ひびみくと逃げた結果は前途多難   作:ものため

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Q.どれだけキャロルの扱いに困ってたの?
A.別の作品書き始めるくらい。


10.日常会です。

 祝勝会から数日、優達は平和な日常を謳歌していた。いったんキャロルだのアダムだのの事は忘れてリラックスタイムだ。

 

 ゆっくりと時間が過ぎ、早めに夕食を取り布団に入った。までは良かったのだが……

 

「これ寝れないやつだ」

 

 優は寝れないでいた。ここ最近、優のストレスは軽減されているが、それでもストレスに強いわけではないため、疲れてなければ寝れないのである。

 

 寝れない時、無理に布団に入っていても無駄と判断した優は、横に寝ている響達を起こさない様にリビングに向う。

 

 電気も点けずに歩きリビングに着くと、ミルクを電子レンジで温める。

 

 数十秒で温め終わったミルクを取り出し、ハチミツを入れて混ぜ、口に含む。

 

「ふぅ」

 

 ここ最近起きた事を考えようとしては止めを繰り返している内に優は思った。

 

「腹減った……なんか食べるか」

 

 心の穴や傷を埋めて満たす事は難しいが、腹を満たす事は簡単である。なにより、満腹時の満たされてる感というのは気分がいい。

 

 優はラーメンが食べたいと思い。棚を見るがカップラーメンは無かった。ここ数年、自炊が多かった事もあり買い置きなんてしていないのである。

 

 ふと時計を見ると時間は10:30だ。今日は夕食が早めだったしなと優は思いながら腹を満たす方法を考える。

 

「どっか食べに行くか」

 

 現在やってるラーメン屋を調べる。何回かスマホをスライドした結果、味噌ラーメンの店に行くことにした。前に行った事があるというのが決め手だった。

 

 優はささっと適応な服に着替え、ラーメン屋に向かおうとしたが。

 

「優くん、どこ行くの?」

 

「!?」

 

 何故か起きてる響が後ろに居た。ホラーという程ではないが普通に驚くから止めて欲しい。

 

「寝れないしお腹空いたからラーメン食べに行ってくる」

 

 別に隠すような事でもないかと判断した優は隠さずに伝えた。すると

 

「ラーメン!? 私も行く! 準備するから待ってて!」

 

 響も来ることになった。どうやら響もお腹を空かせていたようだ。

 

「あ、でも未来とクリスちゃんどうしよう?」

 

「割りと眠り深いからな……。まぁ、一応声はかけとこう」

 

 一応、未来に声をかけると、寝ぼけながら2人で行ってきてと言う。クリスにいたっては反応がない。起きそうにないと判断した優と響はラーメンに向かうのであった。

 

~~~

 

「おー、ここが噂の……!」

 

「噂っていうか俺が前に行ったことを話しただけというか。まぁ、入ろう」

 

「うん!」

 

 現在、響のテンションは結構高い。夜中に抜け出して店で何かを食べるという経験が無いからだろう。しかも初めてでラーメンである。そりゃ、テンションも上がるだろう。ちなみに寝れない夜を過ごす日々が多かった優は結構食べに行ってる。

 

 店内に入ると食券機が2人を出迎える。食券機に1万円札を入れた優は迷わず、味噌バターコーンラーメンの麺大盛りを選ぶ。ラーメンにバターコーンという背徳感の塊である。本当に胃が悪い奴のチョイスだろうか? 否、胃が悪かろうと食いたいものは食いたいのである。

 

 一方、響は色々とバリエーションがある店の為、少し悩むが、見回すと全増しというバターコーン以上の背徳感の塊を発見する。券売機に張り付けてあるラーメンの写真を見ると、大量チャーシュー、メンマ、バターコーンに加え味玉が2つに背脂がかかっているという背徳感の化身ともいえるものだった。流石に悩んだ。食べたいがこの時間にこれはどうだろうと……。悩む響を見ると優は話しだす。

 

「食べたい時に食べなかった後悔は後に引くぞ」

 

「優くん……」

 

「ライスは大盛りでもいいんだぞ」

 

「優くん……!」

 

 響は勝った。背徳感に勝ったのだ。この場で太るなんて言う者は無粋の極みと言ってもいい。最も、そんな事をいう奴はこんな時間にラーメン屋には来ないが。

 

 優達はテーブル席に座り、食券を店員に渡し、自分と響のコップに水を注いだ。2人が駄弁っているとラーメンが運ばれてくる。

 

 さて、準備は出来た。2人は手を手を合わせ

 

「「いただきます!」」

 

 その声と共に2人はまずはスープを飲む。

 

「ふぅ……」

 

「美味しい…」

 

 優と響に動物や野菜の旨味だとか専門的な事はわからない。だが美味しいことは分かる。

 

 次に麺を持ち上げる。麺はちぢれ麺だ。スープが絡んでいるのが分かる。2人はたまらず啜る。

 

「ん~~~」

 

「麺うめぇ」

 

 続いて優は、バターをスープに溶かし、コーンとスープをレンゲで掬い口に運ぶ。バター、コーン、スープの相性は完璧だ。

 

 優が夢中で食べ続ける中、響はチャーシューをおかずにライスを食べる。バラ肉で作られたチャーシューの脂身が食欲を掻き立て、無限に食べていられる。

 

 

 響は簡単に店を見回す、チャーシューの持ち帰りとか無いかなと思うが、残念ながらチャーシュー単品のテイクアウトは無いようだ。

 

 2人は思うがままに食べ続けるのであった。

 

~~~

 

「あー、食った食った」

 

「美味しかったねー」

 

 

 二人とも満足気に歩いている。直ぐに家に帰る事も出来るが、食後の運動も兼ねて散歩してから帰る事にしたのだ。

 

「明日は多めに運動しないとねー」

 

「……勉強サボる言い訳にはならないぞ」

 

「うゔぉぁ」

 

 運動を言い訳にしようとするも、優に咎められる。やはり響は勉強が苦手の様だ。

 

「そういえば、本当なら私もリディアンに通ってたんだっけ?」

 

「まぁ、そうだな……。どうやって、あの倍率突破したのか謎なんてもんじゃないけど」

 

「それは私も思う」

 

 リディアンの学費は私立の芸術系にしては安いため、かなりの倍率であると考えられる。……どうやって原作の響は突破したのだろうか?

 

「やっぱり通いたかったか?」

 

 優が申し訳なさそうな顔で頬を掻く。

 

「いやいやいや! そういうのじゃないよ! ただ……」

 

「ただ?」

 

「フィーネさんとの戦いで吹っ飛ばしちゃったの申し訳ないなーって」

 

「あー」

 

 実はフィーネ戦でリディアンは消しとんでいるのである。

 

「……まぁ、学校の地下に秘密基地作る2課とフィーネが悪いと思う事にしよう」

 

「でもさぁ、学校に色々置いてた子もいたと思うと申し訳なさが……」

 

「置き勉するヤツが悪い! と言いたいけど教科書とかノートとか重いもんなぁ」

 

 正直、毎日あんな量を持って登校してたと考えると、あれ筋トレみたいなものではなかろうか?

 

「重かったよねぇ。小学校の頃は毎日重くて大変だったもんね」

 

「置き勉ダメって何なんだろうな」

 

 そんな話をしながら、ゆっくりと歩く。

 

「あのさ」

 

「どうした響」

 

 響が何かを告げようとしている。覚悟が決まった顔だ。

 

「ここまで歩いた意味が無くなっちゃうんだけどさ」

 

「うん」

 

「アイス食べたい」

 

 ラーメンの後にアイスは美味い。食べ合わせ悪いだろうし、お腹を壊すかもしれない……しかし美味いのだ。

 

「響……」

 

「なに?」

 

 優も真剣な顔をしている。まぁ、どうでもいいことだろう。話の展開的にも

 

「近くにパフェとかソフトクリームとかやってるコンビニあるぞ」

 

「そこにしよう!」

 

 優と響はコンビニに向かうのであった。

 

~~~

 

「いやー美味かった。やはりプリンパフェこそ最強」

 

「私はマンゴーパフェを押すよ!」

 

 ラーメンからのパフェ派生。デブまっしぐらである。

 

「ここ最近、食べ盛りにしても食いすぎな気がするからなぁ」

 

「祝勝会もあったしねぇ」

 

 あれ美味かったなぁ。といった事を思いだしながら歩いていると

 

「誰か倒れてない?」

 

 響が倒れた人を見つける。

 

「どうせ酔っぱらいだ……ろ……」

 

 優も見てみると子供が倒れている様に見える。

 

「えぇ、こんな時間に? 親は何やってんだ?」

 

「た、助けないと!?」

 

 優と響が子供に近づく。

 

「え? 何この格好? 虐待?」

 

 パーカーにパンツだけというトンデモない格好だ。

 

 しかし、優は見たことがあった。こんな格好をしたキャラを。

 

 優は意を決してパーカーのフードを取り、顔を見る。

 

「え、え……エルフナインかよおおおおお!!!???」

 

「ゆ、優くん?」

 

 次回、3期突入……予定。

 

 

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