スタートと同時に全騎馬が一位の緑谷チームに一斉に襲いかかる。まぁ、そうなるわな。結局のところ1000万ポイントの争奪戦だ確保さえしてしまえば守りに徹すれば良いからな。私達も当然狙っていく。だが
「狙いに行くのは今じゃない。まずはこの混乱で1000万以外を狙おうとする奴は必ず出てくる。そいつらのさらに後ろから狙いに行くぞ」
「分かった」
「承知した!」
「OK!」
私達は緑谷チームに殺到する中で異なる動きをしている騎馬へ狙いをつけるべく出遅れた風に周りに張り付き俯瞰する。
·····見つけた
私は緑谷チームに気を取られている爆豪チームに迫るひとつの騎馬を発見した。金髪の男が騎手として駆るその騎馬はなんと爆豪との攻防を制してハチマキを奪っていった。ありゃブチギレてるな
「あれは·····コピーか?強いというより·····巧いといった所か。初見殺し性能なら心操にも負けてないんじゃないか?事前にこの目で見れて良かったな」
「正解。彼は僕のクラスの物間寧人。個性はコピー、相手に触れてから5分間個性を模倣できる。複数ストックは可能だけれど同時発動は出来ないよ」
「なるほどな·····よし、分かった。ならまずはアイツらから狙いに行くぞ。爆豪がブチ切れながら追いかけている今がチャンスだ漁夫りにいく。だけど庄田、キレて視界が狭まってるだろうが安易に爆豪は狙うなよ」
「同じA組だからなんて言わないだろうね?」
「当たり前だ。確かに今突っ込めば爆豪の隙は突ける、だが突けるだけだアイツはそこから動きを見た後に余裕で対応してくる。庄田を爆破から守り切れる量と強度の筋肉の盾を腕に形成するのは難しいからな。最初から私が爆豪を抑える準備をしておく。心操、まだお前の個性は使うなよレスバで頭に血を上らせ安くするためにも人の言葉に耳を傾ける余裕が出てくるまでは封印だ」
「おう」
「わかった」
「よし!行くぞ!!」
私達は物間の騎馬を爆豪達と挟み込むように後ろから迫る。
「邪魔ァすんなや!!!てめぇから殺るぞ今筋ィ!!」
すると当然爆豪がブチギレてくる。
「いやぁ読みやすくて助かるな。庄田、尾白、心操、手筈通りに行くぞ」
「「「おう!」」」
「さて、そんなバカでけぇ声出さなくても聴こえてるよボンバーマン!!大人しく漁夫られろ!オラァ!!!」
片腕を肥大化させ地面を思い切り叩きつけ大小様々な飛礫をぶつけるが爆豪はそれを手で払うように爆破し、芦戸、切島、瀬呂も問題なく切り抜ける。だが問題は無いそうら、そろそろ気付くだろう?この攻撃の『面倒臭さ』を
「クソッ!この石対処しないといけない程度には硬くて痛てぇ!」
「強骨ちょっと!!なんて攻撃飛ばしてくるの!!」
「おい爆豪!短気起こして前面にフルパワー爆撃とかするなよ!?」
「分かっとるわ!(クソが·····!この序盤じゃ対処するには隙を晒しすぎるつっても無視するには被害がデカすぎる警戒しながら処理するにゃ足を止めるしかねぇ·····ムカつくなァ·····!!!!!)」
ホホホホ、キレとるキレとる。だがいくら短気な沸点ZEROな頭気化ガソリンの爆豪でも突っ込んでくるのはまだ無理だ。もっとキレてりゃあ突っ込んで来るかもしれんが、それでいい。序盤にかち合うにゃあ少し荷が勝つからな。そもそもメインデッシュはあくまでもコッチだ。距離もしっかり保てているし今なら獲れるな。
「オイオイオイオイ!よりによってA組と組むのかい!?庄田!!」
「申し訳ない物間くん·····君がB組のために動いているのは知っている。だがこちらにも通すべき筋がある!やるからには全力で挑ませて貰う!!」
「ッ!上等·····!!」
騎馬上では物間と庄田がとっ組み合う。庄田は最低限の威力を乗せた細々したワン・ツーを打ち込み、
「オイ、余所見すんなや舐めてんのか?」
「ハハッ、なるほどそう来たか」
BOOM!!!と爆発音と共に爆豪が痺れを切らして単独で空中エントリーだ。なるほどな騎馬として突っ込めないけど空中を自分の機動力で飛んでくれば問題ない⋯か何とかして突っ込んで来るとは踏んでたが予想の斜め上だな。騎馬から離れてるやんけ!!と思わんでもないがミッドナイト先生がOKだと言うならそうなのだろう物間と庄田も面食らってら。けどまぁむしろ好都合だな
「舐めてねぇよ。今は眼中に無いだけだよ爆豪」
「アァ!?眼中に無いだァ!?それを舐めてるって言うんだろうがクソがァ!!!!!」
「後でちゃんと相手してやるからそうがっつくなよ。余裕の無い男はモテないぜ?それに、お前は今は落馬判定にならないように気をつけるのが先だろ?」
「なっテメ⋯!!!」
一気に腕から肩にかけての筋肉を膨張、圧縮させる。爆豪は気づいたようだがもう遅い私はすくい上げるように思いっきり拳を天に突き上げる。本家や緑谷程の威力は無いが十分だろう
「踏ん張れよ!尾白ォ!心操ォ!見よう見まねのSMASHモドキだァ!!!!」
「出鱈目だな本当に⋯!」
「こっちは大丈夫だ!」
突き上げた拳の軌道に沿って暴風が吹き荒れる。砂を巻き上げ小さな竜巻が巻き起こる。
「チィ!!!」
「しまった!」
物間が顔を覆ってしまう。それに騎馬達はまともに目に砂が入るこの状況じゃあ止められない。無理やり飛行している爆豪はさすがにこの中でバランスを保つのは無理だと判断し騎馬に撤退。ならもう独壇場だろ
「じゃあ、貰ってくぜ?ありがとな」
「やられた!!」
「クソがッ!!」
爆豪と物間チームのポイントを貰い一気に2位に躍り出る。ここからは狙われる立場だが、守りに徹しつつ1000万をこそぎ取る。
だがまだだマーク出来てない奴らが減ってからだな。その前にもう1人くらい大物を狙ってみるか⋯そんでもって
「そろそろ出番だぜ心操くん。轟をワンパンして普通科の星になろうぜ」
「⋯そりゃあ俺もこんな個性で戦うんだ覚悟はしてるが本当にやるのか?今更綺麗事を言うつもりは無いけど流石に⋯」
「俺も確かに気持ち良くは無いな⋯」
「勝負の世界では正々堂々のみが正義では無いことは理解はしているがこの場でそのような戦法は相応しくないのだろうかと思ってしまう」
「まァ、お前らがどうしてもって言うなら止めるが⋯そんな甘い相手じゃないぞ?はぁ⋯お人好し共め。まぁいい最終的な判断は心操に任せるよ」
さぁ運が良ければ緑谷も食っちまうか