STANDBY
COMPLETE
※だいぶ好き勝手してる回です、すみません(>人<;)
レナはこの時代で身につけたレシピを使って料理を作っていた。
「…あっ」
チャイムが鳴るとレナは玄関に向かって扉を開いた。
「おかえ…り…!?」
「うん、ただいまレナ」
「……」
マコトの隣には英次がいた。
「なんだ、人の顔をジロジロと見て。俺の顔に何か付いているのか?」
「あ、いや…」
レナはマコトの顔を別の所に寄せた。
「なんで鷹神英次も一緒にいるの!?」
「英次さんは今日からここで住むことになったんだ」
「私そんなの聞いてないっ!」
「いや、所長!?」
マコトとレナはそういうコントを交わした。
「お邪魔のようなら去るが…」
「そんな事ないですよ。さあ、うちへよくこそ、英次さん」
「お、おい、そんな強引に押すなー」
マコトは英次を強引に家の中に押し込んだ。
♢♢♢
マコトは英次を刃の作業スペースに連れて行った。
「お父さーん!」
「お、マコ…ト!?」
刃もレナと同じ反応をした。
「そ、そこにいるのってお前の推しに似てるんだが!?」
「そうだよ!この人こそ俺の1番の推し!鷹神英次さんだよ!」
「英次さんもここに住んでもいいよね?」
「まあ…」
「ど、どうもこれからお世話になります…」
「これはどうも」
英次と刃は握手を交わした。
♢♢♢
「さあ、この階段を上がってすぐが俺の部屋ですよ」
「そうか」
マコトは英次を自分の部屋に連れて行った。
「え…?」
英次はマコトの部屋に入った瞬間に驚いて固まった。
「…ふっ」
レナは英次を笑って部屋に入った。
(俺がいっぱいだ…)
英次はこの部屋に飾られているありとあらゆるクアンタグッズを見て背筋が凍りついた。
(未来のあいつに見たかった時と同じぐらい背筋がやばい…)
「どうですか?俺の部屋は?」
「ああ、一言で現すのだとすれば森だな」
英次は改めて自分のスーツ色が緑であると自覚を持てた。
「……」
レナは押入れの扉に隠れながらマコトたちの様子を伺った。
(マコト、楽しそう…)
レナは嫉妬の目で英次を見た。
♢♢♢
英次はマコトのベッドの隣で眠っていると何者かの接近に気がついて目を覚ました。
「あ…」
レナが英次にナイフを突き刺そうとしていた。
「はぁ、何をやっているんだ。俺は前にこいつに散々な事をやったのは認めるが…」
「マコトとのイチャイチャにはあなたは邪魔なの!」
レナは英次にナイフを振り下ろした。
「お、おい!よりによってそっちなのか!?」
英次はレナの腕を繋ぎ止めた。
「その他に何があるの!?」
「ぐっ、やばいな!」
「これが恋する乙女の力か!」
英次の力を持ってしてもレナに押されそうになっていた。
「昔の事なんてマコトは水に洗い流してくれる!」
「じゃあ好きな人が推しを殺すのも容認するか?違うだろ!」
「うぐ…!」
英次はレナを巴投げした。
「な、何事!?」
マコトが目を覚ますと顔ギリギリにナイフが刺さっていた。
「ぎゃー!ナイフー!」
マコトは予想にしていない事に飛び起きた。
「つい本気になってやり過ぎた」
「大丈夫か?」
英次はレナに近づいて手を差し伸ばした。
「わーん!」
レナは子供のように涙を流した。
「あっちゃ、泣いちゃった。何があったの?」
マコトはレナを宥めた。
「えぇ…」
英次はレナのその様子を見て戸惑った。
♢♢♢
翌日、英次は肩を回しながら皿洗いをやっていた。
「何だか疲れていそうだね?」
刃が英次に話しかけにきた。
「まあ、こういう騒がしい日常は慣れています…」
「はは、そうか、君のおかげで息子も明るくなった」
「そういえばあいつのお母さん…つまりあなたの奥さんが見当たらないのですが旅行でもしているんですか?」
「死んだよ」
「え?」
刃は曇り一つない表情で英次に伝えた。
「不幸な交通事故で命を落としたんだ…」
「以来、私一人でマコトの面倒を見ているんだ…」
「そうだったんですか…」
英次は他人の家庭事情に踏み込んでしまった事に悪いと思った。
「息子とはこれからも仲良くしてやって欲しい」
「頼んだよ、仮面ライダークアンタ」
「はい…」
刃は自分の作業スペースへと向かって行った。
♢♢♢
朝食を食べた後、
「英次さん、ちょっと気になる所があるんです。付いて来てくれますか?」
「あ、ああ…」
その前にマコトは英次と一緒に外に出てしまった。
「……」
レナは嫉妬の眼差しを、憎しみを、燃やした。
♢♢♢
レナが家を飛び出すと前に見知らぬ占い屋がいた。
「あなたの恋愛運勢、占いますよー」
「え、私?」
金のロングヘアーをした少女がレナにそう話しかけてきた。
「どうですか…?」
レナは占いを受けた。
「あーこりゃあ大分ダメかもしれませんね、あなたの好きな人は別の人を想っています」
「やっぱりあいつに!」
レナは机を叩いた。
「憎いでしょう。私も憎くてたまりません。なのでとことん攻めてやりましょう。私もそうします」
「え、ええと…?」
レナは占い屋の女が所々私念も籠りながら話すので困った。
「あ、そういえばまだ名乗ってなかったね。私は小鳥遊麻那だよ」
麻那は自ら自己紹介をした。
♢♢♢
その頃、英次とマコトはスマートブレインという会社にやってきた。
「待っていたぞ」
待合室に若い男がやってきた。
「この人はスマートブレインの用心棒の狼護巧さん。で、色々あってシンフォギアの世界で知り合ったんだ」
「訳がわからないが悪い人ではなさそうだな」
「それで…」
マコトが話を進めようとしたところ会社内に警報が響いた。
♢♢♢
一階に出現したアナザーファイズは警備のオルフェノクを次々と倒して行った。
「わぁ、やばい事になってる…」
「アナザーライダー?」
そこに麻那とレナがやってきた。
「み、みんな!」
副社長の時雨は隠れて震えていた。
「そこまでだ!」
そこに巧、マコト、英次がやってきた。
「巧さん!」
「ぐるる…」
麻那は犬のように唸りながら時雨を見た。
「あ、マコトと…あいつもいるんだ…」
レナは英次に嫉妬の眼差しを向けた。
「アナザーファイズか。ファイズの力が必要になるぞ」
「ふっ、ファイズならここにいる」
「巧さんはファイズなんですよ」
「通りでマコトが知っている筈だ」
【ネクス】
【クアンタ】
【STANDBY】
「「「変身!」」」
【ライダータイム】
【ブラックタイム】
【仮面ライダーネクス】
【仮面ライダークアンタ】
【COMPLETE】
マコトは仮面ライダーネクス、英次は仮面ライダーネオクアンタ、巧は仮面ライダーファイズに変身した。
「あ、ちなみにこの巧さんは数ある並行世界の内の一人で本編のファイズはこの巧さんじゃないですよ?」
「…???」
戦いに向かおうとしていたネオクアンタはその言葉が離れずに集中力が削がれてしまった。
「行くぞマコト」
「はい!」
「10秒間のお付き合いならできますよ」
【カブト】
「変身!」
【アーマータイム!】
【チェンジビートル!カブト!】
ネクスはカブトアーマーに変身した。
「言ってくれるじゃないか」
【COMPLETE】
ファイズはアクセルフォームに変身した。
「クロックアップ!」
【STARTUP】
ネクスとファイズはそれぞれ高速で動き、アナザーファイズを攻撃した。
【3・2・1…TIMEOUT】
ファイズは通常の形態に戻った。
【フィニッシュタイム】
アナザーファイズはネクスに向かって行った。
「ライダーキック」
【クロックタイムストリーム】
ネクスの足元に雷が集まって行った。
「はぁーっ!」
ネクスはその雷を纏った足でアナザーファイズに回し蹴りを放った。
【ファイズ】
アナザーファイズの体は元通りの状態に戻った。
「え、今回の判定は少しだけ厳しくない?」
「まあ、力は既にあるんだけど…」
【ファイズ】
「変身!」
【アーマータイム】
【COMPLETE!ファイズ!】
ネクスはファイズアーマーに変身した。
「一緒に決めるぞネクス」
「はい!」
【フィニッシュタイム】
【クリムゾンタイムストリーム】
【XCEED CHAGE】
「はっ!」
「はぁーっ!」
ネクスとファイズはアナザーファイズに向かって同時にクリムゾンスマッシュを放って撃破した。
♢♢♢
戦いが終わった後
「巧ー」
麻那は巧に飛び込んで行った。
「ま、麻那!?」
「ねえ、どうして時雨ばかり見るの?」
麻那は巧に問い詰めた。
「はぁ、いつも言ってるだろ。俺が守りたいのはお前だ。時雨にはお前を支える方法について聞いていたんだ」
「巧の馬鹿、わかりにくいよー!」
麻那は巧の体に顔を埋めた。
「これで一件落着だね、社長」
「え、社長!?」
レナは社長と聞いて驚いた。
「驚くかもしれませんがここにいるのはスマートブレイン現社長の小鳥遊麻那になります」
「ど、どうもー」
麻那はぎこちなく言った。
「いやいや、あれが社長なわけ…」
英次はそう言うが他の者は社長だと思っていた。
「え、本当なのか!?」
英次は驚いて思わず大声を出して指を指してしまった。
♢♢♢
夜、マコトは一人で寝ていた。
「今日は色々なことがあったな…」
マコトが横を見るとレナが枕を持って近づいていた。
「構って…」
レナは顔を赤く染めてそう要求した。
「いいよ…」
マコトとレナは添い寝にすることになった。
「そっか、ごめん。レナの寂しいって気持ちに全然気づいてあげられなかった」
マコトはレナに話を聞いた。
「でも、麻那さんを見て勘違いだって気がついた」
「うん。推しへの愛と恋愛感情は昔から別だって言われているからね」
「俺はレナの事が好きだ」
「私だって…」
マコトとレナはお互いに好きな想いをぶつけ合った。
♢♢♢
その声は隣の部屋にも聞こえていた。
(寝ずらいな…)
英次が翌日、寝不足になったのは測らずもわかることだろう。