一人の男が、病室に向かって歩いている。
男が扉の目の前に立つと、中にいる人物に声をかけました。
エンゲルス「…パンドーラ…入るぞ。」
男が扉を開けると、真っ白な部屋のベッドに少女が横たわっていました。
ノゾミ「…何?」
エンゲルス「総司令から通達があった。今の状態でもお前に『行け』と。…パンドーラが嫌なら私が力ずくでも…」
それを遮るかの様に、少女は言った。
ノゾミ「…私やっぱり人間じゃなくなったんでしょ?」
────────
第18話 出発
夜、俺ベランダから一人で月を眺めていた。
零「…綺麗だ。」
ぼーっと眺めていると、リリスが後ろから声をかけて来た。
リリス「零ー!月を見てるの?」
零「…」
リリス「零…?」
零「あ、り、リリス…どうした?」
リリス「いや…何んで月を眺めてるのかなって…どうしたの零?ちょっと顔赤いよ?」
零「…」
リリス「零!ねぇ零ってば!空ばっか見てどうしたの…?…零は夜はいっつもこんな感じですごく気になるの。…もっと零の事知りたいな…。」
俺は少し躊躇いながらも話し始めた。
零「…俺さ、月を見ると落ち着くんだよ。俺も生きてて良かったって思えるんだ。」
リリス「…何かあったの?私で良ければ相談に─」
そう言おうとして俺の顔を見たリリスは何かを察したのか急に黙って部屋の中へ帰って行ってしまった。
部屋の中に入るとジャブラッドがリリスの前に出て来た。
ジャブラッド「よう、もう遅いし寝とけ。」
リリス「…ジャブラッド。」
ジャブラッド「何だ?」
リリス「…零って何であんな不思議なの?何でか知ってる?」
ジャブラッド「…」
リリス「この前だって夜ブツブツ独りごと言ってたし…」
ジャブラッド「おっと?零とお前の部屋別々じゃなかったか?」
ジャブラッドがニヤリと笑ってそう言うと、リリスは焦った様に言った。
リリス「わ、私はこれで…二人共おやすみ!」
そう言ってリリスは自分の部屋へ走って行った。
ジャブラッド「契約者、おい契約者!」
零「…どうした?」
ジャブラッド「お前もう寝ろ。修学旅行明日だろ?」
零「…そうだな。」
俺はベランダから自分のベッドへと戻って寝た。
…
彼らを呼ぶ声が聞こえる。
疲れて来た
彼は森で迷ってしまった。
周囲を見ると、本当にどこも真っ暗だった。
零「…」
彼はきっと誰かを探していたんでしょう。
…森を抜けた。
光に照らされた梯子があった。
その階段は遥か天へと続いていた。
彼は必死でそこへ走った。
…
ジャブラッド「おい契約者!起きろ!朝だぞ!」
零「…まだ寝ていたいんだよ…頼む…。」
ジャブラッド「ダメに決まってるだろ!?朝ご飯も食っとかなきゃいけないんだから出発の2時間前には起きろよ!」
零「zzz…」
ジャブラッド「起きろって!リリスはもう行っ─」
その時、リリスがパジャマ姿で俺の部屋に入って来た。
リリス「おはよー…」
ジャブラッド「…はぁ!?お前学園の運営者だろ!?パン出来てるから咥えて行ってこい!あとすぐに着替えろ!」
リリス「え、えぇ!?」
そう言ってジャブラッドはリリスを連れて下へ降りて行った。
零「…起きるか。」
俺も階段を降りた。
ジャブラッド「ハムサンド作ったぞ、卵も乗ってる。」
リリス「わー!すごい!」
ジャブラッド「昨日お前ら荷物準備したんだろ?食べたらそれ持って学園まで行ってこい。俺はデッキの中で寝てるからな。」
───
それから色々あって俺達はグラウンドに集められた。
リリスは準備が何かで行ってしまい俺は一人ボーっと佇んでいた。
そうしていると向こうから他の奴らが重そうな荷物を持って続々と歩いて来た。
イッサ「こんなとこにいたのか、探したぞ。」
ファルゴ「暇そうだなー!混ぜろよ零!」
零「ようお前ら。」
ボウイ「全く…部長の癖に部員であるこの僕を置いていくなんていい度胸じゃないか。」
竜吾「…桜か。」
零「…竜吾どうした?何か…お前どうした?」
竜吾「あ、い、いや!何でもねぇぜ!」
そんな話をしていると、朝礼台に先生が上がり、マイクを持って話し始めた。
なんでも先生が言うにはグループはあっちで決めたから携帯に送られた番号の班で集まれとの事だ。
零「…だってよ。お前ら何班?俺は13班らしい。」
イッサ「11班だ。」
竜吾「5班だぜ!」
ファルゴ「3班だな…。なぁこれ多く無いか?」
ボウイ「僕は零と同じ13班だ…なぁ、これ人数多すぎないか…?高1高2高3の奴らだけとは言え多すぎるだろ…」
イッサ「1年2年3年でそれぞれ観光スポットとか施設に行く日程とか時間が違うんだよ、それに泊まる宿も違う。まぁ、俺達2年は同じ宿だろうし心配は無いが。」
零「…詳しいな?」
イッサ「中学の頃は生徒会だったからな。色々あって辞めたが…。」
竜吾「え?何でだ?」
イッサは渋々答えた。
イッサ「水華との時間を増やしたかったのと…俺がランキングでどれだけ実力があるのか見たかったからだ。」
零「勉強の成績とかは出るけど学校運営者はランキングに居ないもんな。リリスとかクソ強いのにランキングに居ないし。」
イッサ「あぁ…それに…」
イッサは何か言おうとしたが、すぐにやめた。
イッサ「…じゃあまた旅館でな。」
ボウイ「あ、あぁ…」
そうして彼らは自分の班が集まっているバスの前へと向かった。
少しするとボウイが俺に小声で呟いて来た。
ボウイ「ジャブラッドに聞きたい事があるんだよ。」
零「…分かった、あっち着いたら話そう…で何聞きたいんだ?俺にも教えてくれよ。」
そう言うと、ボウイは恐る恐る答えた。
ボウイ「…『クリーチャーと人間の契約条件』とかってあるのか?…って…。」
零「…それドランに紙にペンかなんかで文字書かせて聞けば良くね?」
ボウイ「いや、試してみたんだけどさ…ペンが持てないっぽいんだよ。」
零「あー…分かった。それについてはあっち着いたらまた話そう。」
バスの前には何人か先生がおり。手には番号が書かれた紙が上の方に貼ってある長い棒を持っていた。
零「…なぁボウイ、なんかうるさく無いか?」
ボウイ「え?…まぁ確かに周りから少し声は聞こえるけど…うるさいって言うほどか?」
零「…なぁボウイ。」
ボウイ「何だよ。」
零「13班の場所が分んねぇ…人混みで班の数字が隠れてて見えねぇな…」
ボウイ「え…」
俺とボウイはその場に立ち尽くしてしまった。
アカリ「やっほ!」
ボウイ「あ、アカリ!?」
零「え?あ、アカリ!?…どうした…?」
アカリ「零とボウイくんが棒立ちしてるからさー!目立ちまくりだったよ?」
零「す、すまん…」
アカリ「あ!もしかして二人とも…13班!?私もなんだー!良かったら一緒に探さない?」
そう言ってアカリは左手を出し、彼らの手を引いた。
アカリのおかげで俺達は13班を見つけた。
そこには13と書かれた看板を持った矢奈先生と見知らぬ生徒が二人が居た。
一人は左だけ三つ編みの黒髪ロングの物静かな少女
もう一人は青髪ショートの青目のザ・王子様って感じのイケメン好青年だった。
近くとイケメン好青年の方が俺に話しかけて来た。
騎王「やぁ、君が零くんかい?僕は騎王(きおう)、今年この学校に転校して来たんだ。よろしくね。」
そう言うと騎王と言う青年は笑顔で手を差し出して来た。
零「あぁ、ども。」
騎王「話は聞いているよ。かなりの実力者なんだってね?」
零「あ、あぁ…そうだ…。」
騎王「楽しい修学旅行になりそうだね!」
そう言って騎王はニッコリと笑った。
零「な、何だあいつ…めっちゃ輝いて見えるぞ…」
ボウイ「あぁ、僕もだ…」
その時、矢奈が大きな声で言った。
矢奈「はいはーい!皆んなー!これからバスに乗るよー!デカい荷物は下入れてねー!」
そうして荷物をバスの下の収納スペースに入れた後、俺達はバス(4両目)に乗った。
中はとても広く最新式と言う感じでデュエル用と思われる四人用の席が何個かあった。
入り口の奥にも部屋があり、更に2階建になっている。矢奈以外の先生は上の階へと移動していた。
矢奈は運転席近くの一番前の二人用の席に座た。
バスの席は3席ずつ並んでいていた。
俺達13班は矢奈先生に続き、他の班と同じ様に席についた。
後ろの席に俺と…物静かな少女、前の席に騎王とアカリとボウイが座った。
零「(イッサとかの他デュエマ部メンバーは居なさそうだな…)」
そう思って俺がバスの入り口の方を見ると、リリスが入って来ていた。
リリスは俺を見つけると優しくニッコリ笑い、車両の一番前の矢奈が座っている二人席へと移動した。
騎王「風紀委員長と仲が良いのかい?」
騎王が前の席から俺にそう問いかけて来た。
零「まぁ…うちの部員だし。」
アカリ「ファミレスで楽そうに話してたって話、聞きたい?」
ボウイ「え?何だそれ!?」
零「ボウイが居なかった時の話だぞ。」
そう話していると、入り口の方で矢奈が席を立ち。マイクを持って話始めた。
矢奈「皆さーん、聞こえますかー?」
矢奈「これからバスに数時間ほど乗って旅館?ホテル?宿?…まぁそう言う感じのところに行きまーす。」
矢奈「なのでまぁ…デュエルしたり話したりして時間潰しててくださーい。具合が悪かったり何かあったら私かリリスちゃんに言ってねー!それじゃ、出発〜!」
そう言うと、バスが出発した。
バスが出発してからしばらくして、僕はさっきまで見ていた動画を消して周りの席を見た。
騎王やアカリが寝ているのが分かった。
零は暇そうにぼーっとしている。
…その隣の席で、一人の物静かな少女が窓を眺めてボーっとしていた。
ボウイ「…おい零!」
零「…?何だどうした?」
ボウイ「デュエルだ!後ろ行くぞ!」
零「すまん、気分じゃ無い。観戦なら良いぞ。」
???「私とやる?」
少女が突然声を上げた。
ボウイ「え?」
???「ごめんなさい、迷惑だった?」
僕は少し困惑したが、すぐに答えた。
ボウイ「いや…や、やるぞ!」
???「分かった。先に行ってるから。」
そう言ってその子は自分のデッキを持って後ろの四人席の方へと向かった。
零「決まりだな、行くぞボウイ。」
ボウイ「ちょ、ちょっと待て!」
最前列の席で矢奈とリリスが話していた。
矢奈「やるみたいよ?リリスちゃん13班でしょ?行って来れば?」
リリス「分かりました!」
そう言ってリリスは早速と後ろの四人席へ向かって行った。
席の方に着くと、少女が既にデッキを準備していた。
零「おぉ来たかボウイ、それにリリスも。」
ボウイ「え?風紀委員ちょ─」
リリス「やっほー!」
ボウイ「うわ!?びっくりした…」
リリス「あ、ごめん…」
ボウイ「い、いや、ぜ、全然大丈夫ですよ!」
リリス「そう…?なら良かった!」
零「ボウイ、待たせてるぞ?」
ボウイは零の言葉にハッとすると、すぐにデッキを取り出し席についた。
ボウイ「早速やるぞ!」
???「…名前は?」
物静かな少女はそう言った。
ボウイ「え?ぼ、ボウイ…覚知山ボウイだ。」
そう言うと少女は口角を少し上げて言った。
???「ボウイくん、じゃあ始めようか。私負けず嫌いなんだ、だから徹底的に叩き潰しちゃうかも知れないけど…大丈夫だよね?」
その言葉を聞いたボウイは少しイラつきながら答えた。
ボウイ「良いだろう!僕に挑んだ事、後悔するなよ?」
リリス「あの生徒って確か…」
零「ん?どうかしたのか?」
リリス「…ううん、何でもない。」
デュエルはボウイが先行、女生徒が後攻で始まった。
1ターン目はお互いチャージして終了した。
ボウイ「2マナでアシスターアルデを召喚してターン終了だ。」
???「2マナで奇跡妖精メルクリを召喚してターンエンド。」
零「お互い小型軽減獣を出したな?」
リリス「何か出したいクリーチャーが居るのかもねー!」
ボウイ「僕のターン!3マナでゴールド・フラウムを召喚!ヨビニオンで…ガンマをバトルゾーンに!」
ボウイ「そして山札をシャッフルして山札から1枚シールドに!これにより、ガンマのメカメクレイド5を発動!山札から3枚を見て…ゴールド・フラウムを!シャドウ・ゴルギーニJr.にneo進化!」
ボウイ「こいつの力を見せてやる!シャドウ・ゴルギーニJr.の効果で1枚ドロー、そしてシャドウ・ゴルギーニJr.でシールドに攻撃だ!その時!タップしたので1枚ドロー!そしてwブレイク!」
???「…トリガー無し。」
ボウイ「よし!ターンエンドだ!」
???「それじゃ、相手のターン終了時。」
ボウイ「?」
零「まさかアレか、ドロマーの。」
リリス「…うん、私もあのカードだと思う。」
???「相手のクリーチャーが3体以上出ていれば。この呪文をタダで唱えられる。」
???「呪文、パーフェクト・ペテンシーを2枚。」
ボウイ「何だと!?」
???「まず1枚目は『2枚ドローして1捨てる。』を2回、そして2枚目は『2枚ドローして1捨てる。』を1回と『墓地のシールドトリガーを1枚コストを支払わずに実行する。』を1回。」
???「墓地から実行するのはブレインスラッシュ。効果で墓地からインフェルノ・クルーエル・ロマノフサーガを進化せずバトルゾーンに!」
???「ロマノフサーガの効果で山札から2枚墓地に置き、墓地からアーテル・ゴルギーニをバトルゾーンに。アーテル・ゴルギーニの効果でガンマのパワーを−4000して破壊、更に墓地からアクアン・マリス・サービスをバトルゾーンに、その登場時効果で山札の上から3枚を見て…全部墓地に置くよ。」
少女が淡々とデッキを回し。バトルゾーンを塗り替える様を見て、ボウイは唖然としていた。
???「これで私の効果処理は終了だよ。」
ボウイ「…たった2回の呪文で…こんなに変わるのか…?」
ボウイは震える様に言った。
???「これからが私のターンだよ。」
???「それじゃあハイパーエナジー、ロマノフサーガとアーテルをタップ。そしてメルクリの1軽減で2マナ、魔誕の斬将オルゲイトをバトルゾーンに。オルゲイトの効果でアルデを手札に戻しす。」
零「オルゲイトか…ボウイ縛られたな…。」
ボウイ「うるさい!絶対逆転してやるぞ!」
???「…行くよ、アクアンでシールドを1枚ブレイク。」
ボウイ「ぐ…トリガーは無い…。」
???「ターン終了。その時、ロマノフサーガの効果でアーテルを手札に戻してアーテルをバトルゾーンに出す、シャドウ・ゴルギーニJr.のパワーを合計−8000して破壊。」
零「なぁリリス。あの女の子、結構やるな。」
リリス「うん。」
零「名前なんて言うか分かるか?」
リリス「あの子は鏡凪 雪(きょうなぎせつ)生徒、文化祭から徐々にランキングを上げてる生徒だよ!」
雪「これで効果処理は終わり。ボウイくんのターンだよ。」
ボウイ「クッソォ…!このままやられっぱなしでたまるか!4マナでドラン・ゴルギーニを召喚!効果でオルゲイトとロマノフサーガをタップ!次のターン、そいつらはアンタップしない。ターンエンドだ。」
雪「1マナ軽減して2マナでマクシミリアン・レジェンドを召喚、登場時効果で1枚引く。更にアクアン、メルクリ、アーテルをタップして1マナでオルゲイトを召喚、さらに墓地が5枚以上あるから1マナでフェルナンド・アンド・アンダルシアを召喚。」
雪「そしてロマノフサーガでまたアーテルを手札に戻してアーテルを出すよ。今度は4枚墓地に置いてその後、墓地からグレゴリアス・ザ・デス・アンド・デイズをバトルゾーンに。ドランゴルギーニを手札に戻した後にボウイくんの手札を1枚選んで捨てさせるよ。」
ボウイ「うっ…。」
雪「ボウイくんのターンだよ。」
ボウイ「ぐ…5マナでルベル・ゴルギーニを召喚してターンエンドだ。」
雪「それじゃあ、私のターン。」
雪「メルクリの効果で1マナ軽減、5マナでマクシミリアンをロマノフサーガにgneo進化。」
ボウイ「何だって!?」
零「2体目のロマノフサーガか。さて、何を出す…?」
雪は一瞬ニヤリと俺の方を見た後に言った。
雪「山札の上から2枚を墓地に置き、サイクルペディアを墓地からバトルゾーンに。更にサイクルぺディアの効果で墓地からパーフェクトアルカディア。山札の上から2枚をシールドにするよ。」
雪「それじゃ、そろそろフィナーレにしようか。」
雪「メルクリでシールドを1枚ブレイク。」
ボウイ「トリガーは無い…」
雪「次にロマノフサーガでシールドに攻撃、その時、超魂xの効果を発動、山札の上から2枚を墓地に置いて墓地からメルクリをバトルゾーンに。そしてwブレイク。」
ボウイは息を呑んだ。
ボウイ「(ここでトリガーが来なかったら…僕は負ける…)」
僕は目を閉じて自身のシールドを2枚持ち、そっと目を開ける。
『ドルゴルギーニ』『逆転の使徒エストール』その二つの文字が見えた。
ボウイ「st!ドルゴルギーニとエストール!ドルゴルギーニの効果でまだアタックしてない方のロマノフサーガをシールドへ!更にエストールの効果でシールドを1枚追加だ!」
ボウイ「僕は勝ちを諦めないぞ!」
それを聞くと雪がニッコリと笑う。
雪「それでこそ…」
雪は一瞬何かを言いかけたがそれを中断した。
雪「オルゲイトでwブレイク。」
ボウイ「その時!エストールの効果でシールドをブレイクされる代わりにドルゴルギーニとエストールをタップ!」
雪「もう1体のオルゲイトでwブレイク。」
雪「来たぞ!エストール2体!シールドを2枚追加。そして光のクリーチャー、タマシードが4体以上になった事により、ルベルゴルギーニはクリーチャーとなる!」
雪フェルナンドでシールドに攻撃。その時、墓地からハイドロビスマルクを手札に。」
ボウイ「ルベルゴルギーニでブロック!」
雪「アーテルゴルギーニで…」
雪「エストールに攻撃して破壊。」
ボウイ「ぐ…」
雪「グレゴリアスでルベルゴルギーニに攻撃。これで破壊されるよ。」
ボウイ「え!?じ、自爆!?」
零「いや…」
雪「ターンエンド。その時、アーテルを手札に加えて出すよ。そして墓地からグレゴリアスを2体バトルゾーンに。ルベルゴルギーニとドルゴルギーニを手札に戻すよ、更にボウイくんの手札を2枚捨てさせる。」
リリス「今自爆したのはグレゴリアスをアーテルゴルギーニで出す為。そしてグレゴリアスは…」
雪「『相手が手札を捨てた時、相手のクリーチャーを1体選んでタップする。次のターン、そのクリーチャーはアンタップしない。』これを2回使ってエストールをタップ。次のターンの始めに、その2体のエストールはアンタップしないよ。ターンエンド。」
ボウイ「…とりあえず、オルゲイトを2体シールドに。」
零「悪くない判断だな。」
リリス「オルゲイトは出来るだけ早く除去したいもんね。」
そう俺達が話していると、ゆっくり慎重にさっきまで寝ていたアカリが歩いて来た。
アカリ「零〜!どうしたの?」
零「おぉアカリ、今ボウイと鏡花って子がデュエルしてんだ。同じ班の。」
アカリ「ふーん…。」
アカリは少し笑って鏡花の方を見つめた。
ボウイ「…僕のターンだ。(とりあえず、バトルゾーンを増やさないと…)4マナでゴールドフラウムを召喚、ヨビニオンで…ガンマをバトルゾーンに!更に山札をシャッフルして…シールドを1枚追加、更にガンマでメカメクレイド5、ガンマをドラン・ゴルギーニJr.を召喚…ターンエンドだ。」
雪「それじゃあ、チャージして5マナでアクアンをロマノフサーガにgneo進化、山札の上から2枚を墓地に。そしてさっき出したロマノフサーガでシールドに攻撃。」
ボウイ「ドランゴルギーニJr.でブロック、破壊される時下のカードだけ離れるぞ。」
雪「メルクリでシールドに攻撃。」
ボウイ「ゴールドフラウムでブロック!」
雪「それじゃあ、ロマノフサーガでwブレイク。」
ボウイ「トリガーは無い…。」
雪「グレゴリアス2体で1枚ずつブレイク。」
ボウイ「…トリガーは無い…。」
雪「サイクルペディアでダイレクトアタック。」
ボウイ「…僕の負けだ。」
雪「ありがとう、良いデュエルだったよ。」
そう言うと雪は自身のデッキをまとめた後にそれを持ち、自身の席へ戻って行った。
零「ボウイ、負けたけど結構やるじゃねぇか。オルゲイトの盾送りとか悪くない判断だったぞ。」
ボウイ「ありがとうな、だけど次は負けるつもりはない。同じ班だしリベンジのチャンスはある!」
零「そうだな。まぁ、次は俺がやるつもりなんだが。」
アカリ「ボウイくんやる気あるね〜。私もこの修学旅行で本気出しちゃおうかな?」
リリス「」
リリスは楽しそうにニッコリ笑った。
リリス「零、隣に座っていい?」
零「まぁ良いが…前の席じゃなくて大丈夫なのか?」
リリス「大丈夫、私13班だし。」
零&ボウイ&アカリ「え?」
リリス「バス乗った時ぐらいに各班のメンバーリストを投稿したんだよ。見てない?学校の公式サイトから通知来てたでしょ?」
俺達はすぐさま確認した。
零「なるほど、じゃあ心配いらないみたいだな。」
そうして俺達は席へ向かった。
雪は騎王の隣に座っており。アカリはその隣に座って言った。
アカリ「三人とも同じ部で仲良いんでしょ?三人で座りなよ〜。」こ
リリス「じゃあお言葉に甘えて!」
それから数時間。
途中途中でパーキングエリアでトイレ休憩などを挟み旅館へ到着した。
俺達は2階から降りて来た先生達や他の班の生徒と一緒にバスを降りた。
旅館はとても巨大であり、かなりの広さはありそうだった。
俺達は荷物を持って旅館の方へと向かった。
リリス「ねぇ零、修学旅行で行くの楽しみなところとかある?」
零「そうだなぁ…遊園地とかだな、あと時代劇の奴とか?」
矢奈「皆さーん、もう暗いから着いたらすぐに着替えとタオル準備してねー。あと晩飯もあるからねー!」
俺達は先生に案内されながらも自分達の班の部屋に着いた。
部屋は広く、専用のカードキーで開閉出来る様になっていて、床は畳。ちょっとした机が置いてありコンセントの差し込み口もある。少し大きな窓から綺麗な夜景が見えていた。
wi-fiも飛んでいてパスワード入り口の裏に書いてあった。
押し入れの中には6個の枕と布団が入っていた。
荷物を部屋に置いて温泉に入った後、食堂に行った。
温泉は結構な大きさでサウナもなかなかだった。
晩飯は白米と唐揚げとサラダとお茶と言うメニューだったが普通に美味かった。
晩ご飯を食べ終わった後、俺達はイッサやファルゴ、竜吾と合流した。
零「よう、お前らの班どうだよ?」
竜吾「全然、それより外の桜綺麗だよな!」
イッサ「零、お前の班の部屋大丈夫か?」
零「あぁ、食堂でデュエマ部みんなで集まりたいって話だろ?デュエマ部じゃ無い後の三人にはちゃんと話を付けておいたから大丈夫だ。二人別の班の部屋に行くらしいしな。」
リリス「雪生徒はベッドで本読んでるからあんまりうるさくしない様にねー!」
それからしばらく遊んだ後、ボウイとトイレの方に向かった。
零「よーしジャブラッド、お前に聞きたいことが─」
ジャブラッド「契約条件だろ?」
零「あぁ、ちゃんと聞いてたのか。」
ボウイ「で、契約に何か条件あるのか?」
ジャブラッド「まぁな、契約する人間とクリーチャーが同レベルじゃ無いといけないってのがある。」
ジャブラッド「魔力?マナ?まぁそう言うのを大量共有を耐えられる器じゃ無いといけないんだよ。人間もクリーチャーも。」
零「待て、その大量共有ってのは何だ?」
ジャブラッド「融合での力の貸し借りとかだ。」
零「それで真のデュエルも出来るって事か。」
ジャブラッド「いや、真のデュエル自体は力を持ったものなら誰でも出来る。」
零「へー。」
ジャブラッド「もう寝て良いか?眠いんだが。」
ボウイ「…じゃあ僕はあの時その器になった事によって契約出来る様になったって事なのか?」
ジャブラッド「まぁそう言う事だな。」
零「聞きたい事は終わりか?」
ボウイ「そうだな。」
零「じゃあまた明日な。」
俺はジャブラッドをカードの中に入れた後、自分の班の部屋の布団で寝た。
そして深夜。
皆が寝静まった頃俺はふと目を覚ました。
目の前には三人組の影が居た。
???「起きたよ兄ちゃん!」
???「おい!何やってんだ早くしろ!」
零「誰だ!?」
危険を感じた俺はすぐさま布団から距離を置き、目の前の三人組をしっかりと肉眼で見た。
三人組の内一人は俺より少し年下っぽい少年だった。
だが、後の二人は人間では無かった。
ジャージを着た赤髪の少女、そして巨大な怪物。
その二人にはツノが生えていた─