デュエルマスターズ darkness zero   作:deta豆

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第20話 影の国

零「...?」

デスザロスト「聞こえなかったのか?真実を教えてやるから来いと言ったんだ」

そう言うとデスザロストは俺の腕を掴み、牢から引きずり出そうと引っ張った

零「あ、ちょ...おい...」

ジャブラッド「行くぞ契約者、気分転換にちょうどいいだろ」

零「...そうする」

そうして俺は連れて行かれ、城内を歩かされる事になった

城の城内はかなり荒れており、床や天井には血の跡や切傷などが多数見受けられた

そうして、歩いている最中、デスザロストが口を開いた

デスザロスト「ジャブラッド様」

ジャブラッド「何だ」

デスザロスト「何をお考えで?」

デスザロストはそう言うとジャブラッドの方を見つめた

ジャブラッド「いや、あのムカつくジャシンをぶち殺したかっただけだ」

ジャブラッドはふざけた態度で接したが、デスザロストは疑いの目を向け続けた

デスザロスト「あなたの功績は存じております、覇王の死去まで彼に付き添い、バルガドライバーとドラゴ大王の分身を1人で倒した事や、禁断の星の手足の破壊、そんなあなたが、なぜジャシン程度にここまで回りくどい手段を?何か目的があるのでは?」

それに対してジャブラッドは一瞬デスザロストを睨めつけた様だがすぐにふざけた態度に戻った

ジャブラッド「獲物を弄びたくなる時だってあるだろ?それに今回は、こいつの獲物だ」

それに対してデスザロストは呆れた様な表情をしたが、聞き出すのを断念した様だった

デスザロスト「わかりました、ありがとうございます」

そんな話をしていると、デスザロストはある部屋の前で立ち止まった

デスザロスト「ここだ、ジャブラッド様はここでお待ちを...行くぞdm零」

そう言ってデスザロストは俺の腕を引っ張り、中へと入った

 

中は中心にある机を取り囲むかの様な形で本棚が壁沿いに沢山並んでいた、いわゆる書斎という場所であろう、机の上には色々なものが置かれておりそのほとんどが埃を被っているのが分かった、中でも目を引いたのは写真立てだった、そうしてデスザロストは写真立ての埃を払い、俺に見せて来た

それは幼い3人の少女と1人の少年を写したものだった、そして3人の内1人だけが、そっぽを向いていた、そして俺はその少女に見覚えがあった

零「ルナか...?」

デスザロスト「そうだ、そしてこの子がハデス、この子がクリスタだ」

零「待て、ハデスって誰だ」

デスザロスト「不振冥の本当の名だ」

零「そうか...」

デスザロスト「最後の1人には会ったか?」

零「いや...」

デスザロスト「彼女の名はカノン、ルナ達と同じ被害者だ」

零「被害者?何のだ」

デスザロスト「今から話そう、多少長くなるぞ」

そう言うとデスザロストは話し始めた

デスザロスト「この写真は、ある実験の前のものだ」

零「実験?」

デスザロスト「人間に、クリーチャーの遺伝子を混ぜると言う実験だ」

零「何だそれ」

デスザロスト「驚くのも無理はない、お前は影の国の実態を知らないからな」

デスザロストは深くため息をついた

デスザロスト「奴らは2つの宗派に分かれていた、そのうちの片方が、自分達を復権すべく神の使いを作ると言い彼女らを実験に利用した...筈だったのだが...イレギュラーが発生した」

零「何だよイレギュラーって」

デスザロスト「それがルナ...いや、ルナ・イクリプスだ、彼女は正常な人間では無かった上に、実験によってあるとんでもないクリーチャーと融合したんだ」

零「待てよ、ルナが正常な人間じゃ無いってどう言う事だ」

デスザロスト「お前、まだ自分の異常に気づいてないのか?」

零「...何の話だ?」

デスザロスト「お前の血は結構な頻度でルナに吸われてるんだよ、力が抜けて死にかけである自覚もないのか!」

零「...そうなのか」

デスザロスト「...彼女は五血族、イクリプス家の人間...人間と言うには違うな...吸血鬼とでも言った方が分かりやすいな...」

零「...」

デスザロスト「恐らく、ルナからはあの話は聞いているだろう」

零「...影の国弾圧の件か」

デスザロスト「そうだ、あの件の後、影の国の住民のほとんどが、奈落へと頭身自殺をして、ルナ達は孤立した、そのせいでルナ達は度々光文明の者達に酷い扱いを受けたらしい...」

零「...」(すごい形相で唇を噛み締める)

デスザロスト「...じゃあ次の話をしよう」

そう言うと、デスザロストは本棚を見た

デスザロスト「言い忘れていたが、ここはルナの書斎だ」

零「そうなのか...」

デスザロスト「書斎を持つぐらい、私を倒し、闇文明の王になった時は落ち着いていたんだ」

零「...いつからあぁなった?」

デスザロスト「数日前、急に」

零「...」

デスザロスト「私はルナがあぁなったのは影の国の裏に何者かが潜んでいるからだと考えている、第一彼女は影の国のトップでは無いからな、現にテロを計画したのは影の国のオラクル派であるオラクル教団のトップのリストだ」

零「...影の国には、それぞれ別々の勢力があるのか?」

デスザロスト「あぁ、オラクル派とイクリプス派があった」

零「...あった?」

デスザロスト「あぁ、復讐のためテロを目論むリスト率いるオラクル教団は資金の問題もあり最近まで表立って行動は出来なかった、そこに闇文明の王として君臨していたルナが数日前突然、資金と兵力を供給し、吸収合併されたと言訳だ」

零「なるほど...」

しばし、会話に間が入る

零「もう終わりか?」

デスザロスト「いや、次見せなければならないものがある、来い」

そう言いデスザロストは書斎を離れた

俺も離れようとした、その時、ふと机の引き出しが気になり1個1個見て行くことにした、ほとんどが紙くずなどだったがある一つの引き出しから奇妙なものを見つけた

零「何だこれ...?」

それはバキバキにヒビが入っているが鍵がかかっているペンダントだった

気になって中を覗いてみようとしたが、鍵がかかっており、見る事は出来なかった

デスザロスト「おい、早くしろ」

呼ばれて少し焦った俺はペンダントをポケットにしまい、外に出た

ジャブラッド「遅かったじゃねぇか」

零「...」

ジャブラッド「いい加減立ち直れよ、過去に囚われたままだと、いつまで経っても前に進めんぞ」

零「分かってる...」

デスザロスト「早く行くぞ」

 

そうしてしばらく移動して、着いたところはやけやけに不気味で徹底して閉められている頑丈な扉だった

そして着いた瞬間に、女性の様な声が聞こえた

???「まぁ!この気配は...ジャブラッド!」

ジャブラッド「ゲッ...お前かよ...」

そう言うジャブラッドはとても嫌そうな顔をしていた

???「まぁ良いでしょ?私たちの仲だし...そしてそっちの子は...なるほど?良い子そうね!」

女がそう言うと、扉の受け取り口の様な場所から機械の様な手を差し出して来た

キリコ「私キリコ!どうぞよろしく〜!」

そう言うと女は俺の手を握り握手をした...と思ったが、それはただのガラクタだった様ですっぽり抜けた

キリコ「あ!そうだった!私今肉体ないんだった!いやー失礼失礼!」

そう言うと女は急に落ち着き払った様子で質問をした

キリコ「で?何の様?」

その時、デスザロストは俺に話しかけて来た

デスザロスト「聞きたい事を聞くと良い、私は他の者達を呼びにいってくる」

そう言ってデスザロストは恐らく牢へと向かった

俺は何を聞きたいのか自分でも分からず、黙る事しか出来なかった

キリコ「何で何も話さないの?」

ジャブラッド「こいつさ、気になってんのかよく分からん女に裏切られてめっちゃ落ち込んでんだよ」

キリコ「女の子!?どんな子?お姉さんに教えて〜」

零「ルナ...」

キリコ「...幸せの青い鳥には気をつける事を勧めるわよ、私としては羽をもいでも良いかも!それじゃ!」

そう言うと、女の気配は消え行った

ジャブラッド「言っておくがあの胡散臭い占い師女の言う事は鵜呑みにするなよ」

零「あいつは誰だ」

ジャブラッド「キリコ、7罪だ」

零「そうか...」

ジャブラッド「それより、早くあの牢屋行くぞ」

そう言ってジャブラッドが俺の腕を無理矢理引っ張り牢の方に連れて行った

 

牢の方ではアダムスキー達が目覚めた様だが、デッドゾーンとデスザロストが言い合っているのが分かった

デッドゾーン「デスザロスト!テメェ!まさか俺達が弱ったとこを倒そうとか考えてる訳じゃねぇだろうなぁ?」

デスザロスト「こんな事になってるのにわざわざ戦力削る様な真似する訳ないだろう!?それに、ルナの強さは身にしみて分かってる筈だ!今は敵味方関係なく脅威に対して協力した方が良い!」

デッドゾーン「それは...そうだけどよ...」

サンマッド「デスザロストの言う通りだ、今は協力した方が良い」

デッドゾーン「...」

ジャブラッド「お、やってんなぁ」

アダムスキー「零が来た」

デッドゾーン「!...どうやら生きていると言う話は本当だった様だな」

デスザロスト「だからそう言っただろう...」

零「...」

デッドゾーン「テメェ、まだそんな感じなのかよ!クソッ!ムカつくぜ...」

零「...マザーブレインとギャップは?」

ギャップ「ここだ、今さっきマザーの手当てとデータ整理が完了した」

マザーブレイン「...」

デッドゾーン「姉御もこんなんかよ...」

デスザロスト「...」

恐らく全員が揃ったであろう事を察したデスザロストは俺に質問を投げかけた

デスザロスト「dm零」

零「...なんだ?」

デスザロスト「お前は、ルナをどうしたいんだ?」

零「...」

 

「俺は、ここに来てから、生まれ変わった様な感覚がした、それと同時にあの日、俺を連れ出してくれたルナに特別な感情を抱いていたのかも知れない」

 

「だが」

 

「俺にはまだ、彼女をどうしたいのか分からず」

 

「黙る事しか、出来なかった」

 

ジャブラッド「おい契約者」

 

「黙ってくれ」

 

ジャブラッド「お前の答えがどんな結果になろうとも」

 

「そっとしておいてくれ」

 

ジャブラッド「道は俺達が舗装してやる、アダムスキーにデッドゾーン、サンマッドに津々浦々、俺達が全員でやってやる」

 

ジャブラッド「何せ、俺達は、お前の部下なんだからな」

 

零「分かった、あぁ答えてやるよ」

零「俺は、何が何でもルナを連れ戻す、それが俺の答えだ」

デスザロスト「よく言った」

 

ジャブラッド「フッ...我ながらって感じだな」

デッドゾーン「活気戻ってきたじゃねぇか!」

アダムスキー「よしネクストミッション決まり、零どうすればいい?」

零「今すぐ水文明のタワーに行くぞ」

そして更に、俺はマザーに近づいた

ギャップ「何をするつもりだ!」

零「どけ、そいつに用がある」

 

マザーブレイン「...何につモりでスか?」

零「今すぐ作るぞ」

マザーブレイン「...何ヲ?」

零「今から24時間以内に、五文明連合を」

マザーブレイン「...わカっタ...話ヲ合わセておク」

 

零「移動手段はあるか?今すぐ出発するぞ」

ジャブラッド「任せろ契約者、超スピードで向かってやるよ」

零「頼んだぞ、相棒」

ジャブラッド「ヘッ、いきなりそんな馴れ馴れしい呼び方すんじゃねーよ、それより早く乗れ」

アダムスキー「分かった」

デッドゾーン「ヒュー!移動はよろしくな邪龍」

サンマッド「ありがたく乗せてもらうぞ」

ギャップ「マザー、こちらです」

マザーブレイン「あリがトうギャップ...」

零「デスザロスト、お前はどうする?そのデカさじゃ乗れねぇだろ」

デスザロスト「心配無い、人間ぐらいのサイズにならなれる」

ジャブラッド「全員乗ったか?」

零「では今すぐ出発するぞ、敵は影の国、そしてルナ・イクリプス、奴らを全員黙らせに行くぞ」

ジャブラッド「しっかり捕まっとけよ、とんでもないスピードが出るからな」

 

 

30分後

 

─水文明のタワー─

ギュウジンマル「(カタカタカタカタカタカタ)」

ドガァァァン(タワーの壁が破壊される)

ギュウジンマル「な、何だぁ!?」

 

ジャブラッド「着いたぞー」

ギュウジンマル「な、貴様ら!何しに来た!」

零「帰って来ただけだが、今すぐ光文明に行くぞ、お前の部下を1でもいいから連れて来い」

ギュウジンマル「ハッ!そんな命令、従う訳が...」

マザーブレイン「従わナいノなら殴リ殺しまスよ?」

ギュウジンマル「脅しなど聞かな」

マザーブレイン「ふンッ」

ギュウジンマル「ゴフッ...」

零「殴られるのが嫌ならジャブラッドのブレスで炙りロボにしてやっても良いんだぞ?」

ギュウジンマル「分かった!分かった!(トランシーバー取り出す)GOD!来い!」

 

GOD「わ、分かりました...」

 

ギャップ「マザー、自然文明の方々がこちらに到着した様です」

マザーブレイン「想像よリ早イでスね、ギャップ、我々と同じ飛行船デ乗せて行っテやりナさイ」

ギャップ「かしこまりました」

GOD「ギュウジンマル様ァ!到着致しました!」

ギュウジンマル「早く飛行船に乗れ!行くぞ!」

GOD「は、はい!」

 

モモ「ここが水文明...す、すごい...」

ジョー「おー!すごい!」

デッキー「ジョー様!あまり触らない方が良いですよ!」

零「モモ、ガイアハザードは何処だ」

モモ「え、あ、カードになってるけど...」

零「なら話は早い、ギャップの指示に従って飛行船乗れ、説明は後でする」

モモ「え、あ、わ、分かった!」

 

零「マザーブレイン、火文明は?」

マザーブレイン「ドギラゴンとハ連絡はつかナかったガ、ブランドは遅れテ向かうト」

零「なら、飛行船を火文明に送れ」

マザーブレイン「分かリまシた」

 

零「それじゃ俺達も光文明へと向かうぞ」

ギャップ「ではお乗りください、光文明の方々はもうすでに準備が完了した様です」

零「分かった」

デスザロスト「ドギラゴンが居ないのは非常に惜しいがな」

零「そうだな」

 

ギャップ「マザー、水文明の警備はどういたしましょうか?」

マザーブレイン「キャップに任せテいまス」

ギャップ「了解しました、では、出発しますよ!」

零「あぁ、頼んだぞ」

そうして、俺たちを乗せた飛行船は、遥かな空へ飛び立って行った

 

 

─光文明の裏路地─

ルナ「...」

???「ちゃんと1人で来た?」

ルナ「はい、では、約束の物をこちらに」

???「はい、これね」

そう言うと謎の少女はルナに箱の様なものを渡した

ルナ「にしても、どうして貴方の様な方がわざわざ協力を?」

???「今の光文明の正義が綺麗事で気に入らないってのと、単純に幼馴染のルナに力を貸したからったから...かなぁ...」

ルナ「そうですか...じゃあ、また」

???「うん、ピンチになったらいつでも駆けつけるからねー」

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