黒き騎士「…」
零達はソレ…いや、騎士を見つめており、騎士もまた、零達を見つめていた。
ファルゴ「…あー…俺達を助けてくれた…って事で良いのか?」
イッサ「…多分な。」
竜吾「おーい!お前なんて言う名前なんだー?」
黒き騎士「…」
ボウイ「あの印何処かで…」
リリス「…零、もう帰ろう。」
零「…」
リリス「…零?」
その刹那、騎士は零に斬りかかった
それと同時に、零は騎士の攻撃を受け、瞬時にそれを跳ね返した
両者は見ただけでわかるぐらいに殺意に満ちていた。
零「…」
黒き騎士「…」
イッサ「…ッ!?」
ファルゴ「ファッ!?お、おい零大丈夫かy…」
次の瞬間、騎士は瞬時に零を突き上げ、腹をその手にある鎌と剣で十字に切り裂いた。
零「ガハッ…」
騎士は傷を抑える零を見るとニヤリと笑った様に見えた
そして零は騎士を全ての負の感情を煮詰めたかの様な目で睨みつけた。
ジャブラッド「零!おい零!しっかりしろ!!」
零「…」
零は騎士の剣を一瞬の隙を突き、奪い取った。
だが、騎士はその隙に零を掴み上げた。
零「ガッ…」
その時、騎士に小石が投げられた
しかし、小石は騎士をすり抜けた。
そうして騎士はイッサの方をゆっくりと向いた。
イッサ「…おい!俺が相手だ…!」
だが、騎士は直ぐに零の方を向き、空に突然剣を刺した
その剣は空間を切り裂き、空中に巨大な穴を開けた。
騎士は零を掴みながらその中へと深く深く飛んでいった。
それと同時に、零のポケットから何かが落ちた音がした…
気がつくと、零は見知らぬ場所に居た
そこは真っ黒で…月も無く、ただ点々と星々が輝いているだけの空間だった。
零「…何のつもりだ?」
零がそう言うと、騎士はニヤリと笑った様に見えた。
直後、騎士はデッキを手に取った。
零「…やるのか?」
零は騎士を睨みつけると、ソレは宙へ浮かび、嘲笑うかの様に零を見下ろした。
零「ハハ…そうかそうか…また俺にはできないって言いたいんだな…?なぁ?」
零「…壊してやる。」
彼はデッキを取り出した。
騎士は、カードをマナゾーンに置いた。
零も同様、同じくカードをマナゾーンに置いた。
騎士はカードを引いた、その後、同様にカードをマナゾーンへと置くと、2マナでフォービドゥンサンライズを展開した。
黒き騎士「…」
騎士は零を見つめ、ニヤリと笑った。
零「…俺のターン、ドロー…2マナでソクトー=ソクレトーを召喚。」
零「…ターンエンド。」
黒き騎士「…」
騎士は再びカードを引いた、そして再びマナゾーンへと置き、3マナを使いバーロービリーバーと言うクリーチャーを召喚した。
それにより、1枚を墓地、1枚をマナ、1枚を山札の下へと送った。
そして、フォービドゥンサンライズの封印も1枚外れた。
そして騎士はターンを終えた。
零「俺のターン…ドロー、3マナで呪文、邪侵入」
零「山札から4枚を墓地に置き、墓地からジャジーブラッドをソクトーソクレトーを進化元にし、gneo進化」
零「ジャジーブラッドの効果により、山札の上から3枚を墓地へ置き、墓地から龍頭星雲人を手札に。」
零「そして、お前のバーロービリーバーを破壊だ。」
黒き騎士「…」
零「…ジャジーブラッドでシールドに攻撃、その時、ソクレトーの効果発動、俺は2枚引き、俺とお前は1枚捨てる。」
零「選べよ…」
黒き騎士「…」
そうして騎士は手札を1枚捨てた。
零「wブレイク…」
そうすると、騎士は手札から2枚のカードを見せた
1枚はベートーベンキューブ、2枚目は神歌と繚乱の扉
騎士はまずは山札の上から2枚をマナに置いた
そして、騎士は山札の上から4枚を捲った
…そこにあるクリーチャーは、バーロービリーバーのみ。
騎士はバーロービリーバーを出し、再び同じ事をした。
零「…ターンエンド」
黒き騎士「…」
その時、騎士が突如として零の前へと接近して来た。
零「…」
すると、騎士は零を見て涙を流した。
零「あ…」
それを見た零は、手に持っていた剣を床へと落としてしまった。
そうして騎士は再びドローをし、マナをチャージした
そして…8マナで…
───
イッサ「おい!どうすんだよ!あいつが連れ去られちまったぞ!?」
ファルゴ「んな事俺に言われてもわかんねぇよ!!!」
ボウイ「…」
リリス「零…」
その時、階段の方から足音が聞こえた
それは、月軍の…ムラマサ、サバト、アカリだった。
水華「あ!あの時の!」
サバト「お前達、随分派手にやってくれたみたいだな?」
司令「…待て、聖遺物はどこだ!?」
ムラマサ「…」
竜吾「おい!聖遺物だかなんだか知らねぇけどよ!よくのうのうと俺たちの前に出てこれたな!?」
ムラマサ「お前達が私に勝てるわけが無いだろう?」
竜吾「…」
その時、イッサが口を開いた。
イッサ「おい、テメェらあの黒いのとなんか関係あんのか?」
イッサがそう言うと、ムラマサは首を傾げた。
イッサ「…なんだよ。」
ムラマサ「悪いが、全くもって心当たりが無い。」
イッサ「…は?」
その時、イッサ達の後ろの空間が突如裂かれた
零「ぐ…うぅ…」
そうしてそこから零が飛び出し、イッサ達の前に叩きつけられた。
リリス「零!!!」
ムラマサ「は?」
サバト「零!?」
そうして、空から騎士が現れた。
黒き騎士「…」
ムラマサ「…あいつ…そんな訳ないか。」
零「おい…お前…!」
零が騎士を睨みつけそう言うと、騎士は零を見て嘲笑の眼差しを零に向けた。
零「待て…俺のデッキは…どこだ?」
ボウイ「…零」
零「…」
零が殺意に満ちた目で後ろを振り返ると、ボウイが零のデッキを持ってそこに立っていた。
ボウイ「…お前…デッキ落としてただろ…?」
零「…え?」
その刹那、騎士が剣を持ち零の背後に周り、零を突き刺そうとした。
だが、その間にムラマサが割って入った。
ムラマサ「…お前が何者だろうが知らないが、コイツは我々にとって重要な存在だ、悪いが容赦はしないぞ?」
その時、司令が叫んだ
司令「ムラマサ、サバト!お前達の目論みは知らんが、そいつが我々の聖遺物を奪い取った様だぞ!!!」
それを聞いた騎士はニヤリと笑った様に見えた、次の瞬間、また同じ様に空間を引き裂き、その中へと逃げた
そうしてその後を、ムラマサ、司令、サバトの3人は追いかけて行った。
零「…」
リリス「…零、大丈夫?」
零「…」
ジャブラッド「おい!零!!」
零「…あれ?お前ら…まだ逃げてなかったのか…?」
ボウイ「は?当たり前だろ?」
零「よっこらせ…」
零は立ち上がり、声を上げた。
零「…帰るか。」
ボウイ「おい!」
零「…何だ?」
ボウイ「デッキ忘れてるぞ!」
零「あぁ…ありがとう…」
竜吾「お…おい、大丈夫かよ?」
零「…何がだ?」
竜吾「…いや…何でもない。」
そうして、彼らは階段を下って行った。
階段を下へ下へと降りている最中、水華が口を開いた。
水華「…ねえ…イッサ先輩…私…デュエマ部…入ってもいいかな?」
イッサ「…俺は良いぞ。」
零「…あぁ、部長の俺からしても問題は無いぞ。」
水華「ほんと?じゃあ今度、デュエマ部のみんなでバンドやるなんてどう…?」
イッサ「だってよ零。」
零「…俺はいいぞ、お前らは?」
リリス「…いいと思う。」
ボウイ「…まぁ、練習すれば。」
ファルゴ「ファ…ファーッ…問題ねーぞ!」
竜吾「…まぁ、大体の楽器なら弾けるな。」
水華「言ったなー?じゃあ決まり!」
そうして、彼らは雪が戦っていた場所に来た
そこにはボロボロになりながらも、外を見つめる雪の姿があった。
水華「雪ちゃん!!!」
雪「あ…」
水華「無事で良かった!」
イッサ「おい、これ返す。」
そう言ってイッサは銃の入ったトランクを返した。
雪「ありがと…」
そう言った後、雪は水華に近寄って来た。
雪「…」
水華「え、な、何?」
そうすると、雪は蜃気楼の様にその場から姿を消した。
その時、レルムの携帯が鳴った。
レルム「あ…はい!こちらレルムです。」
矢奈「レルムちゃーん!皆んな大丈夫〜?」
レルム「矢奈教頭先生…」
矢奈「先みんなと一緒に避難したよー!何とか今無事〜!」
レルム「そ、そうですか…」
矢奈「外に人が居るはずだからねー!安心してよーし!」
矢奈「それじゃあね〜?」
そうして、矢奈は電話を切った。
零「…よし、降りるぞ。」
彼らは塔を降る
まるで螺旋の様に
…そうして、彼らは入って来た場所へと辿り着いた。
そうして水華は外へと一歩を踏み出した
それはきっと、未来への希望に満ち溢れたものだったのだろう。
バンッ
次の瞬間、沈黙を引き裂く様に音が静寂を貫いた。
ガタッ
バタン
そうして、水華の体が、まるで糸の切れた人形の様に、地面へと落ちた。