MMORPGユグドラシルのサービス終了日、私はユグドラシルに似た世界に転移していた。
「成功だ‼︎」
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前世の記憶をもって生まれた世界は、まるでディストピアのような場所だった。
経済格差は極まり、絢爛なビル群の影下に蠢くように生活する最下層の人間たち。
彼らが暮らす薄汚れたテントの群れ、その端で暮らす娼婦から私は生まれた。
それからは辛い生活だった。
学校なんてものはなく、ある程度成長してからは、母から無理やり"仕事"をさせられるようになった。
初めて仕事をした時はとても痛かった。
しかし、嫌悪感はあれど自身はこの仕事に以外にも才能があった。
前世が男性だったからだろうか、客である男性のして欲しいことがよくわかったのだ。
しばらく仕事を続けるうちに、熱心なリピーターの客の一人が、母から私を文字通りの意味で買った。
この世界では奴隷制度がまかり通ってるのだろうか?
明らかに違法だろうに、男は金と権力があるようで、私を表向きには養子として大金で母から買い取ったのだ。
なんでそんな金持ちがあんな場所で私なんかを買っていたのかがわからなかったが、なんでもたまには庶民料理を食べたくなるようなものなのだとか、変態の考えは理解できないな。
ボロ屋から豪華な屋敷に住む場所が変わった。
ヤることやれば主人である男は優しかった。
最中は中々に鬼畜だが。
日数が経過し、屋敷での生活も、ご主人様との行為にもある程度慣れてきた。
大きなベッドに、小さな私の頭を押さえつけ、上からのしかかるように主人が自身のものを私に打ち挿れる。
「んぎぃ!、はぁはぁ、ご主人様ぁ」
何度も何度も体位を変え、繰り返す。
何時間たっただろうか、お腹の中で主人のものが一際跳ねたかと思ったら、瞬間熱いものが中で広がった。
「あっ、ふっふっ、熱、い」
意識が混濁し、目の前が点滅する。
意外に、いや、かなり上手いのが悔しい。
行為の最中は尊厳を踏み躙るような言葉を浴びせられたり、喋らされたりするのに、必ず最後に優しく頭を撫でられるものだから意外と悪くないと感じる自分がいる。
自分はDV男に飼い慣らされる女かな?
いや、違うはずだ。
気絶しそのまま、主人のを挿れたまま眠ってしまったらしい。
朝起きたら下がひどいことになっていた。
「たぷたぷする...」
ヤる以外の時間は基本自由で、衣食住に困ることはなく、屋敷の中のものは自由に使っていいそうだ。
小遣いがわりに、ブラックなカードを主人から渡されたときは不覚にもお腹の下が疼いてしまった。
「こんな生活を続けたらダメだ!」
小さな手のひらをグッと握りしめ、この生活からいつかは抜け出すことを堅く決意する。
今世の世は、前世と比べ科学の面でとても発達していた。
前世でSFの空想の中にあったらようなものがある程度実現していたのだ。
中でもインターネットの発達は凄まじく、メタリックなヘルメット型のデバイスを被るだけで、電脳世界にアクセスできるのにはとても驚いた。
だが、私が最も驚いたのが、MMORPGユグドラシルの存在だ。
「マジか」
アプリストアで見つけた時は空いた口が塞がらなかった。
MMORPGユグドラシル。
それは、オーバーロードの主人公、鈴木悟がプレイしていたゲームだったからだ
最初はたまたま似たようなゲームがあっただけだと思った。
試しにユグドラシルをダウンロードしプレイしてみる。
職業は、魔法職を選択し、クエストを進めレベルを上げる。
幸い時間と金はたんまりとあるんだ。
最初は興味本位で、しかしこれがかなり面白くハマってしまった。
初期勢として進めることができ、長いプレイ時間と課金で、いつのまにか私は上位の魔法職ガチビルドプレイヤーになっていた。
ユグドラシル内でギルドに誘われたりしたが、私はそれを断った。
何故ならそのすべてのギルドがユグドラシル内最上位ギルド、ナザリック地下大墳墓に敵対していたからだ
異種族で構成されたそのギルドはPVのいい的にされ何度も攻め込まれていたが、悉くを返り討ちにし、瞬く間にユグドラシルの名物的なギルドになっていた。
このギルドの存在を知った時、私は完全にこの世界がオバロ世界であることを理解した。
私はその日からさらにユグドラシルに時間と金を注いだ。
ある計画の為に。
数年が経過する。
栄枯盛衰かつては賑わったユグドラシルも絶頂期をとうにすぎ過疎っている。
最近、ユグドラシルの告知でサービス終了の告知がされた。
その終了日が、今日、日付の変わる時刻だ。
デバイスを被り、ユグドラシルをプレイする。
ユグドラシル内の私が拠点にしていた建物内の宝物庫からアイテムを全て取り出す。
装備を固め、準備をする。
予想が当たるなら自身はこれから異世界に行くのだろう。
だから、現実世界の主人にお別れの手紙を書いておいた。
"ご主人様との生活も悪いもんじゃなかった"てね。
だから子供も産んであげたんだ、私の値段分は尽くしたってことで許して欲しい。
今世の自分の性自認は男性だったが、主人との行為や、すぐに子供とは引き離されてしまったが、何度かの出産によって、女性の意識の面が強くなった。
それでも、男性としての意識が最後まで消えることはなく、今の生活からの自由を求めたのだ。
小さな反発心として、プレイヤーとしての自身は男性として登録していたし、キャラデザも男だった。
サービス終了まであとすこし。
だからあっちの世界では、誰にも縛られず、男として、自由に生きるんだ。
いかに過疎化したゲームだろうと、最終日はそれなりにプレイヤーがおり、それぞれおもいおもいの最終日を過ごしていた。
ネタ技の花火を打ち上げたり。
全ての僕MPCを連れて大名行列をするものや、レベルを消費する超位階魔法を連発するものたちもいた。
全てが終わる、そんな雰囲気だった。
12時57分
12時58分
12時59分
0時00分
0時00分01秒、時刻が過ぎ、意識が暗転した。
計画は成功した。
私は無事オバロ世界に転生し、力をある程度隠し、現地に馴染むことができた。
聖王国の端に存在する深い森の中、魔法で作ったログハウスの中で私は研究に明け暮れていた。
全ては、ち⚪︎こを取り戻すために。
私は確かに転生に成功した。
が、なぜか私の性別があっちと同じ女性になっていたのだ。
「意味わかんねぇ」
腐ってもレベル100オーバーの魔法職。
生命変化の魔法もいくつか所持しておら、役に立ちそうなもの全てを試したが、ダメだった。
まるで破壊不能のアーティファクトのように、超位階魔法やマジックアイテム、スキルなど何を試しても性別を変えることができなかった。
とうとう手詰まりになり、最後の希望は現地産の技術しか無くなったため、約200年続いた引きこもりを辞めることにしたのだった...、といけたらよかったのだが、次の日我が家の前に籠に入れられる布に包まれた赤子が放置されてたせいで、その予定はキャンセルするのだった。
前世?を合わせて230歳。
子供は何人か産んだが、実際に子育てするのは初めての、子育て一年生のママになりました。
さらに月日は流れ16年
「んーーーかわいいかわいい!」
胸の中へ息子を抱きしめる。
「わ!や、やめてください母さん..」
うちの子が可愛すぎる。
幸いにも母乳は出すことができたので、授乳することもできた。
初めての子育てはとても大変で、赤子を抱いているうちに、前世での子供を思い出して、涙が出ることもあった、そんな生活を続け、いつのまにかこの子のことを本気で愛していた。
うちの子可愛すぎる。
大事なことなので2回言う。
そんなこんなで我が子も成長し、今では立派な男の子だ。
最近ではスキンシップも避けるようになって、すっかり思春期に突入していた。
大丈夫ベトベトパンツはしっかり洗ってあげたから。
「うう、母さん」
愛しい息子が何か、要求するように呼んでくる。
なんでも望みを言うがいい!!
「いや、そうじゃなくて、僕外に出てみたいです」
「は?」
だめです。
外は危険がいっぱいだから。
次の日。
息子は家出をしていた。
「マジか...」
BLもすこや、ただし百合わ嫌いや。