仮面ライダーネクス   作:A.S マフルガ

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セットアップ! スタート!

ウォータードラゴン!
ハリケーンドラゴン!
ランドドラゴン!

ファイナルタイム!

オールドラゴン、プリーズ!




ラストホープ:2012

 

マコトはレナにエグゼイドライドウォッチを突きつけた。

 

「これは何!?あいつらはこれがレジェンドライダーの力の根幹だって言っていた!?」

 

マコトは困惑を隠せていない様子だった。

 

推しの力を突然与えられ、それが推しの全てだというのだから仕方のないことである。

 

「ライドウォッチはライダーの力の根源。あなたが継承した時にそこに宿っているライダーの歴史が消滅する」

 

「それをあなたが全て集めれば最低最悪の王になってしまう。それはよくない未来だから集めてはいけない」

 

レナはマコトに忠告した。

 

「俺だって永夢さんの前では嬉しくてあんな態度だったけど好きなライダーの存在が消えるのなんて望んでいないよ…」

 

マコトは椅子に座り込んだ。

 

エグゼイドの歴史を消してしまったことを悲しんでいるようだ。

 

「…でも、アナザーライダーを倒したことまで嘘にする必要はないと思う」

 

アナザーエグゼイドを倒したことで救えた命もある。

それはマコトもわかっていることだ。

 

♢♢♢

 

翌日、マコトは学校の自分のクラスに登校した。

 

(クラスでも世界が融合したことの話で持ちきりだな…)

 

その日は何ともなく流れた。

 

♢♢♢

 

そこは廃れたマジックショーの会場だった。

集まる人も少なく、ショーに興味を持ってくれる人は限られていた。

 

そしてショーの終わり

 

「誰だ?」

 

「僕はハルト」

 

ハルトが手品師に接触してきた。

 

「この会場はもうすぐ閉じられる」

 

手品師に告げられたのは会場を閉園することだった。

だが、同時に希望が提示された。

 

「でも、僕と契約すればそうはならない未来も作れる」

 

「俺はまだ拾ってもらった恩返しができていない」

 

手品師は何者かもわからないハルトから渡されたアナザーウォッチを取った。

 

【ウィザード】

 

「君が今日から仮面ライダーウィザードだ」

 

手品師はアナザーウィザードとなった。

 

♢♢♢

 

放課後、マコトは病院に行った。

 

「ここ、たしか…」

 

そこは聖都大学附属病院があった所だ。

 

マコトはレナの言葉を思い返す。

 

『ライドウォッチはライダーの力の根源。あなたが継承した時にそこに宿っているライダーの歴史が消滅する』

 

その言葉通り、そこはもうただの名も無き病院だ。

 

「歴史がなくなったら、存在そのものも消滅する…」

 

「当然ちゃ当然なんだけど、いざ目にしたら痛む物があるな…」

 

すると、大勢の人がある場所に向かっていた。

 

「あんな虚な目をしてどこに行くつもりなんだろ?…こんな時平成ライダーあるあるなら」

 

マコトはぼつぼつ呟きながら大勢の人の後ろに付いて行った。

 

♢♢♢

 

大勢の人は会場の中に入って行った。

 

「マジックショー?」

 

マコトが他の人に合わせて観客席に座るとステージにアナザーウィザードが出現した。

 

「WIZARD?ウィザードか!」

 

マコトはアナザーウィザードが観客となっている人に何かをする前に飛び出した。

 

「…何?」

 

アナザーウィザードはマコトが取り出したライドウォッチを見て驚いた。

 

【ネクス】

 

「変身!」

 

【ライダータイム】

【仮面ライダーネクス!】

 

マコトは仮面ライダーネクスに変身した。

 

【ジカンギレード】

【ケン】

 

「人を操り洗脳する。ライダーなら定石だ」

 

ネクスはアナザーウィザードに向かって斬りかかった。

 

「ぐっ、何者だ…!」

 

アナザーウィザードは魔法を高い、ネクスの底から火を噴き出させた。

 

「危ないっ」

 

ネクスは火が当たる前に転がって避けた。

 

「これ、火系の魔法って解釈でいいんだよね?」

 

「なぜ俺の魔法が効かない!」

 

「さあ?」

 

【ジュウ】

 

ネクスはジカンギレードのモードを変えてからボタンを押した。

 

【タイムチャージ!】

 

時間が5秒から刻み始めた。

 

「おとーうさん」

 

「この嫌な男の娘ボイスは…」

 

裏からハルトがやってきた。

 

「何の用だ」

 

【4】

 

「どうして俺の他にウォッチを持っている奴がいる!話が違うぞ!」

 

「…え?」

 

【3】

 

「嫌だな。僕は別にお前だけにウォッチを渡したなんて言ってない。それにあっちが本物、お前のは偽物だ」

 

「ねえ、お父さん、どうやらあいつから聞かされてないようだから話すけどアナザーライダーはね、人間が変身しているんだよ」

 

【2】

 

「人間が…」

 

【1】

 

「驚いた?ねえ、驚いた?」

 

【ゼロタイム】

 

「じゃあアナザーエグゼイドは…俺は人を…」

 

ネクスはジカンギレードを下に向けた。

 

「マコト…」

 

会場の中にはレナがいた。

 

「お父さんが殺した奴はアナザーライダーになる前から死ぬ定めにあった。少しだけ生かしてあげたんだよ」

 

「……」

 

ネクスは罪悪感に押しつぶされそうになり、アナザーウィザードの攻撃の隙を与えてしまった。

 

「ねえ、君、あいつ狙ってよ。それが君にとってもいい事だ」

 

「レナを…!」

 

「この会場が守れるためなら何だってやってやる!」

 

「それはダメだっ!」

 

ネクスはジカンギレードをアナザーウィザードに向けた瞬間に引き金を引いた。

 

【スレスレ撃ち】

 

ネクスが放った弾丸は『ジュウ』の形でアナザーウィザードに命中した。

 

だが、同時に

 

「うっ…」

 

アナザーウィザードはレナに魔法を放った。

 

「レナっ!」

 

ネクスは変身を解除してレナに駆け寄った。

 

「このまま死ねるか……」

 

アナザーウィザードは撃たれた箇所を抑えながら会場を離れて行った。

 

「化け物になるところを見るのもいいけど…いや、いいかな」

 

ハルトはふらっと居なくなった。

 

「しっかり!レナ!」

 

マコトはレナを揺さぶって声をかけた。

 

「ぐぁぁぁっ…」

 

「レナ!!」

 

レナはそれどころではなく苦しそうな声を出した。

 

「この現象、もしかしなくても絶望を…!?」

 

マコトはレナが遭っている現象が何かを知っていた。

 

「どうやら魔法使いの出番のようだな」

 

その時、会場に一人の男がやってきた。

 

「…まさか!?」

 

その男の声にマコトは反応した。

 

「俺が最後の希望だ」

 

「操真晴人、仮面ライダーウィザード…!」

 

晴人の指輪ウィザードリングが赤く光った。

 

♢♢♢

 

晴人はレナの指にウィザードリングを付けた。

 

「レナのことをお願いします」

 

マコトは晴人に頭を下げた。

 

「ああ、任せておけ」

 

【ドライバーオン】

 

晴人はウィザードライバーのレバーを下ろした。

 

【プリーズ!】

 

【シャバドゥビタッチヘンシ~ン!】

 

ドライバー側から変身用の詠唱がなり続ける。

 

「変身!」

 

晴人は自身のウィザードリングをドライバーに読み込ませ、赤色の魔法陣が腕を伸ばした先から出現した。

 

【フレイム プリーズ!】

【ヒー!ヒー!ヒーヒーヒィー!!】

 

晴人は仮面ライダーウィザードに変身した。

 

【エンゲージ】

 

晴人はウィザードライバーにレナに付けたウィザードリングを読ませてレナのところに出現した穴に入って行った。

 

「俺は…」

 

マコトは会場に残っている人に目をやった。

 

♢♢♢

 

マコトは会場に残っている人を外に連れ出していた。

 

「うぉっ、動け、動けってー」

 

マコトが押さない限り、魔法で洗脳されている人が動くことはなかった。

 

♢♢♢

 

♢♢♢

 

レナのアンダーワールドはモザイクだらけだった。

 

「何が何だか訳がわからないようになっているな。こんなアンダーワールドは初めてだ…」

 

やってきた晴人はアンダーワールドの光景を見ていた。

 

♢♢♢

 

少し経った後

 

「ふぅ、これでよしっと…」

 

マコトが全員を逃した。

 

「よく全員を逃し切れたわね」

 

そこにメアがやってきた。

 

「動かすの結構辛かった。それで何の用?」

 

マコトは真剣な眼差しでメアに要件を聞いた。

 

「あの子が暴れるのは私としてもあまり良くない状況なのよ。だからいい情報を教えてあげようと思ってね」

 

「いい情報?」

 

マコトは首を傾げた。

 

♢♢♢

 

手品師は会場に戻ってきた。

 

「会場に人が居ない!」

 

手品師は観客がいなくなった事に嘆いた。

 

「探しても無駄だ。会場にいた人なら俺が全員安全なところに逃した」

 

マコトの言う全員にはレナも含まれている。

 

♢♢♢

 

マコトの家である模型店の2階ではレナが眠っていた。

 

「……」

 

その体は普通通りになって、顔は安らかになっていた。

 

♢♢♢

 

マコトは辛そうな顔を浮かべる。

 

「…出来れば戦う以外の選択肢でこの事件を解決できればいいと思う。でも、それは無理な事なんだろ」

 

マコトはネクスライドウォッチを取り出した。

 

「この会場を守るためなら俺は何だってやってやる!」

 

手品師は叫ぶ。

 

【ウィザード】

 

禍々しい音声と共に手品師の姿はアナザーウィザードに変化した。

 

「そうか…」

 

【ネクス】

 

「…変身!」

 

【ライダータイム】

【仮面ライダーネクス!】

 

マコトは仮面ライダーネクスに変身した。

 

「それがあんたの希望か」

 

「晴人さん!」

 

「安心しな。彼女ならもう大丈夫だ」

 

「お前もウォッチ使いなら!」

 

「俺は指輪の魔法使いだ」

 

晴人のウィザードリングが赤く光ってウィザードライドウォッチに変化した。

 

「俺がこの世界でできる役目は終わりのようだな」

 

「ほい」

 

晴人はネクスにウィザードライドウォッチを投げた。

 

「晴人さん、これは受け取れませんよ…」

 

「願い続けろ。これは結局のとこ賭けだが、お前が希望を捨てない限り、俺たちの力を集めた方がいい」

 

「俺が希望を捨てない限り…」

 

「わかりました!」

 

「使わせてもらいます!」

 

【ウィザード】

 

【ライダータイム】

【仮面ライダーネクス】

 

【アーマータイム】

【プリーズ!ウィ・ザード!】

 

ネクスはウィザードアーマーになった。

 

「ここからがショータイムだ」

 

ネクスはウィザードと同じ構えのポーズをやった。

 

♢♢♢

 

ネクスはアナザーウィザードの放つ魔法と同じものを同時にぶつけた。

 

「ぐっ、そっちの方が上か!」

 

ネクスの方が魔法の威力が高かった。

 

「当たり前だ!人の希望を守る魔法使いの力が希望を奪う奴よりも劣っている訳がないからな!」

 

ネクスとアナザーウィザードは魔法を撃ち合い、何度もネクスが勝利を重ねていく。

 

「ねえねえ、それが人を守るための力なら人を倒しちゃっていいのかな?」

 

「ハルト…」

 

ハルトがネクスに忠告をしにきた。

 

「……」

 

【フィニッシュタイム】

 

「ま、待て!」

 

アナザーウィザードは腰を抜かしてネクスに頼んだ。

 

「待たない」

 

ネクスはジクウドライバーを回転させた。

 

「はっ、はぁっ!」

 

ネクスは足元に出現した魔法陣から噴き出た炎を足に纏わせて真っ直ぐアナザーウィザードに向かう。

 

「嫌だぁーっ!」

 

「はぁーっ!」

 

【ストライクタイムストリーム!】

 

「ぐぁーっ!」

 

ネクスはアナザーウィザードに向かって炎を纏わせたライダーキックを放った。

 

「ああ、やっちゃった」

 

「本当にそうかな?」

 

「え?」

 

爆発が止み、そこにはマコトと手品師の二人がいた。

 

「どうして!?」

 

「…どっちも守ってみせる!それが俺の目指すヒーロー像だ!」

 

マコトは手品師も救った。

 

「あーもう!本当にお父さんらしくないしつまらない!今のうちに変えておいた方がいいよ!それ!」

 

ハルトは取り乱して居づらくなったからこの場から逃げるように去って行った。

 

「どうして…」

 

「あんたの夢は決して悪い物じゃないと思ったんだ。あ、て言ってもウォッチは壊してるから安心して」

 

マコトは尻餅を付いている手品師に手を差し伸べた。

 

(そうか、俺はこういう人の笑顔のためにショーをやり続けていたんだった…)

 

手品師はマコトの笑顔から大切な事を思い出した。

 

「今度はあんたの夢が正しい形で誰かの希望になれる事を願うよ」

 

マコトは手を握った手品師にそう言った。

 

♢♢♢

 

ハルトは取り乱し、周りの物を壊して歩いた。

 

「滑稽ね」

 

「メア…」

 

ハルトのところにメアが現れた。

 

「どう?無様に負け続ける気分は」

 

「まさかお前がお父さんに余計なことを吹き込んだのか!」

 

ハルトはメアに問い詰める。

 

「ええ、アナザーウィザードの正体や目的なんかを教えたのは何を隠そうこの私よ」

 

メアがマコトに伝えたいい情報とはその事だった。

 

「あんた、あの方の子供でありながら自由奔放過ぎるのよ」

 

「そうだ!僕はお父さんの子供だぞ!」

 

「ただのメイドごときが僕に!」

 

「ま、いいか」

 

ハルトは気分が晴れたようになってふらっと行った。

 

「あんたのサイコパスっぷりはいつ見てもやばいわよ」

 

メアはため息を吐きながら一緒に行った。

 

♢♢♢

 

マコトは晴人とドーナツを食べた。

 

「似たような物が商品化される事があったけど、まさか本物を食えるとは!晴人さんのプレーンシュガーを生声で聞けるとは!」

 

マコトの興奮して饒舌に話した。

 

「お前、本当に俺たちのことが好きなんだな」

 

「好きも好きも本当めっちゃくちゃ好きですよ!」

 

「て、何で知って…?」

 

「まあ、指輪の魔法使いだから」

 

晴人のプレーンシュガーを掴んでいる手から粒子が噴き出ていた。

 

「お別れの時みたいだな」

 

晴人はプレーンシュガーを袋に入れた。

 

「お前の彼女のアンダーワールドだけど…」

 

晴人は話始めたタイミングでその話を止めた。

 

「レナのがどうしたんですか?」

 

「いや、真実はお前の目で確かめるべきだ」

 

「あとは任せたぜ」

 

晴人はマコトの前から去って行った。

 

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