キャロルとエルフナインを家で監視を初めて数日が過ぎた頃
「ぽりぽり」
「あいつクッションから出なくなったんだけど」
「ずっとあんな感じだよね」
キャロルはトイレ以外は動かずに、常にこの状態であった。
「メンタル回復クッションでも数百年分のダメージは時間がかかるのか……それともド嵌まりしてるのか」
「両方じゃないかなー」
流石に数百年のダメージは数日で回復しない様だ。
「てか顔が虚無すぎる。なにあのスンって顔」
「動かないせいで置物になってるよね」
ほぼ動かないためオブジェと化しているキャロルであった。
「あのまま2課に送りつけるべきか」
「かわいそうだから止めてあげようよ……」
響よ、それはどっちがかわいそうなんだ? 2課か? それともキャロル?
「本当にごめんなさい……」
「エルフナインは気にしなくていいんだ。あのババアが悪いから」
子供には優しいが、頭のおかしいババアには厳しい優である。
「ただ、害はないからあのままのが監視が楽なんだよな」
クッションの上で虚無になってるだけのため、監視含めていろいろと楽なのだ。
「費用とかも訃堂おじいちゃんが出してくれるし別に……」
「被害もたまに冷蔵庫のバターとかマヨネーズ無くなってるだけだよね」
「バターとマヨネーズ!? 何がどうなってるんですか!?」
「バターにマヨネーズかけてかじってた」
優の発言にエルフナインがペタンと座り込む。身内がバグって変な行動してると言われる様なものだししょうがないだろう。
「ど、どうにか健全に……」
「いや、数百年も健全では無いババアだし無理でしょ」
エルフナインはもうダメだと頭を垂れる。オマエのオリジナルがとんでもないババアである事を呪え。
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「って事なんですけど何かいい案ってあります?」
優はエルフナインが哀れに思い、わざわざ2課に出向きキャロルの事を相談をしていた。あと何故か訃堂もいる。
「……正直な話、状況が特殊過ぎて何ともな」
「今までの鬱憤を晴らせた身ですので、助言は難しいですな」
風鳴親子撃沈。相手が相手過ぎるのだ。
「やはり恋。恋は全てを変えるのよ!!」
「拗らせて周りに迷惑かけまくったイ(かれた)モジョは黙ってろよ」
櫻井了子撃沈。何か項垂れるけどオマエの意見が取り入れられると思うなよ。
「趣味に没頭するのはどうかしら?」
「あー、やっぱりそういうのが良いよな」
「バイクいいわよ。バイク」
マリアとツヴァイウィングは趣味に没頭するのがいいと言うが。
「唯一没頭出来たというか、全て注ぎ込んで来たであろう物を我々で全部壊したんですよ」
「「「あー」」」
マリアとツヴァイウィング撃沈。なんならキャロルには色々と動画も見せているが反応は薄いのだ。
「美味しい物を食べるとか。お菓子とかいいですよ」
「お菓子は食べてますし、バターにマヨネーズかけて齧ってましたよ……」
「旅行は……」
「あの状態では厳しいですねぇ」
色々と案が出た結果……
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「もうまともな状態になるまで放置! 費用は2課から出ます!」
優は家に帰り、どうしようも無かったと話す。
「無理だったのかよ」
「もう無理だよ!?精神科とかも出たけど数百歳のババアとか対応したこと無いでしょ!?」
どうしようもねぇという結論だった。
「本当に……本当にすいません」
「エルフナインは良いんだ気にするな」
「エルフナインちゃんは悪くないからね」
「そうだよ気にしないで」
「そうだそうだ」
皆エルフナインには優しいのであった。