デュエルマスターズ darkness   作:deta豆

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第35話 展望台

─???─

 

とある場所で、7つの椅子が円を描くように置かれており、その椅子に4人が座っていた。

 

「太陽軍が黒血騎士団の平刃とやり合った様だ。」

 

緑色の席に座る男がそう言うと、2人が声を上げた

 

「第四教団は出るつもりは無い。」

 

「第一教団も右に同じく。」

 

ムラマサ、サバトが順に答える。

 

そんな中、緑の席の後ろの白いローブを着た1人の男が口を開いた。

 

「おい待てよ!第二の奴らはともかくとして、第五教団はどうした!?」

 

「新設された第六教団の奴らも来てもいいはずだろ!?」

 

白ローブの言葉に対して、緑色の椅子に座る男はそれに対して冷静に回答した。

 

 

「第五の者達は対抗勢力と戦争中だ。」

 

白いローブの男はそれを聞いて驚愕していた。

 

「何だと?」

 

だが、すぐに冷静になり、問いを投げかけた。

 

「じゃあ第六の奴らは何でいねぇんだよ!?」

 

白いローブの質問に対し、ムラマサも興味を示した。

 

「第六教団については私も気になる。何か理由が?」

 

緑の椅子に座る男は答えた。

 

「…彼らの目的が我々とは違う可能性もある。」

 

その言葉に、サバトは意義を唱えた。

 

「何故ここに居ないのかと聞いているんだ。分からないなら分からないと答えろ。」

 

サバトの言葉に対し、男は根負けしたかの様に口を開いた。

 

「はぁ…今は話せない…第六教団は事情が特殊なんだ。」

 

それを聞いた白ローブの男は声を出した。

 

「…何にせよ、誰も動かないなら俺が行くぜー。」

 

「司令も流石に1人じゃアイツに勝てないだろうしよ。」

 

白いローブの男がそう言うと、緑色の席に座る男は口を開いた。

 

「…それではW(ホワイト)、数人の部下を連れdm零のもとに向かえ。」

 

「そして、くれぐれも警察には見つからないように。」

 

ホワイトと呼ばれる青年は、男に向かって答えた。

 

「言っとくけどよ、俺はアカリみたいに回りくどい手を使うつもりはねーぜ。」

 

そう言って、ホワイトと呼ばれる青年はその場から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、俺はちゃっちゃと準備をして外へと出た。

 

零「それじゃ行くか。」

 

ジャブラッド「おい零、俺リンゴ飴食べたい。」

 

零「チッ、しゃーねーな、買ってやるよ。」

 

ジャブラッド「よっ!太っ腹!」

 

 

 

零「…展望台なら月がよく見えるか?」

 

そうして俺はスカイツリーの中へと向かった。

 

???「…」

 

 

 

零「広い…」

 

ジャブラッド「どうだ?なんか思い出せそうか?」

 

零「…いや、全く。」

 

 

 

その背後では、アカリが友達を連れて遊びに来ていた。

 

 

アカリ「それでさー」

 

女友達A「え、ねぇ!あれ零くんじゃない?」

女友達B「え!?どこどこ!?」

 

アカリ「え?」

 

女友達A「アカリ!零くんだよ零くん!」

 

女友達B「誰かとデートでもしてるのかな?」

 

女友達A「彼女居てもおかしくないからね。」

 

アカリ「え?ちょ、ちょっと…?何の話?」

 

女友達A「え?いや…零くんカッコいいしイケメンじゃん?」

 

女友達B「それにクールだし!」

 

アカリ「え?…そ、そうかな?いや…そう言うならそうなのかも…?」

 

女友達A「そうそう!絶対そう!」

 

アカリ「いやぁ…無いと思うけどなぁ…」

 

それを聞いた2人は驚きを隠せない様だった。

 

女友達B「え!?何でそんな事分かるの!?」

 

アカリ「…バイト同じで仲良いし。」

 

女友達B「え!?」

 

女友達A「どんな感じの人なの!?」

 

アカリの友達2人はアカリに興味ありげに質問を投げかけた。

 

アカリ「まぁ…良い奴ではあるけど…」

 

零「あ、アカリじゃん。」

 

アカリ「は?」

 

俺はアカリに気づいたと同時に、俺は少し近づき声をかけた。

 

零「奇遇〜!」

 

アカリ「あ、あはははは…」

 

アカリはわざとらしく笑っていたが、目は泳いでいた。

 

女友達A「えーっ…ど、どうしよう?」

女友達B「…」

 

零「あ、すまん悪かった…じゃあまた学校でな。」

 

俺はそそくさとその場を去った。

 

 

 

アカリ「…あ、ごめん!ちょっと待ってて!」

 

アカリはそう言うと焦った様に俺を追った。

 

だが、その瞳は活気に満ち溢れていた。

 

 

 

 

 

零「展望台ってどうやって行くんだ…?」

 

俺は途方にくれながら、スカイツリーを見上げていた。

 

ジャブラッド「おい!流石に腹が減ったぞ!」

 

ジャブラッドが荷物の中から小声で俺にそう言ってきた。

 

零「…そうだな…なんか食うか。」

 

俺はとりあえずフードコートの方でなんか食べる事にした。

 

 

 

 

零「たこ焼き1セットで。」

 

 

 

席に腰掛けた俺はたこ焼きを頬張っていた。

 

零「(うまうま)…」

 

ジャブラッド「おい、俺の分とっといてくれよ!?」

 

零「分かってるって。」

 

???「…あれ?零くん?」

 

零「ん?」

 

俺は声のする方を向いた。

 

そこには、ラーメンを持った礼先生が立っていた。

 

礼「隣、良いですか?」

 

零「どうぞ。」

 

礼「ありがとうございます〜。」

 

礼先生は滑り込む様にして席に座った。

 

礼「ところで、零くんは何でここに?」

 

礼先生は突然俺にそう聞いてきた。

 

零「…まぁ、そうッスね。」

 

 

 

しばらくの間が開いた後、俺はたこ焼きを礼先生はラーメンを食べ始めた。

 

だが、たこ焼きを一つ頬張った後に、後ろから視線を感じ振り返ってみるとそこには…

 

平刃「…」

 

零「あ、昨日のおっさん!」

 

俺がそう言うと平刃は少し悲しそうに泣き始めた。

 

平刃「昨日大変やったんやで、警察のお世話になっとったわ。」

 

零「いや、それそっちの責任じゃないッスか?」

 

平刃「…せやな!」

 

礼「あ、どうもー。」

 

平刃「ん?」

 

礼「零くんの担任の礼と申します〜。」

 

礼先生は穏やかだが何処か胡散臭い感じの声で平刃に挨拶をした。

 

平刃「おう!よろしくなぁ!」

 

礼「悪い人…と言う感じでは無さそうですね。」

 

零「そんな簡単に信用しちゃって良いのか…」

 

平刃「ところであんちゃん、こんなところで何しとるんや?」

 

平刃がそう興味ありげに聞いてきた。

 

零「あぁ、少し展望台で夜空が見たくて。」

 

礼「んー…まだ時間あるね。」

 

平刃「そんじゃなんか買ったるわ!」

 

零「おぉ!ありがとう!」

 

平刃「…それはそれとして、金タコ美味いんか?」

 

零「食べる?」

 

平刃「ほないただくわ!」

 

平刃「…以外とええやん。」

 

 

 

アカリは、駐車場で友達に先に帰っておいてと連絡をした後に、途方に暮れていた。

 

アカリ「…」

 

W「お困りみてーだな、司令。」

 

駐車場に、少し荒々しい声がこだました。

 

アカリ「…何?」

 

W「助けに来てやったんだから、もうちょい喜べよ。」

 

アカリ「…」

 

W「まぁそれはそうと、俺に良い案があるんだ。」

 

アカリ「…まぁ聞いてあげない事もないけど。」

 

 

 

 

 

─午後7時30分─

 

俺達はチケットを購入し、展望台へと

 

零「おー!展望台だ。」

 

礼「…」

 

平刃「はえー、えらい高いなぁ!写真撮っとくわ。」

 

そうしてエレベーターから降りた後、背後で声が聞こえた。

 

司令「ようやく来たか。」

 

零「!?」

 

平刃「な、なんや!?」

 

礼「こんにちは、どちら様?」

 

礼先生を無視し、司令は話し始める。

 

司令「dm零。随分お楽しみの様だが、今日は我々も楽しみたい。」

 

平刃の表情が急に硬くなる。

 

平刃「…あんちゃん、月軍につけられるとか何やったんや…?」

 

零「…まぁそっち側だろうしこの際仕方ないか…結構めちゃくちゃやってさ。」

 

その時、荷物の中からジャブラッドが飛び出して来た。

 

ジャブラッド「ついでに、禁断相手に同級生と一緒に暴れたりもしてたぞ。」

 

平刃「ワッハハハハハ!やっぱお前おもろい奴やったな?」

 

零「そりゃどうも?」

 

司令「話しは終わったか?」

 

司令は一歩前に出た。

 

司令「それではスペシャルゲストを紹介しよう。」

 

司令がそう言うと、背後のガラスが突き破られ、白いローブを着た青年が入ってきた。

 

司令「彼の名はW」

 

司令「月軍の白き騎士だ。」

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