仮面ライダーネクス   作:A.S マフルガ

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FUTURE TIME Part.2

 

マコトたちは未来の英次たちをタイムマジーンのメインルーム内に案内した。

 

「この街は崩壊していた。一体何があったんですか?」

 

「……」

 

マコトに沈黙を貫く英次の代わりに晴翔が応えた。

 

「実はマキナ・ゼウスがこの世界に攻めて来たんだ」

 

「マキナ・ゼウス?」

 

「英次さんにとって宿敵だ。何度も戦ったけどその度に何度も負けて…」

 

「俺たちにとっても無関係じゃない相手だ」

 

「そんなのが未来の世界に…」

 

「父さんたち二人がマキナ・ゼウスの相手をして…父さんは…」

 

晴翔の話で英次は嫌な事を思い出したのか出口があった方に向かった。

 

「英次さん…」

 

「話は晴翔から聞け。その後はすぐに自分の時代に戻ることだな」

 

英次はマコトに睨みながらそう返すとタイムマジーンを出て行った。

 

「前の英次さん以上に心に鍵をしてるみたいだ…」

 

「教えてあげるよ」

 

「頼む。どうして英次さんはあんな風になっているんだ」

 

♢♢♢

 

英次はマコトと共にこの世界で戦い続けていた。だが、そこに突然マキナ・ゼウスが現れた。

 

「世界が一瞬でめちゃくちゃに…」

 

「これがあいつの力だ」

 

マキナ・ゼウスは出現と同時に世界を今の惨状にした。

 

「やるぞ」

 

「せめて生きている人は守りたい!」

 

英次たちはマキナ・ゼウスと戦い、倒すことができた。

 

「おい!しっかりしろ!」

 

「すみません、俺はここまでみたいです…」

 

マコトの犠牲にして。

 

「まだお前の夢は叶ってないだろ!」

 

「俺は無理だったけどあなたならできると信じたい」

 

「俺の夢、託します…」

 

マコトが消え目的を無くした刃は容赦がなくなり、人類に対して最大の脅威になった。

 

♢♢♢

 

「今や心を開けられるのは誰も居ないしお兄さんが戦う理由はタヒ場所を求めるためだ」

 

「…だからあんたはさっさと元の時代に戻るべきなのよ」

 

「でも、きっとこの時代の俺はネクスフォトンの力を持っていなかった。だったら勝機はある筈だ」

 

すると、タイムマジーンがアラートを鳴り始めた。

 

「避難所にあいつらが現れたみたいだ」

 

マコトたちは転送装置を使って避難所に向かった。

 

♢♢♢

 

マコトたちが避難所である工場跡地に行くとカッシーンの数体が人を誘拐していた。

 

「はぁっ!」

 

マコトはカッシーンを蹴り飛ばして捕まっている人を解放した。

 

「マコト!」

 

「ああ、やろう!」

 

【ネクス】

【ネイチャー】

 

「変身!」

 

【ライダータイム】

 

【仮面ライダーネクス】

【仮面ライダーネイチャー】

 

マコトは仮面ライダーネクス、レナは仮面ライダーネイチャーに変身した。

 

♢♢♢

 

現在の方では街にゾディルクとディートがカッシーンを引き連れて現れた。

 

「くく、よくぞ現れたな!」

 

その場にネオクアンタが現れた。

 

「レナさんは一緒ではないんですか?」

 

「…俺の相手をしてもらおうか」

 

「ええー」

 

ネオクアンタは残念がるディートの声を耳で流して戦いを始めた。

 

♢♢♢

 

未来の英次は崩壊した街がよく見渡せる高台にいた。

 

「………」

 

未来の英次が見下ろした場所でネクスとネイチャーが戦っていた。

 

♢♢♢

 

ネクスとネイチャーの前に銀髪に無表情の少女が現れた。

 

「マコト、この人、マコトが最初に会った女の人の服と似てるよ」

 

「ああ、この人も精霊で間違いない筈だ」

 

「私はセクター。我がマスターの命によりあなた達の命を奪わせてもらいます」

 

セクターはボンデージ風のシスター衣装を身に纏っていた。

 

「命を…?」

 

「なら全力で抗わせてもらうよ」

 

【ダブル】

 

【アーマータイム】

【サイクロン!ジョーカー!ダブル!】

 

ネクスはダブルアーマーになった。

 

「さあ、お前の罪を数えろ」

 

ネクスは向かってくるセクターにおまつみポーズをした。

 

「罪を数えることに何の意味があるのですか!」

 

ネクスはセクターの攻撃を寸前に避けた。

 

「ぐっ…」

 

ネクスは避けた先で攻撃を食らって吹き飛ばされた。

 

「マコト!」

 

ネイチャーはセクターに向かって攻撃を仕掛けていったが避けられる一方だった。

 

(さっきのまるで俺の攻撃が来る方向がわかっていたみたいだ)

 

(だったら!)

 

【ファイズ】

 

「変身!」

 

【アーマータイム】

【コンプリート!ファイズ!】

 

ネクスはファイズアーマーに変身した。

 

「わたしに夢中になっていていいのですか?」

 

ネイチャーはセクターの声で近くにカッシーンに連れ攫われている親子を見つけた。

 

「よそ見ですよ」

 

「ぐっ…」

 

ネイチャーはセクターから攻撃を食らった。

 

(この間にもあの子とその父親が…)

 

「人だったら僕らが救う!」

 

「だからあんたは戦いに専念して!」

 

ハルトとメアがカッシーンに向かって行って親子を助けた。

 

「はぁっ!」

 

「っ…」

 

ネクスはセクターを殴り飛ばした。

 

「よそ見厳禁だろ」

 

「マコト!」

 

「一度当てられただけで次は!」

 

ネクスはセクターの避けた先を狙って攻撃した。

 

「ぐっ、どうして…」

 

「想いは時に予測すら超えた力になるらしいってこと」

 

「形成逆転だ。行くよ」

 

ネクスはセクターに攻撃を続けた。

 

♢♢♢

 

その頃

 

「ぐぁーっ!」

 

ネオクアンタはゾディルクに縛られ、ディートに冷気を食らって明確にダメージを負っていた。

 

「くく、二人相手なら手も足も出せまい」

 

「さっさと終わらせて女の子と遊びまくりです」

 

「…俺を舐めるな!」

 

【ケルビム】

 

「変身!」

 

【スピリットタイム】

【ケルビム!】

 

ネオクアンタはケルビムアーマーに変身した。

 

♢♢♢

 

ネクスはファイズアーマーから通常形態に戻った。

 

「一緒に決めようレナ!」

 

「わかった!」

 

【フィニッシュタイム】

【タイムストリーム】

 

「はぁーっ!」

 

ネクスたちはセクターの追い風よりも強い力で進んでダブルライダーキックを放った。

 

♢♢♢

 

【フィニッシュタイム】

 

ネオクアンタはすぐに必殺技を発動した。

 

【ケルビムタイムストライク】

 

「えっ?」

 

「消えましたぁ…」

 

「ちょ、どこに行ったし!姿を現せ卑怯者!」

 

ネオクアンタは敵二人の目の前から消滅した。

 

「そんなにお望みなら出てやるよ」

 

ネオクアンタは横から回転している状態で現れて二人に突撃した。

 

「くっ、防ぎきれない!」

 

ディートは自身に冷気を纏わせた。

 

「さあ、俺の力を魅せてやるよ!」

 

「きゃぁーっ!」

 

ネオクアンタは身体を貫通した二人の断末魔を聞いた。

 

♢♢♢

 

「くっ…」

 

倒されたセクターは消滅した。

 

♢♢♢

 

「………」

 

倒されたゾルディルクは消滅した。

 

「…氷で作られた人形だったのか」

 

倒されたディートは氷で作った分身で溶けるように消滅した。

 

「私はまだ生きないといけないんです!生きてもっと色々な女の人と!」

 

ディートは黄金の穴に入って行った。

 

「逃すか!」

 

ネオクアンタはディートを追って穴に入った。

 

♢♢♢

 

ネクスは変身を解除すると石を投げつけられた。

 

「え?」

 

マコトは人間の方を見ると彼らが石を投げ、その場にあった物を向けていた。

 

「出て行け化け物!」

 

「ここは私たちが守る!」

 

マコトは男女構わず投げ飛ばされる言葉に困惑した。

 

♢♢♢

 

マコトたちがタイムマジーンに戻ると未来の英次がいた。

 

「お前もこれでわかっただろ。人を助けたところで何のメリットもない」

 

「英次さんは助けた人に否定されていたんですね…」

 

「……」

 

未来の英次は無言で答えた。

 

「ねえ、避難所にいる人達が何か騒いでいない?」

 

「メアに操縦できるの?」

 

「舐めないで。これは元々は私の物よ」

 

メアは操作盤を操作して避難所にいる人たちの方にズームし、そうすることで会話を盗み聞いた。

 

「マコト!さっきの戦いで連れ攫われた人がいるみたい!」

 

「なんだって!囚われた人を助けに行かないと!」

 

「彼らが囚われてるのはあいつらが拠点として使っている空中城だ」

 

「いい情報ありがとうハルト」

 

「…俺の話を聞いてなかったのか」

 

「あなたの言う通り、助けた人に否定されるのは苦しいけど感謝が欲しいから助ける訳じゃないでしょ?」

 

「……」

 

未来の英次は再び無言で答えた。

 

「俺もだから無条件で助ける」

 

未来の英次はマコトを見てこの時代のマコトの死ぬ姿を思い浮かべた。

 

「行こう」

 

マコトはレナと一緒にタイムマジーンを出て行った。

 

♢♢♢

 

マコトとレナは空中城が浮かぶ島にやってきた。

 

「ここから人を見下ろして、人を連れ去ることで多くの涙を流して…」

 

マコトは責任を感じて拳を握った。

 

「今の刃さんは私たちがよく知っている刃さんとは違う気がする…」

 

「…レナ?」

 

「そんな気がするだけなんだけどね…」

 

「たしかに俺も父さんじゃなければどれだけいいかって思うよ…」

 

すると、二人の元にカッシーンが攻めてきた。

 

♢♢♢

 

「お兄さん…」

 

「お前は逃げるのか」

 

マコトたちが行った方から英次がやってきた。

 

「お父さんたちが来た時代からやってきたお兄さん!?」

 

「俺か…」

 

「失ったから、また失うのが怖いから動かないのか」

 

「お前に何がわかる!」

 

未来の英次は英次の胸ぐらを掴んだ。

 

「ぐっ…」

 

「軽いな。怖がっているのが丸分かりだぞ」

 

英次は未来の英次の腕を掴んで自身から離した。

 

「まさかお父さんの時代からやってきたお兄さんの方が力強い!?」

 

「あんたちょっと黙ってなさいよ…」

 

メアはハルトを別の部屋に引きずって行った。

 

「怖がって何が悪い!」

 

「っ…!」

 

「戦う度に失い続けてこの世界でもあいつと出会って希望を見つけたが結局はまた失った」

 

英次は未来の英次に押し倒されて殴られ続けた。

 

「もう周りには何もない…」

 

「そう思っているのはお前だけだ」

 

「ぐっ…!」

 

英次は未来の英次が拳を止めた瞬間に蹴りを放って引き離した。

 

♢♢♢

 

その頃

 

ネクスたちは城に向いながらカッシーンを全滅させた。

 

「分かれ道になっている」

 

「じゃあ私はこっちから行ってみる。マコトはそっちをお願い」

 

ネクスとネイチャーは別行動を取った。

 

♢♢♢

 

ネクスがやってきた部屋に刃がいた。

 

「この時代に来てからお前の活躍をずっとこの場所で見ていたぞ」

 

刃は王座に腰掛けて肘を付いた状態でネクスを捉えていた。

 

「父さんはどうして人を苦しめるんだ…」

 

「人が苦しんでいる姿を見るのが楽しいからだ。色々な世界を破壊して回るのもそれが理由だ」

 

「なんてつまらない理由だ…」

 

ネクスの中に『許せない』という気持ちが強くなった。

 

「あいつに阻止されるがこの世界もその一つだ」

 

「お前たちに希望がないことをこの我自ら教えてやろう」

 

「あんたが希望を破壊するのなら、俺があんたから希望を取り返す!」

 

【ネクスフォトン】

 

【(アークル)(オルタリング)アドベント!COMPLETE!ターンアップ!】

 

【(音角)CHANGE BEETLE!ソードフォーム!ウェイクアップ!カメンライド!】

 

【サイクロン!ジョーカー!タカ・トラ・バッタ!3・2・1!】

 

【シャバドゥビタッチヘンシーン!ソイヤッ!ドライブ!】

 

【カイガン!レベルアップ!ベストマッチ!】

 

「変身!」

 

【フォトンタイム】

 

【クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!】

 

【響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!】

 

【ダブル!オーズ!フォーゼ!】

 

【ウィザード!鎧武!ドライブ!】

 

【ゴースト!エグゼイド!ビルド!】

 

【祝え!仮面ライダーネ・ク・スフォトーン!】

 

ネクスは仮面ライダーネクスフォトンに変身した。

 

♢♢♢

 

英次たちがいるタイムマジーンのモニターにネクスフォトンの姿が映された。

 

「あいつ…」

 

「あいつはこの時代で自分がやられると知ったとしても戦い続ける」

 

英次はモニターに目を移した。

 

♢♢♢

 

ネクスフォトンは最初にビルドのレリーフを触った。

 

【ビルド】

 

すると、ビルドクローズビルドフォームが召喚された。

 

ネクスフォトンはビルドと一緒に王座に座り込む刃に攻撃を仕掛けた。

 

「……」

 

その攻撃は周りを取り巻くバリアによって塞がれた。

 

「一度目が駄目でも何度だって!」

 

ネクスフォトンは次に鎧武のレリーフを触った。

 

【鎧武】

 

すると、鎧武極アームズが刃に向かってボール状の神冠を蹴り込んでバリアを破壊した。

 

「……ほう」

 

「まだこんなもんじゃない!」

 

ネクスフォトンはゴーストの能力を使って背中にムゲン状の翼を生やして刃に向かった。

 

「この力で一気に決める!」

 

ネクスフォトンは向かう中でオーズのレリーフから大量のメダルを取り込んだメダガブリューを召喚した。

 

「はぁーっ!」

 

ネクスフォトンは刃に城壁を破壊するほどの凶大な一撃を振り下ろした。

 

「今のは我でなければ死んでいたぞ」

 

「っ!?!?」

 

刃はその一撃を無傷で受け止めた。

 

「ふん」

 

「ぐぁーっ!」

 

刃は衝撃派を放ってネクスフォトンを左右から攻めてきたビルドと鎧武ごと吹き飛ばした。

 

「……」

 

その衝撃波を受けたビルドと鎧武は消滅した。

 

「こんなところで諦めるか。俺はヒーローになるんだ」

 

ネクスフォトンは確実なダメージを負って立ち上がることができなかった。

 

♢♢♢

 

その頃

 

「マコト…!」

 

未来の英次はネクスフォトンのピンチに揺れ動いた。

 

「まだお前に残っているものがある。例え別の時間を生きる奴でも大切な者には代わりがない筈だ」

 

英次は未来の英次に手を差し伸ばした。

 

「終わらせないことを選んだのはお前だろ。なら立って戦え」

 

「…ああ、やってやるよ!」

 

未来の英次は英次の手を掴んで立ち上がった。

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