ミデンを翔ける黒い鳥、ボーダーで何を成す?   作:AC6はいいぞ!!

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今回はオリ主の双子の妹たちが初登場します。


あと、ワートリって設定が細かいように見えて、実は不明点が多いから書くのが大変…


ep04_妹たち、玉狛に来る

 

「初めまして、郷田沙耶です」

「・・・ゆかりです」

「エアです。よろしくお願いします」

 

 

小南と対戦した翌日。信二は妹たちを連れて玉狛支部にやってきた。

 

 

沙耶とゆかり

信二の双子の妹で、沙耶はとても活発的な少女で、逆にゆかりはとても内気な少女だ。

 

 

現在、信二たちはボーダーの立てた仮設住宅に住んでおり、そこから玉狛支部に引っ越すわけだがその前に顔合わせも兼ねてあいさつに来た。

 

 

「初めまして、林藤ゆりです」

「ミカエラ・クローニンだ」

「そして俺が林藤 匠。ここの支部長だ。よろしく」

 

 

小南と木崎、迅は防衛任務に行っていて不在。現時点では隊員の数も少ないため、今いるメンバーを酷使することでなんとか回している状況だと聞いた。ただ、信二との協力関係を構築したことでトリオン兵の一部を防衛任務に当てるれるよう計画を進めているため、この状況も好転するだろう。

 

 

「さて、二人も話を聞いていると思うが、君のお兄さんとボーダーは協力関係を結ぶことになった」

「・・・兄さん、本当に大丈夫なの?」

「大丈夫だ。少なくとも保険は掛けてある。いざとなったときの身の守り方は教えてきただろ。大丈夫、ゆかりならやれるさ」

 

 

支部内にいた人たちに一通り挨拶を済ませた後、信二とエアは林藤支部長の部屋で今後について話し合いをしていた。

 

 

「彼女たちにもトリガーを?」

「持たせている。トリオン保有量が多かったせいでトリオン兵に目を付けられていたから、万が一のために守る術が必要だったんだ」

「こちらの彼女・・・エアと言っていたけど、クラウントリガーの?」

「そうです。よろしくお願いします、林藤支部長」

「驚いたな。見た目は完全に人間じゃないか」

「戸籍などを始めとした身分も用意してある」

「それ、違法な方法でしょ」

 

 

迅にそう突っ込まれるが、両親を亡くして何の後ろ盾のない信二が社会を生き抜くためには、信用できる大人の存在が必要だった。

 

 

「こちらとしては、そちらのトリガーを解析したいところではあるけど」

「悪いがそれはできない。こちらとしても弱点が露見するような真似はしたくないし、解析したところでトリガーを使うことはできない。特に大本となる"無限機関(インフィニティ)"はなおさら無理だ」

 

 

"無限機関(インフィニティ)"は異空間を経由してマザートリガからトリオンを供給することでブラックトリガー以上の出力を出すことが可能なトリガーだが、とある理由から信二たち以外使えない代物になっている。

 

 

「つまり、君の血縁者しか使えないと?」

「いや、血縁者でも条件を満たさないと使えないし、恐らく条件を満たせない」

「なるほど・・・これまた厄介なトリガーだな」

「ブラックトリガーを超えたノーマルトリガーだ。まともに使うためには相応のリスクが伴う」

「そのリスクをお前さんは負ったのか」

 

 

同情するような目で林藤支部長はこちらを見るが、信二は同情される気はなかった。

 

 

「これは俺自身が選んだ道だ。それに、支えてくれる存在も傍にいた。そのうえで、その程度のリスクは許容できると判断した」

「なるほど・・・お前さんは人に恵まれたわけだ」

 

 

(まあな、これだけは自称神様に感謝している)

 

 

「それはそうと、玉狛での今後についてだが」

 

 

そう言うと林藤支部長は信二らの今後の生活について話した。

 

 

まず、前提として信二たちは学校に通っていない。信二は表でお金を稼いだり、トリオン兵やトリガー開発を行うために学校に通っておらず、妹たちは最初こそ通っていたが、ゆかりは学校の環境に馴染めず、沙耶はとある事件をきっかけに不登校となり、それからは信二が勉学を教えていた。

 

 

さすがにボーダーとしては不登校を貫き通すのは困るとのことで少しずつでもいいから学校に通って欲しいとのこと。ちなみに、俺は強制参加だ。

 

 

「俺は別に構わないが沙耶とゆかりは・・・そうだな。いつまでも不登校で居続けるのもマズいか。ただ、本人たちの意志を尊重し、場合によっては通わせない」

 

 

信二としては、不登校に思うところがあるため反対はしないが、もしも嫌だと思ったら無理に通わせる気はなかった。

 

 

林藤支部長もそれでいいと合意し、ほかの取り決めも特に問題なく決定し、信二たちの玉狛での生活が始まることが決定した。

 

 

その後、夕食時になり、リビングに行くと見覚えのない女性がおり、沙耶とゆかりが赤子をあやしていた。

 

 

『レイヴン、横にいるカピバラなのですが、トリオン反応があります』

『なに?』

 

 

エアからの通信に信二が驚き、確認のためにトリガーを起動させてトリオン反応を探る。そうすると、何故かカピバラにもトリオン反応があった。

 

 

「支部長、彼女とあの子供は?あと、トリオン反応のあるカピバラ」

「ああ、彼女は瑠花。忍田の親戚でこっちは俺の息子の陽太郎だ。雷神丸については危害を加えないから気にしないでくれ」

「へえ・・・これ、試されてますか?」

 

 

信二がそう言うと、驚いた様子で理由を尋ねてきた。

 

 

信二がそう思った理由はいくつかあるが、まず初めに陽太郎が林藤支部長の息子というのが嘘だという点だ。信二はボーダーに入隊試験を受ける際、上層部に関する情報を集めていた。その中には林藤支部長の情報も含まれており、彼が結婚しているという情報はなかった。

 

 

結婚の情報が秘匿されていたり、隠し子の可能性もあるが、そこで二つ目の理由で瑠花がトリオン体であることがあげられる。ボーダーはトリガーの管理がうるさい組織なのに、上層部メンバーの親戚と言う理由でトリガーを私的に利用できるとは思えなかった。

 

 

また、防諜の面から外国人のメンバーがいるのはおかしいという点もあった。クローニンがカナダ人と言ってたが、ネイバーではないかと思っている。

 

 

あと、カピバラにトリオンがあるということはトリオン兵か、エアと同じクラウントリガーなのだと推察できる。

 

 

「そして最後に、玉狛が旧ボーダーと呼ばれ、ネイバーフッドとの橋渡しを行っていたころのボーダーの意志を継いでいること」

「いや~・・・やっぱり陽太郎は甥っ子の方が良かったか」

「そうですね。設定が甘すぎます」

 

 

エアからの指摘に、何とも言えない顔をする林藤支部長。ここから更にボーダーの地下にあるマザートリガーのことから推察して、彼女たちがどこかのお偉いさんなのではないかと言ったら、唖然とした表情で驚いていた。

 

 

「林藤、彼何者ですか?」

「先の侵攻で大活躍していた英雄。レイヴンだ」

「彼がそうなのですか?」

 

 

信二の推察はあっていたらしく、かなり驚かれた。ただ、信二もまさか瑠花と陽太郎が滅亡した王家の一員、クローニンがその護衛だとは思っておらず、そのことに驚くと林藤支部長は大笑いしていた。

 

 

「王家と言う意味では、あなたたちも同じだと思うけど」

「確かに、俺の保有しているマザートリガーも"無限機関(インフィニティ)"も沙耶とゆかりだけしか継承できないし、使えないからある意味あってるな」

「あなたたちも大変なのですね」

 

 

確かに、この力は世界を救う力にもなれば、世界を破滅に導く力でもある。

 

 

ただ、今はまだ世界を救う力だ。少なくとも、周りの人たちはそのように使おうとしているし、信二自身もそうありたいと思っている。

 

 

「それはそうと、小南は戻ってきて早々、何で絶望したという表情で落ち込んでいるんだ?」

「ああ・・・実は、君の妹たちと戦って・・・その」

「負けたと」

「いや勝った。だけど」

 

 

詳細を聞いたところ、それぞれ7勝3負で勝ったとのこと。ただ、新入り相手に先輩であることを見せつけようとしたのに、想像以上に負けたことにショックを受けているらしい。

 

 

小南は沙耶とゆかりそれぞれ相手に接近戦に持ち込んで前半戦は圧勝。ただ、後半戦は俺同様トリオン量の差を活かした中距離戦を挑み、接近できずにシールドごと削り取られて3敗している。

 

 

「あんた、妹たちにどういう教育してんのよ!!」

「そりゃあ、自分の身を守るための手段も含めた教育」

 

 

信二の戦闘スタイルはトリオン量を活かした中距離戦が主軸となっており、沙耶とゆかりも同様にトリオン量の高さを活かした戦い方をしている。もっとも、沙耶のほうは接近戦のほうが得意であるが、弧月では勝ちを拾えないと見て中距離戦を選んだようだ。

 

 

(近距離武器もそうだが、弾丸系もアステロイドだけでは色々と足りなすぎる。グレネードや誘導弾は必要だ)

 

 

ブランチで既に実戦配備されている弾丸の中にはグレネードや誘導弾などが存在するため、それを提供すれば新たな弾丸トリガーを作れるだろうと信二は考えた。

 

 

その後、信二たちは玉狛で生活を始め、学校や本部に通いつつ、数か月が経過し、ついに入隊式当日となった。

 





最後までお読みいただき、ありがとうございました。


前話でボコボコにされていた小南ですが、今回は勝つことはできたが予想以上に負けて大ショック・・・理由は単純にオリ主が妹たちにも訓練を施しており、トリオン量の高さも相まって普通に強いからです。なお、訓練は結構きついですが、オリ主が上手い事調整しているため小学校に上がったことからずっと訓練しています。


エアに関しては、完全な人型で見た目で身分証明書(違法入手)しているためトリオン兵だと判別は困難です。自動回復機能も有しており、原作の遊馬のような感じと思ってもらっていいです。また、エアを筆頭にしたブランチのトリガーは無限機関《インフィニティ》からトリオンを供給しており、理論上はトリオン切れすることはないです。


無限機関《インフィニティ》
無限機関の名を冠するトリガーであり、永続的に莫大なトリオンを供給し続けることから名づけられた。マザートリガーからトリオンを供給しつづけることができ、これと戦闘用のトリガーを組み合わせることで高い戦闘力を発揮することができる。ただ、使用するための条件が厳しく、現時点で使用可能なのは信二、沙耶、ゆかりのみ。トリオン兵に関しても、クラウントリガーであるエア以外は条件を達成する必要があり、扱いがかなり難しい。


ほかの人にも使えるようにすることも理論上は可能だが、かなり非人道的な手段を取る必要があり、場合によっては死亡する可能性もあるため実質不可。信二たちの場合、信二が条件を達成し、その後にとある手段でノーリスクで沙耶とゆかりも条件を達成している。
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