デュエルマスターズ darkness zero 作:deta豆
夜が明けてしばらくして巨大な青い要塞が見えて来た、その要塞は機械的であった。
俺たちは火文明上空を飛んでいた。
「あれ、見えた?あれが水文明。」
「あれが…」
アダムスキーが指差す方向にある建物を見ていると、突如下からエンジン音と共に声が上がった。
「イヤッハァ!」
「何だ!?」
上空から地上の方を見るとスケボーの様な物を乗りこなす推定俺より1年くらい年下の子供が居た、見ると肩にはネズミのような生き物…恐らくクリーチャーだろう。
「ボッさん!あいつなんか持ってるっスよ!」
ネズミのクリーチャーがそう言うと、少年は俺の方をよく見ている様だった。
「よく見ると人じゃねぇか!チィッ降りて来やがれ!」
「ボッさん!あそこにジャンプ台に利用出来そうなのがあるっス!」
そう言ってネズミの指差した方向に、上に盛り上がっている丘を指差した。
「おし!じゃあ行くぞ!」
そうしてその少年はスケボーの後ろについているブースターを起動し、丘から向かって来ようとした。
「大丈夫、対処する。」
そう言って、腕から光線銃の様なものを取り出した。
「さっせっかよ!真のデュエル!」
だが、少年がデッキを取り出したと同時に、周囲が一瞬だけ光に包まれた。
「!」
気づいた時には、フィールドのような場所のな縁に居た。
「なんだこれ?始まったって事か?」
俺の独り言に対し、どこかから声が聞こえた。
「その様だな。」
「ん?誰だ?」
俺がその声のする方向を見ると、ジャブラッドが居た。
「俺だよ。」
「なんだジャブラッドか。」
「なんだとはなんだ!それは置いておいてお前水文明に行くんだろう?」
「まぁ正しくは『連れてかれる』なんだがな。」
「それはそうとして水文明危ないだろ?俺のカード使えば武器が装備…的な事がされるからいざとなったら装備して戦え、分かったか?」
「了解。覚えとくぜ。」
俺がジャブラッドの質問に頷きながら答えている間にも、デュエルが始まろうとしていた。
「アダムスキーってクリーチャーなのか?」
その言葉に、ジャブラッドは頷いた。
「あぁ、俺ほどでは無いがまあまあ強い部類だぞ。」
「じゃあ対戦相手は?」
その質問に、ジャブラッドは適当に答えた。
「しらん、火のdmじゃないのか?」
「dm?なんだそれ?」
それを聞いたジャブラッドはハッとしたかのように俺に説明してくれた。
「お前の元いた世界で生まれるデュエルの才能と戦闘力を持ったとんでもない奴らだ、あとお前はdmだぞ。」
「へぇ、俺は有象無象の一人なのか?」
だが俺のその言葉を、ジャブラッドは瞬時に否定した。
「いや、お前は相当特別な部類だ。」
俺は正直、少し驚いた。
「特別…?マジ?」
「あぁマジだぞ、なんせお前は…」
ジャブラッドが何かを話そうとした時、ジャブラッドがハッとしたかの様に俺に前を見て俺に話しかけてきた。
「お?そろそろ始まるぞ、言っとくが俺がいる事は水文明の奴らには内緒だぞ?いいな?」
「了解。」
「俺ちゃんはボルツだ!」
「そして俺っちはダチッコっス!」
少年とネズミの自己紹介を無視し、アダムスキーはデッキの準備を始めた。
「どうでもいい、先行はあげる。」
それを聞いたボルツと言う名の少年は、左側カードを取った。
そして、デュエルが始まった
「いくぜ、俺ちゃんのターン!チャージして1マナ!ブレイズクロー召喚!ターンエンドだ!」
「私のターン。」
「チャージして1コスト、マジックル、山札の上2枚を見て1枚を手札に、残りを山札の下に、エンド。」
「俺ちゃんのターン!ドロー!オレちゃん一番隊チュチュリスを召喚!ブレイズクローでシールドをブレイク!」
それにより、飛び散った破片がアダムスキーの肌を傷つけた。
「う…トリガーは無い。」
「ターンエンドだ。」
「私のターン、ドロー。」
「私は、2マナでアシスターモギリンゴを召喚し、ターンエンド。」
「俺ちゃんのターン…それじゃ、ブレイズクローでシールドをブレイク!」
同じように破片が飛び散ったが、今度はアダムスキーの手にカードが移動した。
「st、クロック。」
「ターンを強制終了させる。」
「チッ」
そう言ってボルツはアダムスキーにターンを渡した。
「私のターン私は3マナでボンキゴマイムを召喚、クロックでブレイズクローを攻撃して破壊。」
「これで私はターンエンド。」
「俺ちゃんのターン!ドロー…来たぜ!ダッチッコ!」
「分かったっス!とうっ」
そう言って、ネズミのクリーチャーは前に出た。
「2マナでダチッコチュリスを召喚!さらに!ダチッコチュリスの効果で!ソンくんを1マナで召喚!更に2マナでダチッコを俺ちゃんの切り札!ガガガガイアールブランドに進化!」
その時少年の背後に、人型の機械を纏うクリーチャーが現れた。
「行くぜボルツ!」
そのクリーチャーはそう言ってボルツの肩をポンと叩いた。
「それじゃ行くぜ。ソンくんでシールドを…」
そう言うと、アダムスキーはボルツと言う少年を指差した。
「ボンキゴマイムの効果で、出たばかりのクリーチャーはアタック出来ない。」
それを聞いたボルツは少し驚いた様な表情をしたが、すぐに持ち直した。
「ならチュチュリスでシールドをブレイクだ!」
「st、破壊go 、コスト5以下のカードを、すべて手札へ。」
「ターンエンドだ…」
「なぁ、ジャブラッド…真のデュエルって負けたらどうなるんだ?」
「何の対策もしてないと死ぬ。」
「…なるほど。」
「まぁ、対策方法なんていくらでもあるんだがな。」
そう言うと、ジャブラッドはニヤリと笑って俺を見て言った。
「まぁお前も精々頑張れよ。」
「私のターン、ドロー…今引いたカード、タコンチュをモギリンゴの効果で1マナ軽減し、4マナでタコンチュを召喚。」
そのクリーチャーを召喚した後に、アダムスキーはニヤリと笑った。
それを見て、俺の隣に居たジャブラッドは少し驚いた様な表情をしていた。
「これで私の水のクリーチャーにコマンドが付く」
「ボルツ、お前はこれで終わる。」
「ボンキゴマイムでシールドにアタック、その時」
「侵略 s級宇宙(スペース)アダムスキー。」
その瞬間、彼女が腕を構えた。
それは、ボルツと言う少年の山札に照準を構えていた、何故かは、その効果を見れば明白だった。
「なぁ、あの効果って…」
「あぁ、普通にやばい。俺達からして見れば相性不利って奴だ。」
ジャブラッドのその言葉で、俺は一人回しをしていた時に彼女の言っていた"山札切れ"の意味をつくづく理解出来た。
「アダムスキーでシールドをダブルブレイク。」
アダムスキーの光線がシールド…では無く、ボルツと言う少年の山札が4枚削れた。
「なっ、シールドじゃねぇのかよ…!?」
そう言う少年を無視し、アダムスキーは効果の解説を始めた。
「私は、シールドをブレイクする時、代わりに相手の山札を2枚削る。」
「そして、アダムスキーはwブレイカー。つまり4枚…それを後2回。」
「な、何でだよ!」
「アダムスキーは、バトルゾーンからでも侵略出来る。」
「マジかよ…」
驚愕する少年を無視し、アダムスキーは山札を削り続けた。
更に8枚削れる─少年の命の終わりが迫って来るのが目に見えて分かる。
「ターンエンド、貴方のターン。」
「カンゴク入道とチュチュリスを召喚!カンゴク入道をガガガガイアールブランドに進化!」
「ガガガガイアールブランドでアダムスキーを攻撃!効果で破壊してガガガガイアールブランドの効果でダチッコをアンタップ!ダチッコでシールドをブレイク!ターンエンド!」
「急ぐッス!」
「私のターン、ドロー…4マナでシャッフを召喚…そして8を宣言するターンエンド。」
「俺ちゃんのターン、ドロー!来たぜ!ゴゴゴブランドをマスターGGGで召喚!更にこいつはGGGの効果で0マナだ!」
「そして更にドローし…ギャラクシーブランドを1マナで召喚!ボンキゴマイムとモギリンゴを破壊!ギャラクシーブランドで最後のシールドをブレイク!ターンエンド!」
「私のターン、ドロー。
「私は4マナで、コーボーマジカルショッカーを召喚。」
「3枚ドローして2枚を山札の下に、シャッフでシールドを攻撃、宣言は7。
「そして…侵略、アダムスキー「「」
「山札を4枚削る、タコンチュで攻撃、再び宇宙は巡る、s級侵略[宇宙]、私で山札2枚とシールド1枚をブレイク。」
これにより、少年の山札は1枚、もう終わりだ、だが、彼女は少年にチャンスを与えた。
「ボルツ!おい!」
そう言うブランドと言うクリーチャーは、ボロボロになっているボルツに近寄った。
「…」
ターンを渡せば、アダムスキーが勝つ。
しかし彼女は少年を放置しゲームを終わらせた。
デュエルは終わった、少年はブランドと言うクリーチャーに担がれ帰って行く、そして俺はまた捕まった。
気が付くと俺は鎖を外され、鎖が付いている手錠を付けられていた。
見たところ、ジャブラッドは居ない。
恐らくカードの中に隠れているのだろう。
そして周りを見ると例の巨大な壁がすぐ近くにある。
どうやら目的地はすぐ側の様だ。
「ここから入る。」
そう言ってアダムスキーは壁を指差した。
「なぁ、この手錠外してくれないか?」
「少し不自由で…」
アダムスキーは少し考えた後、ため息をついて手錠を外してくれた。
「…逃げないでね?」
アダムスキーは俺を睨みつけながらそう言った。
「それじゃあ…開く。」
そう言って彼女がパネルに手をかざした瞬間、扉が開いた。
扉の先には見た事の無い青色の都市があった。
「どうですか?」
彼女は得意げな表情で俺を見た。
「なぁ…いつまでには俺を連れていかなきゃいけない?」
俺の質問に、彼女は困惑している様だった。
「…質問の意図が読めない、一応時間制限は無いけど。」
それを聞いた俺は更に質問を繰り返した。
「それじゃあ…金ある?」
「貴方たちの世界で言う50万ぐらいは軽く出せる。」
俺はそれを聞いてある提案をした。
「じゃあその金で飯でも食おうぜ。」
「おすすめの店あるか?」
それを聞いたアダムスキーはしばらくの間黙っていた。
「──」
「いらっしゃいませー♪2名様ですね?」
「…はい。」
「ではお好きなお席にお座りください。」
俺達は窓の近くの席に座った。
「…頼まないの?」
そうボソボソと言った彼女の目は泳いでいた。
「うーん…どれがおすすめとかあるか?」
そう聞くと、アダムスキーは横にある本の様な物を取り出した。
「えっと…それは?」
俺がその本の様な物について聞くと、アダムスキーは不思議そうに答えてくれた。
「え?…メニュー表だけど…」
「えっと…メニューって?」
俺は更に質問を繰り返した。
「…何を売っているのかわかる物。」
「なるほど…勉強になるな…教えてくれてありがとう。」
その後、アダムスキーはメニューの内容を教えてくれた。
「…サイドメニューはゴクガロイザーフライドチキン、デザートはたんぺぺんパンケーキ、ジュースはプロジューサーのドリンクバーのトリガーレモネードとd2ソーダのミックス…」
それを聞いた俺は、ふと気になることがあった。
「なるほど、じゃあそれにするか…ところでゴクガロイザーチキンに使われてる食材は分かるか?」
「…そう言うのは分かるんだ…?」
アダムスキーに対し、俺は頷きながら答えた。
「孤児院で先生が料理とか教えてくれたからな。」
「そうなんだ…」
そう言ったアダムスキーは不思議そうに俺を見つめた後、食材について教えてくれた。
「えっと…ゴクガロイザーの形の普通の一口サイズのチキンだから普通のチキンと変わらない…」
「なるほど…」
その時、店員さんがふと隣を通った。
「あ!店員さん!」
「待って。」
そう言ってアダムスキーは俺を静止した。
「た、食べ物を注文する時はこの呼び鈴を使う…。」
そう言ってアダムスキーが指差した小さい機械の様な物のボタンを押すと、少し大きい音が鳴った後に店員さんが来た。
「お待たせしました♪ご注文をお伺いします!」
俺はメニューの中でいいと思うものを選んだ。
「ゴクガロイザーチキンとたんぺぺんパンケーキを…」
「あ、上にスノーフェアリーアイス付けて…」
「上にスノーフェアリーアイスを付けてくださいッス、あと…このドリンクバーってやつで。」
「かしこまりましたー、バーテンダーはもう利用していいですよー♪」
店員さんのその言葉を聞いたアダムスキーは瞬時に席を降りた。
「d…零、こっちこっち。」
そう言うと、アダムスキーは奥の方へと歩いて行った。
俺はそれに付いて行くと、1体の小さいミキサーの様なクリーチャーが機械の上に座っていた。
「お客様、ご注文は…ん?お嬢ちゃんいつも来てくれている子だけど今日はもう一人居るね?お友達かい?」
声を掛けてきたそのクリーチャーはアダムスキーにそう言っている様だった。
「プロジューサーさん…いつものやつを二人分で…」
それを聞いたプロジューサーと言うクリーチャーは瞬時に機械の様な物の中に入った。
アダムスキーは近くにあるコップを二つ、その機械の下のくぼみのような場所に置いた。
すると、上からそのコップの中にジュースが出てきた。
その後、先ほどのプロジューサーが機械から出てきた。
「それじゃあね。」
「ありがとうございました。」
俺はとりあえず、プロジューサーさんにお礼を言った。
「いい(ドリンク)バーテンダーさんだな、知り合いか?」
「顔覚えられてたんだと思う。」
そう言って席に戻ると、丁度そこに店員さんが注文の品を持ってきた。
「お待たせいたしましたー、ゴクガロイザーチキンとたんぺぺんパンケーキです!ごゆっくりー。」
「それじゃあ、いただきます。」
そう言ってレモンをかけてチキンを食べようとした俺に、アダムスキーはメニュー表の近くに置いてある塩を俺に差し出した。
「チキンはレモンは掛けず塩掛けた方が美味しい…」
その様子を別の場所からドローンを使い、監視している者たちが居た。
「───何をやっている?」
「個体差は無いはずなのだが…クソ…時間があれば…」
独り言をつぶやき続けるロボットの様なクリーチャーはカメラを凝視していた。
「アダムスキーの奴こんな事してやがったのか…」
その後ろで、ボロボロの機械の様なクリーチャーがイライラしながらそう言った。
「ガハハまぁじゃないか!」
大男はそう言いながら装甲を纏う女の肩をポンポンと叩く。
叩かれてイライラしている女を他所に、ロボットの様なクリーチャーは考え深げに俺達を観察していた。
「えっと…そろそろ本拠地行かないと…」
そう言うアダムスキーに対して、俺はこの水文明に興味を持ち始めていた。
「いいのか?もっと寄り道しないのか?」
そう言った俺に対し、アダムスキーは少し悩みつつも、根負けしたかの様にある場所を教えてくれた。
「ハァ…付いて来て。」
「えっと…じゃあゲームセンター…」
「ゲームセンター…?」
「えっと確かこっち…」
俺はアダムスキーに連れられ、めちゃくちゃ光っている機械がたくさんある場所に連れてこられた。
「とりあえずこのゲームでいいや…はいこれ。」
そう言って、アダムスキーは俺に小銭の様な物を1個渡してきた。
「これは何に使うんだ?」
「機械の底の穴のところ入れて。」
言われた通りにお金を投入すると、機械から音が鳴った。
「おお!?何だ!?」
そう驚く俺に対し、アダムスキーが
「キャラ選択して。」
「こっちもやってるから。」
「あとレバーの近くに操作方法が書いてあるからそれ読んで。」
俺は言われた通りに適当にキャラ(?)を選び、操作法を読んだ。
そうして俺は操作法を読みながらアダムスキーと戦っていた。
「これは俺のが有利なんじゃないか?」
そう言ってボタンを連打する俺を見たアダムスキーはニヤリと笑った。
「ふっ、遅い。」
次の瞬間、アダムスキーが操作しているキャラによって俺のキャラはボコボコにやられてしまった。
「負けた…のか?」
「✨( ̄^ ̄)出直して来てください。」
その後、俺はアダムスキーに遊園地に連れてこられた。
「た…高い…こんな場所あるのか…」
俺の言葉にアダムスキーは頷いた。
「うん、よく遊びに来てる。」
そうして俺達は色々寄り道しつつ、タワー入り口の入り口に着いた。
「着いた、ここが本拠地。」
「へー…大きいな…俺の居た孤児院なんてさっきの料理店よりも小さいぞ。」
俺がそう言うと、アダムスキーは再び手錠を付けた。
「…まぁいいか、散々遊んだしな…で?行くのは何階なんだ?」
「71階。」
それを聞いた俺は驚愕した。
「高いな…」
「─71階よりも上はある。」
そうやって話をしながら俺達は建物の中へと入った。
中はとても綺麗で、豪華な建物と言う感じだった。
そうして、建物の中に入って来た俺達を待っていたかの様に前の鉄の扉が開いた。
「乗って。」
俺はそれに乗らなければならない様だ。
「この…エレベーターは知ってる?」
そう言うアダムスキーに対して、俺は首を横に振ってこたえた。
「いや、知らないな。」
それからしばらく、エレベーターに乗っていると俺の中にある疑問が浮かんだ。
俺がこの世界に連れてこられた目的って何なんだろうな…ジャブラッドは俺が特殊体質、みたいな事言ってたが、正直分からない。
今ルナがここに居れば…答えてくれるのだろうか…?
そう考えている内に、気が付いたらもう71階だった。
そうして扉が開くと、奥の方に巨大なモニターと、その周りに居る怪物…恐らくクリーチャーがこちらを見ていた。
そしてその中心にいる巨大なロボのようなクリーチャーが声を上げた。
「戻ったか、アダムスキー、それと、よく来たね零クン。」
「えっと…なんだアンタ、ヤケに迫力あるな…アダムスキーのボスってアンタの事か?」
俺の質問に対し、そのロボットの様なクリーチャーはニヤリと笑って答えた。
「その通り、私はアダムスキーに君を連れてくるように命じた張本人…ギュウジン丸だ、何故だかは分からないが、君は通常のdmにしては強すぎる、完全なる特異点だね。」
「で?その特異点(?)の俺をどうする気だ。」
「さっさと連れて来てs級侵略者の誰かと契約させるつもりだったが…手遅れだったようだ。」
「殺すつもりだよ。」
「…」
それを聞いた俺は、黙ってそいつを睨みつけた。
「では早速処刑を─」
ギュウジン丸がそう言うと、さっきからずっと黙っていたアダムスキーが口を開いた
「待て叔父様、最後の処理は私にさせて。」
「…ほう…なら許そう…それで、何で処刑する気だ?」
それを聞いたアダムスキーは少し考えた後に答えた。
「真のデュエルで…私が終わらせます…」
「なるほど…分かった許そう。」
「二人ともお取込み中悪いんだが、ギュウジンマル、あんたに質問だ。」
「そうか…いいだろう、答えてやる。」
「…ではまず最初の質問だ、そうまでして俺を欲しがった理由は何だ?」
俺がそう言うと、ギュウジン丸はモニターを起動し話を始めた。
「このクリーチャー…いいや…邪神を倒し、支配の時代に終止符を打つためだよ。」
モニターには…とてもまともな生き物とは思えない、まさに悪魔のような生き物が写って居た。
「こいつの名は、アビスロイヤルを統べる王にして、深淵の帝王、そして今のクリーチャーワールドの支配せんとする者。その名は─」
「アビスベル=ジャシン帝。」
「恐らく君と契約したクリーチャー、邪龍ジャブラッドと双璧を成す最強クラスのアビスクリーチャーだろう。」