今回は予告……というか、4thPV編です。
もう雰囲気とノリで見てください
特殊タグはMinus-4(まいなすよん)先生に監修していただきました
トリニティ、その一角。
セイアに呼び出された先生は、彼女の部屋へと招かれていた。
彼女は神妙な面持ちで、彼女は先生に告げる。
彼女は予知で見た全てを私に教えるために、特殊な力を使い私を夢へと引き入れることにした。
そして寝かされ、彼女の手が添えられた時──最後に、声が聞こえた。
『先生。これから見るのは、現実だ』
『今まで有り得た筈の未来。これから起こり得る未来』
『その全てを、君は夢に見る』
『たとえ覚えることはできずとも、たとえ全ては忘れ去られるとしても』
『君は、決して──あきらめぬはずだから』
『シロコ』と、それに立ち塞がる『大人』。
円卓を囲む
銃構えるは
銃口の先で嗤うメンシス。
赤く染まる空、赤く染まる星。
飛来する真紅の塔、崩壊した純白の秩序。
エラー、エラー、システムエラー。
集結する各学園の首脳。
繋がる輪、団結する生徒。
現れたる
そして始まる滅亡。
それは、違いを痛感する静観の理解者。
幻想と共に全てを砂へと還す存在に、アビドスと便利屋が立ち向かっていく。
砂漠佇むは白銀の狩人。
その手には、弓が握られていた。
それは、忘れ去られし楽園の象徴。
恐怖へ転じた幸福の虚像に、ゲーム開発部とRABBIT小隊が挑む。
雪被る少女たちの危険に現れたるは、超無敵鉄鋼。
その超重圧が、万魔殿の威厳を知らしめる。
それは、慈悲深き苦痛を持って断罪する裁定者。
凄まじき軍隊と共に地平を均す存在に、ヒナとツルギ、そしてエイミは立ち塞がる。
廃墟に舞うは桜吹雪。
その鈴の音が、狐の招来を告げていた。
それは、偉大なる太古の教義。
神聖なる受肉した天使の審判に、シスターフッド、救護騎士団、アリウススクワッドが抗う。
祝福するは桃色の少女。
その祈りが、星々を生む。
それは、輝きに証明されし栄光。
都市そのものともいえる最先端の暴走に、セミナー、ヴェリタス、そして温泉開発部が喰らい付く。
鳴り響くは軍靴の音。
白き大地の支配者たちが、街をも呑み込む津波となる。
それは、全てを焼き尽くす破壊の化身。
終末の獣の到来に、様々な勢力が団結する。
響くは雷鳴、輝くは翠光。
黄金の狩人たちが、奇跡の実在を証明する。
方舟が、浮かび上がる。
希望を乗せ、未来を乗せ、夢を乗せ。
赤い悪夢の、キヴォトスの、夜明けへと。
「……責任を負うものについて、話したことがありましたね」
「あの時の私には分かりませんでしたが、今なら理解できます」
光り輝く、宙の下で。
一人の少女の、声が聞こえる。
「大人としての、責任と義務」
対面に座り電車に揺られる、胸から血を流した少女。
彼女の顔は後光が差し見えないが、笑みを浮かべていることだけはハッキリとわかった。
「そして、その延長線上にあった、あなたの選択」
握られる
虚な瞳の、誤ちの日の小鳥遊ホシノ。
笑い合うアビドス廃校対策委員会の少女たち。
救い出された少女は、今度こそ安心して眠れるだろうか。
「それが意味する心映えも」
瞳は赤く、無機質な表情へと変貌した天童アリス。
名も無き神々の女王へと開花した彼女と共に、万物の滅びが訪れる。
笑い合うゲーム開発部の少女たち。
魔王は勇者となり、真なる仲間たちを得た。
「ですから、先生?」
目の光を失い、希望を捨て去ってしまった浦和ハナコ。
力無き死骸の前に項垂れる白洲アズサ。
笑い合う補習授業部の少女たち。
夢を失うものは居らず、道を踏み外す者は居ない。
「私が信じられる大人である、あなたになら」
大量の血を流し、呼吸の止まった空崎ヒナ。
声にならぬ慟哭を上げる、天雨アコ。
笑い合うゲヘナ学園風紀委員会の少女たち。
感謝と善意で、いつも世界は平和に回る。
血の雨の中、
笑い合うティーパーティーの少女たち。
その悲劇は解消され、互いが互いを信じ合う。
「この捻れて歪んだ先の終着点とは」
屋根すらない廃墟で蹲る空井サキ。
誰にも見つからぬ世界の狭間で絶望する霞沢ミユ。
笑い合うRABBIT小隊の少女たち。
彼女らは自らの居場所で、今日も逞しく生きている。
「また別の結果を」
浴槽に浸かり事切れた戒野ミサキ。
贄となり荊棘に貫かれ、笑みを溢し息絶える錠前サオリ。
笑い合うアリウススクワッドの少女たち。
幸せな幼少の記憶は、絶望を経て尚色褪せない。
「だから先生」
「どうか──」
凄まじい速度で加速する方舟。
それは障壁を突き破り──
世界の命運を背負った光の剣。
勇者は希望を歌い上げる──
赤く染まる、もう一つの方舟の中で。
『大人』は、ただ待ち続ける。
運命の時を。
そして対峙する、シロコと灰髪の少女。
二つの銃口が交差し、今、世界の命運を分つ。
そして、
紅き空を前にして、ただ彼女は楽しそうに笑っている。
それは消えてしまった筈の笑顔。
それは消えてしまった筈の姿。
そして彼女は───夢の中で、私と目を合わせた。
流れ星が、キヴォトスの空を滑る。
灰髪の少女が空を見上げる。
それは流れ星を見ているのか、はたまた……
白い少女が、砂浜を歩く。
もはや電車に、血を流す少女はいない。
連邦生徒会長の座は空席であった。
「……どうだい、先生。何か、覚えているかな」
セイアは私にそう語りかけるが、私は何も覚えていない。
けれど、なぜか……涙が、零れ落ちていた。