刃はつまらなさそうな顔でネクスフォトンを見た。
「お前はヒーローにはなれない。なぜならばここで我によってこの時代のお前同様に消えるからな」
刃が指に貯めたエネルギーをネクスフォトンに向かって飛ばした。
「はぁーっ!」
クアンタフルセイバーとクアンタナイトがネクスフォトンの元に飛んできたエネルギー玉を切り裂いた。
「英次さん!」
「くく、無様に生き様を晒しに来たな」
「お前の最後の言葉が今も頭の中に残り続ける…」
「毎度夢を見る度にヒーローになれと訴えかけてくるんだ…」
「臆病で失うのを恐れている弱虫な俺には到底叶えてやることができないと思っていた…」
「でも、自分に無理だというレッテルの仮面を付けているだけに過ぎなかった…」
「俺は今こそ臆病で弱虫な仮面を脱ぎ捨てる」
「そういうことだ。お前もいつまでも刃さんの仮面を付けているな。マキナ・ゼウス」
「くく、ふははは!」
クアンタフルセイバーに指を差された刃は笑いを浮かべた。
「我の正体を見破るとはやはりお前たちは我が作りし最高の兵器だ」
刃…マキナ・ゼウスは王座から起き上がった。
♢♢♢
その頃
檻に囚われている人の内、女はディートの玩具になり、男は既に虫の息だった。
「もう嫌だ…」
「タヒたい…」
「誰か終わらせて…」
女たちは闇を放出させていた。
「まあ、そんな事言わないでくださいよぉ。もっともっと遊びましょう」
ディートは女たちが壊れてもお構いなしに遊び続けた。
「酷い有様…」
ネイチャーは檻がある場所にやって来てその光景を目の当たりにした。
「あなたも自らおもちゃになりに来たんですか?」
「誰が好き好んで!あなたのように人の命を弄ぶ奴を私は許さない!」
「その私を睨む目、たまらないです」
「まあ、複眼で見れないのがあれですが、そこも想像力が膨らむって意味ではいいですね」
ディートは寸前まで遊んでいた女を放り投げた。
「そうと決まればあなたを私のコレクションの一つに加えてあげますよ!」
「あなたは私がこの手で必ず倒してみせる!」
ネイチャーとディートは戦闘を始め、取り残された女たちの闇で充満した。
その闇はマコトたちのいる部屋に向かって行った。
♢♢♢
「さて、そろそろ完成する頃合いだ」
マキナ・ゼウスがそう言うと闇が彼の手の元に向かってきた。
「夢や希望を祈る人の感情をネガティブ状にした…いわば負の感情たちだ」
「それに我の力を注ぎ込むことで絶対の頂を築き上げる」
マキナ・ゼウスは負の感情をドライバーの形にした。
【アブソリュートドライバー】
マキナ・ゼウスはアブソリュートドライバーを自身の腰に装着した。
【GOT LINK】
マキナ・ゼウスの身体から出現した闇の柱が壊れた城壁を貫いて宇宙の遥か彼方へと伸びて5つのパワーストーンが出現した。
アブソリュートドライバーから人々の叫び声の変身待機音が繰り返し流れた。
「変身」
マキナ・ゼウスは左のスティックを押し込んだ。
【absolute(絶対の)!infinity(力が)!eternalΩ(目覚める)】
マキナ・ゼウスが刃のまま姿を変化させながら周囲を渦巻いていた5つのパワーストーンを取り込んだ。
【仮面ライダーエクスマキナ】
マキナ・ゼウスがライダーになると同時にアブソリュートドライバーから地球上に存在しない動物の鳴き声が鳴った。
【歯車が今、動き出す…!】
マキナ・ゼウスは仮面ライダーエクスマキナに変身した。
「ライダーに変身した…」
「我は絶対だ」
「息子であるお前の力を参考にしたまでだ」
「ふざけるな!」
クアンタフルセイバーがエクスマキナに向かって斬撃を振り下ろした。
「……」
「…っ!?」
クアンタフルセイバーの剣は現れた女の剣によって塞がれた。
「英次さんと同じ塵殺公を使うってことはまさか…」
「……」
「正体しよう、彼女はクイーン、我の側近だ」
「まさか幹部クラスとして利用されていたなんて…」
「傀の間違いだろ!マキナ・ゼウスっ!!」
クアンタナイトがエクスマキナに攻撃を仕掛けようとするとクイーンが代わりに受けるように出現した。
「っ!」
咄嗟に剣を止めたクアンタナイトはクイーンの攻撃を食らった。
「英次さん!」
ネクスフォトンの前にエクスマキナが出現した。
「お前を見せしめに我が息子たちを絶望のどん底に叩き落とそう」
「英次さんたちを苦しめさせないっ!」
ネクスフォトンはキバのレリーフからザンバットソードを召喚してエクスマキナに放った。
「ぐっ…!」
エクスマキナとすれ違った後にネクスフォトンはいつの間にかできた斬り痕から火花を散らした。
「マコト!」
二人のクアンタの前にクイーンが立ち塞がった。
♢♢♢
その頃、ネイチャーはディートの放った氷によって全身を固められていた。
「さあ、あなたも遊びましょうねぇ」
ディートが卑しい笑みを浮かべてネイチャーを触った。
「っ!」
その瞬間、ネイチャーの体は熱くなってディートは手を離した。
【アーマータイム】
【プリーズ!ウィザード!】
ネイチャーは氷の中でウィザードアーマーに変身して氷を溶かした。
「私を好きにできるのはこの世で唯一人、マコトだけ!」
「そこにあなたが付け入る隙なんてない!」
二人が出した物(ネイチャーは火、ディートは氷)が互角にぶつかり合った。
【アーマータイム】
【響鬼!】
ネイチャーは高く飛んだ瞬間に響鬼アーマーに変身した。
「愛する気持ちは誰にも止められない!」
【フィニッシュタイム】
【オンゲキタイムストリーム】
ネイチャーはディートに向かって火を纏わせたライダーキックを放った。
「私がそんなぁーっ!」
その必殺技を食らったディートは他の仲間と同じように消滅した。
「せめて生き残っている人だけでも逃してあげよう!」
ネイチャーは避難誘導を始めた。
♢♢♢
「お前たちがどれだけ抗おうとも神には逆らうことができない」
「神が運命を握っているなら取り返してみせる…!」
ネクスフォトンはアギト、龍騎、エグゼイドのレリーフをそれぞれ触った。
【アギト】
すると、アギトシャイニングフォームが召喚された。
【龍騎】
すると、龍騎が召喚された。
【エグゼイド】
すると、エグゼイドマキシマムゲーマーが召喚された。
「全てが無駄だ!はぁーっ!」
エクスマキナは召喚された三体のライダーを衝撃波のみで消滅させた。
「あいつには元々能力を消す特別な力がある…」
「まさかその力でネクスフォトンの召喚ですら無効化してしまうなんてな」
「いい加減あいつの元に向かわせろ!」
クアンタフルセイバーはクイーンと人間の目には追いつかない速さの斬撃を撃ち合った。
「ぐっ…」
クアンタフルセイバーはクイーンの速さに追いつかなくなって城外に吹き飛ばされた。
「英次さん…!」
(このピンチを覆すレジェンドの力…考えろ…考えろ…)
ネクスフォトンはエクスマキナが近づく中でレジェンドライダーのピンチを浮かべることで思考を巡らせた。
♢♢♢
マコトは他の場所で水辺に浮かんでいた。
「あれ?どうして俺はこんなところに?て、ここって鎧武&ドライブのあそこに似てる?」
マコトの周りにはレジェンドライダーのピンチに陥る光景で囲まれていた。
「この状況を乗り越えるために必要な力はなんだ…」
すると、マコトの元にオーガがやってきた。
「オーガ!?」
オーガは指差す方に光景が集まって一つ一つがマコトの身体を通って行った。
「この体を通して見える…レジェンドライダーの力…」
【(アルティメット)】
闇に立ち向かうために同じ闇になることを恐れない心(吹雪でのクウガアルティメットフォームの変身)
【(シャイニング)】
一体一体が強力な群れに襲われても進化を止めない身体と心(施設の地下でのアギトシャイニングフォームの変身)
【サバイブ】
この先に希望(いのち)がなくとも恐れず立ち向かっていく有志(大量のミラーモンスターに向かう龍騎サバイブとナイトサバイブ)
【アウェイキング】
どんな状況でも守りたい者を1番に護る本能(オーガVSファイズ)
【エボリューションキング】
勝てない相手でも輝く勇気を剣に変える心(フォーティンに向かってキングラウザーを振り下ろす剣キングフォーム)
【(アームドセイバー)】
どんな時代でも明日を夢見る者をやめない姿勢(響鬼装甲の初変身)
【CHANGE HYPER BEETLE】
時を超えて一人になろうとも大切な家族を守るための時間飛行(コーカサスから奪ったハイパーゼクターで時を飛ぶカブトハイパーフォーム)
【クライマックスフォーム】
終わらない戦いでも仲間と共に挑み続けていくテンション(イマジン集団VSゼロノスとNEW電王を含めた電王たち)
【ヘンシン!】
巨大な悪の王でも進むことをやめない親子の絆が奏でるハーモニー(アークに向かうキバエンペラーフォームと音也イクサ)
【ファイナルカメンライド】
どんな恐怖に包まれようともたった一つの居場所を守るプライド(ショッカー軍団に向かいながら変身するディケイド)
【エクストリーム!】
街を地獄に染められそうになっても自分の記憶にある大切な物を共に守る相棒(エターナルに向かうダブルCJX)
【スーパータカ!スーパートラ!スーパーバッタ!】
世界がひっくり返る出来事が起きても自分にできることをやる欲望(オーズのコンボ同時変身)
【コズミック!】
計り知れない宇宙の敵に立ち向かう仲間との絆(マシンマッシグラーを走らせるフォーゼメテオフュージョンステイツ)
【インフィニティ!】
絶望が世界を包む瞬間でも諦めることのない希望(ソーサラーとの一騎打ちに挑むウィザードシャイニングスタイル)
【オープン!】
それぞれの信念を持った己の強い意思(鎧武ライダー四人の揃い踏み)
【ドライブ!】
自分の大切な時を守るために真っ直ぐに進み出す熱い情熱(止まった時でのドライブタイプスペシャルの変身)
【カイガン!】
自身の命を燃やしても大切な仲間を守るために決める覚悟(ゴーストムゲンバースト魂)
【パッカーン!ムーテーキー!】
コンテニューはない世界の命運を変えるためのトゥールルート(ゲムデウスマキナに向かうハイパームテキ)
【ARE YOU READY?】
世界を敵に回しても大切なものを守り抜くと決めた決意(ブラッドと戦う為に変身するビルド)
「お前が魅せてくれたんだ!最後まで魅せ続けろ!」
「俺はお前を信じている!」
「マコトなら必ず夢を掴める」
自分を信じて戦っている仲間たちの思い
「そうか、どんな時でも1番必要なのは“諦めない心”なんだ」
マコトの言葉にオーガはゆっくりと首を下に降ろして頷いた。
♢♢♢
夢から醒めたネクスフォトンは光のオーラを身体に纏った。
「くく、貴様がどれだけ抗おうとも無駄だと言った筈だ」
「さあ、どうだろうな」
ネクスフォトンはディケイドとダブルとフォーゼの能力を使ってエクスマキナの背後にワープホールを出現させた。
「ワープホール?」
「フルスロットルでクライマックスだ!」
ネクスフォトンはドライブと電王の能力を使って早いスピードでレールを走ってエクスマキナに向かった。
「さらにこれでゼロ距離リプロプログラミングだ!」
「ぐぁーっ!」
ネクスフォトンはエグゼイドの能力を使いガシャコンキースラッシャーでエクスマキナをゼロ距離ビーム放射を放った。
「ぐっ…」
上に出現したワープホールから出てきたエクスマキナが床に這いつくばった。
「絶対である我がダメージを負うなどありえない…!」
「いや、それがあり得るんだな」
「まずディケイドでお前の能力無効を破壊してダブルのエクストリームメモリーの力でお前の弱点を調べた」
「次にエグゼイドのノベルゲーマーとムテキゲーマーで能力無効が復活しないよう書き換えた」
「他のレジェンドの力はおまけみたいなものだ!」
「ふっ、めちゃくちゃだな」
「だが、これで勝てないと思っていたあいつに勝つ隙ができたっ!」
クアンタフルセイバーは塵殺公でクイーンを吹き飛ばした。
「いつの時代でも諦めない心がライダーの大いなる力だ!」
「たかが借り物の力の分際で調子に乗るな!」
エクスマキナは変身時に使ったベルト左のスティックを二回押し込んだ。
【インフィニティ『インパクト』】
エクスマキナは城外で巨大化した。
「この力で未来も過去も関係なく全ての世界を破壊し尽くす!」
エクスマキナは出現した黄金の穴の中を飛んで行った。
「まさか俺たちの時代に遡るつもりか!」
「絶対に行かせない!」
ネクスフォトンが纏っていた光はヒーローライドウォッチになった。
「使え!」
クアンタナイトはクアンタライドウォッチをクアンタフルセイバーに投げた。
「俺…」
クアンタナイトは変身アイテムを失って変身が解除された。
「この時代の問題は俺の力で解決してみせる。お前はお前の時代を守るために戦え」
「覚悟を決めたんだな」
未来の英次はクアンタフルセイバーにコクリと頷いた。
「お前の覚悟、決して無駄にはしない」
クアンタフルセイバーの変身が解除された。
二つの時代のクアンタライドウォッチが光って線を伸ばしてV字に交わった所に新たなライドウォッチを生み出した。
【クアンタビクトリー】
英次はクアンタビクトリーライドウォッチを掴んだ。
「英次さん」
「ああ、やるぞマコト!」
マコトと英次は同時に変身する。
【ヒーロー】
【クアンタビクトリー】
「変身!」
【ヒーロータイム】
マコトの背後に巨大な変身後の自分の像が現れた。
【仮面ライダーネクス!ヒーロー!】
マコトは仮面ライダーネクスヒーローに変身した。
【ビクトリータイム】
二つのクアンタの姿が英次の元に重なり、空に出現した太陽に照らされて金色に輝いた。
【勝利を刻め、仮面ライダークアンタビクトリー!ビクトリー!】
英次は仮面ライダークアンタビクトリーに変身した。