デュエルマスターズ darkness zero   作:deta豆

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第8話 火の国

「そう言やなんで火文明から先に行くんだ?意図が全く読めないぞ近いからって訳じゃないだろうし…」

 

俺がそう聞くと、ルナは快く答えてくれた。

 

「理由は色々ありますが…火文明に知り合いが居るので…」

 

そう言うとルナは何かを思い出したらしく、すぐにそれを俺達に話した。

 

「すみません、今回知り合いと会う時は私と零の二人だけで行くのが絶対条件でした。」

 

「代わりに、冥さん、シャングリラ、アダムスキーには頼みたい事があります。」

 

そう言った後に、ルナは話を切り出した。

 

「貴方達には火山の方にいるビートジョッキーのブランドのとこに行って欲しいんです。」

 

それを聞いたアダムスキーは少し汗を流していたが、冥はやる気だった。

 

「おう、任された!行くぞシャングリラ!」

 

「全く…相変わらず我が契約者は…」

 

そう言って、シャングリラは冥の方を見た。

 

 

 

 

「じゃあ下ろすぞ。」

 

そう言ってジャブラッドは降下し、俺達は背中から降りた。

 

俺はジャブラッドをカードの中に入れた。

 

だがその時、水文明の方向からとんでもないスピードで追いかけてくる奴らが居た。

 

─侵略者、それもとんでもない数、そしてその先頭には水文明で見た侵略者の幹部─

 

アダムスキー以外の1人のs級侵略者が居た。

 

そう、それは獣の様な見た目の大男。

 

「見つけたぞ、dm零!それに闇王とアダムスキー!」

 

それを見たアダムスキーはため息をついた。

 

「はぁ…サンマッド…」

 

アダムスキーは呆れている様だった。

 

「なぁ、あいつなんだ?」

 

そう言うと、ルナが俺に

 

「s級原始、サンマッド 筋力、洞察力、ともに一流です。」

 

「気をつけ…」

 

その時─

 

サンマッドが俺にラリアットをかまして来た。

 

「なっ!?」

 

ルナがそう声を上げるよりも先に、俺は近くにあった岩にたたきつけられてしまった。

 

「うげっ、ごふっ」

 

それを見たルナは、サンマッドを睨みつけていた。

 

「サンマッド…貴様…」

 

ルナがそう言って何かをしようとした時─

 

「待って。」

 

冥がそれを静止した。

 

「私に指図するのか…?」

 

そう言って冥を睨むルナを、冥はやさしく落ち着かせた。

 

「いや、もう少し見ておこうよ。」

 

 

 

 

「その程度か?ガッカリだ、さぁて、ゼニス使いとアダムスキー、そして闇王…誰から相手に…」

 

確かに俺は死ぬほど殴られて血も出ている…だが、俺は簡単に動けた。

 

「これはガッツがあるやつだなぁ!」

 

「気に入ったぜ、ギュウジン丸は俺達のボスじゃねぇ」

 

「それにルナ、お前はマザーブレインの…」

 

それを聞いたルナは咳払いをしてサンマッドを黙らせた。

 

「…それじゃあ台を用意してやるから試しにデッキ回してみろ。」

 

そう言ってサンマッドは岩を砕いてテーブルの様にした。

 

「…あー…サンマッド…ここでやるべきなのか?」

 

俺がそう聞くとサンマッドは頷いたので、俺はとりあえずデッキを回し始めた。

 

その様子を、ルナは無表情で見ていた。

 

 

 

「(凄まじい墓地加速と攻撃力だ…だがこのすぐに手札のアタックチャンス呪文を使う所、ここだけはマズいな…)」

 

そうしてサンマッドは考えたような表情をして俺の肩を優しく叩いた。

 

「良くないところがあるな。」

 

それを聞いた俺はサンマッドに問いかけた。

 

「どこだ?」

 

「孤児院の先生からよく経験者の話は聞いておけって言われてるんだ。」

 

俺がそう聞くと、サンマッドは快く答えてくれた。

 

「零!お前はすぐにアタックチャンス呪文を使う!」

 

「これはお前の治すべきところだな!」

 

「しっかり状況を見極めて使え。分かったな?」

 

「じゃあまたな!」

 

そう言うとサンマッドと侵略者達は帰って行った。

 

その後、俺は前に出た。

 

「よ~し。協力者も増えた事だし、こっからは予定通り手分けして行動だな。」

 

「零、あ、頭の傷は…?」

 

ルナはそう言って俺の頭に手を当てた。

 

「血一滴流れてないし擦り傷すら無いですね。」

 

「…良かった。」

 

そうして、ルナは安心したかのようにほっと胸をなでおろした。

 

「それじゃあ二手に別れましょうか!」

 

「何かあった場合の連絡はどうする?」

 

俺はルナに聞いた。

 

「まぁ大丈夫ですよ。」

 

ルナはそう優しげな笑顔で答えてくれた。

 

「じゃあ明日の朝、またこの辺に集合にしましょう!」

 

「了解」

 

「任せろ!」

 

そうしてルナの言葉を聞いたアダムスキー、冥、シャングリラは火山の方へと向かった。

 

 

こうして俺達は二手に別れた。

 

 

 

 

それから俺とルナは火の国へ向かうために俺達は整備された道を見つけ、道に沿いながら歩いていた。

 

 

「なぁルナ、火文明ってどう言うとこなんだ?」

 

「水文明程ではありませんが、機械技術や工業が発展してます。」

 

ルナはそう笑いながら答えてくれた。

 

「水文明との違いはあるのか?」

 

「強いて言うなら軍事力や治安が違いますね、火文明は軍事力にふってます、治安に関してはドギラゴン王1人で補っているのであまりいい物とは言いがたいです。」

 

「第一、龍幻郷には一度行ってみたいものですが…異常者集団ですし…光文明よりかはマシですが、治安は結構厳しいですね。」

 

「…飯食うとこは無いのか?遊園地とかは?」

 

ルナは少し考えた後に、答えた。

 

「遊園地は多分無い思いますが…ショッピングモールやファーストフード店なんかはあります。」

 

「じゃあ火の国着いたら飯食おうぜ」

 

俺がルナにそう言うと、ルナは即座に答えてくれた。

 

「その誘い…乗りました。」

 

「決まりだな。」

 

 

 

「それにしてもやっぱり暑く無いですか?」

 

「分かる暑いよな」

 

「私、暑いの苦手なんです…。」

 

「特に直射日光…。」

 

「奇遇だな、俺もだよ。」

 

そうして2人でいると奥に町が見えた。

 

水文明ほどの発展度合いでは無いが、確かに技術は進んでそうだ。

 

入口と思わしき門の前にやばそうな奴が立っていた。

 

「見えた、あれですよ」

 

「な、なぁルナ…あのデカいバケモンみたいな奴なんだ?クリーチャーか?明らかにやばそうだが…」

 

「門番じゃないですか?入国手続きすれば大丈夫だと思います。」

 

ルナは少し門番の正体に疑問を持っていない様だったが、俺には切実な疑問があった。

 

「え?水文明の時はそんなの無かったぞ?」

 

俺がそう聞くと、ルナは少し考えた後に答えてくれた。

 

「アダムスキーは水文明で3番目に偉い立ち位置に居ますからね。」

 

「少し特殊なんだと思いますよ。」

 

 

門の前に着き、ルナが何か気づいた様な顔をした。

 

「デスザロスト!?─何故ここに居る?」

 

ルナはいつもの口調では無く、やけに高圧的で威厳のある様な喋り方だった。

 

「ルナ様!?何故ここに…」

 

デスザロストと言うクリーチャーは焦った様にルナの方を見てそう言った。

 

それを見たルナはデスザロストと言うクリーチャーを睨みつけた。

 

「質問する暇があるならさっさと従え。」

 

「それとも、ドギラゴンと接種すれば私の支配から逃れられるとでも思ったのか?」

 

「クソ…」

 

そう言った後、デスザロストと言うクリーチャーに小声で囁かれた。

 

「ルナを信用しない方が良い」

 

そう言い残すと、怪物は姿を消した。

 

 

 

「ルナ、さっきのドラゴン(?)かっこいいな、知り合いか?」

 

俺がそう聞くとルナはいつもの様に俺の質問に答えてくれた。

 

「まぁ、そうですね、元々敵だったと言うか、そんな感じです。」

 

「まぁかっこいいのは分かります!ドラゴンですからね!」

 

そう聞くと、俺の荷物からジャブラッドが顔を出した。

 

「お世辞を言う必要は無いぞ?」

 

「貴方には言ってないです。」

 

 

 

 

それからしばらくした後に、窓口らしきところからクリーチャーのような鳥が出て来た。

 

「こいつは?」

 

「ファイアーバードですね、ドラゴンとは相性が良いはずですがあいつが高圧的な態度でもとったんでしょうか?」

 

「そんな奴には見えなかったが…」

 

「お、落ち着いて欲しいッピ!」

 

「こいつ喋んのかよ…」

 

「門を開けてくれますか?」

 

「了解しましたッピ!」

 

ルナがそう言うと、鳥は門を開けた。

 

「火の国へ行ってらっしゃいッピ!」

 

 

 

それから、俺達は火の国をぶらぶらと歩いていた。

 

「それにしても喉が渇いたな」

 

「そうですね…私も…渇いてきました…」

 

そう言って、ルナは薄ら笑いを浮かべて俺を優しく見つめてた。

 

「…なぁルナ。」

 

「何ですか?」

 

「あそこの店に寄らないか?」

 

俺は近くにあったおしゃれそうな雰囲気の店を指差した。

 

「じゃあそうしましょうか!」

 

そうして俺達は店の扉を開けると、扉の上でカランカランとベルの音が鳴った。

 

そして、それを聞いた店主と思われるファイヤーバードが俺達の前に直ぐにやって来た。

 

「いらっしゃいッピではお好きな席へどうぞッピ」

 

 

俺とルナは近くにあったクッションの置いてある席に座った。

 

 

「ご注文はありますッピ?」

 

店主がそう尋ねると、ルナはメニュー表を見た後に答えた。

 

「…メロンソーダでお願いします。」

 

それを聞いた店主は頷いた後に俺の方を見た。

 

「ではボーイの方はどうするッピか?」

 

「じゃあ俺もメロンソーダで。」

 

俺はルナと同じにした。

 

 

 

 

「ところで、俺とお前の二人出会わなきゃいけない知り合いって誰なんだ?」

 

ルナはまた即座に答えてくれた。

 

「ドギラゴンです。」

 

「ドギラゴン?」

 

「はい。」

 

「何でこの国のお偉いさんが俺に?」

 

そう聞くと、ルナは少し考えたような表情をした。

 

「…発表とか推薦的な感じです。」

 

その時、店主がメロンソーダを持って俺達の席にやって来た。

 

「お待たせしましたッピ、メロンソーダでございますッピ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「他のご注文はありますッピ?」

 

「「じゃあこのナゲットを...」」

 

「「あ…」」

 

俺達は同時のタイミングで声を上げた。

 

「…じゃあ、ナゲット作ってくるッピ~。」

 

店主は何故かニヤニヤしながら厨房へと向かっていった。

 

そしてルナは、何故かニコニコと笑っていた。

 

 

 

 

その後しばらくして、店主がナゲットを持て来た。

 

「では、ごゆっくりッピ〜」

 

 

 

 

俺とルナはナゲットを口に運んだ。

 

「ん!このナゲット美味いな!」

 

「…ですね!」

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして、俺達は店を出た。

 

「時間までまだ結構ありますので遊んじゃいましょうか!」

 

「じゃあそうするか、マップとかあるか?」

 

「これですね、あ、ゲームセンターとかありますよ!」

 

「おぉ!行こう!行こう!」

 

 

 

 

そうして俺達はゲームセンターに来た。

 

ゲームセンターはアダムスキーと来た所とは全然違い、透明な箱の様な物の中にぬいぐるみが入っている奇妙な物もあった。

 

水文明のと違う点は、機械が全体的にガラクタで作られている様な少し不格好な見た目であると言う事だろう。

 

 

ルナは1つのぬいぐるみを頑張って取ろうとしていた。

 

「これなかなか取れませんね…。」

 

「どれ、貸してみろ…うーんどうやるんだ?」

 

「クレーンゲームアームの操作はレバーとボタンですよ。」

 

ルナはそう言って説明をしてくれた。

 

「これを動かすとアームが動いて…でこれを動かすとアームが降りてきてぬいぐるみを掴みます。」

 

「なるほど、操作は意外と簡単なんだな!」

 

そうして俺はルナからお金を貰い、クレーンゲームを始めた。

 

「これは…行けますかね?」

 

「絶対行けるって!」

 

そう言って俺がボタンを押すと、アームが下へと降り、ぬいぐるみを掴んだ。

 

そしてそのアームは、機械の下半分の入り口のような場所へと落とした。

 

「おぉ!取れた!」

 

そう言って俺に拍手を送るルナに、俺は取ったぬいぐるみを手渡した。

 

「…?どうしたんですか零?」

 

「…?いや、欲しかったんだろ?」

 

俺がそう言うと、ルナはぬいぐるみを受け取った。

 

「あ、ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうそろそろ時間ですしドギラゴンのとこに行きましょうか」

 

 

 

 

「ここですね」

そう言ってルナが俺を連れてきた場所は、闘技場兼コンサートホールの様な場所だった

 

「なんかすごいとこだな。」

 

そう言う俺を見てルナはいたずらっぽく笑った後、俺の手を引いた。

 

「さぁ…行きますよ、待たせると色々まずいです。」

 

 

彼女は明らかに裏口の方に俺を連れて行き、俺はそこの入って角にある待機室の様な場所でルナと待つ事になり、すぐに出番が来た。

 

「行きますよ零。」

 

俺は、言われるがままルナへとついて行った。

 

「闇王、お前の番だ」

 

ドアの向こうからそう聞こえた、そうして歩いていくと巨大なホールの様な場所に出た、そこの一番高い場所にある席にはドギラゴンと思われる者が待ち構えていた。

 

「闇王、お前がそこの彼を予言の者だとする理由を聞こうか」

どうやら俺がここに呼ばれた理由は、こいつに俺をその予言の者だと言うためらしい。

 

「はいドギラゴン王。」

 

ルナはそう言い、ドギラゴンという者に軽く会釈をして言った。

 

「では話させていただきます。彼は最強クラスのデュエルの腕前があり、同時に何か特別な物を内に秘めています。」

 

「その特別な力とは何だ。」

 

ドギラゴンの質問に対し、ルナは飄々と答えた。

 

「それに関しては不明な点が多いですが、ほぼ全てのデュエルで勝っていると言う功績があります。」

 

ルナがそう言い、次の話をする前にドギラゴンがそれを遮るように一言を、この空気感に突き刺した。

 

「今確信した。」

 

「?」

 

ルナのキョトンとした表情を意に介さず、ドギラゴンは話を続けた。

 

「そいつは昔話に記されている勇者では無い」

 

「ちょっと待てよ、そもそも昔話って何だよ。」

 

それに対しルナが何かを言おうとしたが、ドギラゴンがそれを軽く止め、咳払いをして口を開き、昔話を話し始めた。

 

「そうだな…この話は未来の話かも知れない…」

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