奴らが呻き声を上げながら塔の中へ入ろうとしてくる。
水華「あ、あれって下で見た…し、しかも喋ってるし…!」
その次の瞬間
イッサが手袋の様なものを右手に着け
ファルゴは雪からリボルバーを取り上げ
俺がジャブラッドの力を使い
前に出た。
「「「HAHAHAHAHAHAHAHA」」」
待つ暇もなく、ドキンダム達は槍を撃ち込んでくる。
イッサ「…今だ!」
次の瞬間、イッサは手袋の様なものを使い、電子の板の様なものを展開し、槍を止めた
ファルゴ「…」
その刹那、ファルゴはリボルバーの弾丸を3体それぞれに4発ずつ撃ち込み、ドキンダムの目を一瞬潰した
そうして俺はファルゴが作ってくれた一種の隙を突き、ドキンダム達に一撃喰らわせ、下に叩き落とした。
零「ゼェ…ハァ…」
イッサ「…クソ!穴が出来てそれほど時間は経ってないだろ!早すぎる!」
そう言うとイッサは顔に皺を寄せながらジャブラッドを掴み上げる。
イッサ「おいジャブラッド!!お前あいつらの親玉追い詰めたんだろ!?敵の弱点教えやがれ!一回止めただけであれだぞ!?」
ジャブラッド「そんな事言ってる暇があるなら進んだらどうだ?」
イッサ「何だと…?」
ジャブラッド「こうしている間にも奴らは集まってくる。」
ジャブラッド「いいか?奴らを止めるには親玉のドルマゲドンを叩き殺す以外に方法は無い。」
零「イッサ」
イッサ「あ"?」
零「…時間が無い、行くぞ。」
その時、ジャオウガが俺達に向かって突撃して来た。
ジャオウガ「ジャハハハ!我々を忘れているぞ!!!」
水華「イッサ!!!」
雪「隙あり。」
雪はライフルの様なものを取り出し、3発をジャオウガ…ではなく、後ろで腰を抜かしているアバクに向かって撃ち込んだ。
ジャオウガ「何!?」
ジャオウガは瞬時にアバクの前に立ち、弾丸を受けた。
雪「…ここは私が引き受ける、皆んなは先に行って。」
だが、それにイッサが口を挟む。
イッサ「待ってくれ、水華、お前は下に行った方が良い。ここは予想以上に危険すぎる。」
水華「え…でも…」
零「まぁ…そうだな…水華、お前はもう帰った方が…」
雪「…いや、彼女は行くべきだと思う。」
イッサ「…は?いや、危険だろ。」
雪「…彼女は、ここでは死なない。」
雪「でもここからは危険だから、銃と銃弾を何個か渡しておくね。風紀委員の二人は…」
その時、外からドキンダムの呻き声が聞こえた。
雪「…とにかく、先を急いで!」
雪が投げたトランクを、ボウイが受け取った。
ボウイ「え!?何で僕!?」
零「持ってやろうか?」
ボウイ「はぁ…クソ!分かったよ!僕が運ぶ!!」
零「雪…死ぬなよ?」
雪「…もしもう一回会う事が出来たら…その…サインください!」
零「…?とにかく、行くぞお前ら。」
水華「え?でも…」
イッサ「行くぞ…水華…」
水華「あ、!あの子を置いてくんですか!?」
イッサ「水華!!!行くぞ!!」
そう言って、イッサは水華の腕を引っ張った。
そうして俺達は急いで階段を駆け上がった。
ジャオウガ「待て!!」
雪「あなた相手は私だから」
その時、どこからともなくスベルニルが現れ、雪はスベルニルへとまたがった。
雪「…対戦よろしくお願いします。」
俺達は階段を必死で駆け上がっていた
ボウイ「ハァ…ハァ…クソ!お、重い…」
零「持ってやろうか?」
ボウイ「いや運べる!僕は運べるぞ!!!」
竜吾「なぁカイザー、空飛べるか?」
カイザー「…いや、幅が足りない…ここで飛ぶと階段が崩れる。」
竜吾「そっかぁ…」
レルム「…」
リリス「…」
水華「…」
イッサ「水華、きっと大丈夫だ…」
水華「…私…足で纏いじゃないですよね…イッサ先輩…?」
イッサ「あぁ!俺が守るし!さっきだってお前が居たから楽譜が書けたんじゃないか!!」
水華「…」
ファルゴ「おい!次の階っぽいぞ!」
俺達は階段を登った。
零「何も無いな。」
ボウイ「良し!それじゃあ先に…」
零「…待ってくれ。」
ファルゴ「ファ?なんだよ?」
零「作戦会議した方が良くねぇか?」
ボウイ「まぁ…確かに?」
レルム「…確かに相手は強大…作戦を立てておいて損は無いかと。」
ジャブラッド「なら禁断の星の手を教えてやろう、敵の手数は知って損は無いだろ?」
零「…それじゃあさっさと済ませるぞ。」
そうして、俺達は塔の最上階へと出た。
司令「来たか。」
ボウイ「司令…ッ!」
零「お待ちかねって感じか、他の二人はどうした?」
司令は下を指差した後に口を開く。
司令「それでは、私は帰るとしよう。」
ボウイ「おい!待て!!!」
ボウイが前に出ようとしたその時、上空から呻き声が聞こえた。
司令はそれを見てニヤリと笑った。
司令「せいぜい頑張るんだな、dm零。」
そう言うと、司令は塔から飛び降りた。
水華「飛び降りた!?」
俺とボウイは瞬時に下を見たが、その場から消えていた。
そして、頭上の禁断の星が突如俺達の前に現れた。
そしてその中心のxの文字の中心に、何かが突き刺さっていた。
ジャブラッド「あれは…」
零「おいジャブラッド、作戦通り物陰作ってくれ。」
ジャブラッド「分かった。」
そう言うとジャブラッドは姿を変え、周囲に氷のブレスを放った
それにより物陰ができ、俺達はすぐにその物陰に移動した。
零「よし行くぞ、竜吾、イッサ、ボウイ。」
竜吾「あぁ!」
ボウイ「…」
零「ファルゴ、頼んだぞ?」
ファルゴ「任せろ、これでもチャカの扱いは上手い方だぜ?」
俺達は直ぐに禁断の星の目の前へと行った。
直後、禁断の星から夥しい数のドキンダムや禁断の星に仕えるクリーチャー、イニシャルズ達が現れた。
零「あいつらがお前の言ってたイニシャルズXか?」
ジャブラッド「そうだ、あいつらぐらいなら銃弾で足止めできる。」
ジャブラッドはそう言うと後ろを向いてニヤリと笑った。
零「ファルゴが居るし大丈夫なはずだ…」
零「よし…やるぞ。」
俺達は身構えた
次の瞬間、星の中心から巨大な腕が現れ、星を形作っていた岩石などは全て飲み込まれた。
そして、その中から奴が現れた。
ドルマゲドン「@&#_&/&_#/&_」
ドルマゲドンX、奴の咆哮はけたたましく鳴り響いた。
だが、その咆哮はどこか苦しげでもあり、理性を失っている様にも見えた。
…そして、ドルマゲドンの額には1本の鋭く巨大な釘が打ち込まれており、星の様に明るく輝きながらも、水気を垂れ流す漆黒の蒸気が放たれていた。
ボウイ「…おい零…な、なんか変だぞ?」
零「あぁ…COMPLEXの時と同じ様なやつだ…」
零「第一…今回は釘で、輝きも闇も、前より一層濃いけどな…」
零「ジャブラッド、なんか分かるか?」
ジャブラッド「…いや、全く分からない」
ジャブラッド「あんな釘、初めて見るな?」
竜吾「…釘?」
ジャブラッド「…とりあえず、作戦通りに行くぞ。俺達で奴のコアを4つ全て叩き壊すんだ。」
ボウイ「…なぁ、やっぱあれ作戦と言うよりゴリ押しじゃないか…?」
ジャブラッド「仕方ないだろ?攻撃の合間を縫って自身が出せる最高火力の攻撃を連続でコアに叩き込む以外方法は無いんだからな?」
その瞬間、ドルマゲドンが咆哮を上げこちらに向かって来た。
ドルマゲドン「i@&/>69t^a××+5iAAAAAAAA!!!!!」
それを見たイッサはあの手袋の様なものを付けると即座にカクメイジンを呼び出し乗り込んだ後に凄まじい速度でドルマゲドンの右手目掛けて凄まじい速度で飛んで行った。
竜吾「よし!行くぞカイザー!」
そう言うと竜吾はカイザーの翼と腕をその身に纏い、カイザーと共にドルマゲドンの足へと向かった。
零「それじゃあ俺は角に行くとするか、ボウイ!左手潰したら全員で本体ぶっ殺すぞ。」
ボウイ「…なぁ零」
零「…?どうした?」
ボウイ「…本当に、僕に左手が壊せると思ってるのか…?」
ボウイ「僕じゃ…役不足じゃないか…?」
零「おいおい、劇場の地下でノゾミとCOMPLEX相手にまともに殺りあってたの、忘れたとは言わせないぞ?」
零「お前クソ強かったし…何しろカッコよかったぜ?」
俺はボウイの目を見る。
零「お前ならやれる、もっと自分に自信を持て。」
そう言って俺はジャブラッドに乗り、ドルマゲドンの角へと向かった。
その頃、後ろでは銃声は絶えず木霊していた
レルム「かなりの球の量ですね。まぁ…ア…イニシャルズX達もものすごい数居ますが…」
リリス「…」
水華「どうしよう…弾が全然当たらない…」
ファルゴ「よく見てろ?チャカはこうやって扱うんだ。」
ファルゴは水華の手を握り、弾丸6発を全てイニシャルズ達に命中させてみせた。
水華「ファ、ファルゴさんすごい…」
ファルゴ「ファファッフ…」
その時、突如としてファルゴ達の前に突如3体のドキンダムが姿を現した。
水華「え…」
ファルゴ「ッ…!?」
ドキンダムは槍を構え、ファルゴ達に投げようとした
だがファルゴが既の所で3人全員を庇った。
ファルゴ「ゼェ…ハァ…クソ…やっぱ簡単に作戦通りにいかねぇか…」
ファルゴがそう言うとカードを構える。
ファルゴ「こいつは使いたくはなかったが…こいつを倒すには…」
水華「ファルゴ先輩!」
ファルゴ「お前らはできるだけここから離れて撃ってろ、こいつは俺が倒す。」
水華「でも…」
ファルゴ「早く行け!みんな死んでも良いのか!?」
水華「…」
そうして水華達はドルマゲドンに近い位置へ逃げた。
そうしてファルゴはドキンダムに突撃して行った。
イッサ「…おい、聞こえてるか?」
イッサは手袋から出たモニターに映る謎の存在へ声をかけた
???「あぁ、聞いてるさ契約者、ドルマゲドンXをお目にかかれる機会なんてなかなかないからなぁ?」
イッサ「…ならもっとゲーム・コマンドを送れ、カクメイジンだけじゃとてもコアまで辿り着けない。」
???「分かったけど…壊れた場合金は支払ってもらうぞ?」
イッサ「構わん、どうせあのババアは何食わぬ顔で払うぞ?」
???「そうか、じゃあ30体ほど送っておこう。」
そいつがそう言うと、猛スピードでコアに向かうイッサの周りに大量のクリーチャーが現れた。
イッサ「お前達!イニシャルズとドキンダムを薙ぎ払え!!」
イッサがそう言うと、クリーチャー達はイニシャルズに攻撃を始めた。
そうしてイッサはカクメイジンに乗り、猛スピードで右手のコアへを貫いた。
カイザー「竜吾…すまない…私が不甲斐ないばかりに囲まれてしまった…」
竜吾「カイザー、俺達には仲間がいるだろ?」
そう言って竜吾は周りにボルシャック達を呼び出した。
竜吾「ボルシャックカイザーのシビルカウント5発動!無限攻撃だ!!!」
カイザー「ありがとう、お前達!!!」
そう言ってカイザーは周囲のドキンダムもイニシャルズも全て薙ぎ払った。
だが、その内の1体に攻撃が受け止められてしまった。
カイザー「何ッ!?」
デッドトロン「…i am Deadtron」
そう言うと、デッドトロンと名乗るクリーチャーはカイザーを弾き飛ばした。
カイザー「ぬぐっ!?」
竜吾「カイザー!?」
カイザー「だ、大丈夫だ…竜吾…」
竜吾「…」
竜吾は懐からナイフを抜こうとしたが、カイザーは瞬時にそれを静止した。
カイザー「…竜吾。それだけは…やっちゃいけないッ!」
竜吾「でも…」
そうしている間にも、デッドトロンと名乗るクリーチャーは激しい攻撃を雨霰の様にカイザーに浴びせていた。
周りのクリーチャー達も応戦しようとしていたが、周囲の攻撃があまりに激しく、手出しが出来なかった。
竜吾「…カイザー…あれをやろう。」
カイザー「…あぁ、覚悟はできている。」
そう言うと、竜吾は腕からエネルギーの様なものを放ち、小型の太陽を一瞬作り上げた
それを見たカイザーはその太陽を取り込んだ。
カイザー「ぐおおおお!」
竜吾「覚醒せよ!!ボルシャックバクテラス!!」
次の瞬間、カイザーは眩いばかりの光を放ち、その姿を変えた。
カイザー「グオオ!!!!」
竜吾「ふ、フフフハハハハハハ!!焼き尽くせ!ボルシャックバクテラス!!!」
そう言うと、バクテラスの力により、デッドトロンもろともイニシャルズを焼き尽くした
そしてカイザーと竜吾は、一瞬にして足のコアを破壊した。
零「よし、角のコア破壊。」
ジャブラッド「残るは左腕だけみたいだな?」
零「…待て、ファルゴが…ドキンダムと戦ってるぞ!?」
ジャブラッド「…いや、もう決着は着いたみたいだぞ?」
ファルゴ「行けぇ!─」
ファルゴが何かを言おうとしたその時、俺の攻撃がドキンダム達を切り裂いた。
ファルゴ「なっ!?」
零「大丈夫か?」
ファルゴ「た、助かったぜ…ファーッファッファッ!」
零「それじゃあ、俺は胴体の方に行ってくる。サポートよろしくな?」
ファルゴ「あぁ、任せろ。」
そうして俺はジャブラッドに跨り、ドルマゲドンの方へと向かって行った。
ボウイ「ゼェ…ハァ…」
ドランゴルギーニに乗り、左腕のコアの前にいた。
そしてその前には、正体不明のイニシャルズが居た。
レッドトロン「HAHAHAHAHA」
ボウイ「クソォ!調子に…乗るなよ!!!」
ボウイは力の限り突撃したが、軽々とそのイニシャルズに弾き飛ばされてしまった。
ボウイ「クソォ…これじゃあ…」
ボウイの頭に、ノゾミと司令が浮かぶ
ボウイ「…」
だが、同時に零とゼロの顔が浮かぶ。
ボウイ「…」
次の瞬間、ボウイはそのマスターイニシャルズに掴みかかり、力の限りコアに押し付けた。
ボウイ「僕はやれるんだ!!!」
その時、ドランが光り輝き、一時的とは言えゴルドランの時の力を取り戻した
ボウイ「いけえええ!」
そうしてマスターイニシャルズの頭を掴み、コアを叩き壊した。
ボウイ「ゼェ…ハァ…」
そうして力尽きたドランはカードの中へ消え、ボウイは意識を失って落下して行った
だが、ジャブラッドが既の所でキャッチした。
零「カッコよかったぜ、お前。」
俺はそう言うと、リリス達の居る塔にボウイを置き、その場を後にした。
零「かなりイニシャルズも減ってきてるからな…さぁ、行くぞ。」
竜吾「行くぞバクテラス!禁断を叩き潰すぞ!」
イッサ「さぁ、行くぞカクメイジン。」
そうして俺たちは、ドルマゲドンの元へと向かった。