ある男と馬の話   作:七篠ライア

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report:エレクトロノーツ

親愛なるモルモット2号

もといエレクトロノーツ君の話をする

カフェと違ってよく実験に付き合ってくれるから

データも集まるし助かるねぇ

 

エレクトロノーツ君、長いからノーツ君と言おうか

彼女の特徴的な部分は耳がいいことだろう

ウマ娘自体ヒトと比べて耳がいい

数値的には4km先の音が聞こえるようだね

あまり実感はわかないのだけれども

さて、ノーツ君の聴力はウマ娘の平均の1.5倍ほど

前にどれくらい小さな音に反応できるか

実験させてもらったのだが

その時の数値が平均の1.5倍ほどだったんだねぇ

声が大きいからポッケ君は少し苦手なようだ

特性の耳カバーがなければ眠れないらしいねぇ

あと優れた聴覚の使い方も面白い

ある程度の範囲をエコーで把握することもできるし

多少の嘘を見抜くのにも使えるらしい

 

「心臓の音が聞こえるなら多少参考にはなります」

 

と言っていたけれど

他にできるのがどれくらいいるのか……

ウソ発見器みたいなもので

精度もそこまで高くないようだが

ウマ娘やめてるんじゃあないのかねぇ

なんなんだい範囲は平常で耳カバーなしなら2~5m

レースとかの集中しているときなら3倍ほどになるとか

レース中に心音が聞けるなら

周りのスタミナの参考になるねぇ……

逃げで走る時は後ろを見なくても

位置の把握をできるようだし

逃げ以外の走りでもなにか練習しているようだし

なかなか相手にしたくないウマ娘なんじゃないかい?

 

まあ今の所

耳以外はそこまで目立つ体では無いのだが

(足も特殊だがその辺は置いておくよ)

私の理想、速さの限界とは別方向で

ウマ娘の限界に挑めるんじゃあないかねぇ

 

あと、目立ちはしないのだが

呼吸器関連もかなり強いようだね

 

「音楽家は曲の終わりまで演奏できるべき」

 

だそうだが

ここまでの肺活量で演奏しきれないものがあるのか

正直疑問なのだけれど

呼吸器に関連してスタミナもそこそこあるようだ

今の所余裕を見て2000mまでしか

模擬レースでは走っていない

走った後を見る限り

体力はまだ余裕がありそうなので

今の段階でも2400mまでは走れるのかもしれないねぇ

 

……あと考えておくべきことは、と

そうだね、あるとすれば親愛なるモルモット1号

もとい愛しのトレーナー君のことだろうか

あいも変わらず私の好意には気付きもしない

割と分かりやすくアピールしているつもりなんだが

薬をハート形の容器に入れてみたりとか

まあカフェの好意にも気付いていないようだし

痛し痒しと言ったところかな

なんだか最近シャカール君も

態度が僅かに変わっているようだし

トレーナー君を私のモノにするには

どうすればいいかねぇ

トレーナー君なしでは生きていけなくなったのだから

是非とも責任を取ってもらわないとねぇ

 

……そういえばノーツ君はトレーナー君のこと

どう思っているのかねぇ?

少し前から距離感が近くなっているのだけれど

どちらかと言うとあれは兄妹のような……

今度聞いてみようかねぇ

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