デュエルマスターズ darkness   作:deta豆

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第38話 蒼き炎と2つの太陽

零とイッサは、礼先生と共に電車に乗っていた。

 

「…そういやボウイからなんか来てたな」

 

零がそう言うと、イッサは『あっ』という表情になる。

 

「そうか!アイツらからなんか呼び出しあったんだよ!」

 

それを聞いた零は思わずハッとしてスマホの連絡アプリの履歴を見た。

 

そこには『おい零!今日みんなで集まって月軍について話し合うぞ!』というメッセージがあった。

 

「マジかよ。」

 

零は思わず口からそう言葉をこぼした。

 

それを見た礼先生はハッとした顔を一瞬した後、零とイッサを見て言った。

 

「次の駅が目的の駅だ、すぐにでも行った方がいいよ。」

 

と優しく不思議な雰囲気で言ってくれた。

 

電車が止まり扉が開いた。

 

それと同時に、零とイッサは礼先生にお礼を言った後に、急いで学園の寮へと向かった。

 

 

その頃…

 

ムラマサ対竜吾の試合が竜吾の後攻2t目

に突入していた。

 

「ドロー」

 

「俺は2マナで呪文!ボルシャックゾーン!」

 

「山札の上から1枚をマナゾーンに。」

 

「そしてターンエンドだ…。」

 

それを見たムラマサはニヤリと笑い言う。

 

「相も変わらずボルシャックか。」

 

竜吾はムッとした後、に言う。

 

「お前のターンだ。」

 

それを聞いたムラマサはフッと笑い、言う。

 

「ドロー、3マナでボルメテウス・チャージャーを唱える!」

 

それを聞いた竜吾は一瞬目を見開いた。

 

「いや、そんなわけないか…。」

 

そう言葉をこぼした。

 

ムラマサは、ボルメテウス・チャージャーの効果で、山札の一番上を墓地に置き、ボルメテウスと名にあるカードを手札にくわえた。

 

「今回はボルメテウスだから手札に加え、そしてこの呪文をマナゾーンに置く。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「さぁ見せてみろ、お前の『バクテラス(ドラゴン)』を…っ!」

 

そうムラマサは、赤い三日月のような不気味な笑みを浮かべながら言った。

 

「そんなに焼かれたいなら…燃やし尽くしてやる。」

 

それを言う竜吾の顔は、冷たかった。

 

「ドロー!!!」

 

「俺は4マナで!ボルシャック・ドリーム・ドラゴンを召喚!!!」

 

「こいつはマナゾーンにドラゴンが4枚以上あれば、3マナ少なくなる。」

 

そうしてボルシャック・ドリーム・ドラゴンが現れると、周囲に赤い炎が上がった。

 

「行くぞ…ムラマサっ!」

 

「来い竜吾。」

 

 

「ボルシャック・ドリーム・ドラゴンでシールドに攻撃!」

 

「そ の と き に」

 

 

「行くぞ…!!革命チェンジ!」

 

「竜皇神!ボルシャック・バクテラス!!!」

 

その時、バクテラスの出現により、ムラマサと竜吾は外にぶっ飛ばされた。

 

遠くから、それを見ている者が居た。

 

「何をやっているムラマサ…!」

 

サバトが困惑しながらもそう言う。

 

「おいおい、よそ見すんじゃねーよ!」

 

「俺のターンだ!」

 

そうしてファルゴはカードを手に取った。

 

「行くぜ!ドロー!」

 

「いくぜ!ファルファルGO!」

 

「俺のバトルゾーンには竜社長(プレジデント)ゴルファウンデーション!」

 

「チアスカーレットアカネ!」

 

「グランドスラムスコーピオン!」

 

「そして銀河竜(ギャラクティカ)ゴルファンタジスタ!」

 

「クリーチャーが4体、そしてマナゾーンに光文明!」

 

「召喚ッ!創世竜(ジェネシス)ゴルファウンデーションを2体召喚!」

 

「アカネとグランドスラムを進化させるぜ!ファルファルGO!」

 

それを見たサバトは後ろを気にしながらも、ファルゴの攻撃に対応しながらも、デュエルを続けた。

 

 

竜吾はバクテラスの片に乗り、ムラマサは自力で着地していた。

 

「行くぞ竜吾!」

 

「…あぁ、わかってるよカイザー。」

 

 

 

「ッ…!」

 

少しの痛みをこらえる声を漏らしながらも、刀を地面に突き刺し、ムラマサは何とか着地した。

 

それを見ながらも竜吾は続ける。

 

「行くぞバクテラス!」

 

「まずはドリーム・ドラゴンの効果、山札の一番上がドラゴンなら出す!」

 

「ボルシャック・ドラゴンをバトルゾーンに!」

 

「さらに…行くぞ…バクテラス…ッ!」

 

竜吾がそう言うと、バクテラスは唸り声と共に更に炎を強くした。

 

「バクテラスの効果発動!」

 

竜吾はそう言って山札を4枚めくる…

 

「バクテラス意外のアーマードのクリーチャーを好きな数出すことができる。」

 

1枚目はバクテラスだった…だが。

 

「出すのは3体」

 

「1体目、ボルシャック・ボルバルザーク!」

 

「2体目、ボルシャック・太陽・ルピア!」

 

「3体目は、ボルシャック・ネオウルフェスウス!」

 

「まずはボルシャック・ネオウルフェスウスの超魂レイド!」

 

「山札の上3枚のうち1枚をこのクリーチャーの下に置く」

 

「さらに!ボルシャック・ボルバルザークの効果で手札をすべて捨る」

 

「そうすることで俺は3枚ドローできる!」

 

「どうだ…ッ!」

 

今ここに、バクテラスをはじめとした4体のドラゴンと1体のルピアが揃った…

 

だが、それを見たムラマサは竜吾を鼻で笑った。

 

「…何がおかしい。」

 

竜吾の言葉を聞いたムラマサはニヤリと笑って言う。

 

「確かに、お前の盤面は強い」

 

「バトルゾーンに居る限り負けないボルシャック・ボルバルザーク」

 

「完璧な防御と攻撃を同時にもたらすバクテラス。」

 

 

 

「…それがどうした。」

 

竜吾はムラマサの言葉に対し、冷たく睨みながら言う。

 

「昔から、デュエリストは皆油断する。」

 

「トリガーの結果も見ずに。」

 

竜吾はムラマサのその言葉を聞くと、何も言わずにバクテラスのTブレイクを発動した。

 

「…st、呪文ブレインスラッシュ。」

 

「3枚ドローし1枚を捨てる。」

 

それを見て竜吾は言う。

 

「なら、ネオウルフェスウスでシールドに攻撃!」

 

「俺の勝ちだ!」

 

 

ムラマサの2枚のシールドが割れた

 

…だが

 

「今日の私はついているな。」

 

ST(シールド・トリガー)、コブラ そして」

 

魂と怒りの盾(ボルメテウス・ガード)

 

「ボルシャック・ボルバルザークをシールドに」

 

「そして、コブラの効果で…」

 

「降臨せよ、我が魂」

 

ボルメテウス・リバース・ドラゴン(本物の竜)!!!!」

 

突然、ムラマサの背後の空間が裂け、そして…蒼き竜がその姿を現した。

 

その竜は咆哮を上げた。

 

竜吾はそれを見てかたまった、竜吾のドラゴン達すらも。

 

そして、ボルメテウスが放つ蒼き炎は

 

ボルシャックの太陽を飲み込んだ。

 

竜吾は、ボルメテウスを見て固まっていた。

 

「…嘘だ」

 

「だってボルメテウスは…姉ちゃんの…」

 

それを聞いたムラマサは鼻で笑った。

 

「あぁ、龍宮蒼奈の事か」

 

「あいつは私が殺した。」

 

「あの女はボルメテウスにふさわしくない、そしてついでにこの目も奪ってやった。」

 

ムラマサはそう自分の左目を指して言う。

 

その言葉が竜吾を本気で怒らせた。

 

「…殺す!!!」

 

「行け!!!」

 

だが、動かない、いや…皆動けないのだ。

 

「ボルメテウス・リバース・ドラゴンは、出た瞬間に相手クリーチャーを止める。」

 

「それじゃあ、私のターンだな。」

 

ムラマサが焦る竜吾の前に立ちながらそう言う。

 

「ドロー」

 

「私は3マナで呪文、宝魂剣と獄門盾の決断(パーフェクト・エターナル)。」

 

「お前のバクテラスとボルシャックドラゴンをバトルさせろ。」

 

それにより、挽回はまるで糸で操られているかのように、ボルシャック・ドラゴンを破壊した。

 

「ぐ、な、なんだ!?」

 

そう言うカイザーに、ムラマサは赤い三日月のような不気味な笑みを浮かべて言う。

 

「パーフェクト・エターナルは同士討ちもできる。」

 

カイザーの口から、なんだとと震える声がこぼれた

 

「さらにもう一度同じ効果を選択、バクテラスと太陽・ルピアだ。」

 

それを聞いて、バクテラスの体が不自然に動き、太陽ルピアへと向う。

 

「やめろ…」

 

カイザーがそう言う、だが止まらない

ルピアも、身動きが取れない。

 

そうして、ボルシャック・バクテラスはボルシャック・太陽・ルピアを破壊した。

 

「さて」

 

ムラマサが言葉を続ける。

 

「2マナでボルメテウス・ハックを召喚。」

 

「ターンエンド、お前のターンだ。」

 

それを聞いた竜吾は、黙ってカードを手に取った。

 

「ドロー…」

 

竜吾には、この状況を挽回できるチャンスを…

 

 

 

掴めなかった。

 

 

 

「だが…俺にだってトリガーはある…!」

 

「お前に出せて…俺に出せないわけがない!」

 

それを聞いたムラマサは言う。

 

「お前、ボルメテウスの能力を忘れたのか?」

 

「私は、掴み取ったチャンスを相手に渡すほど愚かではない。」

 

それを聞いた竜吾はハッと目を見開いた。

 

「あ…」

 

そうしてムラマサはドローした。

 

「行くぞ!」

 

「5マナで呪文!希望と勝利の伝説!」

 

「カードを山札から2枚ドローし、手札から顕現せよ!」

 

「もう一体の我が魂の竜よ!!!」

 

「ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン!!!!!」

 

その声と共に、後ろの裂け目からもう一体、ボルメテウスが現れ、周囲を蒼炎で満たした。

 

バクテラスも、竜吾も、蒼炎に飲み込まれかけていた。

 

「お前なんかに…!」

 

そう言う竜吾を無視し、ムラマサは言う。

 

「ドリーム・ボルメテウスの効果発動」

 

「カード1枚をドローし、相手の手札を1枚を捨てさせる。」

 

「行くぞ、ドリーム・ボルメテウスでシールドを攻撃」

 

「その時、バクテラスをシールドに送る。」

 

バクテラスは黙ったままシールドへと送られた。

 

「そして、そこシールド3枚を攻撃。」

 

ボルメテウスの蒼炎は、シールドを溶かした。

 

「ドリーム・ボルメテウスのブレイクしたシールドは、かわりに墓地に置かれる。」

 

竜吾がブレイクされたシールドを見ると、gs2枚、そしてホーリーグレイスが1枚。

 

だがそれもお構いなしにムラマサが言葉を続ける。

 

「さらに、シールドがブレイクされたことにより」

 

「ハイパーモード、発動。」

 

「ボルメテウス・パックとボルメテウス・リバース・ドラゴンのハイパーモードを解放。」

 

「ボルメテウス・リバース・ドラゴン、やれ。」

 

ボルメテウス・リバース・ドラゴンが竜吾のシールドに向かい、蒼炎と水のブレスを放つ。

 

「ボルメテウス・リバース・ドラゴンのハイパーモード時の効果だ」

 

「ブレイクしたシールドは山札の下に送れ。」

 

竜吾に残されたシールドは1枚、バクテラスのシールドだ。

 

「コブラで最後のシールドをブレイク。」

 

「トリガーは無いな?」

 

そう言って、蒼き瞳の女の剣客『ムラマサ』は一歩一歩、竜吾に近づき。

 

そして目の前に辿り着いた時、刀を抜き、言い放つ。

 

「ボルメテウス・ハックでダイレクトアタック。」

 

そう言って、ムラマサは竜吾に刀を振り下ろそうとした。

 

だが、一瞬ムラマサが止まって言う。

 

「降伏した方が身のためだ。」

 

その蒼き眼は竜吾の金色の瞳を見ていた。

 

血走り、悔しさと、自分への憎しみがムラマサの目に映った。

 

それが竜吾の答えだった。

 

そして、ムラマサは眼を閉じた。

 

その時、竜吾の耳に声が聴こえた。

 

「今更もう遅い…。」

 

そして、その一瞬の隙が竜吾の命を救った。

 

ムラマサの右側から、突然ムラマサの振り下ろした刀を、竜の形を模した剣が止めた。

 

そして、竜吾とムラマサが、に右を向いた。

 

そこに居たのは…

 

龍皇 帝(キングカイザ)…ッ!!!」

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