デュエルマスターズ darkness zero   作:deta豆

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第30話 鳥籠

当時、私は里親に引き取られる事になりました。

何でも私の親…と言うより同族は、何年も前、人間に攻められ、ほとんど死んでしまった様です。

 

 

 

そう言えば、町に出れば、怪物や悪魔と罵られたり、里親からは、いつも危害を加えられていた気がします。

 

そんな、生きているのか分からない、鳥籠の様な世界から、私は逃げ出しました。

 

ダメな事なのは分かってます

でも、どうしてもそうしたかったんです。

 

 

─森─

 

???「…」

私はある森で迷子になってしまいました。

 

???「…」

獣達の唸る声が聞こえる。

 

「グルル…」

???「…"死─」

その時、近くで声が聞こえました。

???「君…大丈夫…?」

???「…」

私は無視して森の深いところまで行こうとしました。

 

???「ちょ!待って」 

???「…?」

零「俺零って言うんだ、よろしく」

零「なんでここに居るのか分かんないけど、行くあてがないなら俺良いとこ知ってるんだ、ついて来て。」

そう言うと、彼は私の腕を掴み、引っ張って行きました。

 

─孤児院─

孤児院の先生「零くん!?その子は…」

零「先生…この子、森で迷ってたんですよ、もし親が見つからなかったら引き取ってもらっても良いですか?」

 

???「?」

 

孤児院の先生「お嬢さん?お名前は?服装を見た感じ、何処かのお嬢様っぽい綺麗な衣装だけど…」

 

???「名前は無いです」

孤児院の先生「あ…うちはそう言う子を受け入れる場所なんだ、お嬢さん、ここに一緒に住まない?」

???「まあいいでしょう、悪くありません」

零「じゃあ先生!俺の部屋はどうですか?」

孤児院の先生「ふーん…いいんじゃ無い?」

 

零「そう言う事だから、これからよろしくな。」

それからしばらく、私は零と一緒にいろんなことをしました

子供がやる様な幼稚な遊びばかりでしたが…

今までひとりぼっちだった私にとって、とても幸せな時間でした…

 

零「なぁ」

???「何ですか?」

零「なんて呼べば良い?」

???「…決めていいですよ、零。」

零「ありがとう、じゃあ決めさせてもらうぜ…えっと…月の綺麗な日に会ったから…ルナ?」

ルナ「ありがとうございます、いい名前ですね!」

零「これでも結構ネーミングセンスには自信があるんだぜ。」

 

─孤児院 グラウンド─

 

零「それでさぁ…」

ルナ「フフ…」

 

孤児院の子供「おーい!ボール取ってー!」

ルナ「あ、はい」

 

彼女は、とんでもない技でゴールを決めた。

 

零「マジかよ」

孤児院の子供達「すげぇ!ルナちゃんそれどうやったの!?」

ルナ「それはですねぇ…」

 

─孤児院 廊下─

零「大人気だったな、ルナ」

ルナ「嬉しくも何ともありませんよ、それに、私と同じなのはあなただけですから。」

零「何と言うか…嬉しいな」

 

─零の部屋─

零「zzz…」

ルナ「…いただきます」

私は零の肩に手を置き、血を吸いました。

ルナ「…ご馳走様でした」

翌朝、零が首元をかゆがっていたのはよく覚えてます。

 

孤児院の先生「じゃあ二人とも写真撮るよー」

 

零&ルナ「はーい」

 

こんな毎日が、ずっと続くと思ってました。

 

 

それから1週間後のある冬の日、私は孤児院の子供達から、孤児院裏の物置に呼び出されました。

 

ルナ「…なんですか?」

孤児院の子供のリーダー「ルナ…お前さ、吸血鬼だろ?」

ルナ「…」

 

孤児院の子供1「とぼけんなよ、この前健ちゃんが零の血吸ってんの見たて言ってたぞ。」

孤児院の子供2「アニメで見たぞ、吸血鬼とか見たいなモンスターは殺さなきゃいけないんだ。」

そう言うと、子供達は私の手足を押さえつけました。

私も、数十人と言う数の暴力には勝てませんでした。

 

ルナ「ッ!?何を...」

孤児院の子供のリーダー「そもそも前からおかしいと思ってたんだ、お前が来る前は俺達がリーダーだったのに、お前が来てから全部めちゃくちゃだ、みんなをせんのうしたんだろ!」

そう言うと、子供は私に水をかけて来ました。

そうしたら体から力が抜け、息が途切れ途切れになって行き...周りがだんだん見えなくなって来ました。

孤児院の子供のリーダー「死ね!ばけもの!」

 

その瞬間、私は思ってしまったんです。

零とまだ居たい"死にたく無い"と

 

その瞬間、小さい破裂音の様な音が聞こえ、目の前が真っ赤になりました。

 

ルナ「死んだんですか…?いや…生きてる…?一体…何が…」

 

目を擦って見ると、子供達が消えていました。

 

代わりに、部屋中が真っ赤に染まっていました。

私が何をしでかしてしまったのか、腕を見て理解しました。

ルナ「あ…あぁ…」

 

その時、物置の扉が開きました。

 

零「ルナ…?何…やってるんだ…?」

 

ルナ「…あ…ァァァァァァァァァァァ!」

零「お、落ち着け!」

 

ルナ「零…私…私…」

零「…血…子供達の声と悲鳴…」

 

零「ルナ、森に逃げろ。」

ルナ「…え?」

零「俺がやった事にしておく、俺が被る、だから逃げろ、出来るだけ遠くへ。」

ルナ「でも零─」

零「お願いだ!早く行け!」

ルナ「零はどうするんですか…?」

零「多分、警察に捕まるじゃないか?」

ルナ「じゃあ零は…」

零「大丈夫、また会える。」

 

零がその言葉を言った後、私は震えながらも、振り返らずに孤児院を後にしました。

 

 

気がつくと、私はクリーチャーワールドに戻って来ていました。

 

ルナ「また会える…また会える…」

その時、私は思いました。

もし零が私のせいで…殺されてしまったら…零は一生を私のせいで台無しにしてしまう…

彼を出してあげられるほどの力が必要だと

 

 

1年後、私はある研究を知りました。

 

「人間の子供をクリーチャーと合体させる計画…」

 

私は無知な子供達に混ざり上手く研究に参加しました。

 

それにより、私は12枚の青い翼と、時を止める力を手にしました。

 

その後光文明に捕まって酷い扱いを受けたり

そこで今の影の国の右腕に出会ったり─

 

その後、私は自立し、部下を増やし続けました。

元々他の者共の上に立つ事には興味がありましたが、それっぽい振る舞いをするだけで、相当沢山の者達が集まって来るんです。

 

人も クリーチャーも

 

そしてある日、私はデスザロスト王を打倒し、闇文明の王となりました

 

そしてその数千年後、ジャシンに関する話でいざこざがあり、その問題を解決しようとしてる最中私は邪龍に出会いました。

 

私はそこで、覇王の後継者の話を聞きました。

 

そこで、私は行ったんです

 

あの孤児院に

 

そこで零がまだ無事で、幸せそうにしていると言う事に気付きました。

 

最初は嬉しさと申し訳なさとで、少しテンションがおかしくなってたりしたんですよ。

 

けど…零と再会した時、零はこう言ったんですよ。

 

"はじめまして"

 

ハ…ハ…

 

 

 

ルナ「それで私は気がついたんです…鳥籠の中から自由になり空に羽ばたいて行ったのは全てまやかしで…本当は鳥籠の中でただもがいているだけだった…って」

 

ルナ「その時、私は誓ったんです、部外者は殺して…使えるものは何でも使って…零に幸せを与えた後、零を壊し、引き裂き、苦しめ…最後は…私自身が零を喰らい…」

 

ルナ「そして…」

 

ルナ「一つに…」

 

ルナ「最終的に自分が死のうが生きようがどうでも良いんです。」

 

ルナ「だって…それってすごく幸せな事じゃないですか!だから…」

 

キリコ「分かった、もういいわルナちゃん…辛かったでしょう?」

 

ルナ「貴様如きが知った様な口を…」

キリコ「あぁ...ごめんごめん...でも応援してるわ、本当に…ほら、カニバリズムって究極の愛って言うでしょう?」

ルナ「…」

キリコ「それじゃあね」

 

そう言うと、ソレはその場を去って行った。

 

ルナ「そうだ…部下達に差し入れ行かないと…」

 

ルナ「…零…待っていますよ」

 

ルナ「ずっと」

 

ルナ「永遠に…」

 

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