血狂いの娘   作:懐紙

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お気に入りや感想も早速頂いて嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いします。あと記入していなかったタグを追記しておきました


合格と再会、そして個性把握テスト

「試験終了か。いい攻撃だったよボンバーマン」

 

「なんでてめぇが上からなんじゃデカ女ァ!」

 

「ちょ、やめなよ試験が終わったばっかしなのにさ!」

 

「うるせぇ耳女ァ!俺に指図すんじゃねぇ!!」

 

「み、耳って·····あっちょっと!!」

 

そういうとボンバーマンは踵を返して会場を後にしようとするので私は声をかける。

 

「まだアンタ達の名前を聞いてなかったよな。私の名前は今筋強骨。強骨って呼んでくれ」

 

「あっウチは耳郎響香。よろしく強骨」

 

「····················爆豪勝己」

 

「そうか。お前は合格するだろうしな。同じクラスになったらよろしく頼むぜ。ボンバーマン」

 

「テメェおちょくるのも大概にしろよデカ女ァ!!!」

 

「アッハッハッハッハッ!!」

いや、面白いな爆豪勝己。気に入った

こうして私の雄英高校の入試は騒がしく幕を閉じたのだった。

 

 

 

入試からひと月。特に代わり映えはしない。いつものように日課を済ませて朝食を取っていると

 

ピンポーン♪

 

 

とチャイムがなる。やっと来たか、待ち侘びたぞ雄英高校。

合否の通知書を受け取る·····これは·····なんだ?投影機か。凝ったことをするなぁと思いつつ再生スイッチを押すとそこに映っていたのは予想外の人物だった

 

『私がー投影されたァ!』

 

「·····オールマイト?」

 

『そう!今年から雄英高校の教師になるオールマイトだ!顔見せとサプライズを兼ねて私が個人個人に合否の通知メッセージを送っていてね!』

 

『今筋強骨少女!まずは筆記試験3位で合格だ!よく頑張ったね!そして実技試験!敵Pが70P!さらに見ていたのは戦闘力だけにあらず!他の受験者なんかを助けたりした時に追加されるレスキューPというのもあってね!それが37P、合わせて107P!素晴らしい!もう1人と並んで首席合格だ!待ってるぜ今筋少女!今日からここが君のヒーローアカデミアだ!』

 

オールマイト。全ての理不尽を拳1つでねじ伏せ人々を笑顔にする誰もが認める世界最強のヒーロー。そんな彼に教わる事が出来るのか。私の戦闘スタイルの完成系と言っていい人に師事出来る、降って湧いた「近道」の切符の価値に改めて合格の喜びが湧いてくる。決めた、今日の晩飯はいい肉を食おう。

 

 

 

 

 

 

 

そして数ヶ月後、4月

春先の暖かな風と桜の香りを感じながら巨大な雄英高校の門をくぐり、案内の通りA組の教室へと向かう。クッソでかいドアに近づけば同時に着いた緑髪のクラスメイト。挨拶をしようと口を開いた時、聞き覚えのある怒鳴り声が響いてきた。

 

「アァン!?どこ中だテメェ!!」

 

昭和のヤンキーのようなアヤに少しにやけながら教室の扉を開く。爆豪に絡まれてたメガネの彼が緑髪くん·····緑谷くんに話しかけていた。後から来た女子も知り合いらしく、なんかは忙しいみたいだし挨拶は後でいいか。席は·····ここか。後回しにして席につけば見知った"制服"が歩いてくる

「お前も合格してたのか。透」

 

「うん!強骨ちゃんも合格おめでとう!これから3年間よろしくね?」

 

「あぁ、よろしくな透」

 

入試ぶりの再開に嬉しく思いつつ握手をしていると声がかかる

 

「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ」

 

ムクリと扉の前に立つ寝袋に包まりながらゼリー飲料を啜る男·····ヒーローなのか?まぁ雄英の教師なのだからそうなのだろう。

 

「担任の相澤消太だよろしくね。とりあえずお前ら、コレ着替えてグラウンド集合な」

 

体操服が渡され先生は去っていった。急展開過ぎるからクラスの皆は少し戸惑いつつも皆男女別れて更衣室へ向かった。

 

 

服を脱いで下着姿になった時、更衣室にどよめきが起こる。女子の皆の視線が私に向かう

 

「なんなんだ?」

 

「いや·····すっごい身体だなって」

 

「ジロジロ見ちゃってごめんね、でも筋肉凄くてさ」

 

「ケロ、どれだけ鍛えたらそんな身体になるのかしら」

 

「あぁ、そういう事か。まぁ鍛えてもいるが、この身体は個性の影響によるのが大きい。ミオスタチン関連筋肉肥大という先天性の遺伝子疾患があってな。まぁ簡単に言うとミオスタチンというタンパク質の動きが常人よりも鈍くそれによって何もしなくても筋肉が着くというものなんだが····私はそれを遥かに凌駕していてな、ほぼそれが動いてないんだ。だからボディビルダーのような筋肉が着いてるんだ」

 

「そ、それはそれで大変そう·····」

 

「ま、不便な事は多いな。それより早く着替えた方がいいんじゃないか?何をするか知らんけどね」

 

 

そう言って一足先にグラウンドへ集まる。全員が揃ったあと、相澤先生が口を開く。

 

「これから君達にやってもらうのは身体測定。小、中学の時にやってたろ?それを個性込みで行ってもらう。そうだな入試の1位は·····爆豪と今筋か。どっちでもいいから投げろ」

 

「じゃあ先手は譲るぜ爆豪くん」

 

「チッ」

 

「なら爆豪、お前投げろ」

 

「ほんじゃあ·····死ね!!!!!!」

 

BOOOM!!!大きく振りかぶりながら爆風にボールを乗せて遥かむこうにボールを吹き飛ばし結果は705mさすがの記録だな。普通では見ることの無い記録と個性を思いっきり使えるとわかったクラスメイト達は「面白そう!」と浮き足立つ。

 

 

「面白そう·····ね。君達は3年間そんな腹積もりでいるのかい?よし、こうしよう。この身体測定で総合最下位の生徒1名を除籍処分としよう」

 

 

それを聞いたクラスメイト達は口々に理不尽だ!と異議を唱えるが、相澤先生は飄々と続ける

 

 

「自然災害、大事故、身勝手な敵、この日本を襲う理不尽は君達の待ったを聞いてはくれない。そういう理不尽を覆すのがヒーロー、つまりPlus ultraさ全力で乗り越えてこい」

 

 

個性把握テストが始まる

 

 

 

第一種目 50m走

 

隣はメガネくん飯田天哉。スタートと同時に私は脚全体に筋肉を纏わせ、更に踵から一気に骨を突き出して跳躍する。そのまま一息にゴールへたどり着く。ほんの1呼吸後に飯田がゴールした。私の記録は2.45秒まぁ50mの跳躍ならこんなもんだろう。

 

「ぼ、俺が抜かれるとは凄いな!速さには自信があったんだが、まだまだ修練が足りないな」

 

「いや、あれはまぁ瞬発力だからな。見たところ全力にはもう少し助走がいるんだろう?これが100や200なら変わってたろうさ。」

 

「いやしかし、素直に感服するよ。それとその個性痛くないのかい?」

 

「ん?あぁ、まぁ筋肉剥き出しだから見た目にはそうか。だが心配しなくていい。神経は通ってないし、骨を突き出した所はもう再生してる」

 

私の個性【筋骨増強】は筋肉だけではなく骨を「増」やして「強」化する。骨は鋼よりも固くなるし、ウ〇ヴァリンのように新しく骨を生やしたりも出来る。そして副次効果なのか強力な再生力も着いている。これだけ見ると完璧だがこの個性はとかく燃費が悪い。個性を使った日は1日に10万キロカロリー以上摂取しないと私は餓死するし、普通にしていても1万キロカロリーは必要だ。おかげで凄まじい食費を毎月叩き出しているのだ 。

 

説明すると飯田は成程、デメリットは確かに大きいがとても強力な個性だ!と褒めてくれた。私としては破壊以外に大した使い道のないボンクラ個性だと思っているが、人の考えはそれぞれだろうさ。

 

 

第二種目 握力

 

これこそ私の十八番中の十八番だ。特に気負うことも無く筋肉を纏い握る。壊してしまいそうで嫌だったのでそこまで力は込めていない。

 

記録1450kgw

 

 

その記録を見ていたしょうゆ顔、瀬呂範太と紫の玉みたいな髪の毛の峰田実、そして八本腕の障子目蔵が話しかけてくる

 

「すっっげェ·····1トン越えってマジかよww」

 

「筋肉女子も·····イイな!」

 

「凄い筋力だな」

 

「まぁな。個性との相性がすこぶる良かっただけだ」

 

 

 

 

第3種目 立ち幅跳び

50m走の時にしたようにそれを今度は50mにセーブせずにジャンプするだけだ。ついでに腕にも纏わせて地面を思いっきり叩いて跳躍する。

 

記録262m

 

 

 

第4種目反復横跳び

今回はそこまで大したことは出来ないせいぜい反発をよくするために足首を強化する程度だ。

 

 

記録64回

 

 

 

第5種目 ソフトボール投げ

 

爆豪、アイツがさっき705mだったし更にもう少し余裕がありそうなので頑張って800mくらいは投げておきたい。理由は単純に負けたら腹立つのとマウントを取るため以外に特にないが??

 

「先生少し時間をかけてもいいですか?」

 

 

「出来るだけ早くな」

 

 

「ハイ」

 

 

よし、ではまだ実戦投入には程遠いがアレが使える

私は目をつぶり全身の骨に意識を向け、ゆっくりと伸ばしてゆく。ギチギチと骨格が2m30cmを超えたあたりで十分な筋肉を纏わせ、グッッッと身体を捻って屈む。円盤投げのような体勢のまま一気に力を解放し·····ぶん投げるッ!!はるか遠くにボールは飛んで行き少ししてから記録が出る

 

 

記録801m

 

よっしゃ!!!

ニヤニヤしていたら後ろの方で爆豪が何故かぐるぐる巻きにされて指導を食らっていた。短気は損気だな。

 

 

 

 

 

 

第6種目持久走(5km)

持久走は皆一斉にスタート。流石に飯田が早いな。持久力ににもそれなりに自信があるがソフトボール投げで調子に乗りすぎたので今回はセーブ気味だ。それでも上位グループを維持しているし、一気に後で追い抜いてやろう。そう思った矢先エンジン音が後ろから迫ってきた。おかしい、飯田は少し先の先頭に見えているはずだが·····と思っていたらバイクに跨り風でポニーテールを揺らしながら颯爽とゴボウ抜きを果たす八百万だった。マジかよ

 

 

記録4位

 

 

 

 

 

第7種目 長座体前屈

 

私の個性は骨も自由に増やしたりできる。だから関節を増やすことも容易なのだ。関節を増やし筋肉で引き伸ばしてベッタリ伸びきりる。

 

「え、それ大丈夫なの??」

 

近くに居たピンクの肌の女子芦戸三奈が若干心配そうに声をかけてくるが全く問題ないと返す

 

「そ、そっかぁ」

 

記録169cm

 

 

最終種目 上体起こし

つまるところ腹筋だぞ?余裕も余裕だ。なんなら個性を使わなくても良い。だが抑える役の方のことも考えてゆっくりめに始める。

 

記録62回

 

 

こうして全種目が終了した。まぁそもそもフィジカルのカタログスペックならそこらのプロにすら負けないと自負する私に圧倒的有利な内容だったからな、1位か2位だろうよ。

さて、最下位は除籍処分·····だったか?個人的には峰田か緑谷が怪しいと踏んでいるがどうだろうか?

 

「んじゃあ成績発表な。トータルは各種目の評点を合計した数になる。口頭で説明するのは合理性に欠けるので一括表示にする。あ、あと除籍は嘘な。君らの全力を引き出す合理的虚偽だ」

 

 

「「「はーーーー!!!???」」」と異口同音に叫ぶクラスメイト達。なんだ君ら仲良いな?それを横目に私は成績に目を通す

 

 

個性把握テスト 最終結果

1位今筋強骨

 

2位八百万百

 

3位轟焦凍

 

 

 

まぁ、圧倒的な有利だったから流石にな?

 

というかあの八百万がおかしいと思うわ。




ちなみ彼女と並んで107ポイントで合格したのはかっちゃんです。0ポイントの撃破で30Pのレスキューが入った形になります。
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