文化祭当日は昨日の有様は見る影も無く清々しいほどに"普通の学校"になっていた。
リリス「…?」
零「やっぱ昨日の見間違いだったんだろ…多分。」
イッサ「何の話してるんだ?」
零「あ、イッサ」
ファルゴ「俺も居るぜ、ファーッ」
竜吾「ボウイの奴はいねーぞ。」
零「そうか…残念だな…とりあえずメイド喫茶はグループチャットで伝えた通り14時からだから13時50分ぐらいに集合な。」
ファルゴ「それで間に合うのか?」
零「あぁ、俺が爆速で準備するから問題は無い。」
イッサ「じゃあ14時まで自由行動か。」
零「そうなるな。」
ファルゴ「じゃあ俺は焼きそば食いに行って来るぜ〜」
リリス「零行こ?」
零「りょーかい。」
竜吾「じゃあイッサ!俺と回ろうぜ!」
イッサ「まぁ良いか…ファルゴ、俺達も焼きそば屋行くぞ。」
ファルゴ「なるほど、デュエル出来るみたいだし丁度良いかもな、ファーッ!」
零「じゃあまた後でな。」
そうして俺達は各自自由に文化祭を見て回る事にした。
レルム「風紀委員長!一緒に文化祭を…」
リリス「ねぇ零!お化け屋敷行こうよ!」
零「あ、そう言えば約束したな…とりあえず行こうぜ。」
レルム「…」
アカリ「すみません副風紀委員長さん。」
レルム「あ、何ですか?」
アカリ「デュエマ部のメイド喫茶ってどこにありますか?」
レルム「まだ...やってないですよ。」
アカリ「あ、じゃあ場所だけ教えてください。」
イッサ「なるほど、スナック菓子を焼きそばにかけるのか!よく考えたな」
焼きそば屋の生徒「お会計300円です!」
ファルゴ「金券だよな、俺も買うから1200円分の金券出しとくぜ!ファーッ!」
竜吾「んー!うめぇ!うめぇ!」
イッサ「焼きそばに 炭酸はよく 合いますね。」
ファルゴ「サイダー買ったのか!良いじゃねぇか!」
ファルゴのファンガールA「ファルゴ様!」
ファルゴ「ファ!ファンガール達じゃないか〜!」
ファルゴのファンガールB「ファルゴ様がそう言うと思って私達買ってきました!」
ファルゴ「何!?ありがとうファンガール達!ファーッファファファーッ!」
その時、周りの生徒が一斉にファルゴとイッサ、そして竜吾の方を向いた。
生徒A「何!?ファルゴだって!?」
生徒B「おい見ろ!イッサと竜宮蒼奈の弟も居るぞ!」
竜吾「…」
生徒A「俺さっき先生に勝ったんだよね。」
生徒B「俺も。」
生徒A「一気にランキングを上げるチャンスだー!」
そう言うと周りの生徒達が続々とファルゴの周りに集まって来た。
ファルゴ「ファ!?何だ!?」
生徒C「デュエルお願いします!」
生徒A「僕も!」
ファルゴのファンガールA「ちょっと!ファルゴ様は今焼きそばを食べてるの!邪魔するなんて失礼な事しないd…」
ファルゴ「いや、心配しなくても大丈夫だぜファンガール。」
そう言ってファルゴはファンガール達の前に立った。
ファルゴのファンガールA「ファ、ファルゴ様?」
ファルゴ「アルバトロスでパーフェクトな俺なら全員相手にできるぜ!」
ファルゴのファンガール達「ファルゴ様!さ、流石です!」
ファルゴ「一人ずつ並べ、相手をしてやるぜ。」
そう言ってファルゴはデッキを取り出しデュエルを始めた。
イッサ「あいつ、いきなり始めたな。」
竜吾「なぁ!俺達もデュエr…」
上級生A「君、竜宮竜吾くん…だったよね?僕とデュエルしない?蒼奈さんの事についても聞きたいんだけど。」
その言葉を聞くと竜吾は苦悶の表情を浮かべた。
竜吾「え、あ…その…」
上級生A「あ、ごめん…」
竜吾「いや…大丈夫だぜ、デュエルやろう。」
上級生A「え!?本当!?」
竜吾「お、おう…デュエルやろうぜ。」
イッサ「…何もしてないの俺だけか。」
イッサは途方に暮れていた。
イッサ「…はぁ。」
???「あ!居た居た!」
そう言ってイッサに近づいて来る少女が居た。
???「イッサ先輩!」
イッサ「水華(みずか)!?どうして此処に…」
水華「イッサ先輩に伝えたい事があって…」
ファルゴ「お?彼女か?」
イッサ「え、あ…」
水華「そうです!イッサ先輩が中学2年の頃から付き合ってまーす!」
ファルゴ「ファーッ!?な、何ーッ!?」
水華「私が中1の頃イッサ先輩が授業中に落とした消しゴムを私に拾われてそれで〜」
イッサ「あーーーーーきーこーえーなーいー」
ファルゴ「イッサ!お前消しゴム拾われたぐらいで告白したのか!?」
イッサ「い、良いだろ別に…」
水華「イッサ先輩はとても良い人でー」
イッサ「や、やめてくれ…」
水華「あ、ごめんなさい先輩…」
イッサ「…良いよ。」
ファルゴ「何やってんだよお前ら。」(真顔)
─お化け屋敷─
零「お、おい…思った以上にリアルすぎないか…?環境音とかエグいだろこれ…」
リリス「そう?私はお腹すいたな〜零もそう思わない?」
零「え?お、おう…」
その時、真上から赤い毛糸がドサドサと落ちて来た。
零「ほあああああ!?」
リリス「零ビビりすぎwそれにしてもこれ血のつもりなのかな?」
零「た、多分そうだと思うぞ?」
リリス「それにしても…」
零「ん?どうした?」
リリス「…何でもない」
その後俺達は四苦八苦しながらも何とかお化け屋敷を抜け出した。
零「思ったよりヤバかったな…最小限の資産で最高の出来に仕上げて来てたな…」
リリス「投票する?」
零「投票?」
リリス「文化祭では毎回投票があって一位になったチームには…」
零「チームには?」
リリス「フッフッフッ…特に何も無いよ。」
零「いや何もねぇのかよ…にしても腹減ったな、焼きそば食べに行こうぜ。」
リリス「良いね!行こう行こう!」
零「で、何でこんな事に…?」
ファルゴ「その声!零か!?手伝ってくれ一人じゃキツくなって来ちまったぜ!」
零「お、おう分かった」
リリス「焼きそば買ってくるから買い終わったら私もデュエルするから!…何味が良い?」
零「コンポタで」
リリス「了解〜!」
イッサ「なら、俺もやるか。」
水華「イッサ先輩〜!頑張って〜!」
零「ん?そいつは?」
イッサ「俺の彼女」
零「え?…え?」
生徒D「イッサさんに加えて更に風紀委員長がデュエルやってくれるらしいぞ!?」
零「次はお前か…」
???「アンタがこの学園最強ってのは知ってるぜ、さぁやろうか。」
デュエルの結果は皆全勝0敗
余裕の戦績だった。
ファルゴ「ポイントがっぽり稼いだぜ!ファッファッファ〜!」
竜吾「俺もだぜ!もう15位に!」
零「フッフッフッ…お前らまだまだだな…俺は100兆は超えたぜ。」
竜吾「何だと!?」
イッサ「ポイントにブーストがかかってるから凄い勢いで貯まるみたいだな...リリス、なんか知ってるか?」
リリス「うん、学校運営者総会議で生徒達のモチベが下がってるからピッグイベントで盛り上げようって。」
零「何でモチベが下がってんだ?」
リリス「デュエマ部が…強すぎたから…」
零&イッサ&ファルゴ「あ…」
零「俺達のせいかよ!?」
リリス「」
レルム「はい。」
リリス「レルムちゃん!?ちょ、ちょっと!」
レルム「風紀委員長!こう言う不良生徒にはいつもの様に病院送りにするかガッツリ言ってやるかのどっちかにしてください!」
零「マジかよ…そ、そう言う事か…」
リリス「あ…レルム。」
イッサ「ッ…」
レルム「ご、ごめんなさい。」
零「ど、どないしよ…」
ジャブラッド「(お前ランキングインフレさせるとか言ってただろ)」
零「お前は黙ってろ!」
一同「…?」
零「い、いやぁ…でもまぁ…悪くは無かったな」
レルム「あ、そう言えば零生徒に会いたいと言う人が…」
アカリ「あ!居た居た!」
零「え?あ、アカリ!?」
アカリ「まったく探したよ〜」
零「遊びに来たのか?」
アカリ「私この学校の生徒だけど?」
零&リリス&レルム「え?」
零「マジd─」
レルム「まさか生徒の名前を…?え?あ、あれ?忘れてた?ちょっと生徒証を見せてもらえますか?」
アカリ「はいどうぞ。」
レルム「そんな馬鹿な…直ぐに確認を…私とした事が…」
リリス「…アカリ生徒、舞浜学園の生徒でありながら忘れてしまっていました。ご無礼をお許しください。」
アカリ「良いよ〜」
零「え?(リリス真面目な対応とか出来るのか…)」
レルム「風紀委員長ごめんなさい…私のせいであなたにも恥をかかせる事になってしまって…」
リリス「別に大丈夫!私も忘れてたから。」
レルム「え?リリス風紀委員長が?」
リリス「う、うん…生徒の名前丸暗記したつもりだったんだけど忘れてた生徒が居たみたい。」
レルム「ふ、風紀委員長が…」
リリス「とりあえずレルムちゃんは仕事に戻って大丈夫!」
レルム「はい、分かりました。」
リリス「じゃあ零、行こっか。」
零「お、おう。」
竜吾「おいおい忘れてもらっちゃ困るぜ。」
ファルゴ「俺達も行くぜ!ファーッ!」
リリス「むー!」
零「ま、まぁ良いじゃねぇか。」
水華「イッサ先輩、あの人達おかしな人だね。」
イッサ「…あぁ、本当にな。」
水華「イッサ先輩。」
イッサ「ん?どうした水華」
水華「私今日軽音楽部のみんなで演奏するの、良かったら見て!」
イッサ「おう、分かった…何時ぐらいからだ?」
水華「12時半から」
零「良いじゃないか、行ってこいよ。」
イッサ「あぁ、そうするよ。」
12:29
イッサ「もうすぐだな…」
零「そうだな。」
リリス「だね。」
竜吾「だな!」
イッサ「何でお前らも居るんだ…?」
ファルゴ「見たくなったからに決まってるだろ?ファーッ!」
リリス「…あれ?おかしいな…?もうアナウンスが入ってもおかしく無いと思うんだけど…」
竜吾「時間間違えてたんじゃねぇのか?」
ファルゴ「いや、パンフレットにはしっかり12時30分って書いてあるが…」
イッサ「…俺、ちょっと行ってくる。」
そう言ってイッサは駆け足で体育館裏へと向かって行った。
リリス「え?」
零「ちょ、イッサ!?」
水華「本田先生!何でですか!?私達の番じゃ無いんですか!?」
本田「ごめんね…大金払って一人が独占しちゃったから…」
水華「誰ですか!?」
本田「覚知山家の…ご令嬢が…」
水華「え…」
イッサ「覚知山家のご令嬢って、覚知山ノゾミの事ですか?」
本田「い、イッサくん!?ダメでしょ入って来ちゃ!」
イッサ「誰が許可したんですか!?」
本田「…学園長」
イッサ「ッ…あのクソババア…」
水華「どうにかならないんですか!?」
本田「…」
吹奏楽部員A「水華…もう諦めよ。」
水華「でも…」
軽音楽部員B「私達には来年があるじゃん!」
水華「それなら今まで必死にやった練習は!?」
軽音楽部員C「もういいから…私達だって辛いんだし…みんなで焼きそば食べに行こう。」
そう言って水華以外の部員はその場を去った。
水華「ァ…」
イッサ「納得いかねぇ…」
???「いえ、納得してもらいます。」
天井の真っ暗闇から声が聞こえて来た。
???「何故なら、主人公の為に脇役は退場しなければいけませんから。」
イッサ「え?」
そう言って、闇は溶け込んで行くのだった。
ボウイ「はぁはぁ…ようやく着いた…えっと時刻は…」
ボウイ「…良かったまだみんなで遊べそうだ。」