デュエルマスターズ darkness zero 作:deta豆
正義の行く末は…
日は落ちた。
光文明は薄暗く、戦いの形跡が残っていた。
ビルのモニターから声が聞こえる。
私は携帯を手に取り、ニュースのライブ配信を開いた。
アナウンサー「光文明の城、会議室にて…今まさにあの事件を起こした張本人である闇王ルナが入って来ました。」
沢山のカメラの音が聞こえる。
マザーブレイン「闇王ルナ、彼女や影の国ニ対すル処遇ハ、五文明連合の捕虜ト言う形デ治めル事ニしましタ。」
クリーチャー記者「あれだけの事をして誰も殺さないのはおかしくは無いですか?」
マザーブレイン「我々は充分許せル余地ハあルと考えマス。」
マザーブレイン「タダシ、責任ハ取っテもらイマす。」
クリーチャー記者「責任とは?」
マザーブレイン「ルナさン、話せマすカ?」
そう言われて、彼女が前に出た。
クリーチャー記者「ルナ様、光文明を襲撃した責任はどう取るんですか!?」
ルナ「各文明に対し徹底した支援を行います。」
クリーチャー記者「それだけでは責任を取れたとは言いづらいのでないですか!?」
ルナ「はい、ですので闇文明の王を辞退させていただきます。」
モニターの先でクリーチャー達がざわめいているのが分かった。
配信のチャット欄も、阿鼻叫喚…悲痛と悲しみがひしひしと伝わってくるコメントばかり流れて来ていた
非常に嬉しい。
マザーブレイン「皆様、静粛ニ。スグに次ノ議題であルデュエルウォーリアの入国管理ガ成さレテ居なかっタ件につイテ…」
その時、一人の愚か者が前へ出た。
キラ「納得いかない…闇王ルナは悪だ…」
その問いに対し、マザーブレインは答えた。
マザーブレイン「貴方ノ意見も分カらナクはナいでス…ガ、私ハ彼女にハ十分弁解の余地ハあるト判断しマしタ…チャンスを与えテも良イかト。」
キラ「でも…そいつは悪だ!父さんや母さんを殺したんだぞ!?それに…俺の大切な親友を…ッ!!」
マザーブレイン「…ジョーくんにつイては残念ニ思いまス。」
マザーブレイン「しかし…貴方のお母様はジャシンと手を組んでいたのでは?」
マザーブレイン「その上ルナさンはdm零によっテ十分すぎル程の制裁ヲ受ケたかト。」
キラ「…」
アナウンサー「以上、生中継を終了させていただきます。」
そうして、番組は終了した。
配信が終了した後、私はとある路地裏へ向かった。
その場所にはとある大柄な男が一人待っていた。
???「あんたがここに俺を呼んだのかい?」
???「うん、貸し切りの予約と…ある情報を流して欲しくて…」
ジョー「…」
先生「みなさーん、今日は転校生が来てます!」
先生「入って来てー!」
アカリ「はい」
アカリ「皆さんこんにちは、私アカリって言います。皆んなと仲良く出来たら嬉しいです!」
それからしばらくして、休み時間
アカリ「キミ、ジョーくんだっけ?」
ジョー「うん、俺ジョー!よろしくな!」
アカリ「それじゃ改めまして、私アカリ、聞いてるよ?ジョーくんデュエマ強いんだって?」
アカリ「じゃあさ、私と一戦やらない?」
アカリ「勝ったら私の大好物のラーメン奢ってあげよっか?」
ジョー「え!?大好物なの!?俺も大好きなんだ!じゃあ早速…」
───
ジョー「いっけー!モモキング!」
アカリ「フッフッフッ…甘い!私はこの…サッヴァーク†の効果発動!」
ジョー「あれ?なんか見覚えが…」
アカリ「…?まぁいいか…サッヴァーク†の効果発動!シールドゾーンの表向きのカード3枚を裏向きにして、来い!サッヴァーク†!」
ジョー「えー!?何それズルじゃん!」
アカリ「書いてあるからねー、それじゃあサッヴァーク†でブロック!」
ジョー「わあああ!ま、負けたぁぁ…」
アカリ「勝ち〜」
ジョー「ラーメン食べたかったなぁ…」
そう少年が小言を言った。
アカリ「…しょうがないなぁ…でも私の奢りね?」
ジョー「本当!?ありがとう!」
アカリ「その代わり、ちょっと頼みたい事があるんだけど…」
アカリ「─」
ジョー「うん!良いよ!その代わり、ラーメン3杯ね!」
アカリ「おっけー!」
アカリ「…ねぇ、キラってどんな人?」
ジョー「え?俺の最高の親友だよ!強くて!カッコよくて!頼りになってー」
アカリ「そう、そうなんだ、うん…」
アカリ「…ところで、ジョーくんは何ラーメンが好き?
─数日後─
少年は一人、自分の部屋でうずくまっていた。
キラ「母さん…父さん…アカリ…ジョー…」
その時、インターホンが鳴った。
少年はすぐさま玄関へ向かい、恐る恐るドアスコープを覗いた。
そこには、ローブの者が立っており、一瞬で少年…お兄ちゃんを誰も居ないクリーチャーワールドの地下闘技場へと連れ込んだ。
キラ「こ、ここは…」
キラ「ッ…!何者だお前!」
???「へー、分かんないんだ?」
そう言うと、私はローブを脱ぎ捨てた。
アカリ「久しぶりの再会なんだし、もっと語り合おうよ」
アカリ「お兄ちゃん!!!」
キラ「え…いや…まさか…アカリ!?生きてたのか!?」
アカリ「そうそう、元気100%ってやつ?」
キラ「よ、良かった!聞いてくれアカリ…母さんが…」
アカリ「あーそれね、知ってる知ってる。」
アカリ「私達のルナに無様に負けたんでしょ?あ、dm零とか言うのも居たね?」
キラ「え…それ…どう言う意味だ?」
アカリ「分からない?」
アカリ「正義は所詮、勝った方の物。誰が正しいかなんて所詮勝てば何でも簡単に塗り替えられる。」
アカリ「どう?何が言いたいか分かった?」
キラ「まさか…列車の…あいつは…!」
アカリ「そう、私。」
キラ「何で…」
アカリ「決まってんじゃん、私がお兄ちゃんやお母さん、お父さん」
アカリ「他の家族が皆んな大っ嫌いだから」
アカリ「それ以上でも、それ以下でもない。」
キラ「…」
それを聞いたお兄ちゃんは、私を睨みつけた。
キラ「…分かった、あの日…これは…お前がルナに会いに行くのを止められなかった俺の責任だ」
そう言って、お兄ちゃんはデッキを手に取る。
キラ「だからこそ!お前は責任を持って俺が裁く!」
アカリ「…あーはいはい、カッコいいねー」
アカリ「あ、そうだお兄ちゃん、これ見てよ。」
そう言って私は闘技場のモニターを起動しあるものを見せる。
キラ「…ッ!?」
ジョー(モニター)「助けてー!!!」
キラ「ジョー!!!!!」
そこには、鉄の棒に縛り付けられた桐札ジョーの映像が映っていた。
アカリ「へーすっご、そんな反応するんだ〜?」
アカリ「それじゃ、ルール説明するから」
アカリ「そのお父さんとお母さんにとって都合の良い事しか入ってこないような耳かっぽじってよーく聞いてて。」
アカリ「この映像ね、下が奈落になってるの」
アカリ「それで、お兄ちゃんのシールドが1枚削られるごとにあの鉄の棒にヒビが入って…」
アカリ「そして全部破られたあかつきには」
アカリ「棒が壊れてジョーは真っ逆さまに落ちてって…」
アカリ「グシャ、って訳。」
アカリ「凄いよね?こんなんでも勝てば英雄なのが正義とか言うもんなんだからさ。」
キラ「貴様…」
アカリ「…フッ、まぁ良い、早速始めよっか。」
アカリ「そのオヴシディアをお母さんに押し付けて手に入れた『正義帝』とか言うクリーチャーの力も見せてよ。」
キラ「お前は…俺が裁く…!」
─2ターン目─
アカリ「私のターン、ドロー」
アカリ「私は、2マナで破面ノ裁キ!1枚ドローし、このカードを表向きでシールドの上に置く」
アカリ「これで私はターンエンド。さっ、お兄ちゃんのターンだけど?」
キラ「裁きの…紋章…?」
アカリ「聞こえないの?鼓膜でも破れた?」
キラ「俺のターン,ドロー…」
キラ「一番隊クリスタを召喚、ターンエンド。」
アカリ「へぇ、ちまちまギャラクシールドのためのコスト軽減ねぇ?」
アカリ「にしてもお兄ちゃんって昔から変に真面目だよねー?」
アカリ「まぁ、そう言うのも今回で永遠に見られなくなるんだけどさ!」
アカリ「それじゃ私のターン、ドロー」
アカリ「それじゃ、今からお兄ちゃんにドラゴンを見せてあげる。」
アカリ「真の正義の意味を知る、裁きの龍を!」
アカリ「私は3マナで、呪文、転生ノ正裁Z!」
アカリ「これにより、私は破面ノ裁キが付いてるシールドを手札に加える」
アカリ「そしてぇ!これにより、サバキZ発動」
アカリ「手札より、煌世主ノ正裁Z」
アカリ「その効果により、手札からdgをバトルゾーンに」
キラ「…ッ!?dg!?」
アカリ「何?知ってんの?」
キラ「…盗んだのか?」
アカリ「…?」
キラ「盗んだのかと聞いているんだ!!!」
キラ「dgは元々…俺の使っていたカードだ!」
アカリ「…へぇ?そうなんだ。」
そうして私はニヤリと笑い、お兄ちゃんを嘲笑うかの様に言った。
アカリ「サッヴァークはね?ある日突然私のとこに来たの。」
アカリ「つまり、選ばれたのは私って事」
アカリ「分かる?」
キラ「…」
アカリ「それじゃ、裁きの紋章2枚を同じシールドに表向きで置く」
アカリ「そして私は、dgの効果発動!」
アカリ「私とお兄ちゃんのシールドを1枚ずつブレイクする!」
キラ「何だと…!?」
アカリ「あれれ?忘れちゃった感じ?」
アカリ「それじゃ、私は裁きの紋章2枚くっついてるシールドをブレイクするねー?」
アカリ「うぐ…やっぱルナみたいにならないか…慣れる必要があるな…」
アカリ「お兄ちゃん、そこのシールドブレイクね?」
キラ「…ッ!?」
キラ「st無しだ。」
その時、映像の中の柱がバキバキと音を立て初めた
ジョー「助けてぇぇぇ!」
キラ「ジョー!!!!」
アカリ「ほらほら、悔しかったら早く私を倒さなきゃ」
アカリ「正義なら勝てるでしょ?」
キラ「…」
アカリ「…はぁ…それじゃあ私はst 煌世主ノ正裁Zを2枚を宣言!」
アカリ「私は手札より!サッヴァークdgを出す!」
アカリ「そして、来い!煌龍サッヴァーク!」
私がカードを掲げると、サッヴァークが光を纏い、降臨した。
サッヴァーク「…」
キラ「なんだ…あのドラゴンは…」
アカリ「それじゃあサッヴァークdgの効果で山札の上から3枚を見て…全部手札に」
アカリ「そして、サッヴァークの効果でお兄ちゃんのクリスタを磔の刑に処す。」
キラ「ぐ…」
アカリ「これで私はターンエンド」
アカリ「だが!その時!サッヴァークdgの効果発動!手札から破面ノ裁キ!1枚ドロー」
アカリ「そして、自分のシールドゾーンに表向きのカードが3枚ある時、サッヴァークdgを破壊する」
アカリ「それにより!降臨せよ!煌世主!サッヴァーク†!」
サッヴァーク「…」
キラ「…」
お兄ちゃんは私の盤面を見て、絶望していた。
アカリ「あれれ?どうしたの?もしかして、見捨てる感じ?」
キラ「…お前は必ず、俺が裁くッ!」
キラ「俺のターン!ドロー!」
キラ「3マナでギャラクシールド!スタンバイ!『蒼刀の輝将』!カードを一枚引く!」
キラ「まだ…希望は…俺の正義は…!ジョーは…!俺が救う!」
キラ「ドロー!」
だが、そのカードを見た瞬間、お兄ちゃんの顔が絶望へと染まった。
キラ「…ターンエンド。」
アカリ「へー、終わりかー」
アカリ「残念、じゃあサッヴァーク†でドラゴン・トリプル・ブレイク」
アカリ「その時、シールドを3枚追加」
キラ「…st!護天!銀河MAX」
キラ「サッヴァークを手札に…!」
アカリ「はぁ…文字読めてんの?サッヴァークの効果で、お兄ちゃんのシールドの『蒼刀の輝将』を墓地に」
キラ「頼む…ジョー…だけは…」
キラ「…」
アカリ「…サッヴァークで攻撃する時に、アタックチャンス、天ニ煌メク龍終ノ裁キ」
アカリ「私のマスタードラゴン、全部アンタップ!」
アカリ「あーあ、この攻撃で全部のシールドが無くなっちゃうねぇ?お兄ちゃん?」
アカリ「ジョーくんだけは助けて欲しいんだっけぇ?フフフフハハハハハハ!!!!」
アカリ「助けてやるよ!」
そう言って、私は映像を止め、録画してあったビデオを見せた。
キラ「…は?」
アカリ「あーこれね、録画してあったやつ、昨日ジョーくんにお願いしてさ」
アカリ「本当のジョーくんは、昨日私とラーメン食べてましたーって訳。」
キラ「…?…?」
アカリ「にしても単純だよねお兄ちゃん、さっきっから映像で言ってんのに本当に死にかけてるなんて思ってさ」
アカリ「無関係のジョーくんを私の復讐とルナの為の報復に巻き込む訳無いじゃん、家族も信じれないんだね」
アカリ「正しく、目に見える物しか信じてない正義さんって感じ。」
キラ「…あ、アカリ…どうして…?」
アカリ「当たり前じゃん、お前が私と血の繋がった輝家の正義さんだからだよ」
アカリ「サッヴァークでドラゴン・ダブル・ブレイク」
キラ「gs…dgを止める…」
アカリ「…あーなるほど!死にたく無いのか!へー?」
アカリ「じゃあこのスカーフで許してあげるよ!」
そう言って、私はお兄ちゃんの首から赤いスカーフを取り上げた。
キラ「え…?ま、待ってくれ!!!それは…それは俺の命より大切な…ジョーとの…!!!」
アカリ「サッヴァーク†、それにダイレクトアタック。」
そう私が言うと、サッヴァークはスカーフを跡形も残らないぐらい粉微塵にした。
キラ「あ…あぁ…ァァァァァァァァァァァ!!」
アカリ「…それじゃ、ついでに『正義帝』の力も貰っとくとしますか〜。」
そうして私はサッヴァークの力を使い正義帝を力を吸い取り、裁きの紋章へと変えた。
そうすると正義帝は光となって消えてしまった。
アカリ「この効果…うん、悪くない!」
アカリ「それじゃ私はもう行くから、二度とそのツラ見せんなよ?」
そうして私は、その場を後にした。
数日後、私は身分を隠し、選挙に潜り込み、演説を行った。
アカリ「光文明の皆様!こんにちは、いえ、久しぶりと言うべきでしょうか?」
アカリ「私は輝聖華の娘、輝アカリです!」
アカリ「私は、母である聖華に死んだ事にされていました」
アカリ「ですが!今こうして戻って来ました。」
アカリ「今!光文明は窮地に立たされています!」
アカリ「私の母、聖華の裏切り、先月の都市落下事件…そして父である正宗が行った、オラクル襲撃、そしてそれにより苦しんだ影の国の人々…それにより、光文明は…他文明からの信頼を失いつつあります…」
アカリ「良いですか皆さん!私の母…いえ、私の家族が掲げた正義が光文明を今日までダメにして来たんです!」
アカリ「今こそ我々は変わる時です、いえ、我々は変われます!」
アカリ「今こそ光文明に、新たな秩序を我々でもたらしましょう!!」
結果は見事当選、光文明は晴れて私のものとなった
お母さんが放置していた地球へ入る為の手続きも改善し、更に裁きの紋章の力を私を支持する者に与え、国を再び復権した。
そうして私は戻って来た
アカリ「…」
影の国へ
ルナ「やはり戻って来ましたか、アカリ。」
アカリ「ルナ!」
バタイユ「文明一つ支配したぐらいで良い気になるなよ?我が君を一番信仰しているのはこの私なのだからな?」
アカリ「へぇ?」
ルナ「その辺にしておけ、バタイユ」
バタイユ「失礼、気分を害されましたか?このバタイユ、我が君の為ならいつでも自身の命を捨てましょう。」
ルナ「いいや?最近は気分が良い、許そう。」
バタイユ「ありがたき幸せ…!」
アカリ「…ルナ…なんか、窶れた?」
ルナ「え…?あぁ…そうかも知れませんね…ハハ…はぁ…早くあっちに行きたいですね。」
そう言ってルナは自分の書斎へと向かって行った。
バタイユ「最近ずっとあんな感じなのだ、大抵の時間はあそこで手紙の様なものを書いたり、虚空に向かって独り言をぶつぶつと呟いている。」
バタイユ「そして、大体顔が赤いんだ」
バタイユ「私は我が君はクリーチャーワールド含め、宇宙の全てを支配する計画を練っていると思っている、いずれは龍幻郷も支配下にするつもりだろう」
バタイユ「流石は我が君。」
アカリ「…ルナ以外の他の3人は何やってる?」
バタイユ「チッ…クリスタはオラクルをまとめている」
バタイユ「カノンはウェディングなどと各地を放浪中、いや、冒険と言っていたな?」
バタイユ「ハデスはだな、自分の都を作るらしい、結構大規模なプロジェクトらしいぞ?」
アカリ「ふーん?それで、反乱分子が暴れて攻撃して来た時はどうすんの?」
バタイユ「我々は五文明連合から支援を多少受けている、並大抵の勢力じゃ滅せん」
バタイユ「それにこちらにはミサイルもあるし軍事力では奴が居なければ五文明連合にも勝るほどだ」
バタイユ「それに、我が君がそんな反乱分子程度にやられる訳が無い。」
アカリ「それは同意。」
アカリ「…それじゃ私は持ち場に戻るから。」
バタイユ「さっさと行け。」
そうして、私は影の国の自分の部屋へと、戻って行った。