さて、昼休憩だ。皆は売店の食い物や持参の弁当なんかを食べるらしいが、私は午後の競技に向けての準備を進める。巨大なボストンバッグ型のクーラーボックスから取りだすのは炭酸を予め抜いておいた2リットルコーラを6本と巨大タッパーにミチミチに詰め込んだインゴット型の栄養食それを黙々を口に詰めていく。
「ねぇ強骨何食ってんの·····?つかコーラやば」
「チョコバーですの?」
「なんかそれにしては繊維っぽいね?」
「なんかビーフジャーキーっぽいかも!」
一緒に昼食を取ってる響香、百、美奈、透が不思議そうな顔で私の食べている物を見る。まぁあんまり目にしないだろうなとは思う。
「ング·····透まぁ正解だな。これはペミカンって言ってな肉と油、ドライフルーツを固めた登山とかに持っていくような非常用栄養食だ。ちなみにこれは私の特製手作りで100g辺り1200kcalくらいある。吸収効率もすこぶるいいからなこれを2kg、1時間弱で身体に全部カチ込むぞ」
「えっ100g1200kcalを2kgって·····想像するだけでゾッとするわ」
「そのレシピ後学の為に後で教えて頂いても?」
「カロリーもだけど普通に食べるの大変そう!」
「顎いたそー!てか自家製すご!」
「当然強化してる。普通に食ってたら下顎消えるぞ」
「やっぱり?」
ワイワイと盛り上がる背後を他所に炭酸抜きコーラで流し込んでいく。実は味はそんなに美味くないし固いのであんまり時間の余裕が無いのだ。
昼休憩も終わりかけ、私も食事を終えた辺りで上鳴と峰田が話しかけてくる。
「あ?チアコスで応援合戦だァ?アホくさ·····なら事前に連絡行くだろ
「お前にはバレると思ってたぜ·····!」
「だから個別に話しかけたんだよなぁ!?」
「は?つまり
「おう!だからよぉ」
「だからァ!」
そう言って2人は完璧な土下座を披露する
「「騙されたフリして一緒にチアコスしてください!!!」」
こ、コイツら·····!!なんて真っ直ぐで澄んだ目でカスみてぇな提案をしてきてやがる·····!!動揺(ドン引きとも言う)した私を見て峰田が畳みこんでくる
「強骨ゥ!頼むよぉ!オイラどうしてもお前ら女子達のチアコスが見てぇんだよぉ!それに何だかんだ言ってお前も見てぇだろ!オイラ見てんだぞ!実践訓練とかで女子達のコスチューム見て機嫌良くなってるの!!」
チッ·····クソがバレてら。痛い所を突いてくるなこのスケベぶどうが調子コキ腐りやがって。しょうがないだろ皆私と違ってもちフワしてて可愛いんだからよ
「ハァ·····分かった、負けたよ。チアコスしてやるから急げよ。」
「「イエスマム!!」」
そう言うといい笑顔で上鳴と峰田は走っていった。
さて、お楽しみの午後である。
『さァ最終種目発表の前に予選落ちの皆に朗報だ!!あくまで体育祭!ちゃんと全員参加のレクリエーションも用意してんのさ!本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げて·····ン??』
入場口から改めて出てくるチアコスのA組女子達。
『どーしたA組!!!???』
「騙しましたわね!?峰田さん達!私はどうしてこう何度も峰田さんの策略にハマってしまうのですか·····?」
「アホだろアイツら·····」
「でも似合ってるぜ響香。可愛いぞ」
「ちょっやめてよ強骨!」
「まぁでも良いんじゃない?やったろ!!」
意外とやる気なのが多くて結構バレませんように。
『さぁさぁみんな楽しく競えよレクリエーション!それが終われば最終種目!進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式一対一のガチバトルだァ!!!』
「さぁ組み合わせは1位からくじ引きで決めるわよ!」
その結果こうなる
緑谷VS心操
轟VS瀬呂
切島VS今筋
尾白VS芦戸
庄田VS発目
上鳴VS飯田
常闇VS八百万
爆豪VS麗日
ふむ、私は第3試合か消化時間的にもまぁ悪くは無いな。こう言っちゃ悪いが切島とは消化試合もいいところだ。どこまで温存して勝てるかの試合になりそうだな·····さて、チアで準備運動して備えるかな。
ちなみに レクリエーションはスケールのでかい大玉転がしだった。ちなみに結局私もチアに参加したが非常に有意義な時間だったと思う。小さくぽんぽんを振る百を見れたしな。たまには上鳴と峰田のアホコンビもいい仕事をする。
『さぁてステージを乾かして第3試合だ!こっちも見応え抜群だぜ!』
『その鉄壁の個性は何者も通さぬ無敵の盾!ヒーロー科切島鋭児郎!!』
「おっしゃァ!!」
『VS!力こそパワー!その筋肉はあらゆるものを撃ち砕く最強の矛!肩に戦車乗せてんのか!?同じくヒーロー科!今筋強骨ゥ!』
「なぁ切島お前を舐めてるとかそんなんじゃあないんだ。だから気を悪くしないでくれ」
「ん?なんだ強骨?」
『
「一撃だ。全力で固めろ·····死ぬなよ」
私は全身に筋肉を纏わせて爆発的な踏み込みを見せそのまま身体を畳み懐に滑り込む。反応させるつもりは無い。そのまま体を左に捻りながらすくい上げるように斜め上にフックを切島のテンプルに叩き込む。瞬間コンクリートが切島との間に差し込まれるが知った事じゃない。そのまま、走り抜けるッッッ!!
「オラァ!!!」
「ぐッッッッ!?」
コンクリートごと打ち砕きそのまま切島を場外まで吹き飛ばし壁面に激突させる。凄まじい衝撃音と共に泡を吹いて気絶した切島の姿が顕になる。
『·····しゅ、終了〜!!えげつねぇガゼルパンチが炸裂ゥ〜!!轟に続く瞬殺!つか切島生きてるか!?2回戦進出は今筋強骨だァ!!!』
歓声と共にリングを下りる。
さて、2回戦で先に待ってるぜ尾白クン
大変励みになるので感想下さい(乞食)