レジェンドの一人、アランは目を開いた。
「ぐっ、頭が痛む…」
激しい頭痛があり、立ち上がるたびに痛みがアランに押し寄せた。
「ここは…?」
アランは砂浜にいた。
♢♢♢
場所が変わり、そこは大天空寺。
「不可思議現象発生ですぞ、タケル殿!」
御成が目をかっ開いてそう言った。
(ここは本編では不可思議研究所で人の困りごとを聞いていた居間でタケルさんと御成にこの世界の話をした)
それにしてもとマコトは喜ぶ。
「まさか生で御成のその言葉が聞けるなんて!」
マコトは目の前の光景に興奮していた。
「不可思議現象ってなに?」
レナは聞いたことのない単語に首を傾げた。
「簡単にいえば超常現象のこと。ゴースト本編では不可思議現象って言われているんだ」
マコトはレナにそう説明した。
「君は本当に俺たちレジェンドライダーのことが好きなんだね」
「驚きですぞ。まさか我々の話が別の世界ではテレビ放送されているなんて」
「その話、私も詳しく知りたいな」
「アラン!」
居間にアランがやってきた。
♢♢♢
ハルトは小さい石粒を見つけて川に向かって投げていた。
「何してるのよあんた…」
メアはため息を吐きながらハルトに聞いた。
「だって暇だし。退屈晴らしにこういうことしてないとつまらないんだもん」
ハルトが続けていると時間が止まり、石粒は川の上で落ちることもなく動かなくなった。
「メア?」
「違う、私じゃないわ」
「だとするともしかしてー」
ハルトが視線を向けた先に黒兜が向かってきていた。
「失敗し続きみたいだな」
黒兜はハルトたちに話しかけてきた。
「おじさんだーっ!」
ハルトは目を輝かせて黒兜の元にやってきた。
「ここからは私自らも手を下すとしよう」
黒兜の元にアナザーゴーストがやってきた。
♢♢♢
時は少し経つ。
「気がつくと砂浜にいた?」
四人はアランの話を聞いた。
「ああ、私自身あの場所に行く目的などなかった筈だ」
「なのに目が覚ますとそこに…」
「砂浜…」
「マコト?」
「あ、ごめん。砂浜と言われて推しの事を思い出していたんだ」
(その話はアランさんにとっても無関係な事じゃないから…)
(でも…)
マコトは話出す前に一つの疑念が残って言えなかった。
♢♢♢
アランは公園でたこ焼きを食べていた。
「私の友もマコトという名前だった」
「深海マコトさん、スペクターですよね」
マコトはアランと一緒に行動していた。
「知っているのか?」
「勿論、平成ライダー好きとしては当たり前の事ですから」
「平成ライダー?」
アランはその単語を聞いて頭が痛くなった。
♢♢♢
マコトとアランが去った後の大天空寺
「マコトから聞きました。あなたも死の経験があるんですか?」
レナはタケルに聞いた。
「もしかして君も…?」
聞かれてレナはコクリと頷いた。
「私の体は死んでるようなもの…」
「そうなんだ…」
(おかげで壁を通しての潜入や気配に勘気づかれずに行動ができるとあの人は言っていたけど…)
すると、大天空寺に依頼人がやってきた。
♢♢♢
依頼人が言うには数日前に死んだ筈の兄が見えるようになり、依頼人は気になって追いかけてみたが事実は何も気づかなかった。
「死人が見えるようになった謎を解明して欲しい」
それが依頼人の出した依頼だ。
♢♢♢
マコトとアランのいるところにアナザーゴーストが現れた。
「アナザーライダー!」
マコトはネクスライドウォッチを取り出した。
【ネクス】
「変身!」
【ライダータイム】
【仮面ライダーネクス】
マコトは仮面ライダーネクスに変身した。
「あいつは何だ?体にGHOSTと書いてあるように見えるが…」
「アナザーライダーはライダーの複製体であれはアナザーゴースト。タケルさんのコピーみたいなものだ!」
ネクスはジカンギレードジュウモードでアナザーゴーストに銃撃を放ったがどの弾も着弾せずにすり抜けて行った。
「当たらない!?」
「当然だ。奴もゴーストなら我々の力でしか攻撃はできないだろう」
アランはネクロムゴーストアイコンを取り出した。
「ぐっ…」
アランは頭痛が激しくなり、頭を抑えた。
「アランさん!」
(どうして頭が痛む…)
アランの呼吸は激しくなり、息切れを起こした。
「マコト!」
レナが依頼人と共に現れてマコトの名前を呼んだ。
「っ!」
呼ばれたことでマコトはアナザーゴーストに狙われていたことに気がついた。
「逃げて!」
レナが叫ぶ寸前にアナザーゴーストの攻撃がマコトに命中した。
「ぐぁっ…!」
マコトは倒れる。
「マコト!」
レナはマコトに近寄ったが消滅に向かった体はどうにもならなかった。
「…消えたくないなぁ、嫌だ。君を置いて行くなんて」
「ま、待って」
「レナ、絶対に俺のこと探し出して」
「マコト!」
マコトはレナの腕の中で消滅してしまった。
「あんた何をやってるのよ!?」
「ねえ、お父さん消えちゃったよ?」
「見てみろ」
ハルトとメアは黒兜の視線の先を見た。
「あ、ああ… 」
「あああああああっ!」
アランはマコトが消滅していく光景を見て脳内に別の光景が思い浮かんでのたうち回った。
「……」
アランの腰に次世代のゴーストドライバー『ゴーストドライバーNEXT』が出現した。
「よくも彼を!」
アランは友情バーストゴーストアイコンを起動してゴーストドライバーNEXTに装填した。
「変身!」
アランは自分とタケルのを組み合わせた変身ポーズをしてレバーを引いた。
【友情カイガン! バースト!】
【俺らバースト!友情ファイト! 止めてみせるぜお前の罪を!】
アランは仮面ライダーネクロム友情バースト魂に変身した。
「心の叫びを聞け!」
ネクロムはアナザーゴーストに向かって攻撃をしかけていった。
「何あれ」
「ゴーストの本編には存在しないライダーよね?」
メアは黒兜に聞いたが何も答えなかった。
「目的を果たすためには器ですら利用する。それが私のやり方だ」
黒兜はネクロムの姿を見てそう言った。
♢♢♢
マコトは海のような沈む空間の中にいた。
(息ができるのにずっと息苦しさが続いている…)
マコトが手を伸ばした先にオーロラカーテンが降りて来た。
♢♢♢
マコトは空白の空間にいた。
「ここは…?」
マコトは目の前のフラッシュに思わず目を塞いだ。
「よう」
「あなたは!」
マコトが名を言おうとした瞬間、男はマコトの口をふさいだ。
「お前のことは大体見させてもらった」
「見させてもらった?」
「ああ、例えば彼女の事を守ると宣言したところとかな」
男がそう言うとマコトの顔がボッと赤くなった。
「まさかレジェンドに見られていたなんて!」
マコトは顔を両手で覆い隠しながら唸った。
「ん?」
マコトは指の隙間から天井から手が伸びてくる光景を見た。
「そろそろお出迎えの時間のようだな」
男はマコトに写真を渡した。
「俺を撮ってくれたんですか!?」
「ありがとうございます!士さん!」
マコトは自分の元に伸び続ける手を掴んだ。
♢♢♢
マコトは目を覚ますとレナの顔が真っ先に見えた。
「レ、レナ!?」
レナはゆっくりと頷いた。
「私の力も幽霊ゆかりなものだからマコトの魂を引き戻せると思った」
「待って、今はどうなってるの?」
マコトは横を見るとネクロムがアナザーゴーストと戦っている光景が見えた。
「今の君は魂だけの状態になってるんだ…」
タケルがマコトにそう告げた。
「魂だけの…」
「でも、君ならこのウォッチがあれば戦えることは知っているよね?」
マコトはゴーストライドウォッチをマコトに向けた。
「その力はゴーストだから…」
マコトはゴーストライドウォッチを受け取り、立ち上がった。
「変身」
マコトはアナザーゴーストに向かいながらネクスに変身した。
「私はマコトの為に何ができるんだろう…」
「うーん、何でも彼が喜ぶことなら何だっていいんだと思うよ。例えば戦いが終わった後の彼にご飯をあげるとか何でも」
【ゴースト】
【アーマータイム】
【カイガン!ゴー・ス・トー!】
ネクスはゴーストアーマーに変身した。
「命燃やすぜ!」
ネクスはアナザーゴーストに向かって攻撃を放った。
「生きていたのか…!」
「なんとかレナや色々な人に助けられたんです!」
「行くぞ!」
「はい!」
ネクロムとネクスはアナザーゴーストを同時に攻撃していった。
アナザーゴーストは一度姿を元の人間に戻した。
「あれ!」
その姿は依頼人が探していた者だった。
「アナザーゴーストとして強制的に変身させていたということ!?」
レナはそう考察付けた。
「倒せばまた…」
ネクスはアナザーエグゼイドの時のことを思い返した。
「けど!」
ネクスの脳内にゴーストの本編のエピソードが流れていった。
「死者の魂は違う!人間の寿命は尽きればそれまでだ!」
【フィニッシュタイム】
「はっ!」
【オメガタイムストリーム!】
ネクスはゴーストの印を結ぶポーズをした後に高く浮遊した。
「はぁーっ!」
ネクスは足に溜まったエネルギーを使ってアナザーゴーストにライダーキックを放った。
爆発が発生して死者の魂が蒸発し、そこからウォッチが飛び出て粉々に砕け散った。
「………」
ネクスたちは変身を解除した。
「戦いは終わったか…」
アランはこの場から離れて行こうとした。
「アラン」
そこでタケルに呼び止められた。
「何だ?」
「何か会った時よりも少し変わった?」
「気のせいだ」
アランは今度こそこの場から離れて行った。
♢♢♢
マコトたちは家に戻ってきた。
「お腹が減ったぁーっ!」
マコトは空腹になった。
「はい」
「おにぎり!やった!」
レナが持って来たおにぎりをマコトは食べた。
♢♢♢
その頃
「ゴーストの世界も結局消滅しちゃったけど…?」
メアは黒兜に聞いた。
「あれ、失敗?失敗しちゃったの?おじさん?」
「いや、あの世界は目的を果たしてくれた。もうすぐこの世界の終焉が訪れる。それが最低最悪の王の君臨する時だ」
目的が果たされることに二人は大いに喜んだ。
♢♢♢
「あ、そういえば、色紙サインをもらう事だけ真剣になっていて、アランさんに聞くの忘れてた!」
「…?」
レナは嘆くマコトを見て首を傾げた。