デュエルマスターズ darkness   作:deta豆

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第13話 パンドーラ

ボウイ「ど、どうなってるんだ!?」

僕が学園に入ると、そこら中に生徒達が倒れていた。

ボウイ「えっと…えっと…」

僕がおどおどと生徒をさすっていると、向こうから2人の人影がこっちに向かって歩いて来た。

その内一人は知っている人だった。

矢奈「あ、ボウイくーん!元気してる?」

ボウイ「矢奈先生!?それと…誰?」

アカリ「アカリでーす、よろしくね?」

 

ボウイ「え、えっと…な、何が起こってるんですか?」

僕がそう聞くと困り顔で矢奈先生は答えた。

矢奈「いや、私もよく分かんないんだけど…」

ボウイ「…零達は…どこですか?」

矢奈「多分…体育館じゃないかな?」

それを聞いて僕は走り出した。

矢奈「え、えぇー!?とりあえず気をつけてねー」

 

──────

 

 

零「な、何だアイツ…と言うか家政婦さん大丈夫なのか!?」

COMPLEX「心配はごさいません、私はこちらにいます。」

 

竜吾「か、カイザー…あいつは?」

カイザー「分からない…私にもさっぱり…」

 

ノゾミ「じゃあ教えてあげるわ、零…そしてその他の脇役共。」

そう言って後ろからノゾミが一歩一歩歩んで来た。

COMPLEX「ノゾミ!?」

零「やっぱりお前か…」

竜吾「何だよ脇役って!」

ファルゴ「そうだ!他人にどうこう言われる筋合いはねーぜ!」

竜吾とファルゴがそう言うとノゾミは不服そうな顔をした後、話し始めた。

ノゾミ「…零が思い入れのある脇役達だからCOMPLEXに感情エネルギーを吸わせないであげたのに…そこの最上川なんちゃらと同じ目に逢いたいお人形が3人…」

ノゾミ「COMPLEX、お願い。」

COMPLEX「かしこまりました。」

COMPLEXがそう言うと、突然奴の腕から無数の細い糸の様なモノが俺達の腕にくっついた。

零「なっ!?」

糸は俺達を上に上げまるで操り人形の様にした。

竜吾「クソ!こんな糸…カイザー!」

COMPLEX「下手に切るのはやめておいた方が良い、それはお前達の魂に紐付いている…下手に切ると死…いや、魂の無いただの骸になるぞ」

 

竜吾&カイザー「何だと!?」

ファルゴ「ファ!?マジかよ!?」

リリス「え?…え?」

零「…これ詰んでね?」

終わった

そう皆が思った瞬間、ジャブラッドがひょいとやって来て耳元で囁いて来た。

ジャブラッド「お前ならこれを切らずに抜け出せる、やり方は感覚で分かるはずだ」

零「何だと?」

そう、思わず声が出てしまった。

ノゾミ「零…今なんて?」

零「え、えーっと…お、お腹が…」

マズい。

そう感じて俺は必死にはぐらかそうとした。

だが、ノゾミには俺が嘘をついてる事が分かっている様だ。

ノゾミ「それならイタタとかお腹痛いになるでしょ?なん…で始まる言葉じゃ無い…」

零「き、聞き間違いじゃねぇかな〜」

 

竜吾「零、何言って─」

リリス「静かに。」

 

ノゾミ「…分かった、あなたがその気ならこっちにも考えがある。」

そう言ってノゾミはCOMPLEXの方を見た。

COMPLEX「え?」

ノゾミ「何やってるの!?チェーンソー出してよ!出来るでしょ!?」

COMPLEX「し、しかしそれでは…」

ノゾミ「早くして、私待てないから。」

COMPLEX「わ、分かりました…」

そう言うとCOMPLEXの手はみるみる内に変形して行きやがてチェーンソーの形になった

零「ちょ、ちょっと待て…何する気だ…?」

ノゾミ「今から少しずつジリジリとあなたの糸を削って行く…終わりたく無いなら何を言ったのか答えて。」

ノゾミがそう言うとCOMPLEXのチェーンソーが少しずつ俺を吊り下げている糸に近づいて来た。

ファルゴ「おいおいおい…」

リリス「そんな、零!零!!」

カイザー「どうする竜吾。」

竜吾「頼む!カイザー!」

竜吾がそう言うとカイザーはCOMPLEXに向かって行った。

カイザー「喰らえ!」

そうしてCOMPLEXに一撃を放った。

ノゾミ「ドラゴン、貴方にふさわしい相手をあげる」

そう言うとノゾミはカードを取り出した。

そしてそのカードが光り輝き。中から見覚えのあるクリーチャーが出てきてカイザーを吹っ飛ばした。

竜吾「カイザー!!ッ!何者だお前!」

エンゲルス「貴様などどうでも良い!私の可愛いパンドーラの邪魔をする者は誰であれ許さん!」

リリス「エンゲルス!?」

ノゾミ「うん、私の二人目の契約クリーチャー。」

それを聞いたジャブラッドは目を見開いて声を上げた。

ジャブラッド「馬鹿な!人間1人に許容出来るクリーチャーの力は1つだけ…2つも持てる訳が…」

ジャブラッドは俺の方を見た。

ジャブラッド「…いや、ガキの癖にバッタバッタとクリーチャーを薙ぎ倒してる内の契約者が居るからあり得ない話じゃないな…。」

エンゲルス「フンッ!パンドーラがそれほどの才能の持ち主だったと言う事だろう。…それよりDM零、無様だなぁ!私の愛しいパンドーラを傷つけたお前の自業自得だがな!ハハハハハ!」

ノゾミ「エンゲルスうるさい。」

エンゲルス「そうか、すまなかったパンドーラ。」

 

何かを話しているのは分かったが俺の耳にはまるで入って来なかった。

こうしている間にも、チェーンソーは俺の糸にジリジリと近づいてくる。

 

3cm…2cm…1cm…0.1mm…

 

そうやって終わり近づいて来る。

 

俺は周囲に使えるものがないか探した。

周りには倒れたカイザーに吊り下げられた他3人、蝿の様に俺の後ろで飛んでるジャブラッドに倒れたイッサとその彼女…

そして後はCOMPLEXとエンゲルスとノゾミと…闇だけだった。

 

待てよ、闇?

 

ジャブラッドは言った。

「感覚で分かるはずだ。」と。

 

次の瞬間、俺の体が魂ごと一瞬にして消えた。

COMPLEX「…!?」

ノゾミ「零は?どこ!?」

エンゲルス「どこだあああ!DM零ォ!」

リリス「え?え?ぜ、零は?零はどこに行ったの!?」

ファルゴ「ファ!?まさか突然の神隠しって訳じゃ無いだろうな!?」

竜吾「ど、どこ行ったんだよ!?」

その場に居るほとんどが俺の消失に困惑していた。

ジャブラッドとCOMPLEX以外は。

 

ジャブラッド「なぁCOMPLEX…お前なら契約者がどこに居るか分かるよなぁ?」

COMPLEX「奴は闇文明の関係者であり実力者…ならばその手段は分かり切っている」

ノゾミ「え?COMPLEX!零は何処に居るの!?」

COMPLEX「それは…」

次の瞬間、COMPLEXの胴体が真っ二つに引き裂かれた。

それによりリリス達を縛っていた糸は消えた。

ノゾミ「え?何?何?え?え?」

 

そして引き裂かれた胴体の中からジャブラッドと融合した俺が出てきた。

 

リリス「零!生きてて良かった!」

ファルゴ「本当ゾッとしたぜ…」

零「あぁ、はっきり言って俺も死ぬかと思った。」

 

ジャブラッド「見つけたか、契約者。」

零「あぁ…"闇の存在であるお前の力を上手く利用して闇に溶け込む。"それが答えか…でもまさかこいつの中に入れるとは…まだまだ挑戦が必要っぽいな…」

リリス「そんな方法にたどり着くなんて…!やっぱり零はすごい!」

竜吾「(俺もボルシャックとの融合を上手く使えば炎になれんのかな?)」

その時、COMPLEXの残骸が流暢に話し始めた。

COMPLEX「お見事ですDM零、しかし…油断するのはよろしくありませんね…」

そう言ってCOMPLEXの残骸は立ち上がり、真っ二つになった自身の体をくっつけた。

COMPLEX「しかしいかなる理由があろうとノゾミを悲しませる訳にはいきません。」

そう言うとCOMPLEXは俺に飛び掛かって来た。

それに続きエンゲルスも猛スピードで襲い掛かって来た。

俺は奴らの攻撃を避ける為に体育館のステージの方に逃げた。

体育館には何人かの生徒が倒れていたが、そんな事は俺にとって別に問題では無かった。

 

COMPLEX「逃げてばかりじゃ勝てませんよ?」

零「あぁ、だから戦いやすい場所に来た。」

エンゲルス「戦いやすいだと?笑わせてくれるわ。」

COMPLEX「何か変な感じはしませんかね?」

零「あ?何言って…」

零「!?」

言われた事により俺は気がついた。

水気だ

あの水気がどんどんこちらに迫って来ている。

零「…何だこれは?」

ジャブラッド「うっ…前よりも濃くなってるな…しかも範囲もデカくなってる…」

 

COMPLEX「あちらの窓の外をご覧ください。面白いものが見れますよ。」

零「はぁはぁ…クソ…気持ち悪くなって来た…。」

俺はヨロヨロと歩きながらCOMPLEXが指を刺したカーテンを開け外を見た。

零「は!?何だあれ!?」

ジャブラッド「やっぱり世界滅亡案件だったな。」

外にはある一点からドス黒い蒸気が噴射し、空を真っ黒に浸食していた。

下の方を見てみると道に何人もの人間が倒れている。

零「おいおいどうなってんだ…学校内だけじゃ無かったのか?」

俺がそう言うと、ノゾミが笑顔を浮かべながらそっと前に出て来て話始めた。

ノゾミ「あの蒸気は劇場から出てる…あなたが私の劇場に来た時からずーっと、あれがあればあなたが何処にいるかも分かるし周りの脇役達をマリオネットに出来る…」

ノゾミ「でも一番重要なのはそこじゃ無い…重要なのはあの蒸気が世界中に広がって行くって事…つまり、世界にある希望は私だけ…みんな私を美しいと思う様になる…あなたも…脇役達も…月も…」

ジャブラッド「…なるほど、自分以外皆んな不幸にして自分だけ幸せになろうってか?」

零「あの感じからするとエンゲルスの件も位置がバレてたからっぽいな…」

エンゲルス「そう言う事だ。」

COMPLEX「そしてノゾミはその力を使い、世界の希望を一つだけにする…つまり、"ノゾミが主役の世界を作る"それが我々の役目です。」

ノゾミ「どう?協力する気になった?」

 

零「…フッ」

ノゾミ「?」

零「フッ!フハハハハハハハハハ!ギャハハハハ!wwww」

その言葉を聞いて、俺は笑いが堪えられ無くなった。

ノゾミ「え、な、何!?」

零「主役?自分を偽りで覆い隠してるだけだろw馬鹿馬鹿しいw」

エンゲルス「何だと?」

COMPLEX「…」

エンゲルスもCOMPLEXもキレていたが。一番目に見えてキレていたのはノゾミだった。

ノゾミ「何?何なの!?結局はあの女なの!?ふざけないでよ!約束したでしょ!?ねぇ!何でよ!ねぇ!」

零「フッw約束とかw俺知らないしwwフフw」

その言葉を聞いたノゾミの表情は怒りに燃えていた。

それは自己愛の様にも見えたが。嫉妬を強く感じた。

ノゾミ「…もう良い。じゃあお前の得意分野でぶっ殺してあげる!COMPLEX!エンゲルス!」

COMPLEX「承知いたしました。」

 

COMPLEXがそう言うと、俺はステージを見上げる位置に、ノゾミはステージに移動した。

ノゾミ「真のデュエルよ。」

零「へぇ…面白い、厨二病再発自己愛女が俺にデュエルで勝とうなんてな、ジャブラッド!殺るぞ!」

ジャブラッド「え、あ、お、おう。」

 

俺とノゾミは違いにデッキを取り出した。

 

リリス「零ー!大丈夫ー?」

ステージ脇のドアの方からリリスが顔を覗かせた。

零「あぁ、少し気分が悪いが大丈夫だ、これから真のデュエル始めるんだよ!見るか?」

リリス「見る見るー!」

リリスが扉から出てくるのと同時にファルゴと竜吾も出て来た。

ファルゴ「お、おい零、お前あんな怪物を相手にして大丈夫なのか?」

零「俺が今までデュエルで負けた事あったか?」

ファルゴ「確かにそうだな!」

竜吾「…」

そうしてリリス達は体育館の隅の方にパイプ椅子を置き見学を始めた。

ノゾミ「…」

ノゾミは黙ったままジッとリリス達を睨みつけていた。

 

ジャブラッド「け、契約者。準備は良いか?」

零「あぁ、もちろんだ。」

俺はノゾミを嘲笑う様に見つめ。言い放った。

零「ステージの上に立って踊り狂うだけの人形が、あの美しい月に届くはずないと言う事を分からせてやる。」

ノゾミ「…私は月より美しいと思われなきゃいけないの!!!」

ノゾミは瞬時にデッキを取り出した。

ジャブラッド「備えろ。」

零「あぁ、完膚なきまでに叩き潰してやる。」

 

こうして、真のデュエルが幕を開けた。

 

 

零「チャージしてターン終了。」

 

ノゾミ「私のターン…零。宣言するけど…今からあと数ターンで私が勝つから。」

零「は?まだ1ターン目だろ?」

ノゾミ「チャージして1マナで、来て私の切札!dark material COMPLEXを召喚!」

零「いきなりかよ!?」

COMPLEX「フハハハ」

ノゾミ「今、幕が上がった…COMPLEXのカウントは8まである。下にあるカードが8枚を超えた時…あなたは終わる…ターンエンド。」

 

零「…ターンの始めとクリーチャーが離れた時にカウントが増えるのか…早いとこジャブラッド出してーな。2マナでシックル召喚してターンエンドだ」

 

ノゾミ「私のターン、カウント1!そしてチャージだけしてターン終了。」

 

零「俺のターン、3マナでゴツンマを召喚、シックルをタップしてゴツンマハイパー化、シックル効果で3枚墓地に置きターンエンドだ。」

 

ノゾミ「カウント2!更に2マナでアシステスト・アルデットを…あれ?マナタップしてる?何で!?ズルした!?」

零「テキスト見ろよ、ゴツンマが居る限りお前のマナはタップして置かれるんだぜ。」

ノゾミ「何それ…ズルいズルい!」

COMPLEX「落ち着いてくださいノゾミ、貴方には私が居ます。私が解放された瞬間…ズルを全て終わらせてあげましょう。」

ノゾミ「2マナでタンクリオを召喚してターン終了…。」

 

零「俺のターン…」

零「(邪侵入が来たか…墓地にはジャブラッドがあるからここは下手にタンクリオを破壊せずに守りに入ろう…)」

零「3マナ、邪侵入!山札から4枚を墓地に置き墓地からジャブラッドをバトルゾーンに、ジャブラッドの効果で山札の上から2枚を墓地に置く。」

零「そしてシックルをタップしゴツンマをハイパー化。シックル効果で3枚を墓地に。」

零「ゴツンマでシールドにアタックする時。自分の手札を2枚選んで捨てろ。」

 

ファルゴ「手札破壊を優先したか…」

 

ノゾミ「…」

零「更に、ジャブラッドの効果で2枚を墓地に、ゴツンマで Wブレイク」

ノゾミ「痛い!何!痛い痛い痛い痛い!…stサイレントサイレン、ゴツンマダンマを破壊!」

零「ジャブラッドの効果で墓地から4枚選びシャッフルして山札の下に置く事で生き残る」

ノゾミ「チッ…。」

零「ターンエンド。」

 

ノゾミ「…カウント3。」

COMPLEX「ノゾミ、安心してください…貴方には彼が居るではありませんか。」

ノゾミ「フフフ…そうよね、タンクリオを破壊して2マナ!ハイパー・エンゲルスを召喚!」

エンゲルス「フハハハハ!世界を私のパンドーラのものに!」

ノゾミ「タンクリオを破壊した事により、カウント4、ターンエンド。」

 

零「俺のターン…(これ以上墓地を増やさなくてもいいかもな、あいつの手札も1枚だしゴツンマ使わなくてもまぁ大丈夫だろ、手札はボウダンロウだけだしチャージして終わりでいいか)チャージしてエンドだ。」

 

ノゾミ「カウント4、チャージはせずアシステスト・アルデットを召喚、さらに1枚ドロー…来た!やっぱり私は主役♪1マナでタンクリオを召喚!さらにタンクリオをタップしてハイパー・エンゲルスをハイパー化!ハイパー・エンゲルスでシールドにアタック!その時シールドを2枚追加、そしてwブレイク!」

零「st!邪侵入」

ノゾミ「シールドトリガー付いてないじゃん!ズルズルズルズル!」

零「バトルゾーンに闇のカードが2枚以上あればトリガーになるんだよ。効果で山札から4枚を墓地に置き…ジャビビルをバトルゾーンに…出す。」

ジャブラッド「ハハハハハ!お前は終わりだ!」

ノゾミ「ターンエンド…。」

 

零「俺のターン、運が良ければターンで決められるな。」

 

リリス「来る!零がこの前デッキに入れてた奴!」

竜吾「はぁ!?リリス何だよそれ!?教えろよ!」

ファルゴ「そうだ!知ってるなら教えるべきだ!」

リリス「フッフッフッ…まぁ見てなって!」

 

零「まずは1マナでアガルームを紹介、そしてハイパーエナジー!ジャビビル、ジャブラッド、シックル、アガルームをタップして2マナ、ボウダンロウを召喚!」

零「山札から2枚を墓地に置き、墓地からアガルーム、Reブラッドレイン、ゴツンマ、ジャビビル、そして俺の新カード!超霊淵パネスコ=テレスをバトルゾーンに!」

 

竜吾&ファルゴ「火のアビスだとぉ!?」

 

零「ボウダンロウ、reブラッドレイン、アガルームをタップし、ジャビビル、ゴツンマ、パネスコをハイパー化!」

 

零「行くぞ、ハイパー化してないゴツンマでシールドにアタック、その時、山札の上から2枚を墓地に置き、ジャブラッドをバトルゾーンに!」

 

COMPLEX「ノゾミ、使えますよ。」

ノゾミ「ニンジャストライク!ハヤブヤマル!アルデットをブロッカーにしてブロック!破壊されて更にカウント5。」

零「…パネスコの効果でハヤブヤマルを破壊。」

ノゾミ「…カウント6。」

零「ジャビビルでシールドをwブレイクだ」

 

ノゾミ「痛い…痛い…!」

COMPLEX「ノゾミ、2枚とも使えますよ。」

ノゾミ「はぁ…はぁ…st!コブラとウィリデゴルゲルス!コブラの登場時効果により山札の上から2枚を墓地に置いてアルデットをバトルゾーンに、1枚ドロー」

零「パネスコの効果でアルデットを破壊…」

ノゾミ「カウント7!」

零「パネスコでシールドに攻撃、ジャビビルでシールドに攻撃」

ノゾミ「コブラとゴルゲルスでブロック!」

零「ターンエンド…やっちまったかもしれないな…。」

竜吾「おい!何やってんだよ零!」

零「だってあんなにトリガー出るなんて思わねぇじゃん!」

ジャブラッド「あんな思わせぶりな事言っときながら?」

零「こいつ…」

リリス「でもトリガーが出れば何とかなるはず!」

零「…」

 

ノゾミ「私のターン。」

 

ノゾミ「カウント…」

 

ノゾミ&COMPLEX「8」

 

COMPLEXがそう言うと、COMPLEXの歯車が再びものすごい勢いで回り始めた。

 

ノゾミ「COMPLEX!終わらせて!」

COMPLEX「任せてください、ノゾミ。」

 

ノゾミ「チャージはしない。」

 

ノゾミ「COMPLEXでシールドに攻撃、その時、COMPLEXの下にあるカードを1枚墓地に置いてウォンゴルギーニをバトルゾーンに!」

 

零「ぐ…ぱ、パネスコ効果で破壊…」

 

ノゾミ「COMPLEXで…シールドをワールドブレイク!!!!!」

 

零「ぐ…」

リリス「零大丈夫?」

零「あぁ、どうやら運が良かったのは俺の方みたいだ…gs、COMPLEXは次の俺のターンまで攻撃出来ない。」

その時、勝利を確信したかの様にノゾミが俺に近寄って来た。

ノゾミ「零」

零「何だ」

ノゾミ「もし、私が勝ったら…私の物になって!」

零「あぁ、勝ったらな。」

 

ノゾミ「じゃあエンゲルスでダイレクト─」

零「待て、まだ宣言してないトリガーがある、sstスパイナーだ」

 

COMPLEX&エンゲルス「何!?」

 

零「効果で、墓地からコスト4以下のクリーチャーを全て出す。」

ノゾミ「え?何?何?」

零「全てだ」

リリス「零の勝ち!」

竜吾「勝負あったな!」

ファルゴ「ファッファッファー!」

 

零「フミシュナでお前の手札を捨てさせる、さらにスパイナーでエンゲルスを-6000、タンクリオを-3000。」

 

ノゾミ「そんな…嘘…だって私が勝ってたじゃん…。」

 

COMPLEX「ノゾミ…」

零「ターンエンドか?」

COMPLEX「ぐ…」

エンゲルス「どうにかならないのか闇の箱!このままではパンドーラが…」

COMPLEX「あ…あ…ひ、人質!人質を…」

 

ファルゴ「あいにく」

竜吾「俺達は人質にされるほど弱くは無いんだよなぁ!」

リリス「エンゲルスくんなら分かるよね?」

 

エンゲルス「ならば最上川の息子の方を…」

エンゲルスが舞台裏に行こうとしたが、ジャブラッドに行手を阻まれた。

ジャブラッド「おっと、デュエルはまだ終わって無いぞ?」

 

零「俺のターン。」

 

エンゲルス&COMPLEX「あ…」

 

零「パネスコをハイパー化させ、ボウダンロウでtブレイクする時、アーテルをバトルゾーンに出してフミシュナとジャブラッドをバトルゾーンに…tブレイクだ。」

 

COMPLEX「し、シールドトリガー…コブラを3枚…効果で合計6枚を墓地に置いて…ハイパー・エンゲルスとアルデットを2体バトルゾーンに…」

 

零「そうか、じゃあコブラ以外の2体破壊な」

 

COMPLEX「…」

零「アーテル、パネスコ、ジャブラッドで攻撃。」

COMPLEX「コブラ3体でブロック!」

 

零「勝負あったな、ジャビビルブラッドでダイレクトアタック。」

ジャブラッド「ハハハハハ!」

 

COMPLEX「ノゾミ!!!」

エンゲルス「パンドーラァァァァァァァァァァァ!」

ジャブラッドの攻撃が、ノゾミに向かって飛んだ。

だが、それは横の地面を少し抉るだけだった。

零「勝負あったな。」

 

そうして俺はノゾミに向かって歩き始めた。

 

COMPLEX「何をする気だ!!」

零「殺す訳じゃ無いから安心しろ。」

COMPLEX「あ…」

 

そうして俺は膝をついて下を向き泣くノゾミの肩を叩いた。

 

ノゾミ「…何?」

零「俺は勝ったんだ、こっちの要求に答えてもらうぞ。」

俺がそう言うとノゾミは顔を上げた。

ノゾミ「…」

零「2つある、一つは今すぐあの蒸気を止めて人々を戻せ。」

ノゾミ「…あと一つは?」

零「…長い白い髪と朱い眼の女の子について知ってる事を全て言え。」

俺がそう言うとノゾミは俺を睨みつけた後。COMPLEXの融合を使い巨大な腕で俺を攻撃しようとした。

零「無駄だ」

俺は闇に溶け込みノゾミの攻撃を避けた。

零「今更抵抗してもm─」

その時、体育館の入り口が開いた。

ボウイ「おーい、零ー?風紀委員長ー?何やって─」

それを見たノゾミが薄ら笑いを浮かべた。

ノゾミの攻撃がボウイへと向かう。

俺は瞬時に間に入り、攻撃を受けた。

ボウイ「え?」

零「はぁはぁ…ぐ…」

あの攻撃に片腹に風穴を開けられた。そこに先程の戦闘やデュエルでのダメージにより、俺はその場で気を失ってしまった。

リリス「零!零!」

ファルゴ「おいおいおいおい!」

竜吾「嘘だろ!?」

倒れた俺にリリスとファルゴと竜吾が駆け寄った。

ボウイ「あ…あ…」

そしてボウイは、呆然と立ち尽くしていた。

無理も無い、勇気を振り絞りここへ来たばかりなのに、目の前で友達が彼にとっての恐怖の象徴によって血を流し倒れたのだ。

そして、ノゾミがリリス達を吹き飛ばした。

竜吾とファルゴは仰向けになり気を失い、リリスは壁に叩きつけられ、血を吐いた。

リリス「ぐ…ぜ、零…ま、待って…」

ノゾミ「黙れ脇役。」

そう言うとノゾミはニヤつきながらボウイの方を見て言い放った。

ノゾミ「ありがとう、お兄ちゃん♪」

そうしてノゾミは倒れた零をCOMPLEXに捕らえさせた。

ノゾミ「やった…ついに…」

COMPLEX「の、ノゾミ…これで良いんですか…?それに…これ以上融合したままだと…」

ノゾミ「私も他の奴らもどうなろうが知った事じゃない…重要なのは零をやっとあの女から取り返せた事!COMPLEX!エンゲルス!劇場に行くわよ。」

ノゾミがそう言うと、COMPLEXとエンゲルス、そしてノゾミは零を掴み闇へ姿を消した。

 

ボウイはその場に呆然と立ち尽くし。

ショックのあまり、気を失ってしまった。

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