転生したら王族だったので、自由に全てを極めます。   作:鷹虎飛蝗

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 実はわたくし学生でして、成績、特に文系の成績が悪いんですね?
何が言いたいかと言うと……読みづらかったらごめんね?っていう保険です。


襲撃を受けました

 

 転生してから6ヶ月程経った今、ある程度わかったことがある。

 

 ひとつ、俺は死んですぐ生まれ変わったということ。

 

これは父が読んでいる新聞から知ることが出来た、転生して数日たった頃の新聞である。その新聞の見出しはというと…

 

平民の希望の星、■■■■氏、学園内で衰弱死。

新聞社一同、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 その新聞社は平民の立場から記事を書くことが多く、その貴族に媚びない姿勢は平民に大人気なのである。

 

 俺もよく愛読していたのだが、まさかそんな大手の新聞に入学した時に続いて二度も載るとは思わなかった。死んだけど。

 

 そして2つ目、どうやら俺には前世に引き続き、否前世以上に魔術の才能があるらしい。

 

 これは感覚でしかないが、明らかに見える景色が、聞こえる世界が圧倒的に違う。

 

 しかも!体が弱いなどということはなく今のところ健康的に過ごすことが出来ている!!実に素晴らしい、早く外を自由に駆け回りたいぞ。

 

 最後に3つ目、ここはどこかの貴族様の家だということ。

 

 これは確定ではなくあくまで推測なのだが…俺の世話をする時も基本母がすることが多いのだが、そのまわりには母の手伝いをするメイド等の存在がちらほらといるのだ。しかもかなり親しい様子で日雇いやただの家政婦という訳ではなさそうだった。

 

 この二点から俺は恐らく貴族の、更には平民が好む新聞を楽しげに読んでいることから俗に言う「アタリ」の貴族様の元に産まれたようだ。

 

 

「最近、街に裏でよからぬ事をしている貴族が集まっているらしい。兵たちの巡回を増やしてもらった方がいいだろうな。」

 

 父上、日が暮れてきて俺も寝たふりをしているとはいえ恐らくだがそれは生後半年の子供のそばで言うことじゃないぞ。

 

 しかし不穏な気配を感じるのも確かだ、魔力探知の範囲を広げるべきか?

 

 いや、大丈夫だろう。今は変なことはせず魔力の制御に集中しよう。

 

「そうですね。最近はやたらと街に不穏な空気が流れていて物騒ですわ。これはチャールズ陛下へのこの子のお披露目は延期かしら?」

「ぅむ…そうするしかなかろうよ。イリスと、そして楽しみにしていた兄上には悪いが、少し延期させるか。」

 

 ……はい?

 さすがの俺でも分かるぞ、チャールズ陛下と言うとサルーム王国現国王のあのチャールズ陛下だろう?嘘だろう父上あんた王族だったのかよ!?

 

 落ち着け、冷静になれイリス。いや無理だただの貴族だとばかり思っていたのに生まれ変わったら王族はおかしいよッ!!

 

「なにやら外が騒がしいな。何かあったのだろうか。」

 

 ふむ、どうやら1人メイドがこの部屋に走って向かってきているようだ。

 

 足音が止まるとほぼ同時、ガチャッ!と乱雑に扉が開く。

 

「夜分遅くに失礼致します!領主邸に何者かの指示で多くの兵が攻撃を仕掛けてきました!領主様、奥様!イリス様を連れてお逃げ下さい!」

 

 どうやら、最悪なことに嫌な予感は当たったようだ。メイド──母の育児のサポートをしていたメイドの1人、アイビィである。──が息を整えながら言う。

 

「何?!クソ、あの貴族共か、なにか裏があるとは思ったがとうとう血迷ったか。ああ、わかった。我々は隠し通路から逃げることにする。君も着いてくるんだ!」

 

 父上もやはり想定はしていたのか話はすぐにまとまり、父上、母上、アイビィと俺の4人で逃げることになった…のだが。

 

 隠し通路をぬけた先、そこには十名ほどの賊が立ち塞がっていた。

 

「ヒャハハッ!!!我らが依頼主サマの言っていたことは本当だったようだなァ!こんなところなにもないところに隠し通路なんざある訳ねェと思っていたが、まさかほんとうに出てくるとは笑えてくるぜ!!」

 

 立ち塞がるのはふざけているようで明らかに腕の立つ賊である、父上も母上も魔術が少しできる程度で腕が立つわけではない。

 

 しかし今の俺が魔術を使用しても2人を巻き込みかねない…どうすれば……

 

「アイビィ、あなたはイリスを連れて逃げてちょうだい。私たちと違って実力も体力も申し分ないあなたなら逃げ切れるはずよ。」

「奥様!私が戦いおふたりがイリス様を抱え逃げるべきです!」

 

 確かにそうだ、アイビィは相当腕が立つ。この場を逃げるだけならそうした方がいいだろう。

 

「もしその先で敵がいたらどうする。我々では逃げることが出来ないが君ならば相手の隙をついて逃げるだけならできるだろう。数人程度に遅れをとるほどでは無いさ。それが最善だろう。」

「お別れの挨拶は終わりかァ?ならさっさとその首を寄越しな!」

「!行って!早く!」

 

 賊が襲いかかってきたためアイビィに俺を押し付け行くように指示を出し、父上に続いて魔術の詠唱を始める母上。

 

「…ご武運を!」

 

 嘆くような顔をしたアイビィは、ゴウッ!という音と共に駆け出す。

 

 俺を抱く腕越しでもかかってくる尋常ではない衝撃に幼い俺の体は気を失ってしまった…




 あと本家の小説が基本一人称視点なのでこちらも基本的に一人称で行きたいと思います。

楽だから…
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