テラフォーマーズ Beast of destroyer   作:ダイダゼノンド

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今回は後日談ということでかなり短くなってます。


epilogue/語るに落ちる

「宇宙人?」

「そー」

一警護社員寮。

この日、サムライソードの部屋に三条加奈子が訪れていた。

いわゆる女子会である。

缶ビールが数本空けられ、二人は既に出来上がっていた。

「デカくて鉄っぽくて、ああでもなんかトカゲっぽくもあったな」

「えー、それあのゴキブリじゃない?」

「いやーでも話せたんだよね。なんか敵じゃないって。あ、あとミサイル撃ってた」

「ミサイルー?」

「うん頭からミサイルー」

「そんな馬鹿なー」

「やっぱありえないよねー」

「うーんでも、思い返すと宇宙人て会ったことないなー。あれだって元は地球(ここ)のゴキブリだし」

「やっぱ信じらんないかなー。私も信じらんないしなー」

「あんたが疑ってどうすんのよー」

「確かにー」

ハハハハハ、と目を合わせて笑う。

アルコールが入った二人に話の内容はもはやどうでもよかった。

「・・・・・・あ、おつまみ一つ食べきった」

「あとどんくらーい?」

「三つー」

「じゃあ大丈夫でしょー」

「だねー」

「あ、さっきのの続きなんだけどー」

「どれー?」

「宇宙人ー」

「あー」

「あれ一人じゃあなくて二人いたんだよね。もう一人は小さくてさ、見た目がほとんどテラフォーマー」

「えー?それホントに宇宙人?」

「同族って言ってたし、あーあとデカイゴキブリに変形してたんだよね」

「デカイゴキブリー?」

「そー。ああとトカゲっぽいのも変形してさー、三つに分かれてさー」

「合体ロボってこと?」

「そんな感じー」

「うーん、世界は広いなー」

「宇宙だよー」

「宇宙かー」

酒の勢いで人に伝えられたマグマトロン達トランスフォーマーの存在は、良くも悪くも真偽不明の酒のつまみとして消えていく。

翌朝この二人に何を話したかの記憶が残っているかは不明である。

さらに言えばサムライソード自身の記憶にマグマトロンとスカベンジャーの存在があるかすらわからない。

「うーん、お酒切れそう」

「じゃあ出るかー」

「行こ行こー」

いつしかさのストックを切らした二人は千鳥足で夜の街に向かって行く。

社員寮を出てすぐのコンビニへ・・・・・・。

そうして酔っぱらい達の夜は更けていく。

「・・・・・・あれ?今何時・・・・・・朝か」

酔っぱらい寝落ちしたサムライソードは、自分にのしかかり寝ている加奈子をどかし、時計を確認した。

「ん、ん~・・・・・・あー、頭・・・・・・そんな痛くないや。そんな飲んでなかったか」

「んー、あれ?朝?」

「おはよう」

「あ、おはよう。あー頭痛い・・・・・・」

「・・・・・・」

「どしたの?」

「いや、なんか忘れてる気がしてさ。上司に報告する必要があるような・・・・・・何か・・・・・・」

「うーん・・・・・・そういえば、何か、話してたよね。珍しいもの見たって」

「んー、それがなんだったか・・・・・・」

「まあ、そのうち思い出すんじゃない?」

「それもそうか」

そうして、人々の記憶から、彼らの存在が薄れていく。

サムライソード以外にも目撃者は存在するが、テラフォーマーの一度目の襲撃を経た現状、優先的に記憶に残るようなものではない。

良くも悪くも、この話は忘れることで決着した。

この後、様々な思惑が絡み合う戦いが再び繰り広げられることになるのだが、それはここで進めるにはふさわしくない。

トランスフォーマーが、ビースト戦士が介入しなかった世界と同じように進んでいくためである。




終わりました。
初めての連載形式でしたが、振り返るとギュッとまとめて短編で投稿してもよかった気がします。
本当はもっと戦わせるつもりでしたが、ガンガンに戦ってたのは第一話だけでしたね。
気づけば対話、会話シーンが大多数を占めて・・・・・・
まあでもパワーバランス間違えた気もするので、これで良かった気もします。
あくまで主人公枠はマグマトロンなので、戦わせ続けて強さを強調し続けるのもくどいので。
言葉で詰めるのがデストロンらしいかは疑問ですが、和解した後はなんだかんだ口喧嘩が増えてそうだなと思っていたりするんですよね。
敵対していないのに力で戦おうとするようなキャラクターは少ししか思いつきませんし。
それでは、お付き合いありがとうございました。
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