前回のあらすじ!不良ボコボコにしたらツルギが来た!
ふざけんな!!
なんで序盤の雑魚敵倒したら終盤のボスみてえな強さのやつが来るんだよ!!
「ここで乱戦していた、正体不明の不審者というのは……おまえだな……?」
「ああ、そうさね……しかし私は襲われただけでね……正当防衛だと思うのだが?」
「……」
ツルギがチラッと片隅に集められた不良たちを見る。
「そうかもしれないな……事情を聞きたい……付いて来てもらうぞ……」
ツルギさんの真面目ボイスめっちゃカッコ良くて好きなんだよなぁ。
「ああ、面倒だ……そこに伸びている不良どもを連れて行ってもらうだけでよかったのだが……」
戦いたくはないんだけど……でも、せっかくだからトリニティ最強と戦いたい自分がいるんだよなぁ……よし、やるか(即決)
そうと決まれば早速俺の目にしか見えない高速メニュー操作で武器を切り替えていく。
右手武器は、『慈悲の刃』『ルドウイークの聖剣』。血晶石はどちらも3デブ産の『物理27.2%』×3。
左手武器は、『エヴェリン』『ガラシャの拳』。血晶石は『血質32.6%』。ガラシャは血晶石不可だけどね。
この『血質32.6%』血晶石は俺の9年のBloodborne人生でも、
装備し終わったことで、俺の手の中に慈悲の刃が握られている。
『骨髄の灰』をエヴェリンに使い、火力を上げておく。
残り輸血液二十、水銀弾は不良の制圧で大砲で十二、散弾銃で三発使って残り五発。
カレル文字は【爪痕】【導き】【獣】【狩り】。
「……なら、やることは一つだな」
そうツルギが言うと同時に、どこからか音楽が流れ始める。
─【BGM:Blood-starved Beast】─
……ツルギにはベストマッチな選曲だな……おっ?ツルギも聞こえているのか少し周囲を気にしてる。やっぱ聞こえてんだね。
「……そうさね。ヤーナムの狩人を知るがいい」
俺がそう言い慈悲の刃を構えた瞬間、今までだらりと下げていたツルギの右腕が跳ね上がり、散弾を
「キィエエエェ!!」
「ふっ!」
前へヤーナムステップして散弾をすり抜けて躱し、ツルギに迫る。
しかしそれを待ち構えていたかのように、ツルギは回避地点に連続でSGを放ってきた。
連続ステップで避け、更に近づく。
同時に、ツルギもリロードのため銃を投げ捨て、
(おいおい、俺が言えたことじゃないけど神秘万能すぎるだろ……EXも自然に発動しているし、本気モードか?でも、二発でリロードってことは固有は高くて星2ってとこか!)
「キシャァァァ!!」
「はっ!」
ツルギのすぐ側まで接近した俺が、変形前の慈悲の刃を、速度に乗った時特有の独特な音と軌跡を残しながら振る。
同時に、ツルギがショットガンを右手で振りかぶり、慈悲の刃を振ったタイミングに合わせて
(刃物来てるのに殴りかかる!?バーサーカーすぎねえか!?)
「ぐっ」
咄嗟に左腕を挟み、防御する。
「キャハハハッ!」
相対するように攻撃したため、ツルギの左腕を慈悲の刃が切り裂く。
刃引きはしてあるが、それでもなお骨を断つだろうと振った刃はしかし、肉を裂いて骨に辿り着く前に止まった。ツルギが纏い、そして活性化させている神秘が慈悲の刃を鈍らせたのだ。
攻撃を防いだ時にダメージを受けた俺の腕が、リゲインで治っていく。
「キヒヒヒヒヒヒヒヒ!!」
嫌な予感がして、すぐにツルギの左腕に食い込んでいた慈悲の刃を引き、ツルギの右側をすり抜け背後にまわりこむようにステップする。
同時に、今までいたところに
そして、先ほど慈悲の刃で切り裂いた腕は、もうすでに
(出鱈目だな!スキル枠に縛られていない時なら『輸血液並の即時再生がパッシブです』とか聞いてないぞ!)
「ギャハハハハハァ!!」
そのままツルギが背後に右手でSGを撃ち込む。俺は散弾に合わせてバックステップを行い、距離をとりながら攻撃を回避する。同時に、エヴェリンを撃ち込んだ。
ステップによって俺をすり抜けた散弾で、背後にあった壁が破壊され、建物の中が見えるようになる。
建物の中は飲食店になっていて、もう既に避難済みで誰もいなかった。
「ヒヒッ、イヒヒヒヒヒッ!!」
店の中に俺が入ると同時に、ツルギが突っ込んできた。先ほどのエヴェリンの銃撃で抉られたのだろう、制服の右肩が弾け飛んでいた。もうすでに肩には傷痕も残っていなかったが。
慈悲の刃をしまい、代わりにルドウイークの聖剣を取り出し、すぐさま直剣から大剣へと変形させる。
「ムゥダァダァぁぁぁぁ!!」
「どうだかね!!」
突っ込んできたツルギがその速度を乗せて俺の腹に目掛けて膝蹴りを放ってくる。
変形後の大剣の広い腹の部分で受け止め、衝撃に身を任せてまた後ろに下がる。
「キィヒャヒャヒャヒャ!!」
まだ残っていた両手の散弾を同時にこちらに向けてぶちかましてきたのを大剣を盾に防いで、その威力で後ろに空いた大穴から瓦礫と一緒に吹っ飛ばされて店の外に出る。
外は大通りで、こちらも既に避難は完了していた。遠くに規制線がはられてるように見えるな。仕事が早い。
むっ?よく見ると規制線と共に霧が出ているな……?ツルギがボスみたいなもんだから?
「ちっ、削れているか」
防ぎきれなかった散弾が腕や足に当たり、穴を開けていた。吹っ飛ばされた時に壁に背中も打ち付けられている。
上位者の肉体とはいうが、肉体強度自体は案外普通の生き物だ。Bloodborne本編で狩人が上位者を狩れることからもわかるだろう。
体の比重を重くして攻撃を弾きやすくする『鉛の秘薬』でも飲みたいものだ。
すぐさま店内のツルギから壁を挟んで見えない位置に移動して輸血液を取り出し、注射針を刺す。
輸血液から血が自分の中に流れ込み、すぐさま身体が完全に再生する。
「あ"あ"あ"……」
店の中からツルギが出てくる。
「死ィィィネェぇぇぇぇぇええ!!」
加速しすぐさま俺のそばまで寄り、近距離からのショットガンを放ってくる。
「ふんっ!」
俺も前ステップを行い、大剣を上段からツルギに叩きつける。
ドバァァァァン!!ガゴィィィィィィン!!!
振り下ろしたルドウイークの聖剣と、ツルギの放った高威力の散弾がぶつかり合い、凄まじい音を立てる。
「キャヒャア!!」
その散弾と大剣の一瞬の競り合いの中、放ち終わったツルギは大剣の軌跡上から外れ、こちらに残りの散弾を放った。
前ステップですり抜けながら接近し、ルドウイークの聖剣を横に薙ぐ。
咄嗟に両手のショットガンを盾にして後ろに下がり避けたツルギ。しかし、盾にした銃は両断され、銃を撃つために突き出していた右腕も戻すのが遅れて深く斬られてしまった。
「ギィイイイハハハ!!」
ツルギは無事な左腕で両断された銃を投げつけ、切られたのにも構わず突進して右手で殴りかかる。骨が見えていた右腕は既に筋肉が再生しており、あと数秒もすれば皮も元通りだろう。
「ここで負けるのは、狩人の名折れさね!!」
投げられた銃を、変形して大剣から直剣に戻したルドウイークの聖剣によって弾き、突進してきたツルギに振るう。変形によって空いた左手にはガラシャの拳を装備し、ツルギを鉄塊にて殴りつける。
剣を一度振るうごとに腕や足は骨が露出し、胴体は深く裂かれて血が噴き出す。拳を振れば肉はえぐれ、骨を折る感覚が手に伝わってくる。しかしこちらの与えたダメージはすぐに治り始め、ツルギが攻撃を止めることはない。
「ギャハハハハッ!潰れろおォォォォォオ!!」
自分が斬られるのも構わず攻撃してきたツルギに何度も殴られ、その度に俺の胴体がただの拳に抉られる。時折り飛んでくる鋭い蹴りに、骨が折られる。それに構わずこちらも強引に攻撃することで、リゲインによってなんとか体力を繋いで戦い続ける。
ツルギが何度目かの殴打をするのに合わせて、ガラシャの拳からエヴェリンに持ち替えて弾丸を撃ち込む。
「ギッ!?」
そう、銃パリィだ……そして、一瞬でも体勢を崩せればこちらのもの。
「少々痛いだろうが……我慢したまえよ」
内臓攻撃の文字通りにモツ抜きをするわけにはいかないので、代わりに腹パンを行う。
「グッアヴァ!?」
拳は腹にめりこんで、突き破るかどうかというところで、先にツルギが衝撃で吹き飛んだ。うまく手加減できて良かった……(ぶっつけ本番)
ツルギは口から血を吐き、まだ治っていなかった他の傷口から血が噴き出す。内臓に大きなダメージを蓄積させたはずだ。しかし、地面に転がるようなことはなく、吹き飛ばされた後二本の脚でしっかり着地してみせた。
「キキッ、ギギギギッ、ギャハハッ!……おまえ、強いな」
仁王立ちになったツルギの噴き出していた血が止まり、裂けていた肉が繋がっていく。
「フフフ、トリニティ最強の『歩く戦略兵器』に認められるとは……なかなか嬉しいな」
俺も輸血液を太腿に刺し、折れた骨は繋がり、抉れた肉が生えてくる。
「……いや、おまえは本気を出していないだろう。そういう動きだ」
おっと気がつかれた……殺すわけにはいかないから、どうしても遠慮してしまうのがバレたか。
「あぁ……殺すわけにはいかないだろう?思っていた以上にこの大剣が効いてね……なんとか腕や足、首を斬り落とさないよう手加減していたのだよ」
割とマジ。ブラボ最強武器の一角であるルド聖剣と『物理27.3%』×3はやり過ぎだったらしい。これがキヴォトスでも最硬疑惑のあるヒナならちょうど良かったんだろうか?一般生徒に使っていなくて良かった。
「……キヒヒヒヒ!舐めるな。……殺さない武器を持っているだろう。そういう戦い方だ……出せ」
「……いいだろう」
スイッチ入っちゃったなお前な!
『ルドウイークの聖剣』を『パイルハンマー』に替える。これも血晶石は『物理27.3%』×3だ。切り裂くのではなく単純な殴打や刺突と爆発ならばキヴォトス人は死にはしないだろうからな。これはこれで貫通しそうで怖いけど。まぁツルギなら問題ないだろう。
「先ほどもそうだが……急に得物が変わる……手品か何かか?まぁいい……ヒヒッ……イヒヒッ」
パイルハンマーを変形させ、鉄杭をセットする。
「クヒッ!ケヒャヒャッ!!破壊してやるううぅぅぅぅぅぅ!!!!」
会話中に新しい銃を出していたツルギがまっすぐ突っ込んでくる。
「はぁー…………」
息を吐き、精神を統一する。両足を軽く開き、腰を落として右手を大きく振りかぶる。
「ゲハハハハッ!!ギャハアッ!!」
「ふんっ!!」
ツルギがゼロ距離に来て両手のショットガンを俺の胴体に撃ち込んだのと、俺がパイルハンマーをツルギに直撃させたのは、同時だった。
一部始終を遠くから見ていたハスミは、信じられないものを見ていた。
自分の知る中で最強、トリニティの絶対強者であるツルギが、『相打ち』になったのだ。
あの不審者のつけていた腕の武器がツルギに直撃した直後、凄まじい威力で吹き飛ばしたのだ。ツルギは戦っていた大通りを吹っ飛ばされて対面にあったビルの壁に深くめりこんだ。
腹に大穴が開いたかと思うほどの重体で、めりこんだ壁から血が流れ出していた。これがツルギでなければ死んでいたかもしれない。
不審者の方はというと、ツルギの神秘を全力で運用した二丁のショットガンによる同時攻撃を受けていた。ツルギの全力で放った弾はまるで高威力爆弾を使ったかのような破壊を齎す。
それを、二丁同時に胴体に受けたのだ。並の生徒ならば重体、場合によっては瀕死レベルの怪我を負ってしまう。最悪の場合、半身不随などの後遺症もあり得る。
事実、決着がついた時はツルギと大通りを挟んで反対側のビルに叩きつけられており、その胴体からはまるで穴が空いたかのように凄まじい量の血を噴き出し、道に血溜まりを作っていた。
これは不味いと思い、急いで救護騎士団を呼ぼうとしたハスミだったが、不審者が次に起こした行動に目を疑った。
なんと、立ち上がって身体に何かを突き刺すと、素人目に見ても瀕死の重傷の筈の身体は治っていき、血も止まったのだ。
同じく対面にいたツルギも、埋まっていたビルの側壁から這い出てきた時には先ほどの出血が嘘だったかのように治っていたが……
その後、不審者とツルギはお互い一メートルもないほど接近した。もしやまだやるのかとハスミは壊れた備品や設備、道路やビルの修繕費に頭が痛くなったが……
「…………はぁ?」
なんと不審者とツルギは握手をしていた。健闘を讃えあっていたのだ。
その後彼女達は戦いによって移動した場所を戻り、凄まじい戦闘の音でガタガタと震え上がって最初の路地裏で縮こまっていた不良たちを正義実現委員会本部へ連行していった。
ハスミは戻ったらツルギには説教だと心に決めた。
次回、やっと補習授業部と会う……エデン条約編がメインのブルアカ小説で、補習授業部と出会うのに13話もかけるのはこの作品ぐらいでしょう。
ツルギ、改めて小説だとめちゃくちゃ書きづらい。奇声のレパートリーが足りない……!!
この世界の生徒は、先生に指揮されていない場合は神秘を使うことで一時的に自分で能力やスキルの力を上げることができる、と言う設定です。
先生は、指揮する生徒の力をレベル、スキルなどに当てはめて指揮してくれるので、生徒は戦いやすい感じがします。ただし、育成されてないとすごく弱体化します。
他に、固有レベルと愛用品、装備は先生が指揮する時のみ効果を発揮します。狩人くんちゃんは常時カレル文字発動しますけどね!
ただし、一部の生徒(各学園最強格など)は、先生の自動調整だと出力が足りないので、ゲームとしての戦闘ではなくストーリー内での活躍描写、例えばヒナビームなんかは発動しなかったり、ツルギの再生能力が敵を倒したとき限定になったりするのかなーと妄想してたり。
この場所は、元々読者の隠れ家だった
高評価によって、作者のモチベと、考察を変質させる。読者の感想の工房だよ
もっとも、今は幾つかの器具は失われているがね
残っているものは、すべて自由に使うとよい……
君さえよければ、あの人形もね……
狩人くんちゃんの名前は
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月乃カオリ
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我脳ヒトミ
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人形ソラメ
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月極チカ
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生駒ナナ
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朱月ミコラ
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月詠チサキ
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変若水トモエ
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狩人エア
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人識ヒトミ
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能野ヒトミ
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盛付似チハナ
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盛付似チサキ
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栗本ガラシャ