ユキ(主人公)、ドラゴンズドグマの覚者。竜が物理的、精神的に大嫌い、滅ぼすべきものと認識。戦闘力は経験値で補う系、日本語が覚束ない。命のストックが数個あったが、エヴァンジェリンとの仮契約でストックが増えた。自己犠牲を省みない。そもそも価値などないと思っている狂人。
タカミチの名字を借りて住居等を確保している。ネギ先生の仮宿としても。
タカミチ、チサメ、エヴァを好意的に思っている。
もはや忘れた人しかいないと思ってる。反省はしている。
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ところ変わって別荘というか、エヴァのお家に着く。施錠を済ませ、地下に行き、そして魔法具の前でやっと事の中心を話し出した。ここまでするってことはつまりは大事なことだよね。タカミチから頼まれてるし、ネギくんからもお願いされている。でも繋がりとしてはエヴァから離れるのも……うーん。いや、考えるのは大事だが内容を聞いてからにしよう。
「さて、お前は近々ここら一帯が停電するのを知っているか?」
「……てい、でん? どういう字?」
「……そこからか。停まる電気。つまりは明かりが消えて、機械が停まるってことだ」
電気が停まる? なんでそんなこと──はっ!!
「──冷蔵庫! なんでそれを早く言わないの! 買いだめしたばっかりなのに」
「何も真面目な話でそんな心配をするなよと言いたいが、大事なことだな。数時間程度だ、問題ない。まぁ氷菓類だけは処分しておけ」
「……うん?」
「今日はぼーやと登校したらしいな?」
「校長がアスナの部屋に住まわせる気満々だったから仮初めとして泊めたよ?」
「理由は別にいい。いや知れて良かったが。で、お前はどちらにつく?」
「……悩んでる」
「だろうな。お前はそう言うと思った。だから敢えてその判断を尊重させてやる」
「……」
「どうした?」
「どういうこと?」
いや、本当にどういうこと? 停電するから私はどちらについても構わないとか本当にどういうことなの?
本気でわからず頭を傾げていたらエヴァが「あっ」と何か思い出すように声を出す。
「あーそうか、すまんな。停電すら知らないのに理由が解るわけないか。停電すると私を閉じ込めている結界が弱まるのさ。ほんの少しの間だがな」
「つまり本気のエヴァ?」
「全盛期にはならん。魔力の貯蓄はままならんし練度も低い。が力は戻る」
「あー。わかった。中立にしとく」
「こども先生側でもいいんだぞ?」
「一回死ぬくらいは余裕だから危ない方につくよ。時間も決まってるみたいだからタイミング見ておく。時間も解るなら教えてね」
「任せる。時間はあとで茶々丸にでも聞け」
「何をするかわからないけど、チサメだけは巻き込まないでね」
「なんで……いや、わかった。そう睨むな。危害は加えない、それでいいか?」
「友達なんだ。とても助けられた。だからもし何かあったら──」
「……わかった。その日に本気のお前と事を荒立てる気はない。死んでも殺しに来るとか不本意だ。が、ぼーやを誘うために他で囮はするぞ?」
「ぐっ……傷は付けないよね?」
「こどもをいたぶる趣味はない」
流石に注文をつけるだけつけて要求を飲まないのは不条理なのである程度は頷く。口約束だが契約主と言えどそれをしたら本気で戦うことを辞さない。あいつの心臓を使う気はないがリディルを持ち出すほどには本気だ。
「取り敢えず私はぼーやに喧嘩を売る。逃げ道をなくして徹底的にな」
「私は本気で茶化すよ。エヴァにも彼にも」
「そうだな。それでいい」
「喧嘩をする意味は?」
「確証はないから言えん」
「なるほど」
ネギくんには悪いが肩入れしたいのはエヴァなので助力はする。無駄にはならないだろうし、衛兵に捕まることも無さそうだし。
「指輪、あげる」
「本当か?!」
「なんならこれの魔力使いきってもいいよ。言わなかったけど複数あるし」
「?!」
「でも加減してね。しない場合割り込みます」
「ぼーや相手に本気は出さんさ」
「幼女がなんかいってる」
「あ゛ん?」
睨まれた瞬間、刹那の秘石を放り投げ移動する。戻りの礎は自宅のクローゼットに置いてある。普通に置いていたら仄かにでも明すぎて眩しいのだ。それと家がオートロックだから鍵を忘れたときに重宝してたりする。消える寸前にエヴァにまたねと声をかけて離脱した。
飛んで直ぐに休み時間だったことを思い出した私はチサメの携帯に連絡をすれば保健室にいったことにするとのこと。助かります……。
一応衣服の乱れが無いことを確認してからそのまま学園まで走り出す。今度学園長室に礎を置いていいか交渉しようかなぁ……。本音を言うと置きたい場所が多すぎるから減らそうとは思っているんだけどね。でも学校にひとつ、チサメにひとつ、エヴァにひとつはいいかなって思ってはいる。
んー、取り敢えずチサメには最後でいいかな。巻き込まないと言ってる手前、破綻した考えなのも理解している。心配なんだもの、仕方がない。インテリアには大きすぎる礎を渡す理由を説明出来得ないともいうが。どちらかと言えば礎を置くのではなく、刹那の飛石を渡す方が安心なのもある。使い捨ての秘石ではなく永久的に使える飛石のほう。
放課後になったら今後のために装備の確認しないとなぁ……。
▽
「またね」
「は?」
おい今何をした。そう思うが魔力が渦巻く感覚を覚えそれで消えた痕跡はなく、そこに元々居なかったようにあいつが消え去った。ただ、あいつが居たところには宝石のようなものがポツンと置いてあった。
可笑しいと思っていたがなんでもありとはな。拾い上げた石は効能が切れたのかわからないがただの石になっていた。本当に無茶苦茶だな。狙っていたかわからないがあの指輪も貰えるようだしぼーや相手には勿体ないが貯蓄が残るならまぁ、使うのも吝かではない。
実験台とも言うが。
というか、指輪が複数あるだと……一つであの貯蓄量だぞ? 気のせいでなければあいつが嵌め直しただけで元に戻る代物だぞ? そんなものが複数? 指に嵌めるまで魔力が外部に漏れず、嵌めればあいつ並の詠唱破棄、どんな威力も制御し抑制できるようになる。そんなものが複数……一区切りしたら一度あいつの持ち物を探るべきだな。
初めて会ったとき荷物は少なかったと思ったんだが。……いや、腰に袋を下げていたな。となると魔法で収納量をかさまししてる可能性があるな。……いかん、考え出したらあいつの袋に対する興味のせいで本題が疎かになるところだった。備蓄が増えてやれることも増えるのだからそれを有効活用せねば。
クラスの奴等を囮に誘き出すのは確定(だが長谷川は除外)だな。愉しくなってきた。だが怪我をさせた場合あいつは止めに入るだろうな……。掠り傷程度は問題ないかと軽視してたが危ういか?
だとしてもだ、過程はどうあれ結果は変わらない。やることは確かに増えたが全力を出せるようになったんだ。感謝はしきれないな。
あいつが私の前衛になったらどうなるのかと少しだけ思ったが……些細なことか。
誤字確認よりも下書きを直す方を優先中。