Fire! All Engines!!
DRIVE!TYPE-TRIDORON!
START YOUR ENGINE!
時刻は午前9時30分、マコトはテレビに向かっていた。
「ぐすん…」
マコトは感動して涙を流した。
「おい、何見てるんだっ!?」
英次はマコトに慌てた様子で話しかけた。
「あ、英次さん…」
「これは日課である仮面ライダーの一気見をしているんです。クアンタは何度も見ても面白くて…」
「ってなんだかこの会話を英次さんとしたような…」
「お前ならわかってるんだろ。時が世界規模で遡っているんだよ」
「そうなんですか!?」
すると、部屋に進ノ介がやってきた。
♢♢♢
進ノ介はマコトと英次に事情を話した。
「つまり世界は今、時間がループしているという事か…」
「ああ。特状課のメンバーで犯人を特定した」
「再び集結しているんですか!?」
進ノ介の話だとアナザーファイズとアナザードライブになっているのは元流星塾生だった。
「だから流星塾だったんですね…」
「そしてあいつが狙っているのも同じ元流星塾の人間たちだ」
轢き当て事件で指名手配になっている。
「そうか…」
「でも、たとえ指名手配犯だとしてもやらせはしない。政府の法の裁きを受けさせないと」
マコトの話に英次はふっと笑った。
「相手は人を殺している。そんな相手を生かす必要なんてどこにもない…」
「ちょっと前のの俺ならそう言っていただろうな」
「英次さん…!」
マコトは英次の言動から性格が昔に戻ったように感じて嬉しく思った。
「お前たち、いいバディだな」
進乃介は二人の様子からそう言った。
「…俺たちがか?」
「はい!ドライブにも負けないいいバディです!」
「はぁ、まあ、そういうことにしておいてやるか…」
英次はため息を吐くが嫌悪という感じはなかった。
「それでどうしましょうか…」
「俺たちループの原因も何も知らないまま…」
アナザードライブが原因でループが何度も起こっている。
「五年前に行き、アナザーファイズになる前なら止めることができる筈だ」
「五年前に?未来から来た刺客と戦ったことはあるが過去に行く方法なんてあるのか?」
「ダークドライブとの戦いの事ですね」
「大丈夫です。こっちには時を行き来できるタイムマシンがあります!」
「でも、過去を変えたことで居なくなるとしてもアナザードライブの暴走は見過ごすことなんて…」
「だったら過去には俺が行く」
すると、押入れの中からレナが出てきた。
「この子どこから!?」
「押入れの中にある秘密基地からです」
「押入れに秘密基地なんてあったのか…!?」
「マコト、このガラケーを見てよ!」
レナの手にはファイズフォンXがあった。
「ファイズフォン!?」
「ループする前の時にファイズを見てカッコいいと思って作ったの」
「その名もファイズフォンX!いいでしょ!凄いでしょ!」
レナは興奮気味にファイズフォンXを見せつけた。
♢♢♢
そこから英次は自身のライドウォッチを使ってタイムマジーンを召喚した。
「行くか…」
英次が乗り込もうとすると巧がやってきた。
「お前はたしか乾巧…」
「俺も一緒に行く」
「思いは同じというやつだな。わかった」
英次と巧はタイムマジーンに乗り込み、過去に向かった。
♢♢♢
マコトと進ノ介はアナザードライブが暴れているところにやって来た。
「アナザードライブ!」
すると、アナザードライブの元にシフトカーがやって来てそれぞれ特有の攻撃をした。
「シフトカー!」
「駄目!」
この場に女が現れた。
「君は…?」
「私は…彼の…彼は私を蘇らせるために事をしているの…」
「あなたに手紙を出して流星塾生を探させたのもわたし…」
「そうだったのか…」
女の言葉を聞いて、進ノ介は頭の中の情報を整理した。
「繋がった」
進ノ介はネクタイをビシッと上げた。
「ループしているのは力を失ったことが原因で君を助けられないと思ったからだな」
「うん…」
進ノ介はその答えに辿り着いた。
「まるで未来の俺みたいだ…」
マコトはアナザードライブに未来の自分を重ねた。
♢♢♢
同じ頃、5年前の過去では交通事故で女が撥ねられた。
「……」
車から流星塾生が降りてきた。
「お前らっ!」
そこにアナザーファイズが駆けつけて塾生を襲った。
「復讐か…」
そこに英次達がやってきた。
♢♢♢
マコトは生身でアナザードライブに向かって行った。
「もう!辞めるんだ!」
「誰だ!お前っ!」
アナザードライブはマコトを攻撃した。
「…こんな事をしても彼女は喜ばない!彼女を悲しませるだけだ!」
「ぐっ…!?」
マコトはアナザードライブの顔に拳を叩き込んだ。
♢♢♢
同じ頃
「はぁっ!」
巧はファイズになり、アナザーファイズと戦っていた。
「俺にも復讐をしたい程、憎い相手がいる…」
「だが、人を守ることはできる」
「…それがあいつとの約束だからな」
英次はアナザーファイズの元に向かいウォッチを取り出した。
【クアンタ】
「変身!」
【ブラックタイム】
【仮面ライダークアンタ!】
英次は仮面ライダーネオクアンタに変身した。
「お前の力を使わせてもらうぞ」
ネオクアンタが銀色の鍵を取り出すとライドウォッチに変化した。
【フィニッシュタイム】
【アンロックマグナムシュート】
ネオクアンタが必殺技を放つとアナザーファイズの体に鍵型エネルギーが巻きつかれた。
「なんだ…」
アナザーファイズの持っていたタイムループする力は封印された。
♢♢♢
現在でもアナザードライブに同じ現象が起こっていた。
「英次さんがやってくれたんだ!」
マコトはウォッチを取り出した。
【ネクス】
「変身!」
【ライダータイム】
【仮面ライダーネクス!】
マコトは仮面ライダーネクスに変身した。
進ノ介の元にベルトさんがやってきた。
「ベルトさん!」
「やあ、久しぶりだね進ノ介」
「私達の偽物が現れたと聴いてね。いてもたってもいられずに君の元にやってきたんだ」
「進ノ介、君の胸のエンジンの調子はどうだ?」
「ああ、絶好調だ、行くぞベルトさん!」
「ドライブの復活だ!」
「OK!START YOUR ENGINE!」
進ノ介はベルトを装着してレバーを回転した。
「変身!」
進ノ介はシフトブレスにタイプスピードのシフトカーをセットした。
【DRIVE!TYPE-SPEED!】
進ノ介は仮面ライダードライブに変身した。
♢♢♢
それぞれの時代にて
「これを使え!」
ファイズはネオクアンタにファイズライドウォッチを投げた。
「進ノ介、今こそ彼に渡すんだ」
「ああ、頼んだぞ」
ドライブはネクスにシフトカーを使ってライドウォッチを渡した。
「……」
【ファイズ】
ネオクアンタはファイズライドウォッチをキャッチしたと同時に起動した。
「使わせてもらいます!」
【ドライブ】
ネクスはドライブライドウォッチを起動した。
【アーマータイム】
【COMPLETE!ファイズ!】
ネオクアンタはファイズアーマーに変身した。
【アーマータイム】
【フルスロットル!ドライブ!】
ネクスはドライブアーマーに変身した。
「スタートユアエンジン!」
ネクスは足のタイヤを回転させてアナザードライブとの間を行き交った。
「はっ!はぁっ!」
ネクスはすれ違う度にジカンギレードで切り裂いた。
「来い!ハンドル剣!ドア銃!」
ドライブは剣と銃を呼び出し、地面をスライドしながらアナザードライブを攻撃した。
「泊さん!」
「俺たちも混ぜてもらうぞ」
「もちろんです!」
ネクスとドライブは共にアナザードライブを攻撃した。
「使わせてもらうぞ」
ネオクアンタはファイズファンXを取り出した。
【レディ】
【ショットオン】
ネオクアンタはファイズフォンXに5のコードを3回入力してファイズショットを召喚した。
「ふっ、久しぶりに拳で行くかっ!」
ネオクアンタはファイズショットでアナザーファイズを殴った。
「はぁっ!」
ファイズはファイズエッジをアナザーファイズに振り下ろした。
「さっき知り合った仲じゃなかったのか!?」
「そうだが」
「それがどうした!」
ネオクアンタとファイズは巧みな連携でアナザーファイズを攻撃した。
【レディ】
【ポインターオン】
ネオクアンタは同じカードを入力してファイズポインターを召喚した。
「…!」
それぞれの時代の女が男を呼んだ。
「ああ、わかっている…」
「この悲しみはもう二度と繰り返さない…」
【フィニッシュタイム】
「「俺がお前たちを止める!」」
二人はジクウドライバーを回した。
【ファイズタイムストライク!】
「はぁっ!」
ネオクアンタは回し蹴りと共に円錐を射出した。
「はぁーっ!」
ネオクアンタは飛ばした円錐の中に瞬間移動をしてアナザーファイズにクリムゾンスマッシュを放った。
【ドライブタイムストリーム!】
「はぁっ…!」
「はっ!はっ!はっ!はっ!はぁーっ!」
ネクスはアナザードライブにスピードドロップを模した必殺技を放った。
♢♢♢
「NICE DRIVE」
ドライブが変身を解除するとベルトさんがそう言った。
「そっちの方も終わっていたか」
英次たちがマコトの元に戻ってくると二つのアナザーライダーになっていた男がいた。
「どうしてだよ…!」
男は消滅に向かっている女を見た。
「ごめん、私はもうこの世には居ないから…」
「行かないでくれ…!」
「あなたならきっと乗り越えられると信じてる…」
男が触ろうとした瞬間、女は完全に消滅した。
「警察さん、俺を逮捕してくれ…」
「ああ」
進ノ介は男に手錠をかけた。
「君達の協力感謝するよ」
「泊さんに感謝されるなんて感激だ」
「レジェンドだったら誰でもいいのか…」
「え?」
「お礼にそのウォッチを渡すよ。君なら悪用することがないとわかるからな」
「ありがとうございます!」
進ノ介は男を連れてこの場を離れて行った。
「乾巧…」
「いい。ファイズのウォッチも持っていけ」
巧はこの場を離れて行った。
「ああ、結局他のアナザーライダー同様倒されちゃったか…」
「二つのアナザーライダーを持っている奴なら、もっと面白い光景が見れると思ったんだけど残念だな…」
「これでいい」
「え?おじさん?」
黒兜はマコトたちの方に向かって歩いて行った。
「今回の事件も一件落着ですね」
「ああ…」
「英次さん?」
何かを考える英次をマコトが横目で見た。
「お前はもしも結末が変えられなくて、何度もこの時を繰り返すとしたら…」
英次の話しの続きに黒兜が剣を持ちながらやってきた。
「お前は?」
「こいつももしかしたらハルトと同じ未来の刺客…?」
黒兜は何も返さず二人に襲いかかった。
「「変身!」」
マコトはネクス、英次はネオクアンタに変身して黒兜の攻撃を受け止めた。
「ぐっ…」
「なんだこいつッ!二人がかりで止めようとしても全然止まらねぇ!」
「それどころか押される!」
黒兜は二人を河川敷まで押し飛ばした。
【ジカンマグナム】【ジカンマシンガン】
【ジカンギレード】【ジュウ】
二人はそれぞれ武器を召喚して黒兜に遠距離戦を仕掛けた。
「…無駄だ」
黒兜は自分の元に飛んできた全ての弾丸を剣で切り裂いた。
「なんだと…!?」
次の瞬間、黒兜はネオクアンタの懐に現れた。
「瞬間移動!?いや、高速で動いているのか!?」
「死を刻め」
「その言葉は!」
黒兜は目にも止まらない早さでネタクアンタを連続して斬った。
「英次さんっ!」
【カブト】
「変身!」
【アーマータイム】
【チェンジビートル!カブト!】
ネクスはカブトアーマーに変身した。
「クロックアップ!」
ネクスはクロックアップを発動して黒兜の元に向かった。
「はぁっ!」
ネクスがジカンギレードを振り下ろした。
「居ない…!?」
だが、振り下ろした先に黒兜の姿はなかった。
「はぁはぁ…」
ネオクアンタは変身が解かれると同時に跪いた。
「大丈夫ですか英次さん!」
「ああ…」
ネクスは変身を解除して英次の元に歩み寄った。
「肩を貸します」
「助かる…」
英次はマコトの助けがあって起き上がることができた。
(さっきの言葉、あいつはもしかしたら…)
英次は予想を立てるがケルビムの力を使おうとはしなかった。