クライマックスフォーム
夜のビルの屋上で強盗が警察から逃げていた。
「っ!」
強盗の前にマコトが現れた。
「悪いけど、この先は行かせる訳にはいかない」
(くぅー!このセリフ、一度は言って見たかったんだよな!)
マコトは真剣な表情の裏でこの状況を喜んでいた。
「はあ、何やってるのよ」
「メア!」
この場にメアがやってきた。
「待ってましたよ!姉御!」
メアはちっと舌打ちをすると強盗を足蹴りした。
「ふん、有り難く思いなさい。この私がわざわざあんたのような汚い人間に足をぶつけてやったのだから」
メアに蹴られた強盗は満更でもなさそうな表情をしていた。
「強盗を囮に俺たちを誘き寄せたのか」
「英次さん!」
この場に英次がやってきた。
「ええ」
「ナイトが言ったのよ。役に立たない道具は要らないって」
メアはデンオウアナザーウォッチを取り出した。
【デンオウ】
メアは起動したデンオウアナザーウォッチを強盗の体に埋め込み、アナザーデンオウへと変化させた。
「さあ契約よ」
メアは自身の体を差し出してアナザーデンオウに時を飛ばさせた。
「さっきのはなんだ?」
「イマジンが過去に飛ぶためにする手法ですよ。あれをやれば契約者もろとも過去の時間が消えるんです」
「あいつの過去か…」
英次はこの世界の未来どころか琴里と狂三の過去まで考えていた。
「あんたら、私を無視して話をするなんて中々いい度胸じゃない」
メアは二つの天使のスピリットウォッチを取り出した。
【カマエル】
【ザフキエル】
メアは自身に埋め込んで巫女とゴスロリの二つの属性を併せ持った霊装を身に纏った。
「お前はあいつの過去である2068年へ行け、こいつの相手は俺がやる」
「お願いします!」
【クアンタ】
【ケルビム】
「変身!」
【スピリットタイム】
【ケルビム】
英次は仮面ライダーネオクアンタケルビムアーマーに変身した。
「はぁっ!」
ネオクアンタとメアは空中に浮かんで行った。
「…あ、でも、どうやって?」
マコトが考えていると空からデンライナーが現れた。
♢♢♢
マコトがデンライナーに乗るとイマジンズたちがいた。
「モモタロスだ!」
「なんだ?」
モモタロスがマコトに気迫を飛ばした。
「こっちはウラタロス!」
「あれじゃない。噂の仮面ライダーネクス」
ウラタロスがコーヒーを飲んで大人の余裕さを見せた。
「キンタロス!」
「ネクスちゅうと確か他の仮面ライダーの力を使うんだったか?」
キンタロスは筋トレをしていた。
「リュウタロス!」
「ねえねえ、ネクスなら今のうちに倒しておいた方がいいんじゃない?」
リュウタロスはダンスをしながらマコトを指差した。
「みんな、爺ちゃんがいないからって好き勝手し過ぎだ」
「幸太郎の言う通りだ、特にリュウタロスの発言は物騒だ」
「レジェンドの一人、野上幸太郎とテディ!」
電車の中に幸太郎とテディもいた。
「あんたの事は知っている。たしか仮面ライダーネクスだろ」
「嬉しい!既に知ってもらえていたなんて!」
「実は爺ちゃんからこれを渡して欲しいと頼まれているんだ」
幸太郎は電王ライドウォッチを取り出した。
「で、電王ライドウォッチ!?」
「…でも、渡してしまえばあんたはいよいよ最低最悪と呼ばれる未来の力を手に入れるんだ」
「そうなってしまえば誰の手にも負えない」
「だからこの先の時間であんたがする行動を見させてもらう」
マコトは幸太郎の出した条件を飲んだ。
♢♢♢
「じゃあ君がどんな行動を起こすのか楽しみにしておくよ」
「はい!」
マコトはデンライナーから降りた。
「それでここは?」
マコトが周りを見渡すと、廃墟ビルのような場所だとわかった。
「仮面ライダーが出たぞ!」
武装をした者達がビルの入り口から出てきた。
「え?」
マコトがその者達の向かう先を見るとアナザーデンオウがいた。
「あれはメア!?」
その者達の中にメアの姿があった。
「ここは絶対に死守しなければ防衛ライン。あんたらの頑張り一つで守れるかが決まるのよ」
メアは仲間の士気を高めた。
「そうだ!俺もこうしてる場合じゃないよな!」
【ネクス】
「変身!」
【ライダータイム】
【仮面ライダーネクス】
マコトは仮面ライダーネクスに変身して、ジカンギレードを召喚してアナザーデンオウに向かって行った。
「ネクス!?」
「なんですって!?」
【フィニッシュタイム】
【タイムストリーム】
「はぁーっ!」
ネクスはアナザーデンオウにライダーキックを放った。
「覚えていろよ…!」
アナザーデンオウはこの場から去って行った。
(…今は撤退させることしかできないけど人の命が優先だよな)
ネクスが周囲の者を見るとその者達はネクスにそれぞれが武装していた武器を向けた。
「なんでぇーっ!?」
メアはネクスの前に出た。
「この人はネクスと同じ姿をしているけど決して悪人じゃないわ」
(メア…)
ネクスはライドウォッチを抜き取って変身を解除した。
「さっきもあんたらを守るためにアナザーライダーと戦ってくれたのよ」
「そんな相手に武器を向けて恩知らずだと思わないの?」
メアは仲間を説得できた。
「付いてきてください、我が王」
「…!?」
メアは誰にも聞こえないようマコトの耳元でそう呟いた。
♢♢♢
マコトがメアたちと廃墟ビルの中に入ると沢山の人間がいた。
「ここはレジスタンスの隠れ家です。たくさんの人間がいてうっとうしいですがいずれは無くなります」
(無くなる…!?)
「どうしてメアはここにいるんだ?」
「私はこの時代のあなた様に頼まれ潜入任務をしているという感じです」
その後、マコトはレジスタンスのリーダーに感謝を伝えられ、複雑な思いをした。
♢♢♢
マコトはレジスタンスが与えてくれた部屋にいた。
「教えてメア。潜入任務をしているのはどうして?」
その部屋にはメアが跪いた状態でいた。
「それはあなた様が人を一人残らず全滅させるからです」
「人を一人残らず…」
「君はどう思うんだ?」
「私はあなた様に救われた身でございます。あなた様のなす事の為に動く人形であればいいと思っていますよ」
「そうか…」
「襲撃は明日、あなた様も未来のあなた様の御姿を見て自分の時代に戻るのはどうでしょうか?」
「考えておくよ…」
マコトはメアにそう返事して頭を抑えた。
♢♢♢
翌日、レジスタンスの拠点に黄金のネクスがやってきた。
「よくやった…」
黄金のネクスはメアの頭を撫でた。
「はい…!」
メアは仕えるべき主人の感謝とその行為が気持ちよく頬を赤く染めた。
(これであとはあいつらが死ぬのを待つだけ…)
カッシーンはレジスタンスに向かって行った。
「ちょっと待った!」
そこにネクスがやってきた。
「ほう…」
「こ、これは何かの間違いです!そうですよね!?」
「いいや、本気だ。俺に誰も殺させはしない。レジスタンスのみんなは俺が守ってみせる!」
ネクスはジカンギレードを召喚して、カッシーンに向かって行った。
【ジュウ】
ネクスはジカンギレードをジュウモードに変形した。
【フィニッシュタイム】
【フォーゼスレスレシューティング】
ネクスはランチャーモジュールのミサイルを模した弾丸を発射してカッシーンを倒した。
「あとはお前だけだ…」
ネクスは黄金のネクスにジカンギレードの銃口を向けた。
「お前と私とでは怒りの差が違う。ここで諦めるのならば命までは取りはしない」
「人の命がかかっているんだ!諦めるわけないだろ!」
ネクスは黄金のネクスに向かって行くが結果は完敗だった。
♢♢♢
その後、マコトはデンライナーの中にいた。
「うっ…」
マコトは怪我の処置を受けていた。
「戻してください、俺は未来の俺を止めないと…」
「レジスタンスが全滅して人間が奥に追い込まれるのは既に定められた出来事だ」
「……」
「そもそもの目的が未来のあんたと違うことを証明することだ」
幸太郎はマコトに電王ライドウォッチを差し出した。
「電王ライドウォッチか」
「あんたの勇気ある行動は見させてもらった。そのライドウォッチはあんたのもんだ」
幸太郎はマコトに電王ライドウォッチを託した。
♢♢♢
マコトが元の時代に戻ってくると英次が地面に倒れ伏せていた。
「遅かったじゃない」
「ぐっ…」
メアは英次の体を踏んでいた。
「メア…」
「その様子だと私の過去に行ったようね」
オーロラカーテンからアナザーデンオウが転がってきた。
「わっ、姉御!こんなの聞いていた話と違うじゃないですか!」
「あんたの小さな不幸なんて誰も聞いてないのよ!」
「ぐっ…」
メアは英次を蹴り転がした。
「せいぜい私の為に命を落とすことね」
メアはこの場から去って行った。
「ま…てっ!」
英次はメアを追いかけようとしたが動けずにいた。
(仕切り直せ、俺っ!)
マコトは自分の頬を思いっきり叩いた。
「目が覚めた!これで全力で思いっきり戦える!」
【ネクス】
「変身!」
【ライダータイム】
【仮面ライダーネクス】
マコトは仮面ライダーネクスに変身した。
「えっ!?」
すると、全てのライドウォッチがネクスの元に集まって行った。
「な、何!?」
マコトの部屋にいたレナの目にもライドウォッチが向かって行ったのを見た。
「っ!?」
英次が持っていたビルド、オーズ、ゴースト、鎧武のライドウォッチも向かって行った。
20個のライドウォッチは一つになる事で新たなライドウォッチが誕生した。
【ネクスフォトン】
その名もネクスフォトンライドウォッチだ。
「ライダーあるあるのごちゃ混ぜ最終フォームの平成ライダーバージョンか!」
ネクスフォトンライドウォッチには20体もの平成ライダーの顔が描かれていた。
「行こう!」
【ネクスフォトン】
ネクスはそれをいつものようにジクウドライバーにセットした。
【(アークル)(オルタリング)アドベント!COMPLETE!ターンアップ!】
【(音角)CHANGE BEETLE!ソードフォーム!ウェイクアップ!カメンライド!】
【サイクロン!ジョーカー!タカ・トラ・バッタ!3・2・1!】
【シャバドゥビタッチヘンシーン!ソイヤッ!ドライブ!】
【カイガン!レベルアップ!ベストマッチ!】
平成ライダー20人の音声による変身待機音が流れる裏でその全員の銅像が地面から浮かび上がった。
「変身!」
【フォトンタイム】
【クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!】
【響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!】
【ダブル!オーズ!フォーゼ!】
【ウィザード!鎧武!ドライブ!】
【ゴースト!エグゼイド!ビルド!】
【祝え!仮面ライダーネ・ク・スフォトーン!】
ネクスは仮面ライダーネクスフォトンに変身した。
「なんだそれは…」
「おお、平成ライダーが付いてる!」
「ふざけるな!」
ネクスフォトンはアナザーデンオウの攻撃を避けながら全身についているレリーフのうちの一箇所を触った。
【クウガ】
すると、クウガタイタンフォームが召喚された。
「はぁっ!」
クウガタイタンフォームはアナザーデンオウにタイタンソードを突き刺した。
「今度はこれだ」
ネクスフォトンは別のレリーフを触った。
【オーズ】
すると、オーズガタキリバコンボが召喚された。
「そこにもう一丁!」
ネクスフォトンは別のレリーフを触った。
【ビルド】
すると、ビルドタンクタンクフォームが召喚された。
【スキャニングチャージ】
オーズガタキリバコンボは分身した。
【フルフルマッチブレイク】
ビルドタンクタンクフォームは戦車形態になった。
「これでガタガタガタキリバ!そして戦車!」
オーズガタキリバコンボは一斉にライダーキックを、ビルドタンクタンクフォームは間を周りながら必殺技を放った。
「もう一回、リプレイ行ってみよう!」
ネクスフォトンは自身の力で時を巻き戻し、同じライダーを召喚してもう一度必殺技を放った。
【ダブル】
ネクスフォトンはプリズムビッカーを召喚した。
「弱点を責めるならこれが1番だ」
ネクスフォトンはダブルCJXの能力でアナザー電王の弱点を調べた。
「そこにさらに高速技があれば!」
ネクスフォトンはカブトの能力でクロックアップを発動した。
【プリズムマキシマムドライブ】
「ビッカーチャージブレイク!」
ネクスフォトンはアナザーデンオウに向かって必殺技を放った。
「ぐっ…うっ……」
「平成ライダーを…どこまで使えるんだ……」
ネクスフォトンはレリーフを触った。
【電王】
すると、電王ライナーフォームが召喚された。
「これで決める!」
【フィニッシュタイム】
【オールトゥエンティタイムストリーム】
「はぁーっ!電車斬り!」
ネクスフォトンは召喚した電王ライナーフォームと共に電車斬りを放った。
「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!」
アナザーデンオウは爆発して飛び出してきた電王アナザーウォッチが落ち切る前に砕け散った。