ライダータイム
マコトはネクスライドウォッチを胸元で握りしめた。
「世界の崩壊は止められず彼女は消滅した。お前の負けだ。マコト」
ハザードクアンタが告げた。
「…いや、まだ終わりじゃない」
マコトは立ち上がってネクスフォトンライドウォッチを取り出した。
【ネクスフォトン】
マコトはジクウドライバーにネクスフォトンライドウォッチをセットした。
「行こうレナ」
マコトは彼女のことを思いながらジクウドライバーにネクスライドウォッチをセットした。
【(アークル)(オルタリング)アドベント!COMPLETE!ターンアップ!】
【(音角)CHANGE BEETLE!ソードフォーム!ウェイクアップ!カメンライド!】
【サイクロン!ジョーカー!タカ・トラ・バッタ!3・2・1!】
【シャバドゥビタッチヘンシーン!ソイヤッ!ドライブ!】
【カイガン!レベルアップ!ベストマッチ!ライダータイム!】
「変身!」
【フォトンタイム】
【クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!】
【響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!】
【ダブル!オーズ!フォーゼ!】
【ウィザード!鎧武!ドライブ!】
【ゴースト!エグゼイド!ビルド!】
【祝え!仮面ライダーネ・ク・スフォトーン!】
マコトは仮面ライダーネクスフォトンに変身した。
「さあ、あなたが望んだ俺たちの戦いを始めましょう」
「ああ…」
ネクスフォトンとハザードクアンタは最期の戦いを始めた。
「俺は全てのライダーの力と俺の仲間だった天使の力の二つを持っている!」
「でも、弱点は存在する筈だ」
ネクスフォトンは次々とレジェンドライダーを召喚し、自身もその力で強化して次々と攻撃していった。
「はぁーっ!」
ハザードクアンタは持っている力を全て振り絞って向かって来る物を次々と打ち滅ぼしていった。
「はぁはぁ…」
(さっきから俺がいくら打ち滅ぼそうが弱点を付くような物を召喚してくる…)
(やっぱり英次さんは凄いな。俺よりも何年も、何十年も戦いの経験差があって全然追いつかそうにないな…)
ネクスフォトンとハザードクアンタは戦いの中で心の中で互いのことを認め合った。
「…あともう少しで俺の理想の世界が叶う!」
「俺が絶対にあなたのことを止める!止めてみせます!」
(これがレジェンドライダーの力を使える最後のタイミングになりそうだ…)
(英次さんを間違いなく止めることができる力…)
ネクスフォトンは数ある能力の候補から一つに絞り切った。
(これだ!)
ネクスフォトンは自身のレリーフを触った。
【エグゼイド】
ネクスフォトンはエグゼイドの力を自身に付与した。
「無駄だ!俺は倒せない!」
「はぁーっ!」
ネクスフォトンはハザードクアンタを殴った。
「ぐっ!?」
ハザードクアンタは殴られた複眼の部分が砕け散って顔の文字がライダーではなくなった。
「お前がライダーが好きだからこそ俺の弱点を付ける力を見出せることができたのか…」
「マイティノベルには言った事実が本当になる能力があります」
「やられた…」
「それがお前の全力なんだな…」
「はい!」
「この必殺技で必ずあなたを倒してみせます!」
【フィニッシュタイム】
ネクスフォトンは地面を蹴って高く飛んだ。
「お前が全力なら俺もお前を出し惜しみなしで行く!」
【終焉の刻】
ハザードクアンタは拳を握りしめた。
【ハザード必殺撃!】
【オールトゥエンティタイムブレーク】
「「はぁーっ!」」
ネクスフォトンはキック、ハザードクアンタはパンチを互いに撃ち合って世界を包む爆発が発生した。
♢♢♢
一面が真っ黒な世界にマコトと英次は向き合っていた。
「人間を嫌いになった後でも貴方は世界を再構築することで救おうとしたんですよね…」
「やっぱりバレていたか…」
英次は後ろ髪を搔いた。
「あなたは最初から敵になって倒されることを考えていたんですね…」
マコトは暗い表情を浮かべた。
「気にするな。俺は今更もう引き戻さない。むしろお前に倒されてこそ俺の時は前に進むことができるんだ」
「英次さん…」
英次はマコトに優しく微笑みかけた。
(昔の英次さんだ…)
マコトはその姿に昔の英次の姿を重ねて見た。
「道は進んでも戻っていても結局は進んでいる。それって未来も同じことだと思うんです」
「マコト…」
マコトは勇気ある顔でそう言った。
(一年で越されてしまったな…)
英次はマコトの成長を感じた。
「なあ、最後に一つだけ一つだけ弱い事を言ってもいいか?」
「なんですか?」
「普通の人間として生きてみたかった…」
英次は涙を流した。
「…じゃあな」
「涙ぐらい出したっていいじゃないですか!」
「あなたは僕にとって1番のヒーローだった!それが例え作られた思いだとしても僕はあなたの事を憧れ続ける!」
「でも、ヒーローだって情けなく泣く時があったっていい」
「そしてまたゼロから始めるんです!」
「そうだな…」
「お前の言葉のおかげで俺の中の迷いも断ち切られた。お前には教えられるどころか教えられることばかりだな」
「歩き出しましょう。俺たちが描く明日へ」
英次とマコトはそれぞれの方向に歩き出して行った。
♢♢♢
マコトが向かった先は花畑だった。
「レナ」
マコトが声をかけるとレナは振り返った。
「マコト…」
レナはまさかという表情を浮かべた。
♢♢♢
二人は花畑の中を手を繋いで歩いて行った。
「よかったの?」
レナはマコトの顔を見た。
「私と一緒ってことはつまりあなたは…」
マコトはレナの顔と繋いだ腕から彼女の想いを汲み取った。
「俺は何よりもレナと一緒に過ごしたいと思ったんだ」
「これからずっと二人きりなのよ?」
「そんな事はない」
「この世界にもやがて人が来るようになる」
「俺はそこで思い浮かんでいる姿だと王様のようにみんなを幸せにするんだ」
マコトはレナに思い描いている光景を伝えた。
「ふふ、やっぱりマコトには叶わないな…」
レナは笑った。
「どれくらいの月日が経とうともあなたの1番そばであなたが思い描いている光景を見てみたいよ」
レナはマコトに思いを伝えた。
「うん、俺だけじゃない、レナも一緒に叶えよう」
マコトとレナは果てしなく続く花畑を共に歩いて行った。
♢♢♢
今日も平和な高校生活が始まる。
「待たせてごめんー!」
ハルトは幼馴染の英次にぶつかってきた。
「お、おい、お前、離れろよ…」
「ええ!なんで!?」
英次はハルトに押し倒されている状況だった。
「あ、もしかして僕を性的な目で見てるんだ!」
「そんな訳があるか」
英次はハルトの脳天にまっすぐのチョップを叩き込んだ。
「いたぁーい!」
ハルトが痛がっている間に英次は彼から離れて起き上がった。
「そもそもお前は男だろうが…」
「その発言いけないと思います!男でも女でも必要なのは心だよ!」
「だとするとお前、微塵の可能性も無くなるぞ」
「悲しい!」
ハルトは泣く演技をした。
「ほら、行くぞ」
「はーい!」
英次とマコトは高校に向かって歩き出した。
♢♢♢
授業中に英次は退屈そうに窓に映る空を見上げた。
(今日も戦いが無い平和な1日が流れる)
(この世界の住人はみんな 新世界までにどんな事があったのか興味がないようにお前たちのことを忘れた)
「…けど、俺はこの空を守った奴のこと忘れねえからな」
唯一 元の世界とは違う世界からやってきた特異点の英次はマコトたちのことを覚えていた。
♢♢♢
放課後
「ねえ、どうして毎日こんな廃墟に連れて来るの?」
「……」
「ねえっててばー」
英次はハルトを連れてマコトの店があったところに行くがそこは廃墟になっていた。
(お前が消えて俺は普通の暮らしを手に入れた)
(俺がたしかに人間になりたいとお前に言ったがこれは本当にお前を犠牲にしてまで手に入れるべき物だったのか?)
「…行くぞ」
「うん!腹減った!ね、どこか食べに行こうか?」
「…カレーでも食いに行くか」
「ええー!カレーは昨日も食べたじゃん!探したら他に美味しい物は沢山あると思うんだけどー!」
英次はその答えを探し続けていく--