デュエルマスターズ darkness zero 作:deta豆
次の日…
水文明のタワーの8階、ベランダ─
マザーブレインに誘われ、俺とルナはその席に座っていた。
「「…」」
「二人ともどうしましたカ?デュエル前に4人デ、一腹する為に紅茶ヲ用意したンですガ…お二人ハ飲まないんですカ?」
タワーに着くと、マザーブレインが歓迎し、紅茶を用意してくれていた、が、2ほど問題がある、一つはアダムスキーが常時俺を黙って睨んでおり普通に気まずい事。
そしてもう一つは─
「(この紅茶…想像以上に苦い。)」
苦い、苦すぎる、あまりに苦い。
そう思い、俺はルナの方を見るとルナも困った様な表情をしていた。
「…」
「じゃ、じゃあ貰うぜ。」
そう言って俺は紅茶を一気に口に注いだ。
「み、水…」
「どうゾ。」
「ふぅ、ありがとうございます。」
「とても美味しかったです。」
そう俺がそう言うと、ルナはこっそり紅茶を飲むふりをして、どこかに飛ばしている様だった。
「ルナさンもオ水いかがデすカ?」
「あはは…私は大丈夫です。」
そう言っているルナをマザーブレインは突然黙って見つめていた。
「…る、ルナ…これ何が起こってるんだ?」
「何かの解析でもしてるんじゃないですかね?彼女、機械ですし。」
ルナがそう言って数秒経った後、マザーブレインはすごい勢いで席から立ち上がった。
「やっt、ごふっ、ごふっ、ゲホッ、ゲホッ…」
だが、盛り上がっている中でむせてしまい、すごい勢いでテーブルを叩いてしまった。
それによりコップや皿が大量に割れた。
「だ、大丈夫ですか!?」
ルナがそう言うと、マザーブレインは焦ったかのように早口で話し続けた。
「だ、大丈夫でス…ゲホッゲホッ…」
更に机をたたいた事で、机も壊れた。
それから一息ついた後、俺とアダムスキーを見た。
「で、でハ…dm零、アダムスキー個体番号333、2階へ向かいなさイ。」
「私はルナさンとコこで見ていまス。」
「─」
マザーブレインがそう言うと、アダムスキーが席から立ち、エレベーターの方へ向かって行った。
「んじゃ、俺も行くかな。」
「行ってらっしゃい、零。」
「あぁ、よろしく頼む。」
俺はルナにそう言うと、アダムスキーに続いてエレベーターの方へと向かった。
エレベーターの前に着くと、アダムスキーが先に居た、彼女は直立不動でエレベーターが来るのを待っている。
「アダムスキー…?」
俺はそう言って声を掛けた。
その時、彼女が俺を壁に押し付けて来た。
「な、ちょ、何を…」
そう聞くと彼女がようやく口を開いた。
「調べさせてもらう。」
「?」
「貴方が何なのか…分からないから…正しくダークマター…」
「ダークマター…?それって宇宙の…」
「…確める。」
そう言いながらは彼女は俺の額に手を近づけた。
その時、エレベーターが上昇した、誰かが上がってくる─
「…今は止める、あそこの部屋に隠れよう。」
「お、おう」
俺は言われるがまま、近くの暗い部屋へと隠れた。
そして部屋の中から外をこっそりと覗き、エレベーターの方を見た。
エレベーターから出て来たのは、白マントの少女と黒マントの少年だった。
黒マントは俺と同年代ぐらいだ、白マントはツノなどから人間では無い事がすぐに分かった、どうやらアダムスキーは白マントの方に心当たりがあるらしい。
「─!シャングリラ!?どうして…」
気づいたらあの2人組はルナ達の居る奥のベランダの方に歩いて行った。
「なぁ、アダムスキー さっきの奴ら何者だ?」
「─」
アダムスキーは俺の話を聞かず俺の手を掴み、エレベーターの方へ歩いて行った。
「…零、さっきは突然襲ってごめん、約束して」
「何をだ?」
「今日のデュエル、私が勝ったら、貴方を殺す代わりに、私の物になって。」
「?まぁ良いか…で、さっきの二人組は?」
「ゼニス、その一員のシャングリラ…」
「シャングリラ?」
「さっきの白マントの名前。」
「黒マントの方は?」
「多分、契約者。」
「ゼニスがそう簡単に契約するとは思えないけど…」
「じゃあ、行こう。」
「あぁ、分かった。」
そう言って、俺達はエレベーターが来るのを待った。
その頃、ベランダの方では─
「そろそロ来るころでスね。」
「誰がですか?」
ルナがマザーブレインにそう聞くと、ベランダの入り口の扉が開いた。
「待たせてすまないマザーブレイン。」
そこには、白いマントの少女が居た。
その少女は一本の角を持っており、その瞳は紅く光っていた。
「…ルナとは初対面だったな、我が名はシャングリラ、『無上』の頂天シャングリラだ。」
そう言って、シャングリラはルナに一礼をした。
「…ゼニスが何故ここに?」
ルナが不思議そうにそう聞くと、マザーブレインは快く答えてくれた。
「彼女モ、今回のデュエルに興味がある様なノで招待しましタ。」
だが、シャングリラはその言葉に対して首を横に振った後に口を開いた。
「興味があるのは我では無い、我が契約者だ。」
「契約者…でスか?」
マザーブレインがそう言うと、扉から笑い声を上げながら黒いマントの少年が入ってきた。
「ハッハッハーッ」
「我が名は!零文明のシャングリラと契約したデュエマスター!その名も不振冥だ!」
そうやってカッコいいポーズをする少年冥を、ルナは何とも言えない表情をして黙って冥を見ていた。
「…」
「おぉ!貴女が闇文明の指揮する者にして現時点で最強のデュエルマスターのルナ様!話は聞いてます!ささ、サインを!」
そう言って、冥は紙とペンをルナに手渡した。
「は、はい…よろしくお願いします。」
ルナそう言って、その紙ににサインした。
「で?dm零は何処へ?」
冥がそう言うと、後ろからギュウジン丸が部屋の中へと入ってきた。
「恐らく現在移動中だ。」
「さぁ、そろそろ始まるぞ。」
ギュウジン丸はそう言って外を指差した。
「一応最後に聞いておくが、お前はこれで良いんだな?」
俺がそう聞いても、アダムスキーは黙ったままだった。
「─」
「分かった、先行は、やるよ。」
「─分かった。」
そう言って、彼女はカードを手に取った。
「1マナ、マジックル、2枚見て1枚を手札に、ターンエンド。」
「俺のターン…ドロー!俺は1マナでアガルームを召喚し、ターンエンド。」
「私のターン、私は2マナでモギリンゴを召喚、ターンエンド。」
「俺のターン…チャージだけしてターンエンドだ。」
「reマイパッドを召喚してターンエンド。」
「…行くぜ?」
俺がそう言うと、アダムスキーが身構えているのが分かった。
「邪侵入を唱えてジャビビルをバトルゾーンに!」
「そしてアガルームをタップし、ハイパーモードON!」
「行くぞ!ジャビビルでアタックする時!」
「アビスアサルト×2!ジャビビルの効果でジャブラッドを、アビスアサルトでハンマダンマを二体バトルゾーンに、マイパッドとモギリンゴを破壊!そしてwブレイクだ。」
「うっ…─stクロックを2体…」
アダムスキーはそう言ってカードを見せつけてきた。
「チッ…運のいい奴だな。」
俺のその言葉を聞いたアダムスキーは少し焦ったような表情をした。
「私のターン…ドロー!」
「4マナでシャッフを召喚…4…ターンエンド。」
「俺のターン、ドロー!何もせずそのままジャブラッドでwブレイク。」
「っ─stプラチナハッキング。3枚墓地に置き、アガルームを破壊。」
「ジャブラッドの効果で、墓地から4枚のカードをシャッフルして山札の下へと置いて場に残す…ターンエンドだ。」
「(もうすぐ5マナ…そろそろ来るな…)」
それを見たギュウジン丸はニヤリと笑った。
「我々の勝ちだ。」
「何故そう言い切れるんですか?」
ルナはそう言って薄ら笑いを浮かべながらギュウジン丸を見つめた。
「決まっている、S級侵略者は革命軍や現在までに至る全てのdm、クリーチャーのデータをインプットしてある。」
だから私の計算上、333号が負けるはずが無いのだ。」
「その計算が外れているみたいですね。」
「度重なる労働で脳がダメになったんじゃないですか?」
「─なんだと?」
そう言ってルナを睨みつけるギュウジン丸を、冥は興味ありげに見ていた。
「何故がなんだか分からないけど、とりあえず零がすごいって事はわかった!」
「なんにせよ、零が負ける事はあり得ません。」
ルナはそう言ってニヤリと笑ったが、ギュウジン丸はそれを鼻で笑った。
「それはどうかな?」
「─やれ。」
そうして通信機器の様な物でアダムスキーに連絡を取っていた様だが、聞こえたのは雑音だった。
「…おい333号!応答しろ!」
ギュウジン丸は俺達の方を見ると、アダムスキーが通信機器を地面に投げ捨てているのが分かった。
「言われなくとも…」
そう言うと、アダムスキーは俺を睨みつけた。
「私のターン!ドロー!」
「私は5マナでタコンチュを召喚、シャッフでアタックする時、選ぶ数字は4、そしてS級侵略[宇宙] 」
「アダムスキーをバトルゾーンに、シールドをブレイクする時、私の能力で、代わりに山札を4枚消す。」
「それを計3回、よって山札を12枚削る、ターンエンド。」
俺はそれにより、少し意識が飛びかけていたが、何事もなかったかのようにカードを手に取った。
「俺のターン、ドロー!」
俺は手札のカードを見た後に、ニヤリと笑った。
「じゃあ行くぞ。チャージせず0マナ!呪文、闇王!」
「…なんだ?」
「フッ。」
ルナは俺のカードに困惑しつつも冷静に分析しているギュウジン丸を鼻で笑った。
「何その呪文…?」
困惑しているアダムスキーに、俺は答えてやった。
「この呪文はジャブラッドから貰った特注品だ。」
その言葉に、俺の後ろに居るジャブラッドも頷いた。
「唱える時、代わりに自分の闇のクリーチャー3体を生贄に捧げてさらに手札の闇のカードを3枚捧げればタダで唱えられる。」
「なっ…」
「破壊するのは!ハンマダンマ2体と!ジャブラッド!、だが、ジャブラッドは墓地を4枚犠牲に生き残る!」
「呪文の効果で山札上から4枚を墓地に置き、闇のクリーチャーをバトルゾーンに」
「…何を出すの?」
「教えてやろう、俺が出すのはコイツだ!"超無限墓地進化"墓地のカードを重ね!来い!doomドラゲリオン!」
「doomドラゲリオンでシールドにアタック、その時…メテオバーン!」
「アダムスキーのパワーを−9000 更に龍頭星雲人をバトルゾーンに!最後のシールドをブレイク!」
シールドの破片が再び飛ぶ。
「うぐ…トリガーは…無し…」
「ジャブラッドでダイレクトアタックだ。」
ジャブラッドの口からエネルギーが発射されようとしていた。
「っ─」
「おい、目開けろよ。」
「─?」
「本当に殺すと思ったのか?利用価値があるのに殺すわけないだろう?」
そう言って、ジャブラッドは掌サイズに戻って俺の肩に乗った。
「ありがとなジャブラッド。」
k
「なるほど負けたか、ならば。」
そう言って、ギュウジン丸は怪しげなスイッチを取り出した。
「会場を爆破…」
その瞬間、ギュウジンマルのスイッチが蹴り飛ばされ、壊される。
「なっ!?」
「正々堂々戦ったなのに…それはダメだろ。」
そう言って、冥はギュウジン丸を睨みつけた。
「クソっ、マザーブレイン!手を貸せ!!」
「決着ハついたのデ、私ハもウ帰りまス。」
「イやー、負けテ残念でスね?」
そう言って、マザーブレインはその場を去った。
「な、おいちょっと待て!クソっこうなったら…」
そう言ってギュウジンマルは、レーザーライフルを取り出した。
「はぁ…邪魔しないでもらえますか?」
ルナがそう言うと、次の瞬間ギュウジンマルは突如血を吐き倒れた。
「よし、零!逃げますよ。」
そう言って、ルナはベランダから会場に飛び降りて来た。
「よし来た、ジャブラッド頼む。」
「あぁ、乗ってけ契約者。」
そう言って、ジャブラッドは翼を広げた。
「─」
「ほら、乗ってけ俺達…友達だろ?」
俺がそう聞くと、アダムスキーは少し考えた様な表情をした後に立ち上がった。
「…私はもう、答えが出なくても大丈夫だから…これからもよろしく。」
「あ、あぁよろしく?」
俺がアダムスキーにそう言うと、ルナが背後から俺の背中をポンと叩いた。
「では、私からもよろしくお願いします。」
「おうよろしく。」
俺はルナの方を見て、よく先生が見せてくれた映画でキャラクターたちがやっていたようなお辞儀をした。
「さっさと行くぞ、目指すは火文明だ。」
ジャブラッドはそう言って俺を見て来た。
だがその時、ルナと同じ様にベランダから何者かが飛び降りてきた。
「ちょっと待った!」
「誰だ!?」
俺がそう言って声のする方を向いた後に問いを投げかけた。
「不振冥だ、よろしくdm!デュエルマスターとして!全力でサポートするぞ!」
そう言って、冥は俺の前に出てきた。
「お、お前はエレベーターの時の黒マント!?」
「まぁ人は多ければ多いほど良いからな、よろしくなぁ。」
「おぉ!ありがとう!」
俺がそう言うと、冥の後ろから白いマントの少女が現れた。
「我が契約者を迎え入れてくれて、感謝する。」
そう言って、白いマントの少女、シャングリラはお辞儀をした。
「あ、白マントもよろしくな。」
「(白マント…?)」
シャングリラは、少し困惑している様な表情を見せた後に、冥と共にジャブラッドの背に乗り込んだ。
「じゃあ出発するぞ?」
ジャブラッドが俺にそう聞いてきた。
「おう、頼んだ。」
そうして、ジャブラッドは俺達全員を乗せ飛び立った。
それからしばらくした後、ルナが俺に話しかけてきた。
「零、今後の方針はどうしますか?」
「え?次は火文明じゃ無いのか?」
俺がそう聞くと、ルナはやさしく答えてくれた。
「それ以外の方針は貴方が決めていいですよ。」
「そうなのか?じゃあ…」
ジャシンを殺すのと、覇王になる…
考えるだけで山ほど答えが出てきた。
だが、『覇王』とか言うそんな大それた者になるためには…そう考えた後、おのずと答えが出てきた。
「火も自然も水も光も闇も深淵も…全てを俺達の支柱に加え…」
「最終的には…俺がこの世界の覇王となる。」
「ほう…」
それを聞いたジャブラッドはニヤリと笑い、ルナは黙って薄ら笑いを浮かべた。
「…」
「✨( ̄v ̄)」
そしてアダムスキーはニコニコしており、冥は興奮し、シャングリラは黙っていた。
「うおおおお!最高だぜdm零!」
「─」
「とりあえず最初は火文明の本拠地に行くぞ。」
「この世界のすべてを、俺達で手に入れる。」
そうして俺達はジャブラッドの背中に乗り火の国へと向かった。
その頃、ギュウジン丸はふらふらしながら他の2人に連絡を取っていた。
「デッドゾーン!サンマッド!応答しろ!アダムスキーが裏切った!奴ら火文明の方に逃げて行ったぞ!」
「何だと!?…へっ、火文明か、ちょうどいいな、ドギラゴンのついでにアダムスキー取り戻してついでに闇王と邪龍とdmぶっ殺しに行くか。」
デッドゾーンと言うクリーチャーは、そう言ってすさまじい速度で火文明へ向かった。
「なんだと!?…分かった、行ってくるぜ。」
サンマッドと言うクリーチャーはそう言って火文明の方向へと向かった。
そしてそれを聞いたギュウジン丸は、周りの他の侵略者を招集した。
「マザーブレインは言う事を聞かない、予備の物も全て上手くは行かなかった...ならばプランxだ…ドキンダムxを復活させに火文明へ行くぞ!侵略者共!」
そう言って、ギュウジン丸は車に乗り、火文明へと侵略者を引き連れ向かっていった。