしてもらって、デビルーク星を救ってもらわないといけないのに女のエレクトロ? てめぇ何処のコミック出身だ!」

「デッドプール…? 何であんたがここに…まぁいいアタシの目標はソイツだぁ!!」

「え、俺ぇ!?」

 

エレクトロが稲光のように高速移動をすれば抱えられるように、一人の生徒が攫われる。

 

「か、上鳴ぃ!?」

「あっはは! 丁度いい充電器が欲しかったんだよ! それじゃあねっ!」

「くそ!てめぇ、上鳴を返せ!」

 

あっという間に、戦場から消えたエレクトロに補習組の面々は驚愕し、イレイザーヘッドは歯噛みする。

デッドプールに至っては頭を抱えて座り込んだ。

 

「嘘だろオレちゃんが読み違えたァ?? つかなんで、ここにエレクトロとかネガティブが居んの? あれ、マーベル・コミック?」

 

何を言ってるか分からないが。

 

「こい、脳無っ」

「ワォンッ!!!!!」

「おわっとぉ! ギリギリセーフ!」

 

荼毘の呼び掛けに突然現れた新たな…ライノに弾き飛ばされていた脳無は両腕の巨大なブレードを振るうってきた。

 

「…うわぁぁぁぁ!?」

「なに、どうしたの芦戸ちゃん!?」

「な、なんで私の名前…いや全然セーフじゃないでしょ!」

 

ギリギリセーフのデッドプールは首こそ無事だったものの、カラダを肩から腰にかけて斜めに切り落とされていた。内容物ぶちまけて非常にグロテスク。

 

「なんで生きてんだそれで」

「知らない?映画じゃ赤ちゃんみたいに身体が生えてたけどコミックじゃ瞬間的に復活したりしなかったりするんだぜ」

 

両断されたカラダがくっつけばお返しとばかりにアダマンチウムの日本刀で脳無に斬りかかり、袈裟斬りにする。

 

「ひゅぅ、いい太刀筋」

「そいつも再生持ちだ!」

「ハッハー! ジョークがキツイぜイレイザーヘッド。 再生持ちの脳無がこんな所に…ぎゃぁ!?」

 

又しても切り落とされるデッドプールに補習組は顔を顰め、芦戸に至っては少し吐いている。

 

「新作脳無だかなんだか知らねーけどやっていい事とダメなことあんだろ! あと敵が三人、ヒーローが二人! ちょっと不公平! タイム!」

「不利も何もをひっくり返すのがヒーローなんだろ。頑張れよ」

「カッチーン、もー怒ったもんね! どうなっても知らねぇぜ荼毘ちゃんよ! ヒーローがオレちゃんだけど誰が言った?」

 

脳無と距離を置いて再び荼毘へと襲いかかるデッドプールは不敵に笑う。その言葉にネガティブも疑り深く気配を探りながらイレイザーの拳を捌いていく。

 

「そう! 目には目を歯には歯を! 敵にゃ敵をぶつけんだよ!」

 

ドーン!と音がなればブレード腕の脳無の四肢が押さえつけられて投げ飛ばされていた。

 

「フッフッフっ…ってなんで私がヒーローの真似事をせねばならん!?」『いや、だってスパイダーマンが困ってるんですよ!? その…えーと、ほら!博士が恩を売るチャンスでは!?』「うぅむ、しかしなぁ!」

「次から次へとなんなんだ…!」

 

現れたメタルアームがギチギチと動き、投げ飛んだ脳無の身体を地面へと押さえ込んでいる。

 

「私は地上最大の天才! オットーオクタビアス! ドクターオクトパスとは私の事だ!」

 

ちんちくりんな少女がメガネを光らせてそう告げた。

 

『あ、博士はオクタビアス博士であってるんですが…身体はその私ので……あ、申し遅れました奥田宮乙葉です』

「………………何時から幼児愛者になったんだよオクトパス」

「違うわァ! 事故でこうなったんだ! というか貴様は誰だ!」

「オレちゃんはデッドプール。スパイダーマンのマブダチ」

「ならば敵だ!」『あぁ博士ぇ!?』

 

メタルアームで弧を描いて投げられたデッドプールを他所にイレイザーは頭を抑える。 敵なのか味方なのか分からないのが二人に誘拐された上鳴。まだ狙われて居る爆豪の存在に…。

 

 

 

 

 

「ネホヒャン!」

「猫ちゃん?」

 

ギャリギャリギャリギャリ!!!!!

 

アダマンチウムの刀とチェーンソーがぶつかり会う度に甲高い音を鳴らして弾き上げる。一度受け間違えれば身体はお陀仏。

しかも後ろには子供が二人。 引くに引けないデッドプールに泡瀬と目を覚ました八百万は最適な行動を考える。

 

「お嬢ちゃん、なぁにか考えある? オレちゃんそろそろ限界かも!」

「…っ、我々では勝てません。であれば敵が退くタイミングがあるはず…! マンダレイのテレパスでは爆豪さんの誘拐…成功しても失敗しても戦力を放置して逃れるとは思えません!」

「なるほど。 命令を聞くだけの脳無はどこかのタイミングで撤退に切り替わると? 時間稼ぎって事か」

「ですので…、私、発信機を作りました…何方かは存じませんが気を引き続けていただきたいです。泡瀬さん、こちらを脳無に『溶接』してください!」

「マジで言ってんのかよ八百万!? ヤバいだろ…ヤバいけどやるしかねぇのか!?」

 

撃破は無理、逃走も厳しいとなれば時間稼ぎ。それも逃げられた後のことまでを考える八百万にデッドプールも舌を巻く。

まさか救援に来たオレちゃんを使ってでも先を考えるとはねぇ!と。

 

「おら来いよ脳無ちゃん! チェーンソーなんて捨ててあ、」

 

刀が中程から折られ、そのままデッドプールが真っ二つにされた。

 

「ひっ!?」

「オレちゃん復活ぅ!」

 

切り落とされたデッドプールの身体が泥のように崩れると脳無の背後からまた現れ、脳無の、首筋に刀を突き刺してロデオ状態になる。

 

「あ、泡瀬さん!」

「う、うぉぉぉ! 任されたっ!!」

 

バシッ、と脳無の肌を叩くように触れれば八百万が作った発信機が元々脳無の体の一部であったかのように溶接された。

 

「よぉし、ガキンチョ達は走れ! ここはオレちゃんに任せなっ」

「は、いっ! お願いしますっ!」

「頼んます!」

「さぁ、てショータイムと行こうじゃないの」

 

 

 

 

 

 

「クソッ貴様もスパイダーマンなのか!? 羽根から離れろ!」

「悪いな。オレはお前の知ってるスパイダーマンよりは甘くないぞ…!」

 

戦場を飛び回っていたバルチャーは突然現れた紺色に赤いラインが走ったスーツのスパイダーマンに組み付かれ地上へと叩き落とされそうになっていた。

 

「誰からこのバースについて聞いた?」

「ハッ知らんな!気がついたらここに居て、儂のカラダを治せると言われたからやってるまでよ!」

 

濃紺のスパイダーマン…スパイダーマン2099は唸る。

ザ・スポットのハタ迷惑な事変が終わって一息ついた後に、自分とゴーストスパイダーが引きずり込まれる形でこのバースへと異動し、途端に現れたバルチャーとライノを捉えたが…森が戦場になっていた。眼下では子供が悪人に襲われていた。それに何故かデッドプールまで見かけた。どうなっているんだ、このマルチバースは!

 

「むっ…アレは…!?」

 

少年たちが空を飛び何かを追いかけていた。

 

「しめた…っ! アバよスパイダーマン!!!」

 

気を引かれた隙を突かれてグルり、空中で大回転したバルチャーの背から振り落とされてしまったスパイダーマン2099。 墜落した地点には仮面を被った男、霧の様なナニか、ツギハギだらけの男に…ネガティブ。

 

「スパイダーマン…か?」

 

仮面の男がビー玉のようなものを手に持っているのが見えた

そして慌てたような様子の少年たち。即座にウェブを放ち絡め取る。

 

「残念、手品師はネタを見せないんだ」

 

引き寄せたビー玉は急激に大きくなり瓦礫へと変わる。 触れた物をビー玉にする能力…!?

だが、突然現れたスパイダーマンに驚いていたのか、気が逸れていたからか。 少年たちの一撃が入り一つだけビー玉が複腕の少年の手の中へと収まった。

 

「…確認しろコンプレス」

 

ボンッ、とビー玉から現れたのは爆発頭の少年。

誘拐、と反応した時には彼は黒い霧に呑まれていく。

 

「来んな、デク」




デッドプール1
お茶子と梅雨ちゃんを助けたデッドプール…? ほんとに?


デッドプール2
ウルヴィの黄色いコスチュームのトンガリを掴んで〇〇〇させるとか言ってた個体。ネガティブも荼毘も戦った。その目的はデビルーク星を救い、少年 結城リトの未来を救うため。ほんとか???


デッドプール3
なんか死んだと思ったら崩れたし、すぐ新しいのが出てきた。お前弱いな!めちゃくちゃ強いぜ!


ドクターオクトパス
奥田宮乙葉のボディを使っているマルチバースのオットー博士。知り合いはスーペリアスパイダー、バルチャー(鷹ちゃん)、サクラスパイダー。なんか知らないうちに森の中へ放り出されていた。


スパイダーマン2099
ミゲル・オハラ。苦労人。たぶんここのスパイダーマンの事は本当に苦手。だって自由気ままなんだもの。


ゴーストスパイダー
白いスパイダーマン。その正体はグウェン・ステイシー。
スパイダーグウェンはなんかマイルス・モラレスといい感じになってた為、別個体という設定。だから名前はゴーストスパイダー。



被害者
爆豪勝己、上鳴電気
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