怒涛の個性把握テストが開けた翌日。本日より雄英高校は普通のカリキュラムとなっていく。午前中は普通の必修科目。まぁ·····普通だ。それなりに難しいが別段なにか言う事は無い。
そして昼食には学食でプロヒーロー、ランチラッシュの料理で腹を満たす。午後はヒーロー訓練だからしっかりとカロリーを摂取しないと死ぬ。学食の日替わりセットをそれぞれ5つずつ頼み、食後に特大のカロリー爆弾、バナナパフェを注文する。カロリーがエネルギーに直結する個性もそれなりにあるからなヒーロー科はこういう所が助かる。こんな物、外で食べていると本当に金が無くなるからな。実は困らない程の仕送りは貰っていたりするのだが、あまり使いたくないのだ。バイトするような時間は無いから結局甘えてはいるのだが
「ホントさ、強骨ってすっごい食べるねマジで」
「ねー!太んないの??」
「これだけ食べててもそのプロポーションは羨ましいよー」
「まぁ、個性由来だからな。ズルみたいなもんさ」
一緒に昼食を取っている響香と透、三奈と談笑しつつ過ごし英気を養う。なんたって午後の授業はヒーロー基礎学なんだからな。
「わーたーしがァ!普通にドアから来たァ!」
ヒーロー基礎学の教師はオールマイトだ。皆、生のオールマイトの気迫に興奮を抑えきれない様子で騒ぐ。
「今日から行くぞ!ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を学ぶ科目だから単位数も最も多いぞ!」
そう言って授業の詳しい内容の説明を始める。
「今回はコレ!戦闘訓練!そして入学前に提出してもらってたコレ!個々の要望に合わせたヒーローコスチュームだ!これに着替えてグラウンドβへ集合するように!!」
教室の壁が展開し各々の出席番号が割り振られたロッカーが出現し、そこに収められていたコスチュームを手に取り更衣室へ向かう。コスチュームに袖を通してグラウンドβへと集合する。
「おぉー!強骨かっこいいね!」
「うっわ背中バックリ空いてる。大胆ー」
「ヨコチチ·····ブベッ」
「セクハラよ峰田ちゃん」
「サイテーですわ·····」
私のヒーローコスチュームは肉体を拡張する個性を最大限生かすために背中は全空きで、言葉を選ばずに言うと童貞を殺すセーターのような形状。下はホットパンツと剣闘士のようなサンダルを履いている。まぁ最低限防刃防弾機能はつけているが、筋肉と骨で覆った方が強いのでゴテゴテとした装備などは着用していない。しかし女子達のヒーロースーツ、良いなぴっちりスーツもいるし·····私と違ってもちフワな感じで。あんまり見すぎてもアレなので目線をオールマイトに逸らす。
「皆イイネ!カッコイイぜ!!」
オールマイトはカンペを読みつつ今回の訓練の詳細を話してくれる。クジで決まったペアをさらにランダムでヒーローチームとヴィランチームに別れて屋内での戦闘訓練を行う。
設定は核を保持してビルに潜伏したヴィランと、それを追って潜入するヒーローという構図らしい。中々楽しそうな訓練じゃないか。クジ引きでチームを決めた結果私は尾白と組むことになった。
第1試合はヒーロー:緑谷&麗日VSヴィラン:爆豪&飯田のマッチングだ。どうやら緑谷と爆豪には接点があるらしく爆豪の独断専行や私怨丸出しの深追いが目立っており、お世辞にも良い行動とは言えなかったが、と言ってもあの対応力や反射神経バトルセンスは本当に目を見張るものがある。いつか爆豪とはガチでやり合ってみたいものだな。
そして緑谷、あんな不安定な威力だけの個性で爆豪とあそこまで渡り合ったのは元々知り合いであったが故のアドバンテージか。今やったら100回やっても負ける気はしない。
確かに破壊力ならオールマイト並と言っても過言じゃないとは思う。だが私の個性ならオールマイトのパンチだって2、3発くらいなら受け切れると思っている。なら回数制限のある緑谷など敵では無いということだ。しかし、これから3年間もの間長く一緒に切磋琢磨するのだ。アイツの観察眼ならば、もしかするとしてやられる日が来るのかもとは思う。
飯田と麗日は·····今回は特に思ったことは無いな。とはいえ1番正確にに授業内容を実践していた飯田は高評価を貰っていたが。ま、これからに期待だな。
そして第2試合ヒーロー:轟&障子VSヴィラン:私&尾白
ヴィランには作戦会議の時間も含めて猶予が与えられるため、室内の3回に核(という設定のハリボテ)を隠しつつ尾白と作戦·····と言っても正直、他の奴らの個性も個性把握テストで何をやってるかをほんのり見てしか知らないためむしろこちらが何を出来るかをしっかり把握する方が優先と判断した。
「って言っても俺の個性は見たまんまだよ尻尾が生えてる。尻尾の筋力はそれなりにあるし、第3の足って感じかな。あとは俺自身が武術の心得があるよ」
「なるほどな。私の個性は筋骨増強。骨も筋肉も増やして強化出来る。皮膚の上からも溢れるくらいに纏ったりも出来てそれに見合った火力も期待していいぞ。ちなみに私もムエタイを収めてたりするな。まぁ今回はそんなもん使ったら内蔵を炸裂させて殺しそうだから使わんがね。」
「なるほどね·····やっぱすごい個性だな。そこまで筋肉が増えるってことは防御力も目に見えて増えるって事だろ?と言うか骨も筋肉も増やせるならもしかして·····?」
「そんないい個性じゃ無い壊すだけのボンクラさ。フルパワーで戦闘なんてした日には、3時間もすれば餓死するしね。あぁ、実はしっぽは生やそうと思えば生やせるぞ?普段使わん部位を生やすなど帰って脚を引っ張りかねんからそんな事せんがね」
「ははは·····マジかよ。でも強骨さんの話聞く限りさ、3時間の間フルパワーで向かって来るなんて、それこそ悪夢だね想像もしたくない。ほんと味方なのが心強いよ」
そう言って相談兼談笑をしてるとそろそろスタートとの連絡が来た。私達の作戦としては、どうせ接近戦の選択肢しか無い私達的にはとりあえずガン待ちで出方を見て問題無いとの結論を導き、核の部屋にて待機する事とした。
オールマイトからスタートの合図が送られて直ぐに急激な温度の低下と共にビル中が凍り付いた。
「·····なっ!?脚が、凍って·····!!」
「ビルごとってか·····ハハッ、マジかよ」
轟の一撃で放たれた冷気はビル中を駆け巡り、丸ごと凍らせてしまった。尾白は足を凍らされ、私はご丁寧に首から下を凍らされた。規模もだけど精密性も凄まじい。関節を完全に決められてるから動けない。コツコツと足音が近づいてくる。どうやら完全に決着が着いたものと思ってるらしい·····まったく、舐め腐ってくれるぜ。多少·····頭にくるな
「動けそうか?尾白」
「いや·····無理そうかな」
「そうか、なら任せておけ」
私は轟が歩いてこの部屋に入ってくるの同時に氷を砕き、そのまま殴り飛ばす!!
「なっ!?ぐはっ!!」
「轟!ぐっ!?」
奥の部屋に轟が吹っ飛ばし壁に叩き付けたのを確認し、続けざまに後続していた障子を脚に筋肉を纏わせ回し蹴りを放つ。六腕でガードされたがそのままビルの外へたたき落とした。まずは分断の成功だ。
「ゴホッゴホッ·····クソ、確かに全身凍らせたはずだ!なんで動けてんだよ」
「シバリング·····って知ってるか?ほら、寒い時なんかに急にブルっと来るだろ?アレは筋肉が痙攣して熱を生み出して身体が暖まるってな仕掛けな訳だが·····質問だぜ轟くん私の個性で常人の何十倍の筋肉をフルに使ってシバリングを起こせばどうなると思う?」
「氷も溶かせるってか·····!」
「正解だ!そんでもってこの距離は·····既に
「しまった!?」
私は瞬時に轟の腹を蹴り上げ、そのままテープを巻いて捕獲する。
「まずは1人だ。そんで·····一足遅かったな?タイムアウトだぜ
「クソっ!」
『ヴィランチーム!Win!!!!』
そして轟を捕縛したと同時に障子が到着したが、そこでタイムアウトとなった為ヴィランチームの勝利で終わった。
轟くんに主人公がここまで圧勝出来たのは、初見+氷をブッパ直後で動きが鈍っていた+凍ってると思っていた油断+屋内だったetc.....の条件なのでここまでの秒殺に至りました。