AC6主要人物全員転生 in ワールドトリガー 作:ミールワームの照り焼き
……まさか、loader5が破壊されるとは。大赤字もいいとこだし、カーラとウォルターになんて言われるか。前世では無敗だったのにまさかの初黒星だ。
九分九厘、二人目の黒トリガーのせいだけど本当にやるな、玄界の兵士。
まあでもルビコンの頃と違って、ACが壊れても普通のトリガーで戦えばいいだけなんだよね。ACに乗ってなくてもまあまあやれるし。
今切り結んでいるのが多分最後の一人だ。
強い。純粋な剣の腕なら前世含めて今まで戦った相手の中でダントツで一位だ。近づいてのチャンバラは少し分が悪い、けど引いたら引いたで斬撃を飛ばしてくるし、もっと離れて射撃トリガーで引き打ちしたいけど、上手く間合いを潰されてそれもできない。相手の拠点に入ったのはバカだったな。トラップも張り巡らされてるし。
ここへきて結構な強敵だ。
残存トリオン量も底が見えてきたし、どうしたものか。
ACがあれば、いくらでもやりようがあるんだけど。
このままじゃジリ貧だ。
「よくもここまでやってくれたな近界民、目的はなんだ?」
「目的は……友好関係を築いてこいって言われてきたんだけど」
「ふざけるな!」
ふざけてない。
けど、そう言われても仕方ないか。
「頑張って1人も殺してないから今からでも話を聞いてくれないかな、黒トリガーの2人も船にいるし」
「黙ってもらおッ!?」
足元からトリオンのブレードが生えてきた。
……おれじゃなくて相手の足元に。これはさっきから鬱陶しかった拠点の防衛トラップ?
『お待たせしましたレイブン。敵拠点のシステムの掌握が完了しました』
……さらっとすごい事言ったねエア。
ハッキングデバイスを適当に色んなところに仕込んではきたけど、システムを完全に落とせるとは思ってなかった。
「なんにせよ、これで終わりか」
首を落として、これで殲滅完了。
疲れたし、あとはエアにお願いしよう。
▲▼▲▼
「すまない……あと少しだっだが」
司令部に戻ってきた忍田にかける言葉を持つ者はいなかった。
もう、戦える人間は残っていない。忍田の敗北はすなわち、ボーダーの敗北を意味する。
『こんにちは、ボーダーの皆さん』
不意に、澄んだ女の声が司令室に響いた。
正確には、ボーダー内のありとあらゆる端末からその声は出力されている。
『私はエア。みなさんが戦った彼の……特殊補助人格。わかりやすく言えばサイドエフェクトです』
ボーダー各所で驚きの声が上がる。
自我を持つサイドエフェクトなど、聞いた事もない。
『私達は近界の国家コラーキの一派、オーバーシアー。玄界の皆さんと取引をしたくこの地へ赴きました。不幸な行き違いにより、戦闘となりましたが……オーバーシアーの当主はボーダーとの友好関係を望んでいます』
「オーバシアー……」
城戸司令が瞑目してこぼす。
友好関係とは果たして名ばかりだろうか。そして、オーバーシアーはあくまでコラーキという国家の一派閥に過ぎないという。ボーダーを蹂躙したあの怪人は戦力の極一部の可能性が高かった。
『こちらの目的は玄界の宇宙に存在する……可能性のある、惑星ルビコン3の探査。それに伴う玄界側の協力と拠点の提供をお願いします』
どんな無理難題を突きつけられるかと身構えた司令部に告げられたのは、不可解な内容だった。ルビコン3という名前を聞いた事のある人間はいない。そもそも、人類はまだ宇宙に進出できているとは言い難いのだから。
『この提案を断られた場合、私達の本意ではありませんが、コラーキの他派閥と合同でボーダーを殲滅した後、玄界の占領に乗り出す事になるはずです……一時間後に、当主ハンドラー・ウォルターとの通信を繋がせていただきます。ボーダーのみなさんの賢明な選択を望みます』
戦闘を詳細に書こうとするとエタる可能性大なので、涙の大幅カット。
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