男の娘の小さいち⚪︎こかわいいね♡
母は今頃僕のことを心配しているだろうか、それとも怒っているだろうか。
母からは1人で出歩くなと言われていた、森を進んでいく。
申し訳ないことをした。
言いつけを破り、手紙1つで何も言わずに家出をしたんだから、怒られても何も言えない。
でも、どうしても母の元を離れなければいけない理由があった。
これ以上、母を邪な目で見たくないんだ
生活は血がつながっていないことなんて、どうでもよく思えるくらい幸せで、でも、体が大きくなっていくにつれ、だんだんと母のことを女性として強く意識していった。
優しい母、いつも抱きしめてくれて、その大きな胸元に触れるたび心臓の鼓動が止まるかと思えるほど大きく弾んで。いつか自分はこの気持ちのせいで、母を襲ってしまうのではないか、母に嫌われるのが怖かった。
自身ももう16歳だ。
ここ聖王国では、成人の歳でもある。母離れする時が来たのだ。
がさっと視界の端で草が揺れた。
魔物が現れたのだ。汚れや異臭に覆われでっぷりと太った、人型のような見た目のそれは。
「オークか」
厚い肉は、生半可な攻撃を通さず、見た目以上の怪力と狡猾な性格で男を喰らい、女を犯し続けてきた化け物として恐れられている。
今日も獲物を見つけたそれは弱そうな人間の雄に向かい、自慢の棍棒を振り上げ叩きつける。
「!?」
無傷だった。
確かに攻撃したはずなのに、その体はびくりとも動かず、青年は、こちらに向かって塵でも叩くかのように腕をはらった。
次の瞬間、オークの体は吹き飛びミンチのようにバラバラに砕け散った。
「ふぅ、僕も強くなっているはずなのに母さんには勝てる気がしない」
汚れた手をぬぐって歩いて行く、この先にある聖王国の中心へ。
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第6位階 "遠見の瞳"
瞳から複雑な魔法陣が浮かび上がり、視界に息子のイリスが映った。
見つけた。
場所は此処からさほど離れてはなく、テレポートを使えば一瞬だろう。
だが。
「うーーーーーん」
置き手紙には、自分は成人したので親元を離れ身を立て、自身の力で成り上がりたいと、全て達成したら戻ってくると書かれていた。
嘘だな。
あの子は、成り上がりなんて求める子じゃないからだ、母親としての感がそう答えを出した。
と言うことは、何か別の理由があるんだろう。
何はともあれ、愛する息子がどんな理由であれ、それだけの覚悟で私の元を離れたのだ、ここは涙を飲んで、誠に極めて深刻に苦しく最悪に遺憾ではあるものの泣く泣く、監視もとい見守りの元、そっとしておくことにした。
もちろん、息子の身に危険が及ぶようなら何がなんでも助けに入るが。
だが、アレスの力ならよっぽどの相手じゃなきゃ怪我すらしないだろう、なんせ私が鍛錬をつけ、持てるアイテムや魔法、技術、全てを使い鍛え上げたのだ。
わかりやすくレベルで言えば、素の状態なら70レベルぐらいだろうか。
プレゼントした武器と防具を纏えば、私ともまあまあ渡り合うことができているから、そうそう危険な状況には陥らないだろう。
うう、息子成分不足で死んでしまいそうだ。
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