ある男と馬の話   作:七篠ライア

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特に意味の無い思いつき


もしもアオハル杯にイトカワトレーナーがいたら

トレセン学園体育館

ここで赴任したばかりの樫本理事長代理が

管理教育プログラムについて説明を行っていた

その内容にブーイングが飛びながらも

説明会は1度終了した

 

その後自分の仕事をするために移動している樫本代理に

話しかける人物がいた

 

「なにか御用でしょうか」

 

「こんにちは、チームイトカワの愛交です」

「先程ウマ娘たちの食事量、運動量等を適切な量に制限すると言っていましたが何をもって適切とするのか教えていただきたい」

 

その言葉に否定の感情が混ざっていると

何となく感じた樫本代理

 

「あなたも私のプランに反対しますか?」

 

と問いかける

今までトレセン学園で出会った中で

賛同してくれる人がいなかったからだ

しかしかえってきた答えは予想していたものとは違った

 

「いえ、管理自体はいいとおもいますよ?私も同じようなことしてますし」

 

その答えに彼女は驚愕した

自分の考えに理解を示してくれるトレーナーがいたことに

 

「ただ、ウマ娘も個人差があるわけですよね」

「体の頑丈さや身長体重筋肉量によってどれくらいが適切かは変わりますし、しかもウマ娘は割と不思議生物なわけですから適切な食事量もそれらの要素に準ずるとは限らないわけで」

「かなり極端な話をしますけどオグリキャップの食事量、以前協力してもらって調べたんですがあれで適正量なんですよね」

 

あれでか

世間でもオグリキャップの大食いは有名だし

トレセン学園に戻ってきて短い彼女も

食堂で見たことがあった

あれで適切………?

 

「で、その辺の線引きをどうするのかと思いまして」

 

「……先程あなたも似たようなことをしていると仰っていましたが、あなたはどうしているのです?」

 

単なる興味から聞いてみる

 

「最初に自作の機械で身体を測定して運動の方はトレーニングで限界まで鍛えるから自主練はするなと説明しています」

「食事の方はまた別の機械を使って必要なエネルギー量を計算後、ある程度の間食などができるよう余裕を持ってメニューを作成して食べてもらってますね」

 

「間食は許しているんですね」

 

「我慢するのもストレスになるでしょうし、ある程度までなら良しとしています。まあうちにそういう間食を良くするウマ娘がいないのもありますが」

 

「……正直甘いと思います、あまりいいとは思えない」

 

「まあ貴方のやり方は間違ってないと思いますね、ただし自分を信じてくれる担当にならですが」

「なぜ管理教育プログラムが反対されるかといえば、あなたがまだ信用されていないからです」

「もし私の質問の答えが”自分の裁量で調節する”なら潰れますよ?まさか全部おなじにするなんてバカなことはしないでしょうし」

 

では、と挨拶をして彼は去っていった

なるほど、私の案を通すなら信用が必要ですね

なにかこのプランが素晴らしいものだと言える実績が

 

「すいまセーン!アナタに直パンダン?しに来ましタ!」

「アオハル杯の中止を取りやめてくだサーイ!」

 

……ちょうどいいかもしれませんね

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