ガッチャーン
レベルアップ
マイティジャンプ、マイティキック、マイティマイティアクションエックス!
マコトside
おはよう、俺はマコト。
ある日俺は未来からやってきたレナ未来の俺が最低最悪の王として君臨しているところを見せられた。
けど、俺は最低最悪なんてならない。
何だって俺がなりたいのはその逆の最高最善のヒーローなんだからな!
♢♢♢
爆発したところに爆発の炎が再び出現して集約してアナザーエグゼイドに戻った。
【エグゼイド】
アナザーエグゼイドはこの場から離れて行った。
♢♢♢
早朝
マコトは目覚めたベッドの上から起きあがった。
「んー…」
マコトはまだぱっとしない頭の中、ぼやけた視界で部屋の周りを見渡す。
好きなライダーのグッズを置いておく推し棚やタペストリーが飾られている。
オタクの基本ステータスのような部屋が見えた。
「………」
異変があるとするのならレナは棒立ちの体をマコトの方に向けているぐらいしかない。
「…ん、レナ!?」
「おはよう」
「お、おはよう…」
マコトはレナが不思議ちゃんだとわかった。
「早速だけど聞いて欲しいことがある。…別にあなたを見ていたのは気になっているとかじゃないから」
「聞いて欲しいこと…?」
レナは未来のタブレット型端末に複数の事件の記事を映した。
「何件か立て続けに原因不明の行方不明になる事件が起こっているの」
「原因不明?」
「うん、でも、正確には証拠はないとも言えない。それがどの現場でも確認されたこのゲームだよ」
「!?」
そのゲームの画面を見た瞬間、マコトの体は震え始めた。
「どうしたの?」
そしてマコトは目を擦ったり、頬をつねったり挙動不審な動きをした。
「夢じゃない!」
「現実のマイティアクションエックスだーっ!」
それはエグゼイドの本編に出てくるエグゼイドレベル1及び2の元になったゲームだ。
♢♢♢
マコトたちは朝ご飯を食べた後、公園でマイティアクションエックスをプレイしていた。
「ダメだーっ!」
マコトはクリアができず頭を抱えた。
「惜しいところまで行けていたけど…」
「こうなったら天才ゲーマーを頼ろう。て、そう都合よく見つかる筈もないか…」
すると、マコトたちに子供の叫び声が聞こえた。
♢♢♢
アナザーエグゼイドは尻餅をついた人間を追いかけていた。
「やめろ!」
「やっぱりアナザーライダーが関わっていたんだ」
マコトとレナがやってきた。
「……?」
アナザーエグゼイドはマコトたちに視線を移した。
「て、あれってアナザーエグゼイドだったよね?この間倒さなかったけ?」
「アナザーライダーはオリジナルの力じゃないと倒してもまた復活するだけだよ」
「ねぇ、それなんて鬼畜ゲー?」
「…まあ、やるしかないよね」
【ネクス】
「変身!」
【ライダータイム】
【仮面ライダーネクス!】
マコトはネクスに変身した。
「はぁーっ!」
ネクスはアナザーエグゼイドに向かって攻撃をぶつけていった。
【ジカンギレード】
【ケン】
ネクスはジカンギレードを召喚した。
「ライダーあるある。武器にある穴にはとにかくアイテムをセットしてみろ。特に平成二期」
ネクスはジカンギレードにネクスライドウォッチをセットした。
【フィニッシュタイム!】
ジカンギレードからセットした時の音声が流れた。
「やっぱりそうだよね!」
ネクスは攻撃を前に転がることで避けてアナザーエグゼイドに近づいていった。
「これでも食らえ!」
【ネクスギリギリスラッシュ】
ネクスはジカンギレードでアナザーエグゼイドを切り裂いて撃破した。
「これで一時の平和は守られた」
ネクスはライドウォッチを抜き取って変身を解除した。
「大丈夫ですか?」
マコトは襲われていた人に駆け寄った。
「ん…」
レナはその人の近くにマイティアクションエックスが落ちていることに気がついた。
「少し失礼します」
「は、はい」
「腕から血が流れています」
「きっと襲われた時に転んだからだ」
「すぐに病院に行きましょう。立てますか?」
「え…?」
マコトは聞き慣れた声に視線を向けた。
「またやっている…」
「え、どうしたの?」
「……」
そしてマコトは目を擦ったり、頬をつねったり挙動不審な動きをした。
「夢じゃない!」
「…!?」
「あなたは宝生永夢さんじゃないですか!」
「そ、そうだけど…」
「うぉーっ!レジェンドに出会えたーっ!」
マコトは公園中に響き渡るぐらい大きな声で感動を噛み締めた。
♢♢♢
襲われた人を病院に連れて行った後、マコトたちは永夢と話していた。
「まさか最近の行方不明にはマイティが関わっていたなんて…」
「それにこの世界は融合した世界であなたがいた元の世界とは違います」
「別世界か…」
「ところで彼はどうしたの?」
永夢は目を輝かせて見てくるマコトに疑問しかなかった。
「きっとあなたに会えたことが嬉しいからだと思います」
「僕に?」
「まさかエグゼイドであるあなたと出会えるなんて夢にも思ってませんでした」
「この場ですることじゃないのは重々承知なんですがサインください!」
マコトは永夢に色紙と黒ペンを渡した。
「わかった、いいよ」
永夢はサインをした物をマコトに返した。
「初レジェンドサイン!一生大事にします!」
「それはそうとアナザーエグゼイドをどうやって見つければ…」
レナは頭を巡らせる。
「あ、それについては既に考えてあるよ」
マコトはレナにそう言った。
♢♢♢
アナザーエグゼイドはCRに匿われている人のところに再びやってきた。
「ビンゴだ!」
マコトはアナザーエグゼイドを蹴り飛ばした。
「まさか本当にその人の前に現るなんて」
「アナザーエグゼイドはマイティアクションエックスをプレイしている人を襲っていたからな」
「きっと一人だって取り逃がしたくないだろうと思ったよ」
アナザーエグゼイドは叫ぶとマコトたちを道連れに他の場所に転移した。
「場所が変わった」
「ゲームエリア。エグゼイドの特徴の一つだ」
すると、「助けてくれー!」と声がした。
マコトたちがそこを見ると人がチョコブロックによって動けない状態になっていた。
「マイティをプレイして行方不明になった人たちだ」
「行きましょう永夢さん」
「ああ」
マコトと永夢はそれぞれの変身アイテムを取り出した。
すると、この場の時間が停止した。
「動けない…」
「それもそうだろうね。何せ僕が君達の時間を停止したんだから」
「ハルト…」
この場にハルトがやってきた。
「この時代のお父様に会えるなんて僕は何て恵まれているんだ」
ハルトはマコトを見てそう言った。
「え、それってどういう…」
「マコト、あいつの言葉に耳を貸したらダメ…」
ハルトは永夢に近づいていった。
「お前たちレジェンドが変身するのは不都合なんだよ」
ハルトは永夢からガシャットを取り上げた。
「ガシャットを返せ…!」
「やだよ。これはいずれお父様の力になるんだ。だったら時間を進めさせて今してやる」
ハルトはガシャットをライドウォッチに変化させた。
「お父様、エグゼイドのライドウォッチができたよ」
「ほら、これを使って捕らえた奴らを襲おうとしているあいつを倒してよ」
「っ…」
マコトのみ動ける状態になってハルトが投げたエグゼイドライドウォッチを受け取った。
「未来の俺がお前に何を教えたか知らないけどお前にはレジェンドに対しての敬意が微塵も感じないな」
「は?」
「いいか、この力は永夢さんが戦ってきた歴史なんだよ。それをお前は一瞬で奪い去った。俺はそんなお前たちを決して許さない!」
【ネクス】
「変身!」
【ライダータイム】
【仮面ライダーネクス!】
マコトはネクスに変身した。
「マコト君、僕の力を使うんだ!」
「だ、だめ!」
レナの声はネクスに聞こえなかった。
【エグゼイド】
ネクスはエグゼイドライドウォッチを起動した。
「変身!」
ネクスの前にガシャットが両肩それぞれ、ガシャコンブレイカーが両腕それぞれあるエグゼイドカラーのアーマーが出現した。
それがエグゼイドアーマーだ。
【アーマータイム】
【レベルアップ!エグゼイド!】
ネクスはエグゼイドアーマーを装着した。
「ノーコンテニューでクリアしてやるよ」
ネクスはエグゼイドの決め台詞を言い放った。
「はぁ、つまんないな」
ハルトはこの場から離れて行った。
「お前にこれ以上、人を襲わせたりしない!」
ネクスはアナザーエグゼイドに向かって両腕のガシャコンブレイカーを振り下ろして攻撃した。
【フィニッシュタイム】
【エグゼイド】
「フィニッシュは必殺技で決まりだ!」
ネクスはジクウドライバーを回転した。
【マイティタイムストリーム!】
「はっ!はっ!はぁーっ!」
ネクスはアナザーエグゼイドに向かってマイティクリティカルストライクを放った。
爆発と同時に『GAME CLEAR』という文字エフェクトが出現した。
♢♢♢
ゲームエリアが消滅して囚われていた人はその前にいたところに連れ戻された。
マコトたちはCRに戻ってきた。
♢♢♢
病院の屋上、空は夕暮れ時の物になっていた。
「この力はあなたの物です、お返しします」
マコトは永夢にエグゼイドライドウォッチを返そうとした。
「今は君に僕の力を預けておくよ」
「えっ?」
「好きなものに真っ直ぐな君を見ていると最悪なことが起こる事はないだろうし、何より君の夢を応援したいんだ」
「ありがとうございます!」
エグゼイドライドウォッチは正式にマコトに受け継がれた。
♢♢♢
マコトとレナは家に帰って部屋に入った。
「よし、ここに飾っておこう」
マコトは壁に色紙を飾った。
「今回はエグゼイドだったけど他のレジェンドのライドウォッチも存在しているってことだよね?」
「うん…」
レナは複雑そうな顔を浮かべていた。
「どうしたの?」
「集めるたびにあなたの力はどんどん強くなる。その分だけあいつになる可能性があると思ったら怖いの…」
「大丈夫だよ」
マコトはレナの手を掴んでそう言った。
「でも…」
「言ったでしょ。俺の夢はヒーローになることだって」
「確かにレジェンドの力を手にすれば強くなるのは当然だけど俺はその夢を諦めない」
「それでもレナがダメだと思った時は止めてくれ」
「わかった…」
レナはそう答えるが胸にはもやもやした気持ちがあった。