カチドキ
ソイヤ
カチドキアームズ!
いざ、出陣!エイエイオー!
その日
「はっ!」
マコトは既に獲得していた鎧武アーマーになってアナザー鎧武と戦っていた。
「これで最後だ!」
【フィニッシュタイム】
【スカッシュタイムストリーム!】
「せいはぁーっ!」
マコトは体を一回転させて同時に二刀の大橙丸でアナザー鎧武を切り裂いて撃破した。
「顔に『ライダー』の文字、貴様は何者だ」
「あなたは戒斗さん…」
マコトの元に駆紋戒斗が現れた。
♢♢♢
マコトは森がモザイクとして見える不思議な空間にいた。
「俺はさっきまで戒斗さんと…」
マコトが周囲を見渡して歩いていると向こう側から金髪の男がやってきた。
「よう」
「紘汰さん!?今度は神様の状態で!?」
「その口ぶりだともう人間だった頃の俺とは出会っているみたいだな」
紘汰は手に鳥を乗せていた。
「どうやらこの世界と混ざる際に俺たちの世界が二つに別れてしまったようだ。お前の普段通りのやり方でやると厄介なまま残ってしまう」
すると、この空間が消滅に向かった。
「お前はもう一度この戦いをやり直して問題を解決してもらう」
「鎧武編をもう一回繰り返せる!?」
「頼んだぞ」
紘汰はマコトに向かってオーバーロードの力を行使した。
♢♢♢
マコトは目を覚ますと一階に降りて父親の刃と同居人のレナと一緒に食事を取った。
「変な夢を見た?」
レナは聞いたことをマコトに聞き直した。
「何だかこの時が何度も繰り返されるような夢だった…」
「ご時世がご時世だけど、それは仮面ライダーの見過ぎが原因じゃないか?」
刃はマコトの言葉にそう返した。
♢♢♢
食事を取った後、マコトとレナは同じ場所を歩いていた。
「本当に何だったんだろう…」
「夢なんて何でもありだからね」
「あっ、そういえばレナ、晴人さんが言っていたんだけど…」
マコトがアンダーワールドの事を聞こうとした。
「マコト、落ちてくるよ」
「えっ!?」
すると、上からオレンジやイチゴなど色々な果物が落ちてきた。
「これがリアルオレンジアームズ…」
マコトが痛がっていると上の建物から人が顔を出した。
「悪い!」
「こ、紘汰さん!?」
その人とはレジェンドの一人、葛葉紘汰だった。
♢♢♢
人が行き交う交差点、時間が止まりハルトとメアだけが動いていた。
「わぁ、色々な人がいるなぁ」
ハルトは人を見つけ次第にちょっかいをかけまくった。
「私たちの目的は人にちょっかいをかけることじゃないでしょ」
メアはハルトに注意した。
「あ、そうだった!」
「アナザーライダーになる都合のいい人を探さないと!」
ハルトはどこだと色々な人を見て回った。
「見つけた」
メアが先に見つけた。
「今回は私がやるからあんたは黙って見てなさい」
「ええー」
ハルトはブーイングを出しながら後ろに下がった。
♢♢♢
ダンサーは夢を追いかけている最中、できた仲間と言い合いになり、果てに切り捨てるという行為を犯した。
「俺の夢の前にみんな犠牲になればいいんだ」
ダンサーの前にメアが歩み寄った。
「誰だ」
「私はあんたの夢を応援する者とでも言えばいいかしら」
メアはダンサーの中に腕を突っ込んだ。
「ぐぁーっ!」
【鎧武】
ダンサーはアナザー鎧武になった。
「そんなあんたがどんな夢に辿り着けるか楽しみね」
動き始めた時の中、アナザー鎧武が出現した交差点にいた人々はハルトのちょっかいにやられた。
♢♢♢
マコト達は紘汰に案内されて坂東さんの店でパフェを食べていた。
「まさか紘汰さんに会えるなんて!」
マコトはいつものごとく目を輝かせて喜びを噛み締めていた。
「俺も驚きだよ」
「あんたたちの世界では俺達仮面ライダーがTVで放送されているなんて」
「正確にはマコトの世界だけど…」
レナがボソボソと呟いた。
「葛葉大変だ!」
店に城之内がやってきた。
「どうしたんだ城之内、そんな慌てて」
「街に鎧武奴が現れて人を襲っているんだ!」
「なんだって!?」
「それって…」
「知ってるのか!?」
紘汰に聞かれて、マコトがアナザーライダーのことについて教えた。
♢♢♢
アナザー鎧武はナックルと戦っていた。
「こいつ、紘汰のように強いっ!」
ナックルが苦戦しているところにマコト達がやってきた。
「…ザック?」
その場にもう一人男が現れた。
「あれは俺か…!?」
紘汰はアナザー鎧武の姿を見て驚いた。
「いや、姿は似てるけどあれはただの偽物ですよ」
「そうか、なら遠慮なく戦えるな!」
「俺は周囲の人を避難させる」
「私も」
城之内とレナは周囲の人を別の場所に行かせた。
「ああ、頼んだぜ!」
紘汰は戦極ドライバーを装着してオレンジロックシードを取り出した。
「変身!」
【オレンジ!】
紘汰の上にチャックが開いてオレンジの鎧が出現した。
「はっ!おらぁっ!」
紘汰は戦極ドライバーにオレンジロックシードを装填すると和風の変身待機音が流れ始めた。
【ソイヤ】
紘汰はカッティングブレードを下ろした。
【オレンジアームズ 花道オンステージ】
紘汰は仮面ライダー鎧武に変身した。
「俺も」
「変身アイテム?てことはお前もライダーだったのか」
「何か嫌な聞き方だけどその通りですよ!」
【ネクス】
「変身!」
【ライダータイム】
【仮面ライダーネクス】
マコトは仮面ライダーネクスに変身した。
「ここからは俺たちのステージだ!」
鎧武とネクスは同時にアナザー鎧武に向かって行き、攻撃を仕掛けた。
「あれは葛葉か?なぜあいつが未だにこの地球に?」
後から現れた男が鎧武の姿を疑問に思った。
♢♢♢
レナが別の場所にいるとタイムマジーンが出現した。
「これ、メアの…」
タイムマジーンにはメアが乗っていた。
『あんた、いい加減過去のあの方から離れてくれない?』
タイムマジーンはレナを攻撃しようとした。
「っ…」
その時、時空ゲートからタイムマジーンがやってきてパンチを放った。
「マコト…?」
それはネクスのタイムマジーンだった。
「でも、マコトは今はアナザー鎧武と戦っている筈でしょ…?」
『あなたはどうして邪魔をするのよ!』
ネクスのタイムマジーンはメアのタイムマジーンと交戦を始めた。
♢♢♢
『くっ、昔の頃と思って舐めていたわ…』
メアのタイムマジーンが爆発する前にメアは脱出した。
「怪我なかった?」
ネクスのタイムマジーンからマコトが降りてきた。
「もしかしなくても少し未来のマコトだよね…?」
「そ、そんな怒らなくたって…」
「怒るよ!」
「すみません…」
少し未来のマコトはレナに頭を下げた。
「タイムパラドックス的なのが起こるのはわかっていたんだけどどうしてもやらないといけないことがあるんだ…」
「やらないといけないこと?」
「ああ、そのために今この時代の俺に会わないといけない」
少し未来のマコトはそう告げた。
♢♢♢
ネクスは鎧武と戦いながらとある事に気がついた。
「もしかして鎧武と一緒にやればアナザー鎧武を倒すことができるかもしらない!」
ネクスは鎧武に目配せをした。
「よっしゃあ!そういうことなら行くぜネクス!」
「はい!」
ネクスと鎧武は息を合わせて必殺技の用意をした。
「やられる訳には!」
アナザー鎧武は鎧武の上にクラックを開いた。
「何っ、クラックだって!?」
「紘汰さん!」
クラックからヘルヘイムの蔦が伸びて、今すぐにも鎧武を拘束しようとした。
「はぁーっ!」
駆けつけてきたもう一人のネクスがその蔦を切り裂いた。
「え、俺!?」
「なんだって!?」
「今のうちだ」
「あ、おい!逃げるなぁーっ!」
アナザー鎧武はクラックの中に逃げてしまった。
♢♢♢
ネクスと鎧武は変身を解除した。
「逃げられたか…」
「ヘルヘイムの森に行くしかなさそうですね…」
マコトは紘汰にそう返した。
「…それであんたは誰?」
マコトはもう一人のネクスに聞いた。
「ふふ、よくぞ聞いてくれた!俺は…!」
「マコト、それは少し未来のマコト」
レナがもう一人のネクスが話す前に伝えた。
「少し未来の俺!?」
「もう!俺が名乗ろうとしてる最中だったじゃん!」
「誰が言っても同じじゃないの?」
「同じじゃないよ!」
もう一人のネクスはレナに突っ込みを入れながら変身を解除した。
「まあ、そういうことだ。よろしくな俺」
「あ、ああ…」
マコト同士は手を握り合った。
「この時代に来た事について話さないと。戒斗さんも隠れて見てないで付いて来てください」
「え?」
「ふっ、まさか俺の気配に気づくとはな」
戒斗がマコトたちのところにやってきた。
♢♢♢
チーム鎧武のガレージ
「それで何でこの場所にしたの?」
レナはマコトに聞いた。
「いや、少し未来なのは俺じゃなくてこっち」
「俺だよ」
「……」
レナは顔に『わかりづらい』と書いているような表情を浮かべた。
「さっぱりわからねえ」
「あ、なあ、戒斗、お前にはどっちがどっちかわかるか?」
「さあな。それよりもどうして貴様がここにいる?」
「それってどういうことだ?」
「わからないのならば気にしなくていいことだ」
「言葉にしてくれなくちゃわからないだろ、教えろよ、なあ戒斗」
少し未来のマコトは紘汰と戒斗の会話している姿を見た。
「俺がこの時代に来た目的を話した方がいいなと思って」
「そういえばまだ教えてもらってない」
「どんな目的があってこの時代にやって来たんだ?」
マコトたちは少し未来のマコトに注目した。
「俺は紘汰さんがヘルヘイムの森に追い込まれる直前に渡された鎧武ライドウォッチでアナザー鎧武を倒した」
「でも、それじゃいけなかったんだ」
「その時、葛葉神…オーバーロードの紘汰さんに会った」
「神!?俺がか!?」
「そうだろ。お前は俺を打ち倒し、黄金の果実を手にした」
「え、この食い違い何!?」
「その食い違いが現してるだろ。この世界に融合する際、鎧武の世界は二つに別れたんだ」
少し未来のマコトの言葉に全員衝撃を受けた。
♢♢♢
街では、ナックルとグリドンがアナザー鎧武と戦っていた。
「ぐっ」
「どうするんだよザック、こいつ相当強いぞ」
「それでもやるしかないだろ!」
ナックルとグリドンはアナザー鎧武に苦戦をしていた。
「アナザー鎧武…!」
マコトたちは駆けつけた。
「アナザー鎧武を倒せばまた時が一から戻る」
「…それでも、力はあるのにただ目の前で何もできないなんて俺にはできない!」
「…やっぱり俺ならそう言うと思った!」
【ネクス】
「「変身!」」
【ライダータイム】
【仮面ライダーネクス!】
二人のマコトが同時に仮面ライダーネクスに変身した。
「行くぞ俺」
「ああ、俺!」
二人のネクスはアナザー鎧武に向かって行った。
【エグゼイド】
【ウィザード】
【アーマータイム!】
【レベルアップ!エグゼイド!】
【プリーズ!ウィ・ザード!】
「二人いればこんな事だってできる!」
ネクスはエグゼイドアーマーとウィザードアーマーになった。
「敵が多い!目障りだ!」
アナザー鎧武はクラックからインベスを召喚した。
「インベスか!」
「マコト、黙って見てられないのは俺もだ!」
紘汰はオレンジロックシードを取り出した。
「何だ!?」
すると、オレンジロックシードが発光して鎧武ライドウォッチになった。
「こいつは何だ!?」
「鎧武ライドウォッチ…」
レナは警戒するように呟いた。
「ライドウォッチ?」
紘汰はネクスにもウォッチがある事に気がついた。
「やはり貴様は大馬鹿だな」
「戒斗…」
「だが、それでこそ貴様が葛葉紘汰たらしめる理由なのかもしれないな。貴様もな」
戒斗はバロンライドウォッチを取り出した。
「おい!」
紘汰はネクスを呼びつけた。
「これ、お前のだろ?」
「鎧武ライドウォッチ!」
「二つのうち一つは葛葉が俺に勝って勝ち取った未来だ。必ず守れ」
「ありがとうございます」
ネクスは鎧武とバロンの二つのライドウォッチを手に入れた。
「んっ?」
「少し未来の俺の体が光ってる!?」
「どうやら時は進めるようになったみたいだ」
「なるほど!ありがとう!俺ー!」
もう一人のネクスはこの場から消滅した。
「馬鹿にしやがってーっ!」
ネクスはアナザー鎧武の攻撃をするりと避けた。
【鎧武】
「変身!」
【アーマータイム】
「え?」
「それ俺の顔じゃねえか!?」
「まさかレジェンドアーマー風の!?」
【ソイヤッ!ガ・イ・ム~!】
「ここからは俺のステージだ!」
ネクスは鎧武アーマーになった。
♢♢♢
少し先のネクスが行ったところにもアナザー鎧武がいた。
「放置して来たんだからいるのは当然か」
そのネクスも今のネクスと同じ大橙丸を抜き取る動作で動いた。
♢♢♢
二人のネクスは同時にアナザー鎧武に攻撃していった。
「これで最後だ!」
【フィニッシュタイム】
今のネクスはジカンギレードにバロンライドウォッチをセット、少し未来のネクスはベルトのウォッチのボタンを押した。
【スカッシュタイムストリーム】
【バロンギリギリスラッシュ】
「せいはぁーっ!」
「せいーっ!」
今のネクスはジカンギレードの刃を地面に突き刺して噴き出したバナナ型のエネルギーで、少し未来のネクスは大橙丸で切り裂き包んだオレンジ型のエネルギーでそれぞれの時代のアナザー鎧武にぶつけた。
「こう…なれば…」
「な、何だ!?」
「ぐっ…」
アナザー鎧武はクラックを開く力を使い、力尽きて爆発した。
「あれがあれば…」
メアは中途半端に開き閉じようとしているクラックに注目した。
♢♢♢
アナザー鎧武だった人間はユグドラシルの人間に連れて行かれた。
「じゃあ俺たちはこれで」
「ふっ、これで静かになる」
「なっ、悪かったな、うるさくて!」
紘汰たちと戒斗はそれぞれの道に別れながら歩いていく形で消滅した。
「終わったぁ…」
「ふふ、何だか疲れているね」
「はは」
珍しく笑ったレナを見てマコトは笑った。
「どうしたの?」
「いや、ちょっと珍しいなって思って」
「……」
レナは恥ずかしそうに顔を赤くするとヘルヘイムの蔦がレナの腕を縛りつけた。
「まさかアナザー鎧武が最後に開こうとしていたクラックか!」
レナの後ろにはクラックが開いていた。
「レナ!」
マコトがレナに手を伸ばす寸前にレナはクラックに入ってしまった。
「閉じるな!」
クラックは少しずつ閉じていった。
「あなたでさえクラックには行かない」
「メア!」
メアはマコトの前に姿を現した。
「後僅か、そうしたら裏切り者の邪魔者はいなくなる」
メアは小悪魔のような笑い声を出した。
「そうさせるか!」
「我が王、あの時の続きと行きましょう」
メアはマコトに手を差し伸ばした。