会話多くなってしまった……。気になったらごめんなさい。
あの後、保健室の窓から学園に戻り時間をみると昼休みだったのでなに食わぬ顔で教室に戻った。チサメに視線を向ければ手で早く座れとジェスチャーで示される。
「で、なんかあったのか? マクダウェルの奴が誰かを連れていくの初めてみたぞ?」
流石に話した内容のまま伝えられる訳がないので当たり障りのない部分だけ伝えることにしよう。
「特に何も。あ、でも停電するってチサメ知ってた?」
「あー、その話か。ユキは転入生だから知らなかったよな。教えるべきだったわ」
すまんすまんと言われたけど当たり前のことって気づかないことだし知れたことに感謝するべきだと思う。まぁ、買い出しに行く前に知りたかったのも事実なんだけどね……。あ、そうだ、チサメに手伝ってもらおう。
「アイスがあるの。消費するから手伝って」
「そりゃ構わねーけど……量によるぞ」
「バケツのが四個と棒が六つにこれくらいのでっかい箱のヤツが一つ」
「割とあるな。ってかそれメッチャ高いヤツじゃねぇか! 今日から少しずつ減らしてくのか……」
「どのくらい止まるか知らないから危なそうなの教えてもらっていい?」
「あんまし役に立てないと思うがいいぞ。あ、でもよ、確認したら何人か呼ぶか? あの二人とかなんなら声かけとくぜ?」
「んー……そうだね。でもセツナは忙しいと思うから……あっ、でも教えてもらった携帯電話で連絡してみたいかも!」
「おっ、いいぜ。その辺りは帰るときに私のに一回試そうな。手紙の時の間違いがないようにスパルタでいくぜー」
「それは忘れてくださいませ……」
放課後が凄く楽しみになった。手紙のことをぶり返されてとても悲しくもなったけれど。その話は私に効く……。チサメと停電用の機材を購入するのを手伝ってもらう約束を付けて昼休みは終わった。電気が消えたところで夜目は効くし、閃魔光でライトの代わりは出来るけど、初めての体験には胸が踊るのだ。その日はエヴァとネギくんの対決があるから楽しめないんだけどね……。あぁどっちにつけばいいんだろうか。契約者としてエヴァにつくべきか、学園長に頼まれた分も含めてネギくんにつくべきか。中立といった手前曖昧でも構わないのだろうけど、心構えは必要だ。やる気が変わるから。普段の生活を見るとネギくん寄りのエヴァを支える方向性になる。ネギくん、地力が強すぎて制御できてないんだよね……。くしゃみしたら魔法が暴走するところを一度見たけど、異性にそれをするのは不味いと思うんだ……その年だと尚更で。
エヴァは相手を侮って慢心してるだろうし、暴走した魔法とかで万が一もある。いや、億が一だろうか。だから不安要素を無くすために指輪を渡したけど……入れ込みすぎ感も否めない。力の差は歴然だからこそ怖いのだ。それこそ、私が決めつけで範囲を狭めると行動力が下がる。しかし、手を出さない方が無難に納まる場合もある。
授業中も気になって散々考えたんだけどさ、ネギくんから私に協力してくれって頼まれる、若しくは敵対するかもしれないことに気付いたんだよね。エヴァに中立を勧められる前に余計なこと伝えたもんね。早合点したと本気で自分を呪ったよね。もうね。ネギくんを助けようとして割り込めば咄嗟に攻撃されかねないよね。中立だって伝えても疑われると思う。私なら疑うもん。あー!! あのときの自分が嘆かわしい! ちくしょー!
「何百面相してんだよ、なんかあったのか?」
「っ!? ち、チサメ」
「もうホームルーム終わったんだが聞いてたか?」
「や、あ、え?」
言われて気付けばクラスのみんなが帰り支度を済ませて帰るところだった。あ、あれ、そんなに悩んでたの私っ?!
「まぁいいや、お前んち行きながら話そうぜ。私に言えないなら二人呼んだときに話せよ? 私から伝えとくから絶対言えよ。またあのときの様になったら本気で怒るからな」
「……うん。ごめん」
「だぁーもう! 謝るなってんだ」
「えっと……じゃあ、ありがとう?」
「そうだよ、それでいいんだよ。つかまだ内容聞いてねぇし、役に立ってもいねぇから謝られても困るわ」
「そんなことない。助かってる」
「お、おう。……先に下駄箱行くから早く来いよ」
「あっ、ちょっと待っててくれても……」
言葉の途中で兎の如くチサメは走り去った。ぐすん。どうやって伝えようかな……。確かに二人にはすぐに説明できる内容だけどチサメにだって話したい。でも巻き込みたくない。うぅ……。
「あんれ、ゆっきー置いてかれたの?」
「カズミ。どうかしたの?」
「やー、どーかしたのー? は私が聞きたいんだけどねぇ。楽しそうな会話が聞こえたもんだから参加しようと思ったんだけど、なんかちうちゃんは走り去っちゃうし、ゆっきーは意気消沈してるしでナニコレ状態なんだけど」
「ちょっと悩み事。一つは停電」
「あ、そっか。ゆっきーは知らないもんね。ちうちゃんからきいた?」
「うん。危ないの教えてもらう」
「そっかそっか。ヤバそうなら私も手伝うよーってちうちゃんに伝えといてー。今日は予定あってダメなんだけどね……」
「わかった」
「……一つはってことはまだあるの?」
「そう。けど」
「けど?」
「授業中も悩んでたけど、今は伝えていいのか悩んでる」
「わーお。誰かに言えるの?」
「セツナたちには伝えるつもり」
「ちうちゃんには?」
「チサメには……悩んでる」
「言いたいの?」
「言いたい。けど」
「けど?」
「おい、なにしてんだ朝倉」
「ゲェッ、ち、ちうちゃん」
「なかなか来ないと思って戻ってきたら何してんだよ、なぁ朝倉」
「ち、ちうちゃん怖いよ。引き留めてたのは悪いと思ったけどつい気になったからで……、ゆっきーごめんね。あとちうちゃんもね! また明日!」
「あ、おいこら、逃げるなっ」
「明日以降なら手伝えるからー!」
カズミの陰になっててこちらから視認できなかったけどチサメが笑顔でカズミ語りかけていた。待たせてしまったことに大分申し訳ないとしょんぼりしたが視線があったチサメに気にするなと口の動きだけで言われた。そしてカズミその隙にチサメより早く走り去った。それを見届けたチサメは何時ものように頭を掻いてこちらを向く。
「……手伝うって何のことだ?」
「停電の」
「あぁ、そっち。それは素直に喜ぶか。てっきり──ぁ」
「てっきり?」
「あぁ、うん。何でもない。……帰り支度終わるまで待つから早く行こうぜ」
「あ、うん。すぐ済ます!」
「忘れ物ないようにゆっくりでいいぞ」って言われたけど待たせても悪いから忙しなく済ます。それにより睨まれたけど苦笑で誤魔化しましたとも。
その後はチサメに携帯電話のことを指導してもらいつつメールを送ることに成功したと告げよう。
てっきりの先のこと結局聞きそびれたけど……なんだったんだろう。今さら返しても迷惑だろうから聞かないけど気になるなぁ。
ちうちゃんの性格がぶれてないか心配。というか主人公以外全部。ユリユリし過ぎない体で行きたいけどユリユリさせたい。切実に。ちうちゃんかっこかわいい。
ガールズラブの警告入れねば→目次確認→入ってた、やったー→今ここ。
バケツアイスのでっかいのたまに買いたくなるよね。安物のしか買えないけど。