俺とイッサがデュエルをし、ホテルから荷物をまとめた後、礼先生と共に電車に乗り学園の方に帰るのと同時刻。舞浜学園の寮の一室、ファルゴの部屋にて、ボウイ、ファルゴ、竜吾の3人が集まっていた。
「「「………」」」
3人は、それぞれ黙っていた。
皆何か話しづらい空気感になっていた。
沈黙を一番最初に破ったのはボウイだった。
「…な、なんで二人共黙ってるんだよ…?」
それもそうだ、当たり前だ。
何故ならファルゴが皆を呼んだ後この3人が集まってもう1時間39分43秒経過している。
「…ボウイ、零とイッサとリリスとは連絡つかねーのか?」
ファルゴが、ボウイにそう問う。
「え、まぁ…零とイッサは既読スルーだし、リリスさんはそもそも既読すら付かない…。」
それを聞いたファルゴは、少し黙った後、一言。
「そうか。」
それだけ言った。
「月軍のやつらから、何か聞いてないのか?」
竜吾がそう、ボウイに問いかけた。
ボウイは内心イライラしていた。
だがふと、司令、サバト、そしてムラマサが言っていた、"覇王"という言葉を思い出し、言おうとした。
その時、それを遮るかの様にギィィィと言う音と共に、扉が開いた。
そこにいたのは…
「ムラマサ…!?」
竜吾がそう言って、ムラマサを睨見つけた。
それを見たムラマサは、鼻で笑った後に言う。
「随分と、ピリピリしているな?」
「竜吾。」
その言葉と共に、竜吾はカイザーの力で攻撃をする。
だが、ムラマサは同時に刀を抜きその攻撃を軽くいなす。
そして、さらに、寮の一室の壁が破壊され…
ヴリドガルドが姿を見せた。
突然の襲撃だった、あまりにも唐突で、突拍子もなく、何の前触れも無い。
そして、寮はその破壊行為にも関わらずあまりに静かだった。
3人は、ヴリドガルドの触手に捕まれ、ファルゴとボウイは外へ投げ出された。
「うわぁぁぁ!?」
そう叫び声を上げるボウイを、なんとか着地したファルゴが受け止めた。
「クソっ!なんでこんな急に来るんだ!?」
ファルゴがそう言うと、ヴリドガルドの背後から現れたサバトがデッキを取り出し、言う。
「そんなことはどうでもいい、やるぞ。」
そして、竜吾とムラマサの方でも、互いにデッキを取り出していた。
「今回は、私の本気を見せてやる。」
ムラマサがそう言うと、竜吾は冷たい眼差しでムラマサをギロリと睨みつけた。
「行くぞカイザー…!こいつをここで始末する!」
さらに外では、サバトとボウイ、ファルゴが相まみえていた。
ファルゴは、ボウイの前に出て言う。
「ボウイ、お前は下がってろ。」
「あの光文明使いの仮面に手も足も出なかったんだ。」
「ここはデュエマ部最強の、このファルゴ様がやってやるぜ!ファーッ!」
それを聞いたボウイは怒り心頭だったが、それをグッと堪え、目の前のサバトへ向けることにした。
ムラマサ対竜吾
サバト対ファルゴ
2つの戦いが、交差する掛け声とともに始まった。
「「「「