見たまえ!青ざめた血のアーカイブだ!   作:めろんムーン

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ここまで前話や幕間での作者の書きたいことを書く自己満足や、ブルアカとブラボの設定のすり合わせに付き合ってくださりありがとうございました。やっと現実世界で時間が進みます。そして初のバトル描写。

つまり、この先本編があるぞ





11.不良

 

 寮で一泊して、その時の狩人の夢でセイアと会って。改めて自分が上位者であることを確認したその後。朝になって寮を引き払い、賃貸の部屋を借りて入居した。

 

 あ、お金はヤーナムのお金である『輝く硬貨』を売った。輝く硬貨は純度の高い貴金属だったから、ミレニアム系列のお店でかなりの値段で売れたぜ!逆に他に売れるもんが武器とかくらいしかないけど。

 

 

 

 さて、今の時期だが。以前も整理したとおり、補習授業部の第一回テストと、合宿の間の時間だ。テストと合宿の間に時間なんてなかったと思うが、特に描写がなかっただけ。

 

 先生が俺を迎えにきた日、俺がトリニティに来た日、今日。そして、合宿は明後日の朝に出発だというから、テストから合宿までの四日間は少なくとも間が空いてる。おそらくこの謎の隙間の数日は、本来なら合宿準備なりなんなりの時間だろう。

 

 つまり、今日と明日は完全フリーだ。明日は、補習授業部の面々と顔合わせがあるらしいが。

 

 どこへ行こうかな?街へ買い物か……スイーツ部なんかを見に行くのもいいな。いや、ここはシスターフッドにでも行ってみようかな?

 

 

 

 ちなみに俺の推しはマリーちゃんだ。この世界線が与太時空の類であることは知っているが、マリーちゃんは原作通り清楚だといいな……男の娘マリーとか神は死んだ系のやさぐれマリー、賤しいマリーも好きだからそれでも別にいいんだけどね!!

 

 

 

 

 

 というわけで、トリニティの街を歩いている。俺が入居した賃貸は、家賃を抑えるために少し学校から遠めにした。観光も兼ねて徒歩でトリニティの街並みを歩いている、というわけだ。

 

 服装は、一般人に見えるように【騎士の一房】【ヤーナムの狩装束】【ヤーナムの狩手袋】【ヤーナムの狩ズボン】。ヤーナムの狩り装束セットは、女狩人で装備すると他の狩人系や教会系の装備と違ってなかなか女性味がある装備だ。スカートなんかの露骨な女衣装ではなく、質素に纏まった装備なのがお気に入りポイント。

 上半身に控えめに付けられた、マントのような布が芸術点高いと思います。

 

 

 

「おい、テメェ」

 

 おや、トリニティにも不良はいるんだな。まぁそりゃそうか、ブラックマーケット外縁あたりから来た、()()悪さしてない不良生徒は正義実現委員会でも捕まえられないか。

 

「テメェ!聞こえてんのか!」

 

 どこかで声をかけられてるな。かわいそうに……

 

「おい!無視してんじゃねえ!」ガシッ!

 

 おや?

 

「テメェのことだよ!変なコート着た白髪女!」

「無視してんじゃねえぞ!」

 

 なるほどなるほど。不良集団に声をかけられたのは俺だったか……えー?

 

「こっちこい!」

 

 あーーれーー。

 

 

 

 十五人ほどの不良集団に連れてこられたのは、路地裏の奥にあった空間。ビルの間の空き地で、上は吹き抜けになっている。学校の理科室とか家庭科室みたいな大きさの空間で、俺を含めた十六人がいても少し余裕があり結構広め。なんだろう、マフィアとかがこういう場所で邪魔者を始末したりしてそうな。

 

「おら、有金出せよ!」

 

「正義実現委員会はトリニティの生徒以外に手を出してりゃ来るのおそいからな!テメェみたいな意味わかんない格好してるやつから金をむしり取るには十分なんだよ!」

 

 おーおースケバンたちの威勢がいい。大人数で囲んでいるからかな?まぁ何人でもこれくらい威勢がいい気もするけど。

 

「さっさとしろ!」 ガチャッ!

 

 おや、銃を構えてきた。脅しかね?実力行使に出てもいいのかね?

 

 

 

「…………はぁぁぁぁぁあ……」

 

「な、なんだテメェ!何ため息ついてやがる!」

 

「さっさと金出しやがれ!」 バンバンッ!

 

 うおっ!?足元に撃ってきた!!もうこれは正当防衛ですよね!!

 

 

 

「…どこもかしこも、獣ばかりだ……

 ……貴様も、どうせそうなるのだろう?」

 

 

 

 ところでさっきからプレイヤーに見られてる時特有の少しくすぐったいような感覚があるんだよね。メインストーリーでこのシーン入るの?マジ?演出しなきゃ!

 

 

 

 ─【BGM:The Hunter】─

 

 

 

「な、何だこの音楽──」 ドバァン!!

 

 一人を装備切り替えで一瞬で出した『獣狩りの散弾銃』で壁まで吹き飛ばす。悲鳴すら出せずに壁に叩きつけられたね。

 そういやなぜかかかり始めた、いま俺に聞こえてくるBGM、周りに聞こえてるのかな?まぁ今は気にしなくてもいいか。

 

「て、テメェ!やってくれ──」 ドゴンッ!

 

 即座に取り出した『爆発金槌』で悠長に喋ってたやつを地面に叩きつける。

 

「くそっ!やっちまえ!」

 

 その声と共に、残りの十三人が一斉にこちらを撃ちはじめた。遅いな、ヤーナムステップ!!

 

「な、どうして避けれんだ!?」

 

 ヤーナムステップだからです。この世界ではヤーナムステップは、概念的な【そういうもの】として扱われるらしい。銃弾や攻撃なんかが身体をすり抜けるのだ。

 

 ばら撒くんじゃなく一人に集中して撃ってたら、相手が動くと当たらないだろ!?

「ふんっ!」 不良たちに接近して爆発金槌を大振りに薙ぐ。

 

「ぐぶむっ」

「ふぎゃっ」

「がっ」

 

 三人巻き込むことができた。範囲攻撃は正義だ!

 

「しょ、正気じゃない!撃ってるやつに突っ込んでくるなんて──」ドバァン!!

 

 二発目の散弾銃で黙らせる。……なんか一発で気絶してる?これ血晶石セットしてないのに……

 なんなら、まだ銃の威力強化する『骨髄の灰』も使ってないけど?まぁ死んでないならええか!!

 

 

 

「く、くそー!!」

 

 あっ、弾をばら撒き始めやがった!!九人に弾をばら撒かれるとかなり辛いんですけど!?

 

 間髪入れずに相手にステップすることで、ばら撒き始めの弾を回避しつつ不良の一人に接近する。

 

「なっ!てめ──」 ゴッッ!!

「──ごがっ!?」 

 

 『獣狩りの散弾銃』から、控えの装備枠に設定していた『ガラシャの拳』に装備変更し、相手を殴った。痛そうな音したけど、これからの方が痛いぞ?

 

 ガラシャの拳で殴った相手を盾にして、残りの八人の弾を受け止める。

 

「イダダダダダダダダ!!!???」

 

「お、おい!?」

「撃つのやめろ!味方に当たってる!」

 

 おやっ、やめてしまうのかい?

 

「 …匂い立つなあ…

 堪らぬ血で誘うものだ。

 えづくじゃあないか…

 ハッハッハッ…

 ハッ、ハハハッ」

 

「ひっ!?な、なんなんだよこいつ!!」

「知らねえよ!!」

 

 そんなリアクションを相手がしてるうちに、左手を獣狩りの散弾銃に戻し、右手を『仕込み杖』に変えて変形させつつ、盾にした不良をガラシャで気絶させてから飛び出しつつ無造作に攻撃する。

 

 

 ドバァン!! 「こ°っ」「ヌッ!!」

 

 シャララリリン!!ヒュオン!! 「うぎゃっ!?」

 

 残り五人。

 

「くそぉぉぉ!!!」

 

 バララララララ!!!!

 

 めっちゃばら撒くじゃないですか。咄嗟に仕込み杖で倒した不良生徒の近くにステップして盾にしちゃったよ。

 

 五人か……ん?全員同じ場所で固まってる?さっき何人も同時にやられたの見えなかったのかな?それなら……

 

 メニューを開いて左手装備をガラシャの拳から『大砲』に付け替えて、散弾銃と持ち替えて装填。そして、五人の中心に向けて発射!!

 

 

 

 

 

「お、おい!どうすればいいんだ!!」

「知らねえよ!あいつ盾にされてんだから撃てねえだろ!」

 

 不良たちは『変なコートを着た白髪女(狩人)』によって仲間を盾にされ、動けなくなっていた。

 

「ん?あいつ何してるんだ?」

 

 一人が何かに気がつくのと、何か大きなものを持ち出した白髪女が『ソレ』をこちらに向けるのは同時のことだった。

 

「な、やば──」

 

 

 

 

 

 ドゴーーン!!

 

 たーまやー!!

 やっぱ大砲はいいぜ……爆発は楽しいからな……

 

 ん?路地の入り口から覗いてる子がいるな?まぁおおかた興味本位でしょう。不良の生死確認が先かな!

 

 獣狩りの散弾銃で撃った四人は出血はしてるけど擦り傷。

 爆発金槌で殴った四人は……アザはできるだろうけど後遺症は残らんかな?

 ガラシャで殴ってから仲間に撃たれた子は気絶だけ。殴ったところはアザになりそうだけど。

 仕込み杖で制圧したやつは頭に思いっきり鞭になった部分がぶち当たってたけど……上位者パワーで見たところ内出血も無い。うまく気絶させられたみたいだ。刃引きしての鞭としての運用は上手い具合にいきそうだ。

 大砲撃ち込んだ五人は軽傷。火傷もない。

 

 キヴォトス人は頑丈だなぁ……この調子なら銃には血晶石をつけても一般生徒を撃ち殺すことはなさそうだ。『ルドウイークの長銃』や『教会の連装銃』なんかには今度狩人の夢に帰ったらセットしておこう。

 

 不良たちは……救護騎士団にでも預ければいいかな。

 

 でも携帯電話持ってないんだよなぁ……そうだ、覗き見してた子に呼んでもらおう。

 

 

 

 そう思い覗き見してた子を見ると、そこには黒髪の目隠れ姫カット、赤みのあるヘイロー、首元にチョーカー、赤いラインの入った黒セーラーの制服に、黒のグローブを着用している生徒が。

 

 あー……正義実現委員会のモブちゃんですね。

 

「よ、容疑者こちらへ向かってきます!」

 

 容疑者扱いくらってる〜。まぁ倒したのはこっちだけどさ……

 

「りょ、りょうかい!退避します!」

 

 退避?爆撃でもするつもりかい?過剰すぎないか──

 

 

 

「きひひひひひひいっ~~きゃはははははぁ!!」

 

 

 

 あっ(絶望)

 

 

 

 全力で回避行動を取り、上から降ってきた広範囲の散弾の範囲外になんとか移動する。

 その直後に、どしゃり、という鈍い音。

 急いで落ちてきたものを確認する。

 

 

 

「ここで乱戦していた、正体不明の不審者というのは……おまえだな……?」

 

 

 

 そこには、正義実現委員会委員長、『歩く戦略兵器』剣先ツルギが立っていた。

 

 




クールツルギさん好きなのは作者だけではないはず
BGM【The Hunter】はみんな大好きガスコイン神父戦。彼の奮闘によってトロフィー取得率は未だに落ち続けているとか……


やあ、君が新しい読者かね
ようこそ、狩人の夢(小説)に。ただ一時とて、ここが君の「家」になる

私は……ゲールマン。君たち読者の、助言者だ
今は何も分からないだろうが、難しく考えることはない
君は、ただ、感想と評価をすればよい。それが、結局は君の目的にかなう
読者とはそういうものだよ。
直に慣れる……

狩人くんちゃんの名前は

  • 月乃カオリ
  • 我脳ヒトミ
  • 人形ソラメ
  • 月極チカ
  • 生駒ナナ
  • 朱月ミコラ
  • 月詠チサキ
  • 変若水トモエ
  • 狩人エア
  • 人識ヒトミ
  • 能野ヒトミ
  • 盛付似チハナ
  • 盛付似チサキ
  • 栗本ガラシャ
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