仮面ライダーネクス   作:A.S マフルガ

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世界は誰が為に回る:2019

 

未来では、ネオクアンタは黄金のネクスと戦っていた。

 

「…もはやレジェンドライダーの力を使うことは無駄な事に等しいな」

 

相手はライダーを同時に相手取り倒すことができる。ネオクアンタは自分のみの力で挑まざる状況だと判断した。

 

「出さないんですか?」

 

「貴方ならもっと本気を出すことができる筈です」

 

「それができれば苦労はしないんだよ!」

 

ネオクアンタは黄金のネクスにジカンマグナムを放った。

 

「……」

 

「その体はどれだけ頑丈なんだ」

 

黄金のネクスの体には一つの掠り跡もなく手にはファイズライドウォッチが握られていた。

 

「…なら、こちらが一方的に痛ぶるだけです」

 

黄金のネクスはファイズライドウォッチのボタンを押した。

 

【ファイズ】

 

ファイズライドウォッチが起動されるとこの場にオートバジン、サイドバッシャー、ジェットスライガーが駆けつけた。

 

「っ…」

 

ネオクアンタは瞬間移動を行おうとした。

 

(いや、あいつは俺の力を理解していた。瞬間移動なんて行えばあいつに攻め込む隙を与えるだけになるな)

 

ネオクアンタは相手の事を理解した上で動いた。

 

「そうあなたなら思うと考えていました」

 

「何っ!」

 

ネオクアンタは前にやって来た黄金のネクスに殴り飛ばされた。

 

「ぐはっ…」

 

ネオクアンタはその衝撃で肋骨の何本がいって仮面の中で血を吐いた。

 

「…ぐぁぁぁぁっ!」

 

ネオクアンタはそこに追い打ちをかけられる形でマシンたちの一斉攻撃を食らった。

 

「っ…!」

 

ネオクアンタの変身が解除されて倒れる寸前に英次は片足を地面に付けて意識を留めさせた。

 

「あっちゃあ、お兄さん、ボロッボロじゃん」

 

ハルトが英次の元にやってきた。

 

「何をしにきた!隠れてろ!」

 

「えぇ、今面白いところでしょ。ね、お父さん」

 

ハルトは黄金のネクスに向かって話しかけた。

 

「……」

 

(実の子供の声はあいつにとって興味ないものなのか…)

 

「うんうん。お父さんも面白いって」

 

(一言も喋ってなかったように思うが…)

 

その間にも黄金のネクスは英次たちの元に向かって行っていた。

 

「……」

 

「何だ??」

 

黄金のネクスは突然足を止めた。

 

「もうすぐ分岐点が訪れる」

 

「分岐点だと?」

 

「あなたたちの行動次第で右にも左にも傾くことができる」

 

「お父さんの命令なら仕方ないよね。行くよ、お兄さん。ほら立って」

 

英次達は出現したタイムマジーンに乗って現代に帰った。

 

♢♢♢

 

その頃、現代では、マコトとレナは一緒に買い物に行っていた。

 

「うん、これで書いてある全部買えた」

 

レナの持っているエコバッグの中にメモに書いてある物が全て入っていた。

 

「重たいでしょ、持つよ」

 

「じゃあお願いしようかな」

 

マコトはレナの代わりにエコバッグを持った。

 

「…見つけた」

 

メアは狂気的な目をして二人に近づいて行った。

 

「メア?」

 

「目がおかしいよ。どうしたんだ?」

 

当然メアはレナにだけでなく一緒にいたマコトにも見たかった。

 

「レナ、私が生きるためにあんたには犠牲になってもらう」

 

メアの側からカッシーンがやって来た。

 

「カッシーン…!」

 

「まさかライダーあるあるの戦闘員来たーっ!?」

 

マコトはカッシーンに囲まれてレナと引き離されてしまった。

 

「あんたは私と一緒に来てもらうわ」

 

「やめて…!」

 

メアはレナに近づいて行った。

 

「レナっ!」

 

マコトはレナの所に行こうとしたがカッシーンに槍を向けられた。

 

「マコトっ!」

 

レナはメアに捕まって連れて行かれようとしていた。

 

「レナを離せっ!」

 

【ネクス】

 

「変身!」

 

【ライダータイム】

【仮面ライダーネクス!】

 

マコトは仮面ライダーネクスに変身してカッシーンと戦った。

 

「我が王、あなたには最低最悪の王になってもらうわ」

 

「その為に私を!」

 

メアはそう言うとレナと一緒に影の中に姿を消して行った。

 

【フィニッシュタイム】

【タイムストリーム】

 

「はぁーっ!」

 

ネクスはカッシーンに回し蹴りを放って撃破した。

 

「……」

 

ネクスは変身を解除した。

 

「メア、前の戦いにはなかった事をやっている?」

 

「…いや、それよりもレナだ!」

 

すると、マコトの前に黒兜がやってきた。

 

「誰だ!まさかメアたちの味方なのか!」

 

マコトは黒兜を警戒した。

 

「確かに彼女達を導いているのは私だが、私は君の敵ではない」

 

黒兜はマコトに背を向けた。

 

「まさかライバルキャラだけど今はその時じゃないから俺に協力してくれるって感じなのか…?」

 

「…お前はいつでも変わらないな」

 

「まさかの知り合い!?」

 

「…んん、付いて来い。彼女の元に案内しよう」

 

マコトは黒兜に付いて行った。

 

♢♢♢

 

レナは工場跡地で囚われていた。

 

「ぐっ…」

 

レナはメアの暴力を受けていた。

 

「あんたを縛る縄には精霊の力を無効化する効果がある。ま、毎回縛られていたんだから言わなくたっていいわよね」

 

「い、いやっ…」

 

レナの頭に昔の光景を思い出して体を震えさせていた。

 

「辛い?」

 

「メアっ…」

 

「反抗的な目をしているけど怖くて堪らないんでしょ」

 

メアはレナの顔を掴んでそう言った。

 

「……」

 

レナはメアに日常的に嫌がらせや虐待を受けていた。

 

「我が王はあんたを守る為にその身を堕とした。でも、それは本物のあんた。あんたは偽物。作ろうと思えば何体だって替えがある」

 

「だから我が王は見て見ぬふり。あの方はあんたなんて人形のようにしか愛していないのよ!」

 

「私は偽物…」

 

レナは下を俯いた。

 

『偽物か本物なんか知らない。俺は今のレナとしか会ったことがない。だから言える事は一つだ。レナを守る』

 

レナは真実を知ったマコトが言った言葉を思い出した。

 

「確かにあなた達にとって私は偽物に過ぎないかもしれない。でも、この時代のマコトは私を守るって言ってくれた」

 

「とても心が温まる言葉だった」

 

「私の為に頑張るマコトがいつかあいつになりそうで怖い。でも、いつまでも下を俯いている私でいられないから」

 

レナは上を向いてメアに顔を合わせた。

 

「あ、あんたが我が王に温もりなんかを!」

 

メアは狼狽えて後ろに下がる。

 

「やっと見つけた!」

 

そこにマコトがやってきた。

 

「ふん…」

 

黒兜はメアに見つからないままこの場を後にした。

 

「レナ、待っていて!今助ける!」

 

「うん!」

 

「我が王!どうして!どうしてこんな偽物を守ろうとするんですか!」

 

「…俺の知るレナは俺が最低最悪になる事を変えようと未来からやって来た、今の俺の目の前にいるレナだけだ」

 

「…それにこれが好きって事かもしれない。俺はレナが笑っていると嬉しくなるし、ずっと一緒にいたいと思う」

 

マコトは強い意志でそう言った。

 

「マコト…」

 

マコトの言葉を聞いたレナは顔を赤く染めた。

 

「こんな奴さえ…こんな奴さえいなければッ!!」

 

マコトの言葉を聞いたメアは頭を掻きむしり、影からカッシーンを召喚した。

 

「またその力か!?」

 

「行けっ!あいつを殺してっ!」

 

メアはカッシーンをレナに向かわせた。

 

「レナ!」

 

すると、1番レナに近かったカッシーンは飛んできたエネルギー弾によって破壊された。

 

「英次さん!」

 

その場に英次がやってきた。

 

「たしかにこの目で見たぞ、お前があいつである証拠」

 

英次はジカンマグナムをおろして目を瞑る。

 

「絶対取り戻してみせるッ!」

 

「私が誰なんて知らないわよ!そんなことっ!」

 

英次は途中で行動を阻止しようとしてくるカッシーンを破壊しながらメアに向かって行った。

 

「くっ、このっ!」

 

マコトはレナの紐を解こうとした。

 

「丈夫にできていて簡単には壊せない!レナ、じっとしていて!」

 

マコトはジカンギレードケンモードを召喚した。

 

「ねえ、マコト」

 

「な、何?」

 

マコトは振り下ろそうとしていたジカンギレードを止めた。

 

「さっき言った好きって言葉、本当なの?」

 

「疑っている…」

 

「ねえ、答えて」

 

「ああ、勿論 本当の本当だよ」

 

マコトはジカンギレードでレナの縄を切り裂いた。

 

「本当の本当なんだ…」

 

「……」

 

レナとマコトの顔は赤くなった。

 

「おい!お前ら、そういうのは帰った後にやれ!」

 

英次の言葉で二人は現実に引き戻された。

 

「あ、そうだ、俺戦わないと…」

 

「マコト…」

 

レナはマコトの頬にキス付けをした。

 

「レ、レナ!」

 

「今は頬だけど…」

 

レナは照れながらそう言った。

 

「頑張ってくるっ!」

 

マコトは顔を蒸発させながら敵の方に向かって行った。

 

♢♢♢

 

英次とマコトはカッシーンと戦いながら工場跡地の外に出てきた。

 

「ねえ、お兄さん」

 

そこにハルトがやってきた。

 

「ハルト!私がやってるのよ!邪魔をしないでよ!」

 

メアはハルトに怒号を飛ばした。

 

「わー怖いー」

 

「それで要件は何だ?」

 

「うん、お兄さんは未来に行って隣にいるお父さんがどんな存在か知ったでしょ。全然違うでしょ。違和感は感じないの?」

 

英次は『ふっ』とハルトの言葉を鼻で笑った。

 

「確かに未来のこいつは全然違った。だが、だからなんだ」

 

「どうせお前のことだ。そう言えば俺を味方に取り込めると思ったんだろうが関係のないことだ」

 

「英次さん…」

 

マコトは感無量な気持ちになった。

 

「こいつはまだ未熟だ」

 

「そこは褒めるところじゃないの!?」

 

マコトはずっ転けた。

 

「ふっ、だが、決して覚悟がない訳じゃない」

 

「英次さん!」

 

マコトは涙を流しそうになった。

 

「嬉し泣きしてる場合か行くぞ、マコト」

 

「はい!英次さん!」

 

二人はそれぞれのライドウォッチを取り出した。

 

【ネクス】

【クアンタ】

 

「「変身!」」

 

【ライダータイム】

【ブラックタイム】

 

【仮面ライダー】【仮面ライダー】

【ネクス】【クアンタ】

 

マコトは仮面ライダーネクス、英次は仮面ライダーネオクアンタにそれぞれ変身した。

 

「ちぇー…」

 

ハルトは白けてこの場から離れて行った。

 

【ビルド】

 

【アーマータイム】

【ベストマッチ!ビルド!】

 

ネオクアンタはビルドアーマーになってドリルでカッシーンを貫いた。

 

【ゴースト】

 

【アーマータイム】

【ガイガン!ゴー・ス・トー!】

 

ネオクアンタはゴーストアーマーになってゴーストでカッシーンを錯乱して浮遊した自身で攻撃を放った。

 

「英次さん、飛ばしているな!」

 

「ふん」

 

「あっ、俺も一緒にいいですか!」

 

「勝手にしろ」

 

【鎧武】

 

「じゃあ言葉に甘えて勝手にします」

 

【フォーゼ】

 

【アーマータイム】

【ソイヤ!鎧武!】

 

【アーマータイム】

【3・2・1!フォーゼ!】

 

ネオクアンタは鎧武アーマーになって沢山のオレンジ弾を宙に発射してシャワーのように降らせた。

 

「ロケットで行くーっ!」

 

ネクスはオレンジ弾を避けながらロケットを移動に使った。

 

「食らえ!ライダーロケットパンチ!」

 

ネクスはロケットでカッシーンを殴り、同じくオレンジ弾がカッシーンに命中してそれぞれ倒した。

 

「はぁーっ!」

 

【クウガ】

 

メアはアナザークウガになった。

 

「映司さん、力、貸してもらいます!」

 

【オーズ】

 

【アーマータイム】

【タカ・トラ・バッタ!オーズ!】

 

ネオクアンタはオーズアーマーに変身した。

 

「今度こそ止める!」

 

【ディケイド】

 

【アーマータイム】

【カメンライド!】

 

「ワーオ」

 

【ワーオ!】

 

【ディケイド・ディケイド・ディケイドー!】

 

ネクスはディケイドアーマーに変身した。

 

【ファイナルフォームタイム】

【ク・ク・ク・クウガ!】

 

ネクスはライジングマイティフォームの能力を持ったクウガフォームに変身した。

 

「流石にライジングマイティフォームのキックの爆発力はやばいからこの剣の登場でしょ」

 

【ライドヘイセイバー】

 

ネクスはライドハイセイバーを召喚した。

 

【フィニッシュタイム】

 

ネクスはライドヘイセイバーにクウガライドウォッチ、ネオクアンタはジカンマグナムにタジャドルライドウォッチをセットした。

 

「ぐるぐるーっ!」

 

ネクスは針を回転させた。

 

【ヘイ!仮面ライダーズ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!】

 

そのような待機音が何度も繰り返された。

 

「な、何だ…?」

 

ネオクアンタは思わずネクスの方を向いた。

 

「食らえ!これが平成ライダーの重みだ!」

 

【ディディディディケイド!】

【平成ライダーズアルティメットタイムストリーム!】

 

ネクスはアナザークウガに向かって何度も斬撃を放った。

 

「「はぁーっ!」」

 

【タジャドルマグナムシュート】

 

ネクスは最後の一撃を振り下ろし、そのタイミングでネオクアンタはアナザークウガに向かって火炎の輪を放った。

 

「きゃぁぁぁぁぁっ!」

 

アナザークウガは大爆発を起こした。

 

♢♢♢

 

黒兜は遠くからその戦いの様子を見ていた。

 

「あの服は縄と同じ効力がある」

 

黒兜が見ていた爆発がそろそろ止みになった。

 

「…分岐点の答え合わせの時だ」

 

黒兜は見えるようになったメアに視線を送った。

 

♢♢♢

 

マコトの元にレナが近づいてきた。

 

「いい加減目を覚ましたらどうだ」

 

英次はメアに近づいた。

 

「お前、その力…」

 

メアの体に炎が浮き出て傷ついていた箇所が治っていった。だが、炎は服を溶かさなかった。

 

「気味が悪い…何なのよ、この力は…」

 

メアは今までになかった自分の現象に怯えついた。

 

「お前のそれは…」

 

英次は言いかけたところで止めた。

 

「お前はあいつらから幸せを奪おうとした敵だ」

 

英次は暗い顔を浮かべてジカンマグナムをメアに向けた。

 

「まさか英次さん!」

 

マコトは英次の方に近づいていった。

 

「い、嫌…」

 

「まだ死にたくないっ!」

 

メアは尻餅を付いた状態で遠くに離れられない状態だった。

 

「いや、死ね」

 

英次は引き金に指をかけた。

 

「やめろー!」

 

マコトは英次を止めようとした。

 

「……」

 

だが、英次は指を止めた。

 

「はは、敵を生かすなんてあんた馬鹿なんじゃないの」

 

メアは影の中に姿を消した。

 

「どうとでも言え…」

 

英次は腕のホルダーから黒いライドストライカーのウォッチを引き抜いてバイクの状態にした。

 

「英次さん…」

 

英次はライドストライカーを走らせてこの場を去って行った。

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