山吹乙女の息子に転生し、狐に呪われた青年の物語   作:アルトリア・ブラック(Main)

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ぬらりひょんの孫の漫画、実家に放置してしまって読めない…


『呪いの防ぎ方』

 

秀元に案内されて総本山に行くとそこには京妖怪が襲撃した後があり、ゆらの祖父がやられていた。

 

ゆらが祖父の死を悲しむのを黙って見つつ、癒しの力で治せないかなとか思ったらそれが伝わったのかリオンの手が肩に乗せられる

 

無言のやめとけ圧が凄い。

 

「ぬらちゃんの孫はこっちやでー」

 

そう言って案内される。

 

珍しく鬼楼丸も着いてくる

 

「君がどうして狐の呪いに蝕まれても生きとるのが不思議でたまらんのよ、僕の子供達はみーんな死んでもうたし、今も分家という分家から才能ある人間を養子として引き取り続けとる。そうでもしないと生き延びひん」

 

軽く話す内容ではないのにそう軽々と言う秀元

 

「…奴良組に居続けたらもっと早い時期に死んでたよ」

 

「へぇ、君いくつなん?」

 

「2百いくつ」

 

数えるのだるくて数えてなかったと伝えると秀元がえらく驚く

 

頭の上から下までマジマジ見られ

 

「ホンマなん?」

 

「…ホントだよ」

 

無言で何か考える秀元

 

その無言が怖いなと思っていると…

 

「…花開院家の直系の男児は死に絶えた。ぬらちゃんの話やと、妖怪同士の子供は早死にするって聞いたんやけどな…君を見とるとなんか嫌な感じがするな…」

 

「…不吉だな」

 

そう言うと秀元は『妖怪やけど、君は人間の姿でしか長生きできひんのやろ?そうなら今の君は十分死に両足を突っ込んどる。でも生きているってことはなにかしらあちらさんにも目的があるって事やな…』と呟いていた。

 

「狐はぬらりひょんが憎くて呪いをかけたんだろ?その狐の呪いに妖怪同士に子供ができないってなら、鯉零は赤ん坊の時に死んでてもおかしくなかったんだろ?」

 

そうリオンに言われハッとなる。

 

「せや、だからこそや」

 

「………鵺なら、操る・蘇生に長けてる」

 

今まで黙っていた鬼楼丸が口を開く

 

安倍晴明としての鵺を知っている鬼楼丸。

 

秀元は鬼楼丸を見て『君鬼さんやな、京妖怪から離反したん?』と聞かれる鬼楼丸は人間は嫌いなのか目を合わせず『そういう解釈でいい』と適当に返される

 

「鵺としての安倍晴明を知っている妖がおるなら話は早いな、ぬらちゃんの孫、君は多分、鵺に都合の良い駒として生かされとる可能性が十二分にある」

 

そう言われ露骨に嫌そうな顔をすると

 

「せやから君は陰陽師としての修行もした方がええよ!」

 

急に明るい声で言われ狐に摘まれたような感じになる二人と鬼楼丸の露骨に嫌そうなため息と夜鷺が『長生きしてくださるのならそれでも良いのでは』と提案してくる

 

「まぁ何はともあれ、狐を倒さんと話は変わらん!君が総大将として彼らを率いるのが無理なら、弟君には頑張って貰わへんとな」

 

そう言われ『リクオなら平気だよ』と返す

 

「弟思いの良いお兄ちゃんやな」

 

 

 

 

リクオは牛鬼の下で修行しながら兄のことを思い出していた。

 

『リクオ、一回だけだ、一回だけ見せる』

 

そう言った兄の攻撃は凄まじかった。

 

傷一つつけられなかった自分の攻撃と違い、兄の攻撃は土蜘蛛の腕を取った。

 

「三代目の代は一番短かったからな…まぁ何しろ、呪いで蝕まれていたから…二代目が総大将に復帰されてたし」

 

鴆は『俺はあんまり三代目の百鬼には着いて行けなかったが、あの人は人間の状態でも十分強かったって話だ』と言われた。

 

「確かに…兄さんと一緒にいる妖達って強いよね…」

 

兄は確か軍人から妖怪になった人を連れていた。

 

あの人は兄よりも強い気がした。

 

「あぁ、あの夜鷺って奴か」

 

「知ってるの?」

 

「三代目の信奉者みたいな感じで凄い個性が強かったから覚えてるよ、あの人は、戦争中に妖怪になっていくら殺したって死なねえ異常者って言われてたな、三代目の百鬼の中で三代目が初めて死にかけたっていう」

 

話を聞きながら人間の状態でも十分強い兄を思い出す

 

『人間の部分を否定するな、お前の兄は人間の部分を否定しなかった。だからこそ狐の呪いに蝕まれ続けても強いのだ!』

 

牛鬼の言葉に拳を握り締める。

 

「お願いします!」

 

まだ戦わなければ兄を、父を越えねばならない

 

 

 

リオンは総本山から出て行くと黒田坊と遭遇する

 

三代目の幼馴染として何度か会ったことはある。

 

「鎌鼬のイオ…「そっちの名前は嫌いだからリオン」リオン。三代目は知らないか?」

 

そう言われ陰陽師の屋敷の方を指差す

 

「なっ」

 

「…あんだけ呪いに蝕まれてんのに生きてんのが不思議だとさ」

 

「そこまで状態がお悪いのか…」

 

黒田坊の言葉に『鬼纏された俺に痛みが来たぐらいだ、あの痛み的に常に全身への激痛だな』と返すと黒田坊は武器を握り締める

 

「とはいえ、そう簡単に諦めないのが鯉零だからな…止めろ、関わるなって言ったって他人のことしか考えねぇ奴だし、ま、そういう奴だから他人の痛みを人一倍理解してやれるんだろうが」

 

そう言って頭を掻くと黒田坊が出てきた鬼楼丸を見て驚き武器を構えようとする

 

「鬼がなぜ…!」

 

「あ?…言ってねぇのかよアイツ」

 

「まぁ…お前さんが加入?したのは鯉零が3代目を降りてからだから知らないだろ」

 

リオンがまぁまぁと黒田坊を宥めながら

 

「コイツは元京妖怪の鬼で、ざっと100年前くらいか?そん時に鯉零の仲間になったわけ、まぁ奴良組に周知してない鯉零も悪いか」

 

ちなみに俺より年上と茶化すリオンに鬼楼丸が『敬うことなんてしねぇ癖に』と言い『敬われたらそれはそれで嫌だろ?』と軽く返す

 

「つまり、味方ということか…」

 

「ところでリクオ君の様子は?」

 

まだ帰ってきてねぇの?というリオンに『まだだ』と返す黒田坊。

 

「まぁ、その内帰ってくんだろ、アイツと違って前向きだし」

 

呟くようにいうと黒田坊がどういうことだなんだと言ってくるが、イタクの気配がしたのでそっちに飛んでいくと鬼楼丸まで着いてくる

 

「……あの居心地悪い空気間に置いて行くんじゃねぇ」と

 

 

 

「なんで妖怪が陰陽師の修行してんねん!!」

 

陰陽師の屋敷にてゆらが秀元に食って掛かる

 

「言ったやん、戦力になるからぬらちゃんの孫には総本山にいてもらおーって話」

 

「言うてたけど!授業しとるなんて思わへんやろ!」

 

そうムキーと言うゆらに『うるせぇ』と軽く殴る竜二。

 

「…にしても彼、結構凄い素質持ちやけど…あんまりよろしくないことしとるし、その内、足を踏み外す気ぃすんやけどなぁ…」

 

そう秀元が呟く

 

「彼って奴良君のお兄さん?」

 

一度も会ったことはないが、リクオの話では兄がいるというのは知っているゆら

 

「そうそう、奴良君のお兄さん。妖怪の血ぃ強そうやから多分お母さん違いなんやろうけど…なんというか…呪いを飲み干すなんてよう危険な事しとるわ、ホンマ自分のこと鑑みない子やな〜」

 

「呪いを飲み干す?」

 

きょとんとするゆらに

 

「狐の呪いを自分の畏れに置換して戦っとるわけ、陰陽術にそういう術はあったけど…そういうのは紛れもなく身を滅ぼす」

 

「……そうなんか、というか…珍しくお兄ちゃんが妖怪に近づいとるな…」

 

竜二が珍しく鯉零に近寄っていた。

 

妖怪嫌いだというのに

 

「…まぁ思うところあるんやろ、お兄さん亡くしたらしいし」

 

「…」

 

ゆらには竜二の上に兄一人と自分の下に弟がいた。

 

弟は赤ん坊の頃に死んでしまったのと物心つく前に亡くなったのであまり覚えていないが、歳の離れた兄は竜二が成人してから弱るようにして亡くなったという。

 

 

 

 

 

陰陽師の書物って貴重だなぁと思いつつ、竜二が珍しく近寄って来て訓練の相手をしてくれる。

 

まぁ結構容赦ないが

 

書物を読んでる時は『妖怪に読ませて…』とブツクサ文句言ってはいるが。

 

(…呪いに関しての書物はやっぱり陰陽師の方があんだなぁ)

 

読んでて思ったのは自分のやっていることが命取りになること

 

そういう呪いを自分の為に利用するようなやり方は漏れ無く身を滅ぼしているのを見てため息をつく

 

「で、テメェのやってる行為が命取りってことは分かったか」

 

竜二の言葉に『まぁな〜教えてくんなきゃ分かんなかったわ』と返すと

 

「……そう言ってもやり続けんだろ」

 

そう言われそちらを見ると竜二は書物の方に目を向けていた。

 

(…もしかしてお兄さん関係でなんかあったかな?ま、それはわかんねぇけど)

 

「何?心配してくれてんのか?」

 

「なんで妖怪を心配しなきゃならねぇんだ」

 

そうしっかり言われ苦笑いする。

 

「テメェは…」

 

「鯉零様、リクオ様が戻ってきたみたいです」

 

そう夜鷺に言われそちらを見る

 

何か言われた気がし振り向くと『さっさと行け』と返される

 

 

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