【僕たち】のヒーローバース   作:夢見969

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後編とは名ばかりの駆け足。原作と流れ変わらないからね!
許してください! 何でもしますから!

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お気に入りが増える度に早く書かねば……ってなるよね。みんな


雄英体育祭 後編

心操くんとの1回戦が無事終わった。OFAの中に居た人たち、たぶん歴代継承者…オールマイトに相談しなきゃ。

心操くんの個性【洗脳】のことはスパイダーマン先生に教えたら喜びそうだなぁ。あの人はあの人で色んな個性を知るのが好きになってるみたいだし…いや今は…っ

 

「麗日さん…頑張れっ」

 

『麗日 VS 爆豪ゥ!!! 爆豪怒涛の爆破ァ! ちょっと俺引いてんだけど?!』

 

眼前で行われてる二人の戦いは視野が狭いとかっちゃんが蹂躙するように戦っているように見えるけど、そんなことは無い。麗日さんは武器を蓄えている。上空に浮く瓦礫の数々がかっちゃん自身の爆煙によって見えにくくなっている。

 

「麗日くん、ここで決めるつもりか…っ!」

「いーや、爆豪だぜ!? なにすんかわかんねーだろ!」

 

「女の子いたぶって遊んでるんじゃねーよ!」

 

一部の観客席からブーイングが聴こえ始めるが僕たちは麗日さんの強さも、かっちゃんの凄さも知っている。だから。

 

『いま遊んでるっつったのプロか? 何年目だ? シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ。帰って転職サイトでも見てろ』

 

相澤先生は僕たちをちゃんと見てくれているんだ。

 

『ここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろう。本気で勝とうとしてるからこそ手加減も油断もできねんだろうが』

 

麗日さんの目は死んでない。煤だらけになっても、ボロボロになってもかっちゃんを見据えて笑っている。

 

「へへ…爆豪くん、強いね。さすがだよ」

「あ…?」

「でもね、私が勝つよ…!」

「……はっ、丸顔………ッ!!!?」

 

麗日さんが走り出しながら両手を合わせる。個性を解除するモーションの瞬間、かっちゃんは上を瞬時に見上げた。散々に蓄えられた瓦礫の数々がその重量に従ってステージに一気に降り注ぐ。

 

『流星群ー!!!!』

 

 

BooooooM!!!

 

 

突き上げられた片腕から放たれた爆撃が麗日さんの策を正面からぶち破る。距離を詰めていた麗日さんもあえなく爆風で吹き飛ばされてしまう。

 

「危ねぇな…気が付かなかった」

「ま、さか。見破られてから破られるなんて爆豪くん、ちょっと強すぎひん?」

「ったりめぇだ。俺が目指してんのは完膚無きまでの1位。 テメェの策なんてぶち破って勝つに決まってんだろ。 こっから本番だろ。麗日」

「もち、ろんっ!」

 

即座に体勢を立て直して先程まで、武器を蓄えるためにしていた低姿勢からの構えを止めて掌を軽く向けながら構えを取った。

 

「来いやっ」

「あぁぁぁっ!!」

 

真正面からのぶつかり合い。 かっちゃんは初撃と同じ右腕…!

大振りから放たれる爆破を滑り込むように回避、対してかっちゃんは躱されたと判断するや否や飛び上がり真下に爆破して空中で一回り。麗日さんの背後を取った。が、自身を一瞬個性で無重力化して爆風に乗って即座に退避…!

 

「はっ、小細工抜きでそれか」

「褒めてくれたん? ありがとう…っ!」

 

数度の近接戦の攻防。 ヤケになってるわけではなく、しっかりと見切っている。 攻撃手段を蓄えていた前半に比べて被弾もかなり少ない。けど面で攻撃ができるかっちゃんは確実に麗日さんを削る。

 

「がぁあ…!!!」

 

突き出され爆発しているかっちゃんの掌を、右腕が焦げて痛むのも無視してその指先は確実に、彼を捉えた。

 

『爆豪、遂に浮かされるぅ!! このまま場外かァ!?』

 

「舐めんなぁ!」

 

Boom! Boom!

 

浮かされながらもかっちゃんは両手を爆破し、空中で体勢を整えてそれ以上浮かび上がらないように立て直してしまった。

 

「ズルやん……っ」

「テメェの個性で何言ってんだ」

 

そのまま爆破で加速しダメージのせいでまともに避けられない麗日さんの身体目掛けて体当たりをぶちかまして彼女をステージの外へと吹っ飛ばしてしまう。

 

「勝者 爆豪!」

 

ステージの外で倒れている麗日さんは搬送ロボに連れられて保健室へ。かっちゃんも右手を軽く抑えながら一人、控え室の方へと引き返して行った。

 

「ちょ、ちょっと僕行ってくる!」

「おう、麗日によろしくな!」

 

慌てて席を立ち控え室に向かう廊下を駆け足で歩いていると曲がり角で人にぶつかってしまった。

 

「す、すみません!」

「あぁ気にするな…む、キミは」

「え、エンデヴァー!?」

 

猛る炎を揺らしながら立っている人、No.2 フレイムヒーローのエンデヴァー! さ、サイン貰わなきゃ!じゃなくてっ!

 

「すみませんエンデヴァーっ!」

「こちらも考え事をしていた気にするな。 キミはそうか焦凍の次の対戦相手か」

「は、はい…っ」

 

轟くんから聞いた個性婚の話。色々聞きすぎてちょっと考えがまとまらないけど…

 

「焦凍は…強い。将来オールマイトを超えるべく育て上げた。オールマイトの個性に似てる君も有益な試合になるよう頼むよ」

「ぼ、僕は僕ですから。やれることをやるだけですっ」

 

お、親バカなんだろうか…轟くんが強いのは知ってる事だし…っ

 

出久が知る由もないが、エンデヴァーが色々と言おうと思っていた言葉はだいぶ柔らかくなっている。というのも、スパイダーマンに散々釘を刺されたからであるのだが……

 

「急いでいるんだろう。話しかけて悪かったな」

「そ、そうだった! 失礼しますっ!」

 

先ずは麗日さんだっ! エンデヴァーに軽く頭を下げて足早に控え室へと向かう。僕が行っても何か出来るわけじゃないけど、なんでだか麗日さんには会いたかった。

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

「とーちゃくっ! ヒーロー殺しの目撃情報はどこ?」

『呆れた…ホントに30分かからないなんて……アナタに逆らわないで良かったわ。ヒーロー殺しは今スパイダーマンが居るところから3ブロックほど行った所の路地で目撃されたらしいわ』

 

ってことは、そこまで離れずにヒーローを狙ってる所かな…!

 

オールマイトの相棒(サイドキック)として顔が売れてきたからかスイングしてると市民のみんなから手を振られるので振り返しておく。

 

って!

 

「ハァ……! ヒーローに贋物は要らない。だから……」

「はぁい、そこまでだよおにーさん! 話の続きなら牢屋の中で聴いてあげるからさ」

 

間一髪。身動きが取れなくなっているヒーローに刃を振り下ろそうとしている傍から見ても狂人を見かけたのでウェブを打ち込んで刀を没収してあげた。

ヒーロー殺し、か。そう言われるだけの風貌に身体使い、個性は不明でやりにくいかもね。

 

「おまえ……スパイダーマンだな?」

「あらら、僕のこと知ってるの? 光栄だね。僕はさっきまでキミのことを知らなかったけどねヒーロー殺し。動機は何? 自己顕示欲?」

 

刀を届かないところに捨て去り、上から見下ろす。 ヒーローの方は…深手は負ってるみたいだけど死に至るほどでは無い、かな。でも時間をかけるのは不味い。

飛び降りて対峙すれば足元にウェブを打つ。当然、飛び上がって避けるけど負傷者から距離を置いた。これで守れる。

 

「おまえは合格だ…」

「なにさ、いきなり会って合格だなんて。採用試験でもやってるの? 生憎僕は就職先に困ってないんだ」

「俺は偽善を…虚栄で覆われた歪な社会を変えねばならん……」

「話が通じない系か。ヤになっちゃう……ね!」

 

狭い路地の左右を結び、発射されるような速度で迫る。

ヒーロー殺しは1歩も動かずに身を沈ませ別の刃物を持って此方の背中を切りつけてくる。

 

ギャリギャリィ!!

 

金属音を鳴らせば彼のナイフをへし折っていた。

いや、反省するけどまさか飛び蹴りを対処されるとは思ってなかったんだ。 結構いいスピードで蹴り込んだし、自信あったというか。

なんにせよ。

 

「アイアンスーツ着ていてよかったよ!」

 

背中から飛び出たスパイダーアームがヒーロー殺しの脇腹を抉るように殴る。そのまま吹き飛ばされるが彼はビルの壁にぶつかる瞬間に回転しながら受身をとって睨みつけきた。ゾクリ、悪寒がする。

 

「いい……いいぞ、スパイダーマン…やはりお前はオールマイトが認めただけ、ある」

「あのさ、褒めてくれるのは嬉しいんだけど……! だったら素直に捕まって、くれない!?」

「俺には、やらねばならないことがある」

「またそれ!」

 

狭い路地、圧倒的にこちらが有利だってのに捉えきれないのは彼の個性……いや、個性は使ってないんだろうね。踏んできた経験だって僕は8年間くらいあるんだけどねぇ。自信なくしちゃう。

アベンジャーズの中にいる、普通の人間だけど異常な人枠みたいな? 人で達せられる場所までいっちゃってる人の動きだ。

 

「ヒーローは見返りを求めてはならない。自己犠牲の果てにて得うる称号でなければならない」

「……確かに、そういうヒーローも居るよね。否定はしないし出来ないよ」

「だからこそ、名声を得るために偽善を振り撒く贋物は粛清しなければ…」

 

ヒーロー殺しの背後にウェブを付けてマンホールを引き寄せる、三角飛びをして躱しながらビルの上へと逃げる彼に向かって引き寄せたマンホールの蓋をぶん投げた。 キャプテンのシールド投げ真似!

鈍い音を鳴らしてヒーロー殺しの腹にめり込めば、流石にダメージを受けたようで壁に下がってた室外機に片手を引っ掛けて落ちるのを耐えていた。

 

「ハァ…まぁいい。今日の目的は終わってる。スパイダーマン、会うことはもう無いだろう。お前の正義が変わらない限りな」

「ちょっと、この期に及んで逃げるつもり?」

 

追いかけようと手を向けた時、ヒーロー殺しが二つの球体を投げ出してきた。爆弾…、じゃない!?

投げられた球体から4枚のブレードが飛び出してこちらに目掛けて飛んできた。

 

「レイザーバット!? なんで、こんなものがここにっ!? 」

 

回避しても追尾してくるあたり本物のレイザーバットみたいなんだけど! ブレードを避けながらスパイダーアームで撃ち落とし破壊する。 まさかとは思うけど回収だけはしておかないと…。

 

「大丈夫、お兄さん? 救急隊はもう呼んであるからもう少し耐えて。名前は言える?」

「あ、あぁ…。インゲニウムだ……貴方のことは知ってるよスパイダーマン」

 

インゲニウム……もしかして、飯田くんのお兄さんか!?

 

『ヒーロー殺し、ロストしたわ。お疲れ様スパイダーマン』

「うん、ごめん。ちょっとやらないといけない事が出来たから暫く手を貸せないかも」

『こっちが手を貸す番よ』

「えぇ…じゃあ、悪いけどさ──────」

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

凄まじい暴風が吹き荒れる。

その一撃の度に轟焦凍が放った氷は粉々に砕かれ、そして緑谷出久の指の骨が凄まじい折れ方をする。たかがデコピン、しかし個性を行使するだけで氷塊は木っ端微塵に吹き飛ぶ。

右手五本の指がへし折れきった。 だけど、折れた指を再び使って数度放つ。彼には超回復能力(ヒーリングファクター)なんて無いのに。

 

「だから僕は勝つ! 君を超えて……!!」

 

まさに狂気。

頭のリミッターが外れていようが何しようがあの痛みはアドレナリンでどうにかなる程度では無い。

 

「君の力じゃないか!」

 

少年の咆哮はそれが向けられた()を震わせる。

 

凄まじい熱気が会場に拡がる。先程までの冷気が嘘のように霧散した。

 

「焦凍ぉぉぉぉおおおおお!!!」

 

ヒーロー(エンデヴァー)の歓喜も気にせず、ステージに立つ二人だけの世界。

 

轟焦凍の全力を目の当たりにしても彼は笑顔だった。

あぁ、間違いなく彼は狂っている。だからこそ、何時か…

 

「なぁに、見惚れてんの。ほら不法侵入中なんだからさっさと行くんだよ」

「あ、ちょっと…! 今いいとこ……っ」

 

とんでもない個性のぶつかり合いによって起きた暴風の中、怪しげな3人組の姿はなくなった。

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

なぁんか嫌な予感。なんだろうね!

 

「もしもしミッドナイト? いま大丈夫?」

『スパイダーマン? えぇ、試合と試合のインターバルよ。緑谷くんは残念ながら負けて今手術中よ』

「そっかそっか……へ、あ?手術!? なに、遂に爆豪くんに木っ端微塵にされたわけ!?」

『違うわ。 轟くんとの試合中に個性を暴発させまくって腕の骨がズッタズタのバキバキよ。脚も折れてるし』

 

うーわ、やったね出久くん。 100%を出しまくったってことでしょ。それくらいしないと確かに轟くんの氷は砕けそうもないけどさ。

 

『それで、私の声が聞きたくなって電話したの? 可愛いところあるわね!』

「あ、全然違う。 ヒーロー殺しって知ってる?」

『ツレないのねぇ…。えぇ、最近巷で話題……といってはヒーローの名が廃ってしまうものだけど』

「保須市に出たらしくて現場に向かって一戦交えたんだけどね?」

『待ちなさい、保須市? 東京よね? なんでそんな所まで』

「それは後で説明する。 とりあえず本題はそのヒーロー殺しが飯田くんのお兄さん、インゲニウムを襲ってたんだ。 ギリギリのところで間に合ったんだけど、お兄さん暫くはヒーロー出来ないくらいのダメージを負ってる」

『……っ! わかった、飯田くんに伝えるわ』

「僕はこっちの病院で待ってるよ」

 

スマホを切りながら病室に戻ると、まぁ幾分元気そうなインゲニウム…飯田天晴がこちらを見ていた。

 

「すまない、スパイダーマン。助けてもらったばかりか家族や方々への連絡をしてもらってしまい」

「大丈夫大丈夫。困った時はお互い様だから。 足は動きそう?」

「……感覚がないんだ。 このままではインゲニウムは終わりだな」

 

駆けつけた時、ヒーロー殺しがトドメを指す寸前で止めれたから命があった様なものの彼の下半身は凄まじい切り傷を負っていた。逃げれないようになのか、彼のヒーロー生を断つためなのか重点的に傷つけられていた。

飯田くんとは違って腕にエンジンの個性があるものの、脚が動かなければ今まで通りのヒーロー活動は難しいだろう。

 

「もう少し、僕が早く現場に着いていれば…」

「いいんだスパイダーマン。ヒーロー殺しと戦って負けたのは俺なんだ。 命まで救ってもらっておいて、それ以上を求めては高望みだろう」

「……はぁ、僕こう見えてガジェットとか機械工学にも精通してるんだ。インゲニウム、キミの脚を作ることだって出来るかもしれないよ」

「ははっ、オールマイトの相棒(サイドキック)な上に雄英の先生で、それでいてメカニックも出来るなんて君は凄いなスパイダーマン」

「だから、インゲニウムは引退じゃなくて休業って事にしておこう」

「いいかもしれないな。だけど、インゲニウムの名を弟に継いで欲しい気持ちもあるんだ」

「…………むむむ、なるほど」

「もし本当にスパイダーマンが俺の脚を用意してくれたら、その時は命を助けてもらった分だけ、馬車馬のように走らせてもらうとしよう」

「言ったね? 約束だ」

 

 




麗日お茶子
スパイダーマンとの特訓によりスタミナ配分を覚え、心に余裕を持ち続けた為、爆豪相手に軽口をきいてみた。 めっちゃこわい。
けど、一泡どころか二泡噴かせた。 現状、A組の中で唯一爆豪に名前で呼ばれている。

緑谷出久
原作と同じように轟と戦い彼に発破をかけた。
が、この時点で誰かに目をつけられてしまった。なんでだろうね。作者も分からないよ。

エンデヴァー
親バカ

轟焦凍
原作とほぼ同じ

B組面々
活躍の場は林間合宿まで待て!!!! 拳藤一佳可愛いよ。
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