デュエルマスターズ darkness   作:deta豆

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第2話 ボルシャック

舞浜学園の校門前、とある金色の目を持つ少年が立っていた。

 

「竜吾(りゅうご)、ここがデュエマの名門校か?」

 

そう少年のポケットから声が聞こえた。

 

 

 

 

そして、教室1-3にて。

 

突如、扉がすごい勢いで開かれると、少年竜吾が中へと入ってきた。

 

「おはようございまーす。転校生の龍宮竜吾だ!よろしく!」

 

竜吾の自己紹介と同時に、教室中が湧いた。

 

「俺はこの学校で絶対最強デュエリストに…」

 

その時、零が教室の中へ入って来た。

 

「すみません…遅刻しました…あれ?先生居ないのか…じゃあ職員室に…」

 

その時、竜吾が零を指差した。

 

「最初のデュエル相手はお前だ! えっと名前は?」

 

「…えっと…どちら様?」

 

「俺の名は竜吾!」

 

「了解、じゃあ早速やるか。」

 

そう言って零と竜吾がデッキを取り出した時、入り口からリリスが入って来た。

 

「お仕事疲れた~…あ!零おはよ!」

 

「おぉ!風紀委員長。」

 

そう言ってリリスに手を振ると、後ろから誰かに肩を叩かれた。

 

その方向を見ると、ボウイが立っていた。

 

「ボウイ!」

 

「わあああ!?急に大声出すなぁ!」

 

ボウイは零に少し驚きながらそう言った。

 

「それより、待たせてるぞ。」

 

そう言ってボウイの指差した方向には、既に机を用意し準備を完了した竜吾がカードを手に零を待っていた。

 

 

 

「…あぁ、ごめん…じゃあデュエルするか!」

 

「おう!その言葉を待ってたぜ!」

 

そうして零達は机を使って大勢の生徒が見守る中、デュエルを始めた。

 

 

 

 

─2t目─

 

 

「俺のターン!ドロー!俺は2マナで、アシスターコッピを召喚だ!ターンエンド!」

 

「ドロー、俺は2マナでシックルシークを召喚!ターンエンド。」

 

 

「俺のターン!ドロー!俺は手札から3マナでボルシャックバラフィオルを召喚!ターンエンドだ!」

 

 

「行くぜ、俺のターン!ドロー!」

 

零はドローしたカードを見てニヤリと笑った。

 

「3マナで召喚!俺の切り札邪龍ジャブラッド!」

 

「ジャブラッドの登場時効果で山札の上から2枚墓地に!シックルシークでシールドをブレイクする時ジャブラッドの効果で2枚墓地に!シックルの効果で3枚を墓地に。」

 

「くっ、トリガーは無し!」

 

「ダーんエンドだ。」

 

それを聞いた竜吾カードをドローしたが、カードを見てニヤリと笑った後に1枚だけマナゾーンに置いた。

 

「(あの感じ…何か企んでるな…?)」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「手札からハンマダンマを召喚、アシスターコッピを破壊してターンエンド。」

 

零がそう言ってターンを返した時、ふとクラスメイトたちの話声が聞こえてきた。

 

「あれ?あいつデュエル全然しないからデュエルは弱いと思ったけど…以外とやるな!」

 

「いや転校生もなかなかだぜ!」

 

それを聞いたリリスはその生徒たちにニコニコで近づいてきた。

 

「零の強さはちゃんと私が分かってたからね~?みんなもようやく気が付いたみたいだね。」

 

それを聞いた生徒達のほとんどが頷いていた。

 

「(悪い気はしないな!)」

 

零がそう思っていると、遠くからボウイが呆れた表情で俺を見つめているのが分かった。

 

 

 

 

 

「行くぜ俺のターン!ドロー!」

 

竜吾のその声を聞いて、零はすぐに竜吾の方を向いた。

 

「さぁ、行くぜ5マナで…来い!」

 

「召喚!轟炎の竜皇!ボルシャックカイザー!!」

 

一瞬、凄まじい力を感じた。

 

「…?」

 

「…えっと、どうしたんですか?風紀委員長。」

 

ボウイはそう言って、不思議そうな表情をしたリリスを心配して声を掛けた。

 

「あ、う、ううん…何でもない。」

 

そう言って、リリスは少し笑った。

 

 

 

 

 

 

「(あれがあいつの切り札か…さて、どう来る?)」

 

零は少し警戒しながら、竜後の切り札を見ていた。

 

 

 

「零!ボルシャックカイザーはシビルカウント3でスピードアタッカーだ!!」

 

「シールドに攻撃!」

 

「その時、ボルシャックバラフィオルの効果発動!ボルシャックと名にあるカードがアタックする時、山札の一番上を見てそれが火のコスト5以下のクリーチャーなら出す!」

 

「ボルシャックバラフィオルをバトルゾーンに!ボルシャックカイザーでシールドをブレイク!」

 

そう言って零のシールドを叩き割る竜吾の目は黄金にギラギラと輝いていた。

 

そう、まるで炎の様に。

 

 

「なるほど…これで大量のボルシャックを出すって訳か…なかなかのやり手みたいだな?」

 

 

「だが、運が悪かったな!st発動!ハンマダンマ!山札の上から3枚を墓地に置きボルシャックバラフィオルを破壊!」

 

 

 

「クソ…ターンエンド!」

 

それを聞いた零はカードをドローした。

 

「俺のターン…竜吾!お前は強い、だが!俺の方が上手だ。」

 

それを聞いた竜吾は身構えた。

 

「行くぞ!竜宮竜吾!」

 

 

「俺は、5マナで呪文パーフェクトダークネス 効果によりハンマダンマとジャビビルブラッドをバトルゾーンに!効果でカイザーを破壊だ!」

 

だが、それを聞いた竜吾はニヤリと笑った。

 

「ボルシャックカイザーを破壊しちまったな!それによりカイザーの効果で!破壊された時!ボルシャックハイパードラゴンをバトルゾーンに!」

 

そう言って、竜吾は自信満々に零を見た。

 

「まさかそれで俺に勝ったと思ってるんじゃないだろうな?」

 

零は赤い三日月のような薄ら笑いを浮かべそう言った。

 

「…」

 

零の言葉に、竜吾は少し戸惑っている様だった。

 

「さぁ…行くぞ!」

 

「俺はハンマダンマをタップし、ジャビビルブラッドをハイパー化

 

「行くぞ、俺はジャビビルブラッドでシールドを攻撃!その時、ジャビビルブラッドの効果でジャブラッドをバトルゾーンに!更に手札からアビスアサルト、クロフェシーをバトルゾーンに!」

 

「さぁ…!wブレイクだ!」

 

だが、竜吾はニヤリと笑った。

 

「来たぜ、st!ボルシャックテイルドラゴン!さらにシールドトリガーハイパーキャストオフ!ジャブラッドとバトルだ!」

 

 

 

「ジャブラッドの効果で破壊される代わりに墓地を4枚ずつ選びシャッフルする。」

 

それを聞いた竜吾は、思わず声を上げた。

 

「何だって!?」

 

零はそれに構わず、デュエルを続けた。

 

「クロフェシーでシールドブレイク。」

 

「アビスの攻撃時ジャブラッドの効果で山札から2枚を墓地に置ける。」

 

竜吾は黙ってカードを見ていた。

 

「…stは無いぜ。」

 

 

 

「なら、シックルシークで最後のシールドをブレイク!」

 

「もう一度山札の上から2枚を墓地に。」

 

 

「さぁ、どうだ?」

 

零の問いを聞いた竜吾は、黙って俯いた。

 

 

 

「無いみたいだな…ジャブラッド!行け!」

 

だが、竜吾は最後まで喰らいついて来た。

 

「革命0トリガー!ボルシャックドギラゴン2枚!ジャブラッドとバトルだ!」

 

だが、零はニヤリと笑った。

 

「代わりに墓地から4枚ずつ選びシャッフルして山札の下に。」

 

「くっ…!」

 

「ジャブラッドは不死身なんだよ ジャブラッドでダイレクトアタック!!!」

 

教室内は、零と竜吾を讃える声で溢れかえった。

 

その時、突然教室の扉が開かれた。

 

「失礼します。」

 

そこに居たのは、レルム副委員長だった。

 

「昨日のボウイ生徒戦。そして今回の竜吾生徒戦のデータを演算したところ。零あなたの現在のランキングは3位です。」

 

そう言ってレルム副委員長は俺近づいて来た。

 

「なので、それによりポイントが急増、生徒が使えるこちらへの一度限りの要求が使用できる様になりました。」

 

「本来はもっと早く来ていたはずですが…まぁいいでしょう。」

 

「ランキングのポイントを使用することで可能ですが…どうしますか?」

 

それを聞いた零は少し考えた後に答えた。

 

この学園のランキングはポイント制だ、デュエルしてその結果次第でポイントが変動する。

 

本来は99位ぐらいに入る頃には10万ポイント貯まり、それを使い色々なことを学園に要求できるのだが…

 

零は急に15位のボウイや、転校生の竜吾を倒したことによりポイントが急増してこうなっている。

 

そして、零は思いつき言う。

 

「じゃあ、10万ポイント使って自分の部を作る。」

 

それを聞いた周りの生徒はざわざわし始めた。

 

「名前は…デュエマ部で。」

 

零が少し考えてそういうと、レルム副委員長はすぐに口を開いた。

 

「ではそのデュエマ部の知らせを生徒会に流してもらうので明日に期待しておいてください。」

 

そう言って、レルムは零の言葉を聞いた後に黙って教室から出て行った。

 

 

 

「零!俺はお前を超えるくらい強くなる!期待してろよ!!」

 

竜吾の言葉を聞いた零はニヤリと笑って答えた。

 

「あぁ、いつでもリベンジ待ってるぜ。」

 

「だが、次も俺が勝つ。」

 

それを聞いた竜吾は、ニヤリと笑って教室から出て行った。

 

そうやって去っていく竜吾を見て、何故だか…不思議と懐かしい感じがして…目が潤んできてしまった。

 

 

 

そんな中、1人廊下の窓から俺を除く男が居た…。

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