デュエルマスターズ darkness zero   作:deta豆

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第3話 異世界

目が覚めると、俺は見知らぬ場所に居た

見ると焚き火のある洞穴のような所に居た、ふと隣に視線を移した。

 

 

「…zzz」

あの俺を連れ去ろうとした少女だ。が覚めると、俺は見知らぬ場所に居た

見ると焚き火のある洞穴のような所に居た、ふと隣に視線を移した。

 

 

「…zzz」

あの俺を連れ去ろうとした少女だ。

 

どうやら眠っているらしい。

 

「おい」

 

 

声のした見るとそこには、あのジャブラッドと呼ばれる龍が小さくなって俺の隣に座り、声をかけていた。

 

「まさかお前あれで俺から逃げられるとでも思ったのか?」

 

ジャブラッドの言葉に対し、俺は正直に答えた。

 

「正直死んだと思ったな。」

 

俺の言葉に対し、ジャブラッドは少し呆れているようだった。

 

「馬鹿言え!契約しただろ?それで今日からお前は俺の契約者になるのだ」

 

 

「契約者…?」

 

俺のその言葉に対し、ジャブラッドは何か思い出したかの様な表情をした。

 

「おう、そう言やお前にまだデュエマについて説明していない部分があったな。」

 

 

「単刀直入に言おう。お前にはデュエマで俺を召喚する"契約者(デュエリスト)"になって戦ってもらう。」

 

それに対し、俺は問いを投げかけた。

 

「デュエマってカードゲームじゃ無いのか?」

 

それを聞いたジャブラッドは俺を鼻で笑った。

 

「バカか!負けたら死ぬし勝ったら相手の全てを奪える…実質的な代理戦争だ。」

 

「…マジかよ。」

 

その時、隣で寝ていた少女が起き上がった。

 

「厳密に言うと、少し違う そのままの受け取り方だと貴方は騙される。」

 

「何だお前は黙っていろ。」

 

そう言うジャブラッドに構わず、少女は話を続けた。

 

「黙らない マスターのオーダー以外には決して従わない。」

 

「騙されてるって…?」

 

少女は先ほどとは打って変わって、俺の質問に対し素直に答えた。

 

「デュエマは普通にやっても戦いにはならない 実体化出来る者同士が敵意を持った上でどちらかが真のデュエルをする意志を見せれば、デュエマは戦争の為の道具になる」

 

「なるほど…殺し合いできる時とそうじゃ無い時があるのか…」

 

その時、ジャブラッドが会話に割り込み無理矢理終わらせた。

 

「じゃあ早速デッキを組むもうぜ。」

 

だがその時、俺はあることに気がついた。

 

「いや、まだルナが居ない…ルナはどこに居る…?」

 

俺の問いに対し、ジャブラッドは出口と思われる場所を指差した。

 

「闇の王か、あの女なら崖の方で一人座り込んでるぞ。」

 

「わかった、行ってくる。」

 

そう言って、俺は即座にそこへ向かった。

 

「あ、おい待てよ!ハァ…」

 

 

 

 

 

外に出るとルナは崖の縁で、体育座りで蹲っていた。

 

「…大丈夫か?」

 

声をかけると、ルナはゆっくりと俺の方を振り向いた。

 

「え、零…?」

 

その表情はまるでこの世のありとあらゆる負の感情を煮詰めたかのようだった。

 

「えっと…大丈夫ッスか?」

 

そう声をかけた時、ルナは瞬時に俺の側に近寄り、俺の前で膝をつき、俯いた。

 

「貴方が死んだのかと思って私…私…」

 

俺はルナに合わせしゃがんだ後に、ルナの肩をポンと叩いた。

 

「とりあえず落ちつけって…な?俺も無事だし。」

 

その言葉を聞いたルナは、黙って俺の方を向いた。

 

「…」

 

そして一滴だけ、彼女のその朱い眼から涙をこぼした。

 

 

俺は驚いた。

 

まさか彼女が俺の為に泣いてくれていたとは思わなかったのだ。

 

「(後でルナに謝らないとな…)」

 

そうして俺はルナの手を引き、元居た場所へと戻った。

 

 

 

それから数分後──

 

 

「…」

 

俺はジャブラッドと黙って向き合い、ルナと少女は睨み合っていた。

 

「何であんなに睨み合ってんだ…?」

 

「敵同士だったからじゃないか?いや…あいつのボスはルナと仲いいけどな…?」

 

「ところでそこの女の子(?)は誰なんだ?」

「コンビニで突然現れた事以外何もわからないんだが…」

 

それを聞いた少女はこっちを向いて謝罪の言葉を述べた。

 

「名乗り忘れてた ごめんなさい。」

 

「いやまぁ…それはいいんだけど…」

 

しかし俺の言葉も意に介さずに、少女は話を続ける。

 

「私の名前はアダムスキー、目的は零、貴方を連れ去る事。」

 

「今貴方は邪龍の管理下にある。だから仕方なく協力関係になった。」

 

「(まぁ何にせよ心配して来てくれたみたいだな)ありがとう。こっちの自己紹介は」

 

「大丈夫、貴方は私を知らなかった見たいだけど私は貴方の事を知っている。」

 

「え?それってどう言う…」

 

その時、ジャブラッドが会話を中断させるかの様に間に入ってきた。

 

「まぁ話はこれぐらいで良いだろ。」

 

それを聞いた俺はジャブラッドの側に寄った。

 

「じゃあさっさとデッキ組もうぜ。」

 

それを聞いたジャブラッドはカードを取り出した後にルナに手渡した。

 

「じゃあ早速デッキを作りましょうか!カードはありますし…」

 

 

「俺のカードはジャビビルとジャブラッドで分かれてるぞ。」

 

 

「トリガーは俺にお任せろ」

 

突如声のした方向を見ると、あのハンマー男が居座っていた。

 

「うわっ、びっくりした…いつからそこに?」

 

そう言うダンマはニヤリと笑った後に俺の問いに答えた。

 

「さっきカードから出てきたんだぜ。」

 

「え、そんなこと出来るのか?」

 

俺の言葉を聞いたジャブラッドは、俺の目の前に出てきて激しく頷いた。

 

 

 

 

 

それからしばらくして、なんとか完成した。

 

デッキ構築は思っていた以上に楽しかった。

 

 

 

そうしてルナ達が何故か外に行っている間に俺はデッキの回し方に慣れるためにカードを見ていた。

 

その時、ふとアダムスこえを掛けてきた。

 

「墓地はあまり溜めすぎない方が良い。」

 

「え?何でだ?」

 

それに驚いたような表情を見せたアダムスキーは俺に質問てきた。

 

「山札切れで負ける事、ルナから聞いてる?」

 

「いや、全然知らないな…?」

 

それを聞いたアダムスキーは俺の方を見つめた。

 

「あとできっと役に立つ。」

 

「覚えておいて。」

 

 

 

─────

 

それからしばらくして、戻ってきたルナ達に声を掛けた。

 

「こっちもデッキの準備が出来ました。早速やりましょう!」

 

「もちろん普通ので…」

 

「分かった ところでジャブラッドってデュエル中どうしてるんだ…?」

 

それを聞いたジャブラッドはニヤリと笑った。

 

「よく見とけよ…」

 

そう言うとジャブラッドはカードの中に入っていった。

 

「すげぇ…」

 

ジャブラッドに注目している俺に対し、ルナはゆっくりとそして優しく俺の肩を叩いた。

 

「…じゃあ早速はじめましょうか。」

 

「零、先行どうぞ。」

 

 

 

 

 

「俺のターン、ドロー、俺は1マナでアガル―ムを召喚。ターンエンド。」

 

「私のターン、ドロー!」

 

「私は2マナでゴンパドゥを唱えます!効果で山札を3枚表向きにして…一枚を手札に加え、残りを山札の下に!」

 

「じゃあドロー、チャージして…ゴツンマダンマを召喚!」

 

そうして召喚した後に、ダンマは突如言葉を発した。

 

「行くぞー」

 

「喋った…」

 

俺は、思わず少し声を上げてしまった。

 

「じゃ、じゃあゴツンマとアガルームをハイパー化させてエンド。ターンの終わりに山札から2枚を墓地く。」

 

「ドロー、手札から2マナで呪文ボックドゥ。ゴツンマダンマは次の私のターンの初めまでアタック出来ない、ターンエンドです。」

 

 

「じゃあドローして…『邪侵入』…」

 

「これ唱えろ!これ!」

 

ジャブラッドの後押しと共に、その呪文の唱えた。

 

「分かってる。チャージせず3マナ!邪侵入!」

 

「山札の上から4枚を墓地に置いて…来た!ジャビビルブラッドをバトルゾーンに。」

 

バトルゾーンに出ると同時に、ダンマの時と同様にカードから声が聞こえた。

 

「ハハハ!俺の登場だ!」

 

それに続き、俺は展開を続けた。

 

「じゃあ俺はアガルームをタップしてジャビビルをハイパー化!ゴツンマをタップしてアガルームをハイパー化!」

 

「…!」

 

わざとらしく驚いた様な表情を見せるルナを見た俺は

 

「ジャブラッドでアタックだ…その時!アタックチャンス!アビスアサルトx2!効果でハンマダンマとクロフェシーをバトルゾーンに!

 

「さぁ、見てろよルナ!ジャビビルの攻撃時効果でジャブラッドをバトルゾーンに!wブレイク!」

 

堂々と俺はシールドをブレイクした。

 

だが、ルナは一枚のカードを俺に見せてきた。

 

「st『全て見えているぞ』次の私のターンの初めまで、零、貴方のクリーチャーは次の私のターンの初めまで、一度しかアタック出来ない。」

 

「小癪な…」

 

そう言うジャブラッドの横で、俺はターンを終えた。

 

「フフ…私のターンです。ドロー、1マナでゾメンザン、2マナでバレッドゥ…これで魔導具は4枚…」

 

その時、ルナの周りにどす黒いエネルギーの様なモノが集まり始めた。

 

「何が始まる…?」

 

それと同時に、アダムスキーはバイザーで録画を撮り始めていた。

 

 

「夢幻夢月の門、展開」

 

 

「墓地の魔導具を4枚下に重ね、手札がらガルラガンザークをバトルゾーンへ…!」

 

ルナが出したそのクリーチャーは、バス停の近くでダンマを襲った鳥に似ていた。

 

「で、どうするんだ…?」

 

そう言って動揺を隠せずにいるルナはニヤリと笑った。

 

「ターンエンドです。」

 

そう言うと、周りのどす黒いエネルギーは最初から無かったかの様に消えた。

 

「…」

 

そう言ったルナに対して、俺は少し動揺しつつもカードを手に取った。

 

 

 

「じゃあチャージをせずに3マナでジャブラッド召喚してゴツンマとジャビビルハイパー化!ゴツンマでwブレイクその時ジャビビルの効果で…」

 

「あ、出せませんよ。」

 

 

「え?」

 

動揺する俺に対して、ルナはやさしく教えてくれた。

 

「ガルラガンの効果で封じてるんですよ。」

 

それを聞いた俺はガルラガンの効果を確認した。

 

「マジかよ…何というか…ごめんな。」

 

動揺する俺に対して、ルナはやさしく肩に手を置いてくれた。

 

「心配しなくても大丈夫ですよ。」

 

 

「…では、ゴツンマダンマの攻撃はガルラガンザークでブロックします!」

 

 

「俺はジャブラッドの効果発動!墓地のカードを4枚山札に戻して生き残る。」

 

「続いてクロフェシーでwブレイク!」

 

「シールドトリガー+の効果発動!ボックドゥ!ジャブラッドを行動不能にしてハンマダンマを手札に戻します。」

 

「ハンマダンマは生き残る!ハンマダンマでシールドブレイク。」

 

「トリガーは無しです。」

 

「ジャビビルでダイレクトアタック!」

 

勝敗は決した。

 

「負けたー!強いですね!初めてにしては上出来です!」

 

そう言ってルナは拍手をしてくれた。

 

「お、おう、ありがとう。」

 

その時、アダムスキーが突如声を上げた。

 

「闇王、手加減してた。」

 

「?」

 

「…」

 

俺は何を言っているのかよく分からなかったが、ルナは黙ってアダムスキーを睨みつけていた。

 

「前はもっと早くガルラガンザーグを出せてた。それに"アレ"も…」

 

だがアダムスキーが何かを言う前に、ジャブラッドが会話に割り込んだ。

 

「今はいいだろ、それにそろそろ出発するぞ。」

 

「どこへ…?」

 

俺の問いに対し、ジャブラッドは軽く答えてくれた。

 

「この闇文明に用意した拠点にだ。」

 

「え?闇文明…?ちょっと待て、そう言えば外はどうなってる…?」

 

そう言う俺に対し、ルナは少し疑問に思った後に答えてくれた。

 

「あれ?さっき見てませんでした?なら一回見てみた方が良いですよ。」

 

「なら私が一緒に──」

 

そう言うアダムスキーに対し、ルナが俺の戸を掴んで答えた。

 

「私が行きます。」

 

俺はそのままなんとなくで彼女に連れられ、外の風景を目の当たりにした。

 

「…マジかよ。」

 

目の前には闇、そして無数の星が輝き、小惑星が外周を漂っていた。

 

だが、異常なのは、その闇の中にこの世の物とは思えないような風景があった。

 

地面はズタズタで、ワームのような物が所々に蠢き、悪魔の様な見た目の者達がたむろしていた。

 

遠くには真っ黒な森も見える。

 

正に──異世界と呼ぶべきか───

 

「どうですか?私達の世界は。」

 

「…」

 

ルナの質問に対して、俺は驚きのあまり声が出なかった。

 

「流石にちょっとびっくりしちゃいましたか…では歓迎の挨拶だけさせてください。」

 

そう言って、ルナはまるでこれからの冒険に期待を膨らませるかの表情で崖の縁に立ち、手を広げた。

 

「ようこそ、クリーチャーワールド(我らの世界)へ。」

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