戦闘訓練は緑谷以外たいした怪我もなく終了し、講評と共にカリキュラムは終了した。オールマイト、最後までカンペ読んでたな·····まぁ彼は完璧なヒーローであって完璧な教師では無い。ひよっこ度合いならトントンだ。暖かい目で見てやるのが人情ってもんかな。まぁ、あえて不満を言うならば小洒落たジョークを飛ばす系の教師に憧れているのか知らないがちょこちょこジョークをハズして居た堪れない空気にするのだけは早めに直して欲しい気遣いが空回り過ぎだ。アンタには絶対まだ早い。まぁともあれ、初めてのヒーロー基礎学、概ね満足だな。
そして放課後、クラスメイト達は今回の戦闘訓練の反省等で教室に集まって交流を深めていたらしいが、私はオールマイトにとあるお願いをするために探していたので参加せずだった。闇雲にブラつきながら歩いていると痩せた金髪の教師にぶつかってしまった。
「雄英が広いとは言っても校舎内であんな目立つ人と会えないか?マジで見つからん·····っとすみません怪我はありませんか?」
「あぁ、こちらこそ済まないね今筋少女」
「ん?私の事を知ってるので?授業等では見た事なかったような·····」
「ギックゥゥゥ!!?は、ははは、いや済まない、私は雄英の事務員でね!!名前と顔はこちらから一方的に知ってしまっていたのだよ!!!」
「はぁ·····なるほど、そうでしたか。ところで事務員さんオールマイトを見かけませんでしたか?」
「オ、オールマイト先生か。見ては無いが見かけたら君が探していた事を伝えておこう」
「ありがとうございます。では失礼しますね」
そう言うと事務員さんは去っていった。親切な人だったな今度見かけたら挨拶をしよう。さて、オールマイト探しの続きだそう思い歩みを進めると
「私が下の階から来たァ!今筋少女!私になにか用事かな!?」
オールマイトが来てくれた。事務員さん仕事早いな。さすが雄英所属だぜ。今度コーヒー奢らせてください
「オールマイト先生には折り入って相談がありまして」
「相談?いいぜ!なんでも聞きな!(生徒に頼られた·····!)」
「放課後、時間がある時でいいんです。私に稽古をつけてくれませんか?」
そう、つまるところ私がオールマイトを探していた理由はこれだ。私の戦闘スタイルが極めるべき到達点、それが身近に教師という立場にいるのだから頼まない手は無い。オールマイトに対して畏れ多い?知ったこっちゃない。萎縮するのは勝手だがオールマイトだって今は教師だ。頼めばワンチャンある。そう思い私は真剣に頭を下げる。
「私の個性は知って頂けてると思います。なので分かるでしょう?私の極めるべきは貴方だ。だから時間がある時でいい、10分間、私と組手をして欲しい。」
「今筋少女、それは·····その、君の父親に勝つためかい?」
「もちろん無いと言えば嘘になります。確かにこれは父親に勝つ為です。けれどそれは、私には父親が必ず壁として立ち塞がるから。それだけです私はその先に行く父親も必ずケジメをつけます。でも私はヒーローになるからにはNO.1を目指す。あなたを超えて」
「·····分かった。私の時間が許す時、君に稽古をつけよう!」
「·····!!ありがとうございます!!」
「早速今から始めるかい?あ、でも確か運動場使用の場合、事前申請と許可がいった気が·····」
「大丈夫ですオールマイト空いてる時は自主練しようと運動場βの許可はしっかり取っています」
「くぅー!ストイックだな今筋少女!じゃあ早速向かおうか!」
「ハイッ!」
この後滅茶苦茶ボコボコにされた
いや、正直舐めてた·····というより見立てが甘かった。確かにオールマイトのパンチを纏った筋肉で防げたし、ダメージも多分他のやつが食らうより大幅に防げていた。だから時々反撃も出来た。だから私はオールマイトともそれなりに戦える!そう思った。だが、開始50秒弱、数十発ぶち込まれたあと急に「なら·····こう言うのはどうだい!?」と、体の芯に響く拳が飛んできた。そして私が食らった事がバレた後は散々だった。ボッコボコという言葉が可愛く見えるほどにもみくちゃにされた。
反撃?無理だが???だがまだ1回目にして絶対的な実りはあった。確実に私はスキルアップできたと思う。次回の約束も取り付けたし、ホクホクである。ただ、一つだけ腑に落ちないのはあの芯を撃ち抜く打撃は多分浸透勁とかその類の技術だと思うのだが、オールマイトに聞いた時「?」見たいな顔された。つまりあの脳筋お化けは、センスのみで浸透勁を使いこなしていたのだ。化け物すぎる。いつかアレは盗むと近いつつ、意識を朦朧とさせながら帰路に着いたのだった。
ダメージも抜けきらない翌日、登校するとマスコミが雄英の周りをたむろしていた。私はげんなりした表情で横を通る。インタビューされるかと思っていたが私のすぐ前を爆豪が人を殺さんばかりの顔で歩いており、記者たちはモーセのように割れていたのでこれ幸いとわたしもあやかろうと近づく
「おはよう!爆豪!相変わらず人相が終わっているな!今は便利だがな!」
「気安く挨拶してくんなや筋肉女ァ!さりげなくディスってんじゃねぇぞ殺すぞ!!!!」
「やってみろよ爆豪クンこんなカメラの目の前で個性の不正使用出来る覚悟がお前に有るならな!!ハハハ!」
そう言いながら爆豪の肩に手を回してケラケラ笑いながら登校する。楽ちんだな!!
「クソが!!!!肩組むなや!!」
「外してみろよ」
「上等じゃ!!外し殺したるわ!·····ックソが!力強過ぎだろメスゴリラが!!」
「ゴリラなんかと一緒にするな私の方が強い」
そのまま教室に入ってやったら峰田と上鳴が爆豪に絡みに行ったがひと睨みで撃退されてた。弱すぎる。
今日の授業はクラス委員長決めなんかが行われたんだが皆は学校っぽいの来たァ!と喜んでいたが私は雑用したいとは思わんのでそれっぽい飯田に入れておいた。爆豪も委員長手を挙げたのか。なんか意外だな·····いや、別に意外でもないか。自己顕示欲は人一倍だもんな。委員長的な雑用をするイメージがないだけで。アイツ手を聳え立たせていた癖に自分に入れなかったのか。1票入ってることに驚いていた。生真面目だなアイツ本当に。結局委員長緑谷、副委員長八百万で決定したもののほかの委員決めは午後となった。
「唐揚げ良いなー!強骨、私のハンバーグと1口交換しよー!」
「いいぞ好きに取れ。響香と百も食うか?」
「やったー!頂きまーす!」
「え、マジで?ウチももーらい」
「わたくしのセットにも唐揚げはありますので」
「強骨とヤオモモ2人ともカロリー気にしなくていいの羨ましいー」
「まぁ二人ともカロリー=個性のパワーだしね」
昼休み学食で三奈、響香、百と食事を取っていると突如サイレンが鳴り響く。
「え!?なになに!?」
「侵入者!?ウソ!」
「み、皆さん落ち着くべきですわ!!指示に従って避難致しましょう!」
これを受けて食堂は蜂の巣をつついたような大騒ぎとなり、怪我人が出てしまってもおかしくない状況になってしまった。ふむ、どうするか。避難指示に従ってもいいが今行くと人の波に巻き込まれそうだしな。
「いや、お前ら全員止まれ。今避難するとあの波に呑まれるぞ。冷静に考えてみろ。セキュリティをぶち抜いてヴィランが来ていたらもっと大規模な破壊音がするはずだろう?セキュリティ的に誤作動は短絡的だが緊急事態と判断するのも早計だぞ」
「で、ですが·····!」
と百が何かを言おうとしてた時、廊下から飯田の叫び声が聞こえてきた。
「だいじょーーーぶ!!!ただのマスコミです!!」
どういう状況か分からんが、落ち着かせられるのは流石だな。飯田の言葉で沈静化した学生達はとはいえ一応指示通りに避難をし、その後先生方の指示で解散となった。
そして午後、改めて委員会決めを行う時に緑谷が飯田にクラス委員長を譲ったりなんなりはあったものの平和に終わった。しかし、マスコミの中にセキュリティ突破出来るほどの個性持ちがいたのか?いや、でもまぁそんなアホは居ないだろう·····いや微妙だな。
そう呑気に考える私を含めA組はこれから世界を、時代を揺るがす大事件のその始まりの1歩目に巻き込まれていくのだった·····
某所のバーにて
「先生、なんの用だよ。明日の襲撃の準備でこっちは忙しいんだ」
『弔、今年の雄英には1人なかなか見所のある子が居てね。その子だけは注意しなきゃいけないよ。だから助っ人を1人連れてきたんだ』
「助っ人ォ?あの脳無ってキモイのじゃないのか」
『違う。あれは対オールマイト用兵器だ。助っ人は僕の友人さ』
「なんだよ、どんな奴か期待したがガキじゃねぇか。期待外れだぜオイ」
そう現れたのはチンピラのような風体金髪の大男。しかし纏う雰囲気は超級の殺戮者の気配
「アァ?」
「これじゃ先が思いやられるぜ。まぁいいぜどうせ俺の目的は愛娘と殺しあって遊ぶ事なんだからよ!!」
「どれだけ強く成長したかお父さんに見せてくれよなァ強骨」
赤い義眼を装着した大男はニタリと悪意を滲ませて笑う。その凶手はすぐ側に
個人的にはオールマイトも雄英の教師なのでお願いしたら個別指導くらいしてくれると思うんですよね。皆がオールマイトという名前に気後れして申し出をしないだけで。という考えの元、オールマイトのタイムリミットが残ってる時は地獄の10分組手が行われるようになりました。
次回、雄英襲撃と強骨ちゃんVSパパ